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てんちいっさいしょうじょうばらい 真言に応じて掲げた剣の総身に光輝が集い、渦を巻きながら汲めども尽きぬ泉のように陽の力を滾らせる。 天津、太陽にさえ匹敵する熱量という、一人の人間が持てるような域を突破した力。 起請神降ろし、つまり神仏との合一であり、八百万の光が大地の力となって宿る。その中には戦神はおろか商業や安産、付喪神さえ混じっているがしかしその全てが一糸乱れることなく“稜 威母”を倒すと叫んでいる。 本来このような芸当は大地には不可能なのだが、しかし伊賦夜坂の誕生と同時に、 大地と揃うことで陰陽の両極を成す縁。 零落しているものの幽冥主宰大神であった白兎。 前世を通じて魂同士で結びつく穂波、美空、綺花。 彼女たち仲間と先駆けて合一を果たしていたことが不条理を可能としている。 四精霊や四柱神と契約していたこともそれをスムーズに後押ししており、加えて作中時期は出雲という地において神々が揃う神在月。 よって久世大地という人間は、瞬間的に何百万もの神々さえ受け止める太極の器となる。 *詠唱 天清浄、地清浄、内外清浄、六根清浄と祓給う 八百万の神等諸共に、小男鹿の八の御耳を振立てて、聞し食と申す 神祀・創世――天地一切清浄祓ィィッ! #comment()