おかえりなさいっ

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おかえりなさいっ」を以下のとおり復元します。
発言者:[[マレーネ・ヘルツォーク>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/253.html]]
対象者:[[秋月 凌駕]]



[[最>さよなら、オルフィレウス。さよなら、ヨハン・エルンスト・エリアス・ベスラー 。さよなら、もう一人の秋月凌駕]][[後の>ありがとう、親友。君に会えて、みんなに会えて……本当に、よかった]]闘いが終わり、一年の時が流れた。

[[あの日星空を見上げた>私の、自慢の兄さんですから]]者達は、[[鋼の時計が刻む無機質な鼓動>刻鋼式心装永久機関]]より解き放たれ、
[[“彼ら”が伝えた、『等身大の自分』…その鼓動>秩序を定め、混沌を擁する。之即ち “人” の生きる真である]]を感じながら、
各々、取り戻した日常を守り、あるいは新たに歩む道を模索していた。
それは、幼くして剛くあることを強いられつつも、優しさを取り戻せたマレーネという少女にとっても同じであり――
今の彼女は、非凡な科学者としてではなく、高嶺と共に、学園生活の時をゆっくりと過ごしていた。


そんなマレーネは、今日も仲間の一人……元の肩書を消され、ただの学園の一保険医となった切の元に足を運ぶ。

&color(#67CC66){&big(){「まったく、お昼の度に毎日こんなとこ来てちゃ、友達も出来やしないわよ?」}}

&color(#00BFFF){&big(){「む、友人ならいるさ。それより私が訪れてやらないと、保険医が寂しかろうと思ってな」}}


[[切の隠していた事情>苦難が待っているからって、何もせず現状に甘えることは邪悪なんだ]]を知りつつも、“強さ”と“弱さ”その意味を知った少女は、彼女と穏やかな関係を築けている。
そしてまた、[[男の帰りを>もう……しょうがない人。いいわ、撫でさせてあげる。あなたに、好きなだけ撫でさせてあげる。だから、これからも私を愛するのよ。いいわね……秋月凌駕]][[待つ者>でも、まあ……女との約束を忘れるほどには、不義理な男でもないだろうしね。ここは一つ古風に、待つ女って奴を気取ってみますか]]同士という共通点も、二人を結びつけているのだった。

開かれた保健室の窓から二人は空を見上げ、愛する男の勝利とその帰還を信じて待ち続ける。
この穏やかな日々をくれた彼らの想いに応えられるように、
&bold(){今度はしっかりと、日の下で胸を張れる自分であれるよう、彼女らは日々を生きる。}

&color(#67CC66){&sizex(3){&bold(){あれま。料理、うまくなったじゃない。昨日より5点追加ー、ぱちぱちー。}}}
&color(#67CC66){&sizex(3){&bold(){けど、マレーネの料理はもう少し見た目が良くなればねぇ……食欲増進のためには、その辺も大事よ?}}}
&color(#00BFFF){&sizex(3){&bold(){それは……次の課題だな。こら、人のおかずを取るな、切。}}}

&bold(){マレーネは、高嶺に教わりながら、彼の為に料理を学び、}

&color(#00BFFF){&sizex(3){&bold(){……なんだ、焦がすことはもうないんだな?}}}
&color(#67CC66){&sizex(3){&bold(){前にも言ったでしょ? 上手に煎れてくれる彼が、ちょっと出ずっぱりみたいだからさ。}}}
&color(#67CC66){&sizex(3){&bold(){その時が来たら、今度は私から驚かせてみたいのよ。いつまでも曖昧な、掴みどころのない幻でいるわけにはいかないしね。}}}

&bold(){切は、彼に近づけるように、不得手だったコーヒーの練習を。}

&bold(){少しずつ自分にできることを積み重ね、ゆっくりとでも変わっていこうという彼女らなりの誓いがそこにはあり……}

&color(#00BFFF){&sizex(4){「――まったく、こんないい女を待たせるなんてな」}}

&color(#67CC66){&sizex(4){「帰ってきたら、放さないようにしないとね」}}

&color(#00BFFF){&sizex(4){「そうだな」}}


&bold(){他愛ない軽口を交わしながら、マレーネは星の彼方の少年へと思いを馳せる。}

&color(#00BFFF){&size(11){&bold(){ねえ、凌駕。話したい事がたくさん出来たの。}}}
&color(#00BFFF){&size(11){&bold(){友達のことも、料理のことも、たくさんの幸せを私は手に入れることが出来たんだよ。}}}
&color(#00BFFF){&size(11){&bold(){あなたがその道を、優しく示してくれたから。}}}
&color(#00BFFF){&size(11){&bold(){兄さんも笑ってくれてると思う。}}}
&color(#00BFFF){&size(11){&bold(){決して何かから与えられたものだけじゃなくて、逆に自分の力だけで掴んできたわけじゃない。}}}
&color(#00BFFF){&size(11){&bold(){それが嬉しいって思えるんだ。}}}
&color(#00BFFF){&size(11){&bold(){だから、私はここで待ってるよ。高嶺と一緒に。みんなと一緒に。}}}


……そう祈るマレーネと切に伝わる“通信音”。
&bold(){それは、ずっと少女が待ち望んだ彼の目覚めの瞬間であり―――}


#center(){&color(#103AD1){&sizex(5){&bold(){復旧率、73%&size(18){&italic(){───}}到達。}}}}
#center(){&color(#103AD1){&sizex(5){&bold(){再起動、開始}}}}


伝わる言葉の意味を理解し、二人は感極まりながらも想いを紡ぐ………


&color(#00BFFF){&size(21){&italic(){&tt(){「もう、待たせすぎだぞ……馬鹿ぁ」}}}}

&color(#67CC66){&size(21){&italic(){&tt(){「ふふ……本当に、男の子はこれだから。一番大切なところだけは、外さないってこと?」}}}}


&color(#00BFFF){&sizex(3){&bold(){見上げた空はどこまでも高く、蒼い。}}}
&color(#00BFFF){&sizex(3){&bold(){そして雲の向こうに感じるのは、見えないはずの小さな鼓動。}}}
&color(#00BFFF){&sizex(3){&bold(){とくん、とくん……と、無機質な時計の秒針なんかじゃない。}}}
&color(#00BFFF){&sizex(3){&bold(){大好きな人の、命の音が優しく聞こえてきたから。}}}

#center(){
&color(#00BFFF){&size(27){「&size(18){&italic(){────}}凌駕っ!」}}


&bold(){ずっと自分を信じてくれた愛しい少女の呼びかけに、凌駕は深く思いを噛み締める。}


&color(#103AD1){&sizex(3){&bold(){ああ――随分長い間、眠っていたみたいだ。}}}
&color(#103AD1){&sizex(3){&bold(){怒られるかな。心配、掛けたものな。}}}
&color(#103AD1){&sizex(3){&bold(){分かるよ、ちゃんと伝わっている。涙ばかり流させて、ごめんな。謝ることしか出来ない。}}}

&color(#103AD1){&size(14){&bold(){けど、そう思ってくれたから、目を覚ますことが出来たんだって伝えたい。}}}
&color(#103AD1){&size(14){&bold(){この心臓はいつだって、誰かと繋がる想いが力を与えてくれるから。}}}

&color(#103AD1){&size(15){&bold(){ありがとう、ありがとう、感謝を言いたいのは俺の方さ。}}}
&color(#103AD1){&size(15){&bold(){抱きしめたいんだ、お前のことを。この世の誰より愛している。}}}
&color(#103AD1){&size(16){&bold(){だから………}}}


&color(#103AD1){&size(18){今から&size(18){&italic(){────}}愛しいあの子のところへ帰ろう。}}



&color(#103AD1){&size(28){&tt(){&italic(){「――ただいま」}}}}



&color(#00BFFF){&size(28){&tt(){&italic(){「おかえりなさいっ」}}}}



&color(#103AD1){&sizex(5){この温もりを、これからも俺は離さない。}}


&color(skyblue){&sizex(4){素直な心のままに、少年は少女の涙ごと小さな身体を抱きしめたのだった――――}}
}



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- 項目名見たときグランドルートのナギサちゃん達のセリフかと思った  -- 名無しさん  (2017-11-17 22:55:50)
- ↑ 同意 トリニティの項目かなと思ったらゼロインだった。  -- 名無しさん  (2017-11-18 00:00:36)
- ゼファー帰還時のミリィもこんな感じでだな  -- 名無しさん  (2017-11-18 01:33:52)
- ↑見たいよね。  -- 名無しさん  (2017-11-18 08:39:02)
- オルフィレウス「おかえり。待っていたよ、我が同胞。」  -- 名無しさん  (2017-11-18 08:43:16)
- ↑アンタもうこの世から完全消滅したろ。女神の理にて今度こそ礼さんのような運命の人と出会うが良い。  -- 名無しさん  (2017-11-18 08:52:54)
- 凌駕さんの運命の人が礼さんってことに誰からも反論ないの草しか生えない  -- 名無しさん  (2017-11-18 10:32:39)
- ↑だって反論の余地がないもん  -- 名無しさん  (2017-11-18 11:27:40)
- 美影さん、礼さん、ヴェティ、ナギサちゃんの運命の人座談会  -- 名無しさん  (2017-11-18 12:59:23)
- サラッと男混じってる違和感を一瞬感じなくて背筋が凍った、ついに俺もこの世界に慣れを感じてしまった……  -- 名無しさん  (2018-11-23 22:17:23)
- ほら、礼さんはヒロインという概念だから。  -- 名無しさん  (2019-07-17 05:21:29)
- 今回もおかえりなさいを言えて良かった......  -- 名無しさん  (2020-04-26 23:23:27)
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