《伯爵》

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《伯爵》 - (2021/02/22 (月) 23:37:18) のソース

**&color(#381747){“THE VAMPIRE”}
CV:[[林檎畑四十郎]]


&size(14){&bold(){&italic(){[[『Vermilion -bind of blood-』>Vermilion -bind of blood-]]}}の登場人物。}&size(14){本作の&bold(){ラスボス。}}


&size(14){&color(#381747){&tt(){&italic(){彼は嵐であった。とある地を亡者で埋め尽くさんとする血族の前に現れ、その行いを断罪して去っていった。}}}}
&size(14){&color(#381747){&tt(){&italic(){彼は炎であった。とある国同士を影で操り栄華を貪る血族たちを、共に滅ぼし闇に消えた。}}}}
&size(14){&color(#381747){&tt(){&italic(){彼は雷であった。とある城を乙女の血で夜な夜な染める血族を、その狂気と共に封印した。}}}}
&size(14){&color(#381747){&tt(){&italic(){不死の命に驕る者、世の支配者を気取る者、欲望に魂を委ねる者たちに、何処からともなく現れ裁きを下す荒神。}}}}


&size(14){&color(#443042){&bold(){絶大な力を持つ伝説的な&ruby(ブラインド){[[縛血者]]}の王にして、[[始祖リリス>リリス]]の直系。}}}
&size(14){&color(#443042){&bold(){《伯爵》とはあくまで通り名であり、爵位ではない。}}}
&size(14){&color(#443042){&bold(){その真の名は何と言うのか、その答えを知る者はおらず、また彼自身興味を持っていない。}}}


&font(26,b){&color(#7E5D66,#1E000E){『この世にあって善と悪は容易く互いの位置を入れ替えるが、美と醜のみは}}
&font(26,b){&color(#7E5D66,#1E000E){普遍にして不変。よって私は、万象を善悪ならぬ美醜によって断ずる』}}



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&tt(){&italic(){&font(18,b){&color(#330033){善悪でなく、美醜を基準とする視点は万物を見下ろす絶対者のもの。}}}}
&tt(){&italic(){&font(18,b){&color(#330033){神秘と幻想のヴェールに覆われた闇黒の巨人。}}}}
&tt(){&italic(){&font(18,b){&color(#330033){全てが容易いだけの力量を有し、先を見通す慧眼を持ち、森羅万象を理解する賢智を誇る怪物。}}}}


&size(12){他とは異なる肉体を持つが故人間社会で迫害されていたベアトリーチェ……&bold(){後の[[ジョージ・ゴードン・バイロン]]を夜の世界へと誘った親}。}
&size(12){また、捨て子であった[[ニナ>ニナ・オルロック]]を拾った親でもあり、&bold(){先代北米西部&ruby(ディアスポラ){[[鎖輪]]}の初代公子であるベラ・オルロックの正体}。}
&size(12){自らの目的の為に二人の子にそれぞれ[[『柩の娘』]]を渡し、ある実験を行っていた。}
&size(12){それ以外にも放浪の中で強大な力の爪痕を世界各地に残し、&bold(){《夜会の掟》}が形成される一因となった事が物語中で示唆されている。}


&bold(){千年以上の永きに渡り吸血鬼の王として恐れられ、現代でも縛血者の間にその名を轟かせているものの実際に面識のある者はごく少数。}
しかし、ベラとして活動していた時期にも、大陸の縛血者達を相手に単独で闘争を始め、その強さに惹かれた賛同者達を集団として束ね……
最終的には、北米を二つに分かち現在の西部鎖輪の基盤を打ち立てるなど、&bold(){並外れた能力の一部を縛血者の歴史上で示している}。
かつて彼に仕えていた、自他共に厳しい[[ゴドフリ>エルンスト・ゴドフリ]]からも、&color(#373B4C){&bold(){「人類の&ruby(てなぐさみ){偶像小説}すら及ばない、妄想さえ似非に変えてしまう」}}
&color(#373B4C){&bold(){「真の血族にして至宝たる存在」「欠けず、傷つかず、劣らず、敗れぬ、至高の主君」}}とまで言わしめている。

彼も吸血鬼であるが故に固有の超常現象を発動させられる。
本作の異能名が吸血鬼物語のタイトルをモチーフに名付けられている以上はこの名しかあり得ないだろう。
&size(14){───&bold(){《&ruby(ドラキュラ){[[吸血神承]]}》}}
起こす現象は&bold(){空間一体に展開される&color(#16007C){魂の略奪}と集積した縛血者の&color(#9d0707){魂による焼却}の融合。}
&bold(){魂で焦がし、魂を奪うという暴虐に大気も大地も耐えられない。}
そして何より、吸血神承とは&bold(){伯爵が行使する『異能』ではなく、伯爵が起こす『生体現象』である。}
人が息を止めて生きることが出来ぬように&color(black){&bold(){一度発動すれば伯爵自身でも止めることが出来ないため、止めたければ伯爵を滅ぼす以外方法は無い。}}


継嗣であるバイロンをはじめとして多くの縛血者に、その[[強>騒ぐことでもない。おまえ達の語る“吸血鬼”とは、そういうものであろう?]][[大さ>憐れみをやろう、バイロン。最後にもう一つ、おまえに真実を見せてやる]]故に&color(#1E0033){&bold(){「彼こそ真の&ruby(ヴァンパイア){吸血鬼}」}}と納得・屈服させ、
その場にいるだけで魂までも跪かせる&bold(){存在の圧力}も合わさり、畏怖と憧憬の感情を抱かせてきた《伯爵》。
しかし、&bold(){「無二の超越者」に焦がれ「万人が納得する吸血鬼像」}に欠片も興味を持たない[[アイザック>アイザック・フォレスト]]や、
人間、縛血者を観察し&bold(){彼らを俯瞰する視点を有する}[[白い杭]]・[[クラウス>ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス]]といった者達は、&bold(){彼にまた異なる感想を抱いている。}
それは、個人の差はあれど───
&bold(){まるで幼子が絵本から気に入ったキャラクターを鋏でくりぬき、現実に糊付けして貼り付けたかのような……}
そんな[[不気味な>騒ぐことでもない。おまえ達の語る“吸血鬼”とは、そういうものであろう?]]&ruby(ズレ){違和感}を、&ruby(場違いさ){異物感}を感じさせる存在である、と。


───そんな彼の本編での目的はただ一つ。
&bold(){&ruby(ブラインド){縛血者}の起源にして始まりの母神リリスを、[[呪詛>忌呪]]から解き放った状態で再誕させることである。}

&font(14,b){&color(#7E5D66){「この場は捻じれた&ruby(とき){時空}の歯車。くべた[[魂魄の燠火>縛血者]]を糧に、時計の針を逆行させる───」}}
&font(14,b){&color(#7E5D66){「因果の逆行、故に再誕。始点と終点を結合させるのではなく、ただ純粋に巻き戻す。}}
&font(14,b){&color(#7E5D66){“やり直したい” という万人が抱く普遍共通の願望、その実現だ」}}

彼にとって全ての血族を捧げる事は「確定事項」に過ぎず、目的遂行の障害に対しても基本“排除するのみ”と歩みを止める事はない。


&font(16,b){&color(#7E5D66){「何度でも検め、繰り返し、やり直せばよい。ここに至るまで二千年……五十年、百年程度の誤差など物の数には非ず」}}


それは自分の命に対しても同じことで、何もかも企ての内だと、淡々と己が生贄となる運命を受け入れている。



物語の舞台へ本格的な登場を果たすのは、ニナ√以降。
[[アリヤ>アリヤ・タカジョウ]]√においてはラスボスも務める。
ただし、アリヤ√では決着をつける事は叶わず、&bold(){全ての因縁の終止符はグランド√にて打たれることとなる}。


&font(19,b){&color(#7E5D66){「憎悪を保ち続けることさえ、存外難しいのだ。仇怨の寿命は短い、容易く愛で駆逐される」}}

&font(19,b){&color(#7E5D66){「されど、おまえは艱難辛苦を望む……異端だ、希少だ。物珍しい、故国の影響か?」}}

&font(21,b){&color(#7E5D66){「私の眼に狂いはなかった。やはり、おまえは面白い」}}


&tt(){&font(25,b){&color(#7E5D66,#1E000E){「来てみろ──足掻き流離う&ruby(ブラインド){縛られた現実}。夢幻の泡と消えるがいい」}}}



***グランド√での行動と、《伯爵》 の真の正体
#region
#center


&size(21){&color(#725462){薔薇の生はこれより終わる。}}


&size(22){&color(#725462){不死の幻想は溶け失せて、残るのは歩く屍の山。}}

&size(20){&color(#725462){&ruby(血){現実}に縛られた者達は一体の鬼へと吸い上げられ、魔の糧となり滅するだろう。}}


&size(21){&color(#725462){その魂ごと、その心ごと、その記憶ごと───吸血鬼の餌として。}}


&size(23){&color(#725462){&bold(){死に逝くのだ、&color(#C6314F){&ruby(母){原初の魂}へと回帰するために。}}}}



自らの目的を達成するために鎖輪を強襲。[[三>ヴァネッサ・クラリモンド]][[人>ヴァン・エレコーゼ]][[の>ウィリアム・ギャラハッド]]&ruby(ブルーブラッド){[[藍血貴]]}を瞬殺し、&ruby(モルモット){ニナやバイロン}たちに&ruby(ブラインド){縛血者}の真実を語る。
そしてこれまでは伏せていた最後のカード――[[スカーレット]]を切り、[[フォギィボトム]]ほか各地の縛血者を急速に&ruby(テスタメント){裁定者}へと変えてゆく。

そんな中、自らに反旗を翻したバイロンとの[[対>お教えしましょう――吸血鬼(ヴァンパイア)ならばここにいると]][[決>御身へ――永久に咲く、薔薇の愛を]]の際に、それを観戦していたアイザックと邂逅。
&ruby(ブラインド){縛血者}の誰もが伯爵に畏怖するそんな中、伯爵の存在を&color(#cc0000){[[「つまらない」>駄目だな、コレは。つまらない]]}と切り捨てるアイザック。


そして彼は伯爵という存在が持つ、[[決定的な矛盾を指摘する。>……あんたみたいな夢幻が生まれる土壌なんて、この世界にはない]]


それにより伯爵は気づく。
自分は、自分自身の起源を知らない、答えられない……
そもそもそれを知らないという事を、永き時の中&ruby(・・・・・・){ただの一度も}疑問に思ったことすらないと。
歪な状態、その答えを伯爵はアイザックに問うも……彼の態度は一貫して&bold(){「そんなもの知ったことではない」}というものだった。



&size(15){&color(#dd0000){「さてね……あんたを目指したのはバイロンだ。俺は違う、アイツほど夢見がちじゃない」}}


&size(17){&color(#dd0000){&bold(){「俺が好きな奴は、この窮屈な現実に足掻くことでその枠を超えた[[あいつ>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/66.html]]なんだ」}}}


&size(16){&color(#dd0000){「気づいたのは、たまたま趣味に合わなかったからさ。あんたの求める回答なんて思いつきもしないよ」}}

&size(18){&color(#dd0000){「小奇麗な王様なんかに興味はない。好きにやってくれ、&ruby(ヴァンパイア){吸血鬼}」}}


&size(21){&color(#cc0000){&bold(){&italic(){「───つまらないものだな。最初から吸血鬼なんていうのも」}}}}


《伯爵》という&bold(){&ruby(はりぼて){吸血鬼}}を捨て置いて、アイザックは真に求める願いの為に去っていった……

そうして問い続ける彼の元にたった一人、たどり着いた者がいた。
……かつて、[[吸血鬼を狩る鴉>三本指]]を名乗り、今またその魔の名を背負った[[縛血者>トシロー・カシマ]]は、
「奪われた」過去を「取り戻す」という執念と、[[己自身と己が憧れた理想、その現実の姿への嫌悪感を露にして、吐き捨てる。>こんなものに、憧れていたのか……俺達は……!]]


&size(22){&color(#040414){&bold(){「}───&bold(){沈めよ、“記号”。目障りだ」}}}


そして、自身の真実を求める伯爵と、彼を怒りと共に否定し過去の影を求めるトシローとの最終決戦の中、
吸血鬼の王、完全無欠の存在と畏怖された男は、ついに己が存在の真実を突き付けられる。
そう────
&bold(){血族の王を自負する彼もまた始祖リリスを再誕させるがための使い捨ての容器、すなわち道具に過ぎなかったという答を。}

さしたる理由のないまま玉座に座り絶対者を気取り他の縛血者を単なる道具として俯瞰した目線で管理してきた己もまた……
始祖が産んだこう生きてそう死ぬしかない&ruby(マテリアル){無機物}、母の再誕という使命遂行のためだけに存在する生贄だったという現実を前に────

&italic(){&font(14,b){&color(#4800D8,#000000){膝を折らず伯爵は笑う、嗤う、哂う───ワラウ。}}}

己に課された哀しき宿命を受諾し伯爵は[[覚醒]]を遂げた。
目の前にままならぬ現実の壁が立ちはだかろうとも、自ら存在意義を肯定し、その中から誇りに思えるものを選択して勝ち取る。
それはまさに現実への適合。この瞬間、伯爵は吸血鬼であり人間、現実に適合した幻想という弩級の存在へと変貌した。

伯爵がどうあがこうと己が道具であるという事実は変えられない。ならばとばかりに、その不条理から己の生きる意味を救い上げてみせた。
人間の頃のトシローが出来なかったことをただの道具である伯爵はいとも容易く成し遂げた。
この瞬間、トシローは唯一の優位点であった人としての生き様すら伯爵の下位に追いやられることになった。
#endregion


**決着
#region
しかし─────
スカーレットの中に宿る[[美影]]、友にして自身の影アイザックの激励を受け………&br()&ruby(ギフト){[[賜力]]}の新生、魂の塗替えという奇跡を成し、トシローは[[己の生涯を取り戻し、再臨を果たす。>朱銀幻燈・人魂帰譚]]
あり得ぬはずの事態に驚愕しながらも、伯爵は己の生の目的を貫かんと、再度この&ruby(とも){宿敵}との死闘に突入していく。



&font(31,b){&color(#c6001c,#F4F2EF){「往くぞッ──&ruby(ヴァンパイア){吸血鬼}ッ!」}}

&font(31,b){&color(#4800D8,#1E0107){「往くぞッ──&ruby(ヴァンパイア){超越者}ッ!」}}



&color(#230C4C){己という幻想を否定した宿敵が最後にたどり着いたものも奇跡という名の幻想なのか、}
&color(#230C4C){鏡を覗けそこに映るは魔人なり今のお前もまた&ruby(ヴァンパイア){超越者}、}
&color(#230C4C){己のような夢幻へと相対するにはそれに匹敵する幻想と化すしか無い、己の矜持はどこへ捨て置いた?}
―――存在すら変革したトシローの姿を前に語る伯爵。
しかし、伯爵の胸にはそうした失望と同じく、&color(#4800D8){&bold(){彼が自分と同類になった事実から生ずる歓喜の光も差し込んでいた。痛惜と恩恵が同時に湧き上がってくる。}}
心を手に入れた伯爵はそのままならなさに喜びを抱いた。
&color(#B7282E){&bold(){だが、トシローは一層敵意を顕にし、奇跡のような覚醒を果たした今でも、}}
&color(#B7282E){&bold(){&color(#c6001c){己は奇跡の存在などではない、痛みと取捨選択を続けた結果だと主張し続ける。}}}

そんな大敵を打倒するため伯爵は異能の出力を全開にする。トシローも捨て身の特攻を開始する。
そのぶつかり合いの結末は、成長の度合いで勝る伯爵に軍配が上がろうとしていた。
――それでも今一度と。降りかかる敗北という結末に、人間として抵抗し続ける彼を終末の波動が呑み込んでいく……


&font(20,b){&color(#4800D8){「そう願うのはおまえだけではない。私も、母も、誰もが望む……現実への怨嗟」}}

&font(20,b){&color(#4800D8){「選択した常世の条理に、従うがいい……!」}}


だが、トシローが消滅の一路をたどる最中……その足掻こうとする意志は形となった。
スカーレットを構成していた数多の魂達が目覚め、大切な友情、愛情と共に、彼らの想いが伯爵の暴威からトシローを守り、癒す。
そして……ヒトの想いに背を支えられたトシローは、感動を刃に篭めながら、
&color(#c6001c){&bold(){今こそ失った陽光へと共に辿り着こう}}と、全力で白刃を薔薇の心臓めがけめり込ませてゆく。

それでも、理想を、己の渇望を成就せんと伯爵は声を上げる。


&font(27,b){&color(#4800D8,#1E0107){「成らぬ……まだだ!」}}


&font(25,b){&color(#4800D8,#1E0107){「届け、今一度、一瞬だけでいい───&font(26){どうか}」}}


トシローが限界を超え窮地に抗ってみせたように、
伯爵は&ruby(とも){宿敵}と一字一句同じ言葉を発し、己が魂を更に覚醒させようと試みる。
この好敵手が先程やってみせたように新生し対抗しようと。


&size(24){&bold(){「─────、──────」}}


しかし、自身の裡を覗き込んだ伯爵はそれ以上言葉を継ぐことも、求めた覚醒を果たす事も出来ない。


&size(15){&color(#7E5D66){───&bold(){&ruby(・・){ない}。&ruby(・・){何も}、&ruby(・・・・・・){何一つとして}。己の中には眼前の&ruby(とも){宿敵}のような自分自身の心を押し上げる&ruby(かこ){傷}が無い。}}}


己を否定されそれを乗り越えることが、存在の練磨に結び付くというのならば、
先程アイザック、そしてトシロー、彼らによって否定され、覚醒を果たした姿こそが今の伯爵。
&bold(){そして、それ以外─────}
&size(13){&color(#7E5D66){&bold(){この逆境から[[自らを>だから――好きにすればいい。]][[後押しするような>ああ、初めて俺は…… “人間” を知れたような気がしたから]][[辛酸を>本当はずっと────姉ちゃんのこと、怖かったよッ]][[舐めた>だって、僕は男の子だから。ピンチのときは、君を必ず守ってみせるよ]][[過去>皆と何も変わらない、誰かを愛する“人間”だ!]]が、存在しない。}}}
&size(13){&color(#7E5D66){&bold(){活力に転化すべき苦痛を味わった経験など皆無であった。}}}


&size(13){結局のところ伯爵の敗因はこの事実1つに集約される。}
&size(13){&color(#7E5D66){&bold(){[[敗北>私は――その運命を受託する!]]や[[失敗>三本指]]や[[喪>ならば、そのような道など……縛りなど、俺は要らぬ! 美影は美影、天にも地にも代わりなどおり申さぬ!]][[失>吸血鬼だと……化物だと…………許さん、許さんぞぉォ――――ッ!!]]とは無縁な人生。}}}
&size(13){&color(#7E5D66){&bold(){二千年もの永きを生きたにも関わらず《伯爵》という記号としての生はあれど、個人としての生涯が一辺足りとも存在しなかった。}}}
&size(13){&color(#7E5D66){&bold(){そんな無傷の偶像にさらなる覚醒などできるはずがない。}}}
&size(14){&color(#040414){&bold(){夢幻のみで形作られた伯爵という名の偶像をついに現実は見放したのだ。}}}

&size(16){&color(#B7282E){&bold(){………そして吸血鬼物語は終演を迎える。}}}

#endregion




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- この人が個人としての生涯を生きてきて、挫折も苦悩も味わってきてたら、トシローさん完全に詰んでたろうな。  -- 名無しさん  (2015-10-17 03:26:55)
- ヴェンデッタ風に言えば最終決戦はトシローと伯爵による「まだだ」合戦  -- 名無しさん  (2015-10-17 21:21:45)
- ↑それ言ったら大体の作品のラストバトルがそうなんじゃね  -- 名無しさん  (2015-10-18 16:57:57)
- 無傷で完全だからこそ成長しなかった伯爵と、不完全で傷だらけだったからこそ覚醒したトシローっていう対比が良かった  -- 名無しさん  (2015-10-18 18:20:47)
- 伯爵って、吸血鬼と言うよりはむしろ神野や空亡同様、第8等廃神に見えてしまう。  -- 名無しさん  (2015-10-22 11:54:00)
- 同じように都合のいい存在として作られた夜行さんと対峙したらどうなるんだろう?  -- 名無しさん  (2015-10-22 14:38:39)
- 伯爵に近い能力もとい体質を持っているキャラは結界師の宙心丸ぐらいしかいないんだよなあ。  -- 名無しさん  (2015-10-25 16:05:43)
- このラインのラスボス勢の中だと、一番威厳があったというか絶望感あったな。覚醒シーン以降は声優の熱演も合わさってかっこよかったわ。  -- 名無しさん  (2016-12-09 00:23:45)
- ジャンゴ「呼ばれた気がした」アンデルセン「同じく」  -- 名無しさん  (2017-03-07 13:24:46)
- 敗北や失敗や喪失とは無縁な人生。 あれ、凌駕さんと似てなくね。  -- 名無しさん  (2017-03-11 11:55:00)
- 夜行は波旬によって傷(敗北)を与えられた事で、伯爵や凌駕とは違う道に至れたのか。  -- 名無しさん  (2017-03-11 11:56:44)
- 伯爵の「さよなら、宿敵よ――そして、ようこそ。共に、往こう」はカグツチやオルフィレウスでは言えない台詞だな。  -- 名無しさん  (2017-03-21 17:10:27)
- ↑何だろう。トリニティでは「さよなら、宿敵(ヘリオス)よーーそして、ようこそ。共に、往こう(答えを探しに)」と伯爵とトシローとは違う道を進んだという。  -- 名無しさん  (2017-03-21 17:30:11)
- ↑4伯爵は凌駕さんほど精神的に怪物じゃなかった、てことかな?だとしたら作られた幻想を生まれた時から文字通りに凌駕している事になるのか  -- 名無しさん  (2017-04-21 21:28:45)
- 伯爵は凌駕さんよりもカグツチさんタイプだろ。そう作られた存在が故に完璧だけど、そう作られた存在であることが唯一の弱点で宿敵への思いでそれを超越した時に真に完全な怪物となる  -- 名無しさん  (2017-04-21 21:31:41)
- ふと思ったんだが、伯爵はトリコ達みたいな美食屋に転向した方がいいんじゃないだろうか。美味を求めてひた走れとか。  -- 名無しさん  (2017-04-24 12:08:43)
- ↑獣殿とベイとシュライバーも伯爵と一緒にグルメ界に送りトリコ達とお料理パーティを堪能しよう。  -- 名無しさん  (2017-04-24 12:09:45)
- ↑相手を喰らう事しか考えてないから修羅道ではなくグルメ界で当然。  -- 名無しさん  (2017-04-24 12:10:25)
- そうとも。吸血鬼は一人残らずグルメ界に住むがいい。  -- 名無しさん  (2017-04-24 12:10:51)
- 本気おじさん「俺は喰らう事よりジークフリートと永劫戦いたいから修羅道に行くぜ」  -- 名無しさん  (2017-04-24 12:11:59)
- ↑獣殿やイザークの様に喰らう事ではない方法で修羅道を展開すれば解決できる。そういうわけで獣殿とイザークはグルメ界にいってらっしゃーい。  -- 名無しさん  (2017-04-24 12:13:17)
- 獣はグルメ界。戦士は修羅道。当然の理屈だ。  -- 名無しさん  (2017-04-24 12:13:46)
- 総統閣下「獣や吸血鬼が英雄を名乗る資格は無い。食べる事のみを至上とした世界で住むがいい」  -- 名無しさん  (2017-04-24 12:15:27)
- ↑糞眼鏡「ああ、貴方の言うとおり当然の理屈だ。貴方方(ハイドリヒ・ベイ・イザーク・シュライバー)はグルメ界で真面目に生きるがいい」  -- 名無しさん  (2017-04-24 12:17:29)
- ↑確かにあの美食漫画にも騎士がいるからやっぱりそっちにいったほうがいい。  -- 名無しさん  (2017-04-24 12:21:36)
- 再プレイして思ったけどさ、この人トシローさんの事好き過ぎるだろ!!  -- 名無しさん  (2017-05-02 08:21:33)
- トシローさんは嫌ってるけどな  -- 名無しさん  (2017-05-02 19:41:28)
- 隣の兄様の「ぶっ壊せるかどうかしか秤を持たない、純白で空っぽの下種野郎なんかじゃ断じてねえ……」という台詞にも伯爵は歓喜しそう。  -- 名無しさん  (2017-05-02 21:22:22)
- ↑伯爵「つまりお前はそれとは違う道を選ぶと、よかろう。ならば全力を持って戦おう」  -- 名無しさん  (2017-05-02 21:23:11)
- 兄様が伯爵に敗北を授けるのか、伯爵が兄様に敗北を授けるのかの勝負ですね。分かります。  -- 名無しさん  (2017-05-02 21:24:10)
- ↑隣のカッス「やはり人間は素晴らしいな。もっと輝きが見たいぞ」  -- 名無しさん  (2017-05-02 21:25:11)
- 本編での彼の目的はただ一つ。 縛血者ブライン になってるでよ間違ってるのなら修正できる人してくれぬか  -- 名無しさん  (2017-05-29 21:39:46)
- フムサンクス  -- 名無しさん  (2017-05-29 22:25:24)
- 伯爵の綽名を肥え太った豚が思いついたのだが。  -- 名無しさん  (2017-09-26 22:31:24)
- ↑ハイドリヒ卿ように城展開もせず、ベイの様に排出もしなかったら、そりゃ醜い豚扱いだわな。  -- 名無しさん  (2017-09-26 22:32:16)
- ↑2 生体現象な時点で豚の様な太った動物にしか見えないんですが。  -- 名無しさん  (2017-09-26 22:34:06)
- ↑伯爵にそんな口聞ける相手がいるとしたらトシローやアイザック、師父に是非言ってもらいたい。  -- 名無しさん  (2017-09-26 22:35:40)
- 師父やったらもっとエグイこと言いそう。まあ、バンパイアキラーだからな。  -- 名無しさん  (2017-09-26 22:36:51)
- 作り出された幻想という身の上は同じであれど、運命を受け入れることで覚醒した伯爵、運命に抗うことで覚醒した夜行とも対照的。  -- 名無しさん  (2018-01-09 03:41:46)
- この人をうんだ始祖って結局誰で何が目的だったの?  -- 名無しさん  (2018-01-09 16:03:14)
- 始祖はリリスという女。目的は、自分(リリス)の魂の回収&再誕(リリス本人も最初気付いてなかったが、縛血者を増やす=リリスの魂を細分化して分け与える行為だった)。うろ覚えだが、大体そんな感じ  -- 名無しさん  (2018-01-12 06:10:17)
- ある人間と悪魔の儚い物語を思いついたんだが・・・・・・何故か獣殿や神野より伯爵の方が悪魔らしいのだが  -- 名無しさん  (2018-03-13 21:58:17)
- ↑某ダークファンタジー漫画の悪魔の哀愁漂う台詞「お前が過ごした100年とはこういうことか」ニートやメトシェラは伯爵より年上だがなんか若者らしさも同時に感じてしまう。  -- 名無しさん  (2018-03-13 22:03:23)
- ↑伯爵の歴史が恋愛事や熱い友情とは無縁の人生だったからじゃね。  -- 名無しさん  (2018-03-13 22:06:11)
- ↑トシローさんとのバトルもどこか儚げな戦いだったよな。  -- 名無しさん  (2018-03-13 22:07:08)
- ↑2伴侶と喧嘩相手が要るトシローさんとは対称的だな。  -- 名無しさん  (2018-03-13 22:11:28)
- ふと思ったんだが、伯爵と獣殿も気兼ねなく会話できる相手って少ないような気がする今日この頃。  -- 名無しさん  (2018-04-05 22:43:58)
- ↑甘粕→セージ&神野。ヴァルゼライド→カグツチ・ギルベルト・チトセ・アオイ・ランスロー。オルフィレウスと阿片おじさんはまあ個人主義的イメージがあるから除外。  -- 名無しさん  (2018-04-05 22:46:12)
- ↑獣殿と伯爵の御威光が強すぎなのが原因だと思う。  -- 名無しさん  (2018-04-05 22:47:02)
- バイロンは伯爵の望むなら如何なる存在になろうとしてましたねえ。但し、始祖の場合なら別。  -- 名無しさん  (2018-04-05 22:49:12)
- ↑2 両方ともメルクリウスやリリスといったある意味生みの親しか見ていない気がする。  -- 名無しさん  (2018-04-05 22:52:55)
- ↑その在り様に不満を抱いている連中だっているんだよなあ。  -- 名無しさん  (2018-04-05 22:53:30)
- 絆の在り方=阿片おじさん「体のいい方便orただの同調圧力」総統「組織を腐敗させる要因」オルフィレウス「傲慢な歯車になった愚者の群れ」  -- 名無しさん  (2018-04-05 23:22:23)
- ↑伯爵「彼らはそれぞれ絆の在り方に否定的な発言をしているが、果て、私が知り合った者達は馴れ合いとかけ離れている様に思えるが?」  -- 名無しさん  (2018-04-05 23:24:22)
- ↑2クラウス師父はブラインドをただのありふれた出来損ない扱いしてたが、上記三人の絆の否定的な発言から寧ろ、ブラインド達が人間より優秀に思えてしまうと感じるのだが・・・・・・  -- 名無しさん  (2018-04-05 23:27:20)
- ↑確かに天狗道みたく徹底した個人主義じゃないし・・・・・・界奏のアッシュも「自分の好きな事をやる」発言には特に否定的じゃないし。  -- 名無しさん  (2018-04-05 23:29:20)
- ↑3 美影とアイザックの「だから――好きにすればいい」とトシローさんの「この身勝手なエゴで!」が絆に対してのアンチテーゼに思えてしまう。  -- 名無しさん  (2018-04-05 23:37:08)
- ヴァ―ミリはそうした馴れ合いや絆とは無縁で、己が一人で生や死と向き合う物語だと思う。  -- 名無しさん  (2018-04-05 23:39:19)
- ↑トシローさんは「夜を受け入れ、現実に嬲られながら・・・・・・尚も、ただ歩き続ける――無窮の旅人」だからね。  -- 名無しさん  (2018-04-05 23:42:39)
- あくまで縁薄いだけで否定はしてないだろうけどね、バロックも孤独肯定であって絆否定じゃなかったし  -- 名無し  (2018-05-04 05:51:41)
- アンチどころか美影さんやアイザックとの繋がりあったから立ち上がれた感じじゃね、トシローさん。無縁どころか他人との縁に縛られまくってるし  -- 名無しさん  (2018-05-09 11:05:12)
- ↑5別に自分の「道」っていうのは、他人に押し付けるモンじゃないし、他人がいる以上、成し遂げられるとは必ずしも限らないけど、別に「個々が好きに生きようとすればいい」っていう権利まで侵害されるモノではないし。「自分がこうありたいと思い、それに向かって努力すればいい」だけで十分なのであって、別に他人に正しい面する必要もないのだから、絆とかはそもそも関係ないと思う。仮に、絆とかが好きな人とぼっち至高主義な人がいるとしても、ぼっち側から見れば「そっちはそうなんだろうけど、こっちはこうだから。」って言えばいいだけの話なのだし。  -- 名無しさん  (2018-08-05 13:00:16)
- 主人公より圧倒的に強いくせに主人公より先に覚醒するという創造主もドン引きの困ったラスボス  -- 名無しさん  (2018-08-05 18:39:39)
- しかし、主人公が覚醒したあとに主人公のように覚醒するラスボスよりはまだ普通である。  -- 名無しさん  (2018-08-05 22:01:48)
- ゴドフリの人類の創造小説すら及ばないってヴァーミリ住人に対する発言というのは理解してるが、自分ら(読者)にとっては偶然小説のキャラに過ぎないというのが超越存在に対する皮肉を感じる。  -- 名無しさん  (2018-08-31 13:58:43)
- 一枚くらいゴドフリに譲ってくれってくらいCGあって笑う。最終戦の覚醒時の笑顔が大好きです  -- 名無しさん  (2020-05-02 10:20:37)
- この人は特にこの世界のヴラドツェペシュとは関係無いんだよね?  -- 名無しさん  (2020-06-03 03:32:52)
- ↑回想場面で出てきてる。敵国を撃退するのに伯爵の助けを借りていて、ただ最後はウラド公のある言動が醜いと判定されて、姿を消している。そのときに名無しだった彼がウラド公から呼び名を一つ奪っていくとして、《伯爵》と名乗るようになった  -- 名無しさん  (2020-06-07 15:51:52)
- 一本筋を通さず、自分に着いてきてくれてた者達を裏切った。-666点(カトリック教国から支援される為に正教会からカトリックに改宗  -- 名無しさん  (2020-12-09 16:36:05)
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