言ったろ? 俺は、トシロー・カシマの大ファンなんだよ。俺もヒーローの力になりたい……なあ、何もおかしい部分はないじゃないか?

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言ったろ? 俺は、トシロー・カシマの大ファンなんだよ。俺もヒーローの力になりたい……なあ、何もおかしい部分はないじゃないか?」を以下のとおり復元します。
発言者:[[アイザック・フォレスト]]
対象者:[[シェリル・マクレガー]]


&size(18){&color(darkblue){&bold(){「救いがありませんね、[[同族殺し>三本指]]。同じモノさえ喰らう&ruby(イーター){捕食者}ならば、衆道にでも浸っていればいい……!!」}}}

&size(18){&color(#cc0000){&bold(){「そいつはこっちの台詞だぜ、&ruby(ホワイト・パイル){[[白木の杭>白い杭]]}。遅めの発情期に浸ってるんじゃねえよ……!」}}}


&size(17){&color(#1E0107){&bold(){二つの影が交わる度に舞い散る血風と皮膚、肉、脂。}}}


&size(19){&color(#cc0000){&bold(){「シェリルを殺ってあいつの視線を独り占め?}}}&size(19){&color(#cc0000){&bold(){ハッ……させるか、下がれ&ruby(ヒューマン){人間}。図に乗るな」}}}


&size(25){&color(#cc0000){&bold(){&tt(){&italic(){「添い遂げるのは──この俺だッ!」}}}}}


&size(17){&color(#1E0107){&bold(){斬り、避け、激突し、離脱しては再び交差。}}}


&size(19){&color(darkblue){&bold(){「ならば、私も言わせてもらいましょう……囀るなよ&ruby(ヴァンパイア){臆病者}、頽るがいい!」}}}


&size(25){&color(darkblue){&bold(){&tt(){&italic(){「彼こそが………私の花婿。&br()乙女の初恋、見くびるなァッ───!」}}}}}


&size(17){&color(#160454){&bold(){研鑽した&ruby(アリヤ){技術}に追いすがり、絶叫し続ける&ruby(アイザック){妄執}。}}}


&size(18){&color(indigo){&bold(){「ちょっと、冗談じゃないっての……」}}}


&size(16){&color(indigo){シェリルはその二人を目で追えない。いや、&ruby(・・・・・・・・・・・){目で追いたいと思わない}。}}
&size(17){&color(#160454){&bold(){[[血統と年月>藍血貴]]に左右される&ruby(ブラインド){[[縛血者]]}の戦いとはまるで違う、異形の闘争が其処にはあった。}}}



アリヤ√、[[突如襲撃をかけてきた>いいことを思いつきました。四肢を落としたあなたの前で――彼に捧げてみるのもよさそうですね]]&bold(){発情女}にして、&bold(){&ruby(向こう側){逸脱者}}の仲間入りを果たした[[アリヤ>アリヤ・タカジョウ]]に翻弄され、窮地に陥ったシェリルは……
&bold(){[[燃え落ちる自らの店>カサノヴァ]]と運命を共にしたはずの、&ruby(もう一人の逸脱者){腐れバーテンダー}の助けによって、かろうじて難を逃れた。}

そんな、見る者を戦慄させる死闘が、アリヤの退却という形で終わり―――

&size(14){&color(#dd0000){「よう、シェリル。元気してたか?」}}

&size(14){&color(indigo){「最悪の気分。とりあえず……[[あんたら>変態]]が&ruby(・・・){まとも}じゃないのは痛感したわ」}}

&size(14){&color(#dd0000){&bold(){「まったくだ、&ruby(・・・){まとも}なんて辞めちまえ。碌なもんじゃないぜ?」}}}



[[『カサノヴァ』>カサノヴァ]]に居た頃と変わらない、軽薄な調子で語りかけるアイザック。


&size(14){&color(indigo){&bold(){「&size(12){&italic(){────}}で? あんた今まで何してたのさ、ねえ……Mr.&ruby(トライフィンガー){三本指}」}}}

&size(14){&color(indigo){&bold(){「まさかとは思うけど、自首する代わりにトシローのケツ掘りたいってんじゃないでしょうね?}}}
&size(14){&color(indigo){&bold(){もしマジだと言ったら、あたしがあんたにブチ込んでやる」}}}

だが、人間どころか&bold(){&ruby(ブラインド){[[縛血者]]}}でもついていけない&bold(){&ruby(ファン){[[狂信>ひれ伏せ人間───血袋の分際で頭が高いぞ]][[者>ああ───愛おしいですよ、トシロー]]}}同士の闘いを間近に見た結果、
[[トシロー>トシロー・カシマ]]から伝え聞いた&bold(){彼の真の正体}に納得したシェリルは、傷つきながらも警戒を解こうとはしない。

そんな彼女を他所に、アイザックは事情が変わったとして、トシローと合流する事を決めた事、
そしてその原因となったもの、息詰まるような空気に覆われつつある[[フォギィボトム]]の現状を生み出した存在――
&color(#00234F){&bold(){先程の[[変態女の師匠>ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス]]の来訪と、彼による&ruby(ブルーブラッド){[[藍血貴>ウィリアム・ギャラハッド]]}殺しという[[事実を告げる。>沈む泥船はゴメンってことさ。力が大きいのと強者であるのはまったく別なんだ]]}}

恐るべき真実を前に、血を失っていたシェリルは崩れ落ち……アイザックに支えられる。
それでも一つだけ、新たに相棒への脅威が増えた事を理解した彼女にとって
かつて交友を持ち、今は&bold(){全く底の見えない目の前の男}に問わねばならない事があり────


&size(21){&color(indigo){&bold(){「……アイザック、あんたいったい何が目的なの?」}}}


&size(16){&color(indigo){彼が&ruby(シリアルキラー){連続殺人鬼}だというのなら、何故そんな行動に及んだのか。}}
&size(16){&color(indigo){どうして、死んだことにしたまま逃げおおせず、この混沌とした街に舞い戻ってきたのか。}}


&bold(){様々な意図を込め、問いかけた女の言葉に対し……}


&size(21){&italic(){&color(red){&bold(){「言ったろ? 俺は、トシロー・カシマの大ファンなんだよ。}}}}
&size(22){&italic(){&color(red){&bold(){俺もヒーローの力になりたい……なあ、何もおかしい部分はないじゃないか?&size(21){」}}}}}


&size(15){&color(#103AD1){その声色はどこまでも純粋で、眼差しは夢見る少年のように輝き……}}
&size(15){&color(#103AD1){嘘など欠片も籠っていない言葉で、アイザックは己の望みを語ったのだった。}}


&size(14){&bold(){そうして垣間見えた男の在り方に、シェリルは最大級の危機感を覚えていた。}}

&size(17){&color(indigo){&bold(){こいつもやはり、&ruby(モンスター){逸脱者}だと}&size(18){&italic(){────}}}}

&size(14){&bold(){凄まじい情念の重みに圧倒されながら、彼女は意識を落としていった。}}



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- この時の最大の危機感の中に、トシローを盗られると言う女の勘はあったのだろうか?  -- 名無しさん  (2019-01-13 10:21:16)
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