「俺にはあんたなんかの命より、惚れた女の命の方が大事なんだ。さっさと消えてくれよ」の編集履歴（バックアップ）一覧に戻る
発言者：[[暮坂 照]]
対象者：[[天願 壮吉]]
開き直り覚悟を決めた天願の[[叫び>いいか。この肉体は、この命は、"俺"のものだ]]に対して彼と今の自分は&bold(){同じ}だと考える照。
&bold(){肉体さえ持たない、地磁気に記録された&ruby(ゆうれい){情報}である照。}
&bold(){死とともに生まれた、&ruby(バグ){多重人格}に過ぎない天願。}
どちらも一個の命と呼んでいいのかさえもわからないあやふやな存在……
[[それでも、何かをしたい――したくないという感情はある>そうか。僕は――ずっと、僕に成りたがっていたのか]]。
その感情が命じゃないと言うならいったい自分たちはなんだというのか？
その答を知りたい照は、自分の中にあるたった一つの答を。
それを問うべき相手にぶつけながら歩み出す。
&size(16){&color(#dbb900){「駄々をこねんなよ、オッサン。死にたくねーのは誰だって一緒だろ。あんただけが特別じゃない」}}
&size(20){&color(#dbb900){&bold(){「俺にはあんたなんかの命より、惚れた女の命の方が大事なんだ。さっさと消えてくれよ」}}}
このDEADDAYSを共に潜り抜けてきた仲間であり、時にはぶつかった因縁の相手。
この場の誰よりも、天願を一人の人間、一個の&bold(){命}として認めている。&bold(){消えたくない}という想いを理解している。
そして、その上でその命を否定するーー&bold(){[[俺だけの都合で>俺は、生きる────生きたいがために、あの男を討ち果たす！ この身勝手な願望で！]]。}
お前が消えるべきなのは&bold(){[[無価値だから>救ってあげるのは、この私だと言ったでしょうが！]]じゃなく、[[ただ俺にとって邪魔だから>俺たちは、運命の車輪に紛れた小さな小さな砂粒だよ]]}なんだと。
&size(16){&color(#565455){「暮坂……」}}
そうだ。こいつの抱いた行き場のない&ruby(いかり){赫怒}を真正面から受け止められるのは、この俺しかいない。
&bold(){今この場で、天願壮吉という命を唯一認めて向き合ってるのが俺だから。}
&size(27){&color(#565455){「暮坂ァァァッ！！」}}
&size(27){&color(#dbb900){「オオオオォォッッ！！」}}
&size(16){&bold(){そのまま……俺と天願は愚にもつかない殴り合いを始めた。}}
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