そうだ────私がどれほどの間、公子に仕えてきたと思っているのだ!

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そうだ────私がどれほどの間、公子に仕えてきたと思っているのだ!」を以下のとおり復元します。
発言者:[[エルンスト・ゴドフリ]]
対象者:[[トシロー・カシマ]]


&size(21){&color(#040414){&bold(){「ああ───そうだな。本当に、その通りだ………」}}}


&size(22){&color(#040414){&bold(){「羨ましい。白状しよう。憧れていたよ、ゴドフリ。}}}
&size(22){&color(#040414){&bold(){俺もまた、おまえのように生きたかった………」}}}


&size(18){&color(#040414){&tt(){&italic(){……なんという強い言葉だろう。なんという羨ましい言葉だろう。}}}}
&size(18){&color(#040414){&tt(){&italic(){こんな言葉を吐きたかった。日向の下を歩み、主君の誇りでありたかった。&ruby(・・・・){来るはず}の未来だった。}}}}



ニナ√、霧都を騒がす&bold(){&ruby(トライフィンガー){[[三本指]]}}の暗躍と、それに乗じた中枢の権力を巡る陰謀劇は続く。
事態打開のためとして、三本指が死んだという証拠を置き、即刻&bold(){&ruby(ディアスポラ){[[鎖輪]]}から退去せよ}と命ずるゴドフリ。
それでも……己の浅ましさを理解しながらトシローは、取り戻した“忠”を、
[[ニナ>ニナ・オルロック]]という終生の主の生きて戻れという命を守る事が、至上の使命であるとしてその「決定」を拒絶した。

相容れぬ忠誠を胸に懐いた二人は、そのまま暴力による決着へと突入し……。

&bold(){己が&ruby(しがらみ){柵}を優先しておきながら、従順になった途端それを忠とする────}
トシローのそんな姿を&color(#373B4C){&bold(){「木偶」}}と、最大級の侮蔑と嫌悪を向けて断じ、戦闘の流れ以上に精神的に彼を圧倒するゴドフリ。

常に、冷徹な眼差しと感情の籠らぬ言葉を周囲に向けてきた家令が、
その、「敵」であり「相容れぬ存在」に向けて叩きつける、烈しき“忠義”の従者としての言。
ゴドフリのそうした在り方は、&bold(){[[自ら脱落の道を選びながら>ならば、そのような道など……縛りなど、俺は要らぬ! 美影は美影、天にも地にも代わりなどおり申さぬ!]]&ruby(・・・){今さら}道に戻ってきたトシローの心を深くえぐり……}
同時に、そんな資格はないと知りつつも、&bold(){ただ主のために生きてきたその誇り高き姿に、嫉妬と羨望を抱かずにはいられなかったのである。}


***本編より

&size(20){&color(#373B4C){&bold(){「ああ、そうだ───私がどれほどの間、公子に仕えてきたと思っているのだ!」}}}

&size(17){&color(#373B4C){&bold(){「私はこの&ruby(ディアスポラ){鎖輪}を愛している!}}}
&size(17){&color(#373B4C){&bold(){繁栄と安定に満ちた統治、それを支えてきたという自負こそが誇りだ!」}}}

&size(18){&color(#373B4C){&bold(){「夜霧に包まれた摩天楼、その歴史こそが我が足跡であり終生の墓場よ!}}}
&size(18){&color(#373B4C){&bold(){託された薔薇の園を脅かす害虫など、許す道理がない!」}}}

&size(19){&color(#373B4C){&bold(){「貴様の存在がそれだ。否定などさせん、間違いだったのだトシロー・カシマ!}}}
&size(19){&color(#373B4C){&bold(){寄る辺なきはぐれ者が、ニナ様の先達に抜擢されるなど───!」}}}


&size(21){&color(#373B4C){&bold(){「己を裏切ったのだろう? その瞳は濁っている。}}}
&size(21){&color(#373B4C){&bold(){自己を取り戻したいと願うなら、連れ合いの女とやるがいい。}}}
&size(21){&color(#373B4C){&bold(){生まれ変わりたいと願うなら、その首を即座に落とせ!」}}}


&size(22){&color(#373B4C){&bold(){「──主とは、自らを救済するための道具ではない!」}}}



&size(23){&color(#373B4C){&bold(){&tt(){&italic(){「私は貴様を認めない――&size(25){認められるわけが、ないのだッ!}」}}}}}



#region(おまえの語る全てが正しい……しかし、それでも)


&size(14){&bold(){刻まれた凍る裂傷に怯む事無く、眦に力を込めながら、トシローは愚かな我執を吐き出す―――、}}


&size(22){&color(#040414){&bold(){「――頼む。取り戻させてくれ、後生だ」}}}

&size(23){&color(#040414){&bold(){「全てに代えて守り抜く。故に、その大儀を以て、この刃を振り抜かせてくれ」}}}


&size(15){&color(#040414){&bold(){[[それ>ああ、そうだニナ────俺は、君のために、死んでいい。君のために、死にたいのだ]]のみを、俺は俺の価値だと断ずる故に。}}}

&size(17){&bold(){鬼気揺らめくゴドフリへ、縋り付くかのように宣誓する。}}
&size(17){&bold(){偉大なる先達の怒りを前に、呼応する戦意を漲らせるのだった……。}}


&size(22){&color(#373B4C){&bold(){&tt(){&italic(){「それが劣悪だと言うのだ。まだ寄り縋るか、貴様―――ッ!」}}}}}


#endregion



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- トシローさんって基本伯爵とアイザック以外の男キャラから嫌われているよね  -- 名無しさん  (2018-02-04 21:14:00)
- 好きだったり忠誠誓ってる女が自分より遥かに信頼している存在がよりにもよって過去の女に囚われてうじうじしている男だからな。まぁなんだかんだ言って結局嫉妬の感情もだいぶ強いと思う  -- 名無しさん  (2018-02-04 21:54:16)
- 邪竜「ああ、そうだーー俺がどれほどの間、英雄を恋い焦がれ待ち侘びたと思っているのだ!」  -- 名無しさん  (2018-02-04 22:04:00)
- 審判者「ああ、そうだーー私がどれほど努力して英雄を生み出したと思っているのだ!」  -- 名無しさん  (2018-02-04 22:17:29)
- ↑1.2 閣下「死ね塵屑ども」  -- 名無しさん  (2018-02-04 22:41:03)
- 昔の女まっしぐらなトシローさん、そして、新しい出逢いにまっしぐらなガニュ。人間、思い切れる方に走るのが幸せなんやなー。(白目)  -- 名無しさん  (2018-02-04 23:57:17)
- オルフィレウス「ああ、そうだーー私がどれ程の間、科学に全てを捧げて来たと思っているのだ!」  -- 名無しさん  (2018-02-09 22:49:51)
- ↑2 いや本人としては思い切ったつもりはないてか死の寸前にウッカリしてて恋人のことわすれちゃっただけというか愛はまったく冷めてなかったと思うぞ?つまりそれは婚約するほど愛してた恋人より尊敬するヴァルゼライドの方が大事って意味にもなるけど、  -- 名無し  (2018-02-22 22:49:32)
- ゼファーさんは周りもルシードやらイヴさんやら「駄目人間」多かったから割とほのぼのしてたが、トシローさんはモーガンやらゴドフリさんやらがそこまでアレでもないからボロクソに言われまくりで妥当な扱いだが笑う  -- 名無しさん  (2018-02-23 02:22:43)
- 理想像からは落伍者として貶され、徒人からは異端者として疎まれるトシローさんクオリティ  -- 名無しさん  (2018-02-23 05:30:13)
- ↑ホント、無邪気に肯定してくれるアイザックさんは救いだったんだな…………。  -- 名無しさん  (2018-02-23 07:47:14)
- まあ異端者ってそういうもんだよね。基本多数からは疎まれる。そこに圧倒的な実力とか情熱が加わると他者を魅了する超人という方向にもなるんだけど、開始時のトシローさんは割と燃えカス状態だし  -- 名無しさん  (2019-01-12 01:42:49)
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