「飛べるって意識。それが大事なんじゃん？ 自分が空に行けて当然っていう意識がさ」の編集履歴（バックアップ）一覧に戻る

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「飛べるって意識。それが大事なんじゃん？ 自分が空に行けて当然っていう意識がさ」を以下のとおり復元します。

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発言者：[[ケイトリン・ワインハウス]]
対象者：[[アンヌ・ポートマン]]


親友の行方を探す中、図らずも&ruby(ブラインド){[[縛血者]]}となったアンヌ。
通常の人間とは異なる、その身体の変化を静かに感じ取りながらも、彼女はそれほど不安を感じてはいなかった。
自信が持てなかった以前とは違う、周囲の環境に対する見方の変化……
&bold(){周りを俯瞰する視点、「違う」という事の優越感に、少女の心は今までにない自信で満たされていた。}

そうしてアンヌはまだ縛血者となっていなかった頃の友人が語っていた言葉を思い出す。
&bold(){「日常」という軛を窮屈だと厭い、}&bold(){それを脱却したい、「飛び出したい」と強く願っていた}ケイトリンという少女の言葉を。



&size(17){&color(tomato){「あのさぁ、アンヌ……鳥っているじゃん。あいつらって、なんであんな風に飛べるんだと思う？」}}


&size(17){&color(#EA9198){―――それは……なんだろ。翼があるから……じゃないかなぁ？}}


&size(18){&color(tomato){「あんたさぁ……あたしの質問の意味、真面目に考えてる？」}}


&size(17){&color(#EA9198){―――ご、ごめんね。わたし、ケイティと違ってどんくさくて………}}


&size(18){&color(tomato){「だからー、そういうのがアンヌの駄目な所なの。すぐ諦めたり、限界を決めつけたり」}}

&size(19){&color(tomato){「……あんたの逆なのよ。鳥ってヤツは」}}


&size(17){&color(#EA9198){――――逆？}}


&size(19){&color(tomato){「ほら。あたしたちって、高い所に飛び移る時とかってどうする？ ジャンプするじゃん」}}


&size(17){&color(#EA9198){―――うん。ジャンプしないと、届かないもんね。}}


&size(20){&color(tomato){「でも、鳥は普通ジャンプしない。あの空めがけて、&ruby(・・・・){ただ飛ぶ}んだよ」}}

&size(21){&color(tomato){「&ruby(ジャンプ){跳躍}じゃなくて、&ruby(フライ){飛翔}。次元が違うんだ」}}


&size(18){&color(#EA9198){――――でも……人間は鳥じゃないからしょうがないよ、ケイティ。}}



&size(22){&color(tomato){&bold(){「}&size(18){&italic(){────}}&bold(){そんなことないって。飛べるって意識。}}}
　　&size(22){&color(tomato){&bold(){それが大事なんじゃん？ 自分が&ruby(あそこ){空}に行けて当然っていう意識がさ」}}}




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