ああ───愛おしいですよ、トシロー

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ああ───愛おしいですよ、トシロー」を以下のとおり復元します。
発言者:[[アリヤ・タカジョウ]]


&size(19){&color(#040414){&bold(){やめろ、アリヤ・タカジョウ。[[そっちには何も無い。>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/1115.html]]}}}

&size(19){&color(#040414){&bold(){かつて&ruby(・・・){[[堕ちた>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/40.html]]}俺には分かるのだ。問いかけるな。語りかけるな。}}}

&size(19){&color(#040414){&bold(){[[目覚め>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/1098.html]]など訴えかけるべきではない……&ruby(・・・・・・・・・・・・){人のままでいたいのならば}。}}}



&color(#4C4C4C){&bold(){&ruby(ホワイト・パイル){[[白木の杭>白い杭]]}}}……その称号と技の持つ真の意味を理解した少女、アリヤ・タカジョウ。
&sizex(3){&bold(){そんな彼女が&color(fuchsia){愛おしい傷}を抱きしめながら、}}
&sizex(3){&bold(){自分に真実を教授してくれた「恩人」にして斃すべき敵、[[トシロー・カシマ]]への &color(navy){“&ruby(まっさつせんげん){乙女の愛の告白}”}。}}


……――――


トシローに追い詰められながら、しかし彼の言葉によって、
アリヤは己が[[“白木の杭”という名前とその技術だけに縋った>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/916.html]]、[[怪物を恐れる弱い少女のままだったこと>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/917.html]]を自覚する。
&bold(){そして、ついに覚醒を果たした少女は、弱さを容赦なく暴き“信念”を自分に気づかせてくれた男に向け}
&bold(){殺意と愛情とが織り交ぜられた言葉を送って、姿を消したのだった……。}



&sizex(3){&bold(){“彼”から付けられた傷痕に愛おしさと興奮を感じながら……アリヤは一人「目覚めた」心持を振り返る。}}

&color(darkblue){心は今も煮え滾っている。激情と、殺意も変わらぬまま。}
&color(darkblue){あの[[“吸血鬼らしからぬ”吸血鬼は、今でも絶対に許せない。>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/1104.html]]}
&color(darkblue){&bold(){だが、それ以上に心が躍るのはどういうことか。}}

&color(black){&bold(){敗北}&italic(){───}そう、完膚なきまでに自分は敗北した。}
&size(13){&color(black){この夜に至るまでの自分が白木の杭たるに値しない、&ruby(エセ){似非}であったことを静かに詫びるアリヤ……。}}

&bold(){しかし―――}

&size(19){&color(navy){&bold(){「違いますよ、これからは。 今の私は……あの冷徹な逃亡者ではない」}}}


&bold(){笑みに、例えようのない熱がこもる。情から生まれる妄執があった。}
&bold(){そしてそれこそが、ホワイト・パイルに至る道の第一歩だと気づいている。}


&size(13){&color(navy){光に背いた臆病者め、いい気になるな。}}
&size(13){&color(navy){&ruby(・・・・・・・・・・){私の家族を殺した程度}で、何を勘違いした超人を気取っている。}}

&size(13){&color(darkblue){誇りに思う。あのような怪物達から、そのささやかな生活を守りぬけるのを。}}

&size(18){&color(navy){&bold(){「やっと、やっと分かりました。 &ruby(ホワイト・パイル){白木の杭}は人を愛する&ruby(もの){杭}なんですね」}}}

&size(13){&color(#373B4C){人類を守護するという、人類の外にいる者。}}
&size(13){&color(#373B4C){人にあらず、吸血鬼にあらず、ただ無償の信念を象った決意の塊。}}
&size(14){&color(#373B4C){&bold(){故に&size(12){&italic(){───}}我らは&ruby(ホワイト・パイル){白木の杭}。}}}
&size(14){&color(#373B4C){&bold(){人のために生き、人のために鼓動し、人のために貫き、人のために死んでゆく血濡れの杭。}}}


&size(17){&color(navy){「さぞや恐ろしかったでしょうね、吸血鬼。}}
&size(17){&color(navy){同情しますよ、そんなものに睨まれては超常の強さも張子の虎だ」}}

&size(18){&color(navy){「&ruby(ちから){肉体}に逃げた者は、より強い&ruby(ちから){信念}に討ち滅ぼされる」}}


&size(13){そうして・・・意識は此処にはいない、自らの“&ruby(えもの){花婿}”へと向けられる。}


&size(19){&color(navy){&bold(){「そして、私達も我慢がならない。臆病者たるあなた達の中に、}}}
&size(19){&color(navy){&bold(){我々と同じ外から眺める者がいるなど……許容できないのですよ」}}}


&size(13){&color(navy){&bold(){私の目を覚まさせてくれたことへの礼だ。殺意の刃は依然変わらず……その上で。}}}


&size(18){&color(navy){&bold(){「何かのために生きていたのですか? 誰かのために生きていたのですか?}}}
&size(18){&color(navy){&bold(){自分以外のために生きていたのでしょう、分かりますよ。私にはもうあなたが理解できてしまう」}}}

&size(13){&color(navy){辛かったろう。[[癒えぬ過去>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/1156.html]]を抱えたまま、彼は苦しみながら生きていたのだ。}}

&size(19){&color(navy){&bold(){「だから、私が必ずあなたを送ってあげましょう。}}}
&size(19){&color(navy){&bold(){修羅でいるのが苦痛ならば、必ず}&size(18){&italic(){───}}&bold(){極楽浄土へ誘ってあげますよ」}}}


&size(13){&color(navy){&bold(){鮮血の中で、この裡に滾る情を語り合いたいと願うのだ。}}}


&size(13){恋愛と復讐は似ている。愛憎は表裏一体。……誰が言ったろうか、深く深く同意する。}
&size(13){憎い怨敵であり、覚醒の契機をくれた恩人の姿を思い浮かべた。}
&size(13){その静謐な佇まいに感じる思いを、恋と呼ばぬならどう呼べばいいのか。}


&size(23){&color(navy){&bold(){&italic(){「ふふ、ふふふ……あははははっ」}}}}


&size(22){&color(navy){&bold(){&italic(){「喜んでくださいね、現役の女子学生の初恋です。}}}}
&size(22){&color(navy){&bold(){&italic(){純粋に、私はあなたにメロメロですよ。他の男なんて目にも入らない」}}}}


&size(17){&color(navy){男冥利に尽きるでしょう}、と楽しげに呟く。}


&size(13){&color(navy){&bold(){胸は怒りと情で高鳴っている、求めている。}}}
&size(13){&color(fuchsia){&bold(){下腹部がじわりと熱くなっていた。内股の奥が疼いてもじもじとすり寄せる。}}}

&size(19){&color(navy){……まったく、なんて性癖だろう。被虐と加虐の両立。}}
&size(19){&color(navy){[[変態]]になった責任も取ってもらわなければ。}}


&size(25){&color(navy){&bold(){「ああ}───&bold(){愛おしいですよ、&ruby(・・・・){トシロー}」}}}


&size(17){&color(#D75276){愛おしく、狂おしく、感謝していながら&size(18){───}&color(#390051){たまらなく憎い。}}}
&size(18){&color(navy){&bold(){今直ぐにでも、その四肢を並べて這い蹲らせてあげたいほど。}}}


&size(19){今も深く立ち込める夜霧だけが、&ruby(・・・・){目覚めた}乙女の告白を聞いていた&size(18){───}}



#region(※この後、覚醒したアリヤ嬢と一戦交えた方々の反応)
&sizex(3){&color(#cc0000){&bold(){[[トシロー氏のファン・I氏>アイザック・フォレスト]]「見違えたぜ、だが“添い遂げる”のは、俺だ」}}}
&sizex(3){&color(#9932cc){&bold(){[[トシロー氏の相棒・S氏>シェリル・マクレガー]]「(ごめんトシロー……この女、もう私には手に負えない)」}}}
#endregion

#region(つまり)
&size(19){&color(darkblue){吸血鬼の狩人の使命×存在理由の確立×人類愛と人間賛歌×完全敗北という苦酸×乙女の初恋という創作作品での覚醒のトリガーを一度にチャンポンした結果、日本人女学生が人の精神性をポイした変態になっちゃった}}
#endregion



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- 水銀 龍水「変態だ!」  -- 名無しさん  (2018-01-07 11:05:03)
- 女子”学”生かぁ……仕方ないとはいえ、惜しいと思った  -- 名無しさん  (2018-01-07 11:15:38)
- 純粋にメロメロ…?純粋とはいったい…  -- 名無しさん  (2018-01-07 11:31:34)
- OH………。何ていうか、御愁傷様です、トシローさん…………。ストーカーって与えた「傷」から生まれるんですねぇ………。(邪竜と審判者を見ながら)  -- 名無しさん  (2018-01-07 12:22:27)
- チトセネキの原型…?でもネキは元々ニキがコンセプトだし……ムラサメ女ヒロインのアーキタイプになりそう…  -- 名無しさん  (2018-01-07 15:56:46)
- ホモと変態性で直接対決出来る貴重な女キャラ  -- 名無しさん  (2018-01-07 16:06:02)
- 言わなくても大体わかる気がするが、あえて言おう。一人の少女が(精神的に)人間やめて変態に堕ちた瞬間である。  -- 名無しさん  (2018-01-07 16:30:23)
- 遂に彼女の台詞項目が来てしまったか……  -- 名無しさん  (2018-01-07 16:47:06)
- 素晴らしいぞっ!女とはそうでなければな!!  -- 名無しの星女神  (2018-01-07 16:57:05)
- 愛憎はコインの裏表であって同居するものじゃないと…思ってたんだがなぁ…  -- 名無しさん  (2018-01-07 17:43:54)
- ↑「愛しみと憎しみは本来、別々のもの。 それが一つのものとして語られる時、これらをつなげる感情が不可欠になる。――狂気だ。」ってセリフがfateにあるが  -- 名無しさん  (2018-01-07 17:54:20)
- ↑果たして人類愛が狂気だったのか、それとも乙女の初恋が狂気だったのか・・・・・・・・。  -- 名無しさん  (2018-01-07 18:20:56)
- ↑Amantes amentes お隣の副題だが、愛はマッドネスということか  -- 名無しさん  (2018-01-07 19:00:47)
- ↑お隣のコズミックストーカーの原動力も愛だしね、仕方ないね!  -- 名無しさん  (2018-01-07 19:08:10)
- ギルベルト「ああーー愛おしいですよ、閣下(ガンマレイ痕をさすりながら」  -- 名無しさん  (2018-01-07 19:35:58)
- ファブニル「お前から喰らった一撃、俺は今でも覚えているぞ、我が愛しのジークフリードよッッッッ!!!!!」  -- 名無しさん  (2018-01-07 19:52:03)
- ↑↑そうか、アリヤはあの2人の原典だったのか...  -- 名無しさん  (2018-01-07 21:26:55)
- アリヤは"怖い"なのにこの二人は"キモい"なんだよなぁ  -- 名無しさん  (2018-01-07 21:31:33)
- Vermilionはやったことないからまたホモかなと思ったら違ったちゃんとしたヒロインだったか  -- 名無しさん  (2018-01-07 21:40:11)
- ダインスレイフはガチ憧憬枠だし普通に人気ある感じだが、糞眼鏡はアペンドとアヤ√の言動がヤバすぎる。寧ろアイツが一番怖い  -- 名無しさん  (2018-01-07 21:52:58)
- おじさんは普通にアイザックの系譜だろう 眼鏡は…  -- 名無しさん  (2018-01-07 22:49:09)
- トシロー「巫山戯んな!こっち来るな!」  -- 名無しさん  (2018-01-07 22:55:35)
- ↑6 どっちかって言うとアリヤはチトセネキのアーキタイプのような…色ボケに走ったのがチトセネキで殺意に走ったのがアリヤ  -- 名無しさん  (2018-01-07 23:14:21)
- 関わった連中のメンタルを人外進化させてることを考えると、ある意味、伯爵より(メンタル的に)吸血鬼っぽく見えなくもないトシローさん……。  -- 名無しさん  (2018-01-07 23:19:29)
- ただ、白木の杭は……血塗れとは別の意味で憐れに思えるんだが………  -- 名無しさん  (2018-01-07 23:33:11)
- ↑人のために生き、人のために鼓動し、人のために貫き、人のために死んでゆく。それは言い換えれば人を盲信していると同義だ。  -- 名無しさん  (2018-01-07 23:34:03)
- ↑そして、そんなホワイトパイルであるアリヤがトシローを愛せるということは、トシロー含めて所詮、吸血鬼も人間でしかない、ってことの証明になってるんだよねぇ………。  -- 名無しさん  (2018-01-08 00:01:14)
- 天秤の戦女神「違うぞ?彼女は変態ではない・・・・・・!恋する乙女(ヤンデレ標準装備)になったのだッッッッ!!!!!」  -- 名無しさん  (2018-01-17 18:02:59)
- そしてアリヤED後はトシローにサキュバス呼ばわりされるアリヤさん……何といいますかw  -- 名無しさん  (2018-01-18 19:58:42)
- この覚醒を以ってホワイトパイルとして鍛え上げた身体と技に、アリヤの心がやっと追いついたって印象。覚醒しても元が鍛え上げられてないと心に身体が追いつかないのはルシードが証明してしまってるし、逆に覚醒前のアリヤは心が追い付いていないからホワイトパイルとしての技と身体を生かし切れていなかったんだろうって思う  -- 名無しさん  (2018-02-05 20:19:37)
- 常識をポイ捨てしたヤン系女の子好き……  -- 名無しさん  (2018-02-08 19:57:27)
- このシーンの後のアリヤVSアイザックは個人的にヴァーミリベストバウトの一つに入る。どっちも株を落とさず「コイツ等揃ってトンでもねぇ」と戦慄する戦いを魅せてくれたからなぁ  -- 名無しさん  (2018-02-08 22:09:30)
- 「根性論至上主義」のこっちのラインと「格至上主義」な向こうのラインだが共通する部分がある。「頭がおかしい変態ほど強い」である  -- 名無しさん  (2018-02-08 23:05:50)
- ↑頭がおかしいというか躊躇いがないというか、まぁ、普通の精神性だったら、普通止まりだろっていうのは筋が通ってるよね。それが自慢になるかはともかく。  -- 名無しさん  (2018-02-09 08:15:14)
- 自覚がありつつも止まらない狂気ってのがタチ悪いんだよなぁ  -- 名無しさん  (2018-02-10 22:06:35)
- 自覚しない狂気なら自覚がブレーキになるかもしれないけどこれはハンドルもブレーキもとっぱらってニトロブーストからのアクセル全開だもんなぁ…  -- 名無しさん  (2018-02-10 23:10:22)
- ヴァルゼライド閣下「そうだ自覚が大事なのだ。自分は破綻者だという自覚がな」  -- 名無しさん  (2018-02-10 23:18:44)
- 閣下はブレーキあっても結局止まることはない欠陥車か、とりあえずレールの沿って走ろうとする暴走機関車(レールに人がいたらそのまま轢き進み、最後に爆発して駅が消し飛ぶ)じゃないですか~  -- 名無しさん  (2018-02-10 23:36:47)
- ブレーキぶっ壊れてても、せめて、ガイドかナビになる人物がいればまだいいんだが、トンチキを止めたり誘導できたりする人物がいるかっていうと・・・・・・・。  -- 名無しさん  (2018-02-11 10:54:25)
- おっちゃんはそうなりたかったんだよな。なれなかったけど。せめてカグヅチと出会わなければ、総統も現実的なラインで進んでくれたのかね。それでも銃弾浴びながら生身で特攻とかしてたけど。  -- 名無しさん  (2018-02-12 07:04:25)
- 血統派という総統の打倒すべき悪があまりに早く消えてしまったからな。そしてそうなったのはカグツチとの邂逅で一気にその進撃の速度が加速したからだし。カグツチとの邂逅がなければチトセ、ギルベルト、おっちゃん、アオイちゃんと一緒に数十年単位の闘争の末にアドラーの改革をしていたんじゃないかね。  -- 名無しさん  (2018-02-12 07:49:14)
- ↑その場合、総統がマイルドになったと仮定して、理想的なルートを考えると、マイナ姉ちゃんは死なず、ルシードはおそらく長期的なメリットの為に飼い殺され、食いつめたゼファーさんは結局軍に入り、チトセはフォーリンラブ、ブランシェ親子はカグツチがいない分の技術発展のために保護、血統派なウラヌスちゃんは投獄、マルスも同様、エスペラント技術がないから、幼馴染み組の出会いもなくなりそうだが、悲劇も起こらないと。あれ、これ、Vita版ヴェンデッタルート回想の理想ルートじゃね?  -- 名無しさん  (2018-02-12 09:36:33)
- グラヴィティトンチキアマツのナギサちゃんを受け止められる人なんてアッシュ君以外にいないから会えないのは悲劇かな…  -- 名無しさん  (2018-02-12 16:10:15)
- いや、ここは信じよう。ここのアリヤさんのごとく、グラヴィティな乙女の初恋は時空を超えて出会いの因果を紡ぐのだとッッッ!  -- 名無しさん  (2018-02-12 16:14:55)
- ↑寝取られ気付き済みアマツ(肩に手を置いて無言で首を振る)  -- 名無しさん  (2018-05-13 14:42:35)
- アッシュとレインはアレだよ、↑4みたいなルートでもふらっと立ち寄った喫茶店で出会っただけでフォーリンラヴしそう。(偏見)  -- 名無しさん  (2018-05-13 15:16:15)
- そういやアリヤもアマツか  -- 名無しさん  (2019-04-13 12:47:10)
- ↑2 というかアッシュの家とナギサの家はなんか結構元から繋がり深そうな気もするから多分会えると思う ただ間違いなく神祖連中がなぁ  -- 名無しさん  (2020-05-30 03:00:08)
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