全てに、意味があったのだ……!

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全てに、意味があったのだ……! - (2020/07/07 (火) 16:08:48) のソース

発言者:[[縛血者(にんげん)──鹿島杜志郎>トシロー・カシマ]]
対象者:[[吸血鬼(かいぶつ)──《伯爵》>《伯爵》]]



&size(20){&color(#c6001c){「この痛みが、胸を掻き毟る後悔が……!」}}


&size(21){&color(#c6001c){「僅か一つでも、俺の生涯から欠けていたのならば────」}}



&size(22){&color(#c6001c){「戦えなかった。&size(23){……戦えるわけがない、おまえに}」}}




&size(26){&color(#c6001c){&bold(){「全てに、意味があったのだ……!」}}}




自らの内面世界で[[アイザック>アイザック・フォレスト]]と[[美影]]と対面し、[[彼らの言葉>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/857.html]]をもってようやく自己を肯定し
&bold(){[[『生きたい』>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/856.html]]}という執着を持ったトシローの言葉。


現実に翻弄されながら取捨選択を積み重ねた自らの道。
&bold(){&color(#1B1947){“[[こんなはずではなかった、あの時こうしていれば>夢も現も、幻装に舞う連鎖なり]]”}}という未だ捨て切れぬ数多の未練と後悔。
&color(#040414){《伯爵》の企みに気づいていれば。}
&color(#040414){美影が洗礼を受けなければ。俺がこの手で守り通していれば。}
&color(#040414){&bold(){&ruby(トライフィンガー){[[三本指]]}}にならなければ。アイザックが悪鬼に焦がれなければ。}
&color(#040414){この空間に突入する前に魂を譲り渡してくれなければ。}
&color(#040414){重すぎる後悔の毒。自身を責め恨み続け、事ある度に飽きもせず、痛みと共に己という存在を呪うことだろう。}
&color(#040414){&bold(){俺は&ruby(・・・・){そういう}人種だ。[[こう生きて、そう死にたがる>自分はこう生きて、こう死ぬ。最初にガツンとそう決めて、後は徹頭徹尾その通りに生きてないと……我慢できないかい?]]ことしかできない。}}
&color(#040414){&bold(){きっと、これからもそれは同じで……己が存在は定まらず、葛藤と煩悶に揺れ続けるに違いない。}}

&size(14){&bold(){だが、けれど}――――}

&size(13){&color(#727272){&bold(){もしも己が理想を叶えていたとしたら……傷つかぬ望みのままに生きていたなら?}}}
&size(13){&color(#727272){&bold(){美影と共に穏やかな生を送り、子に恵まれ、士道を遵守して生を閉じる。}}}
&size(13){&color(#727272){&bold(){&ruby(ブラインド){縛血者}になることもなく、&ruby(トライフィンガー){三本指}に堕ちるでもなく、無病息災の生を送っていたなら。}}}
&size(13){&color(#727272){&bold(){永劫俺を苛み続ける、この茨の道を歩まなければ。}}}


&size(14){&color(#c6001c){&bold(){こうして………吸血鬼に立ち向かうことなど決してできなかった。}}}
&size(14){&color(#c6001c){&bold(){いや、己の抱える矛盾の宣告に対しても、力強く “否” と吼える事さえ叶わなかった。}}}


&size(15){&color(#1B1947){&bold(){望んでいなかったとしても。肯定できないとしても。}}}
&size(15){&color(#1B1947){&bold(){在ってよかったなどと、口が裂けても言えなかったとしても。それでも……}}}


&size(16){&color(#c6001c){&bold(){確かに今、この背を押すのは、刻まれた過去の痛苦と無数の苦難であり}―――}}



&size(25){&color(#E0001D){「俺の生涯は、無為などではなかった……」}}

&font(27,b){&color(#E0001D){「無くし続け、奪われ続けただけのものでは───なかった……!」}}


&size(26){&color(#E8333C){&tt(){&italic(){―――確かな意味があった。}}}}


&size(16){&color(#E8333C){その思い、胸が張り裂けそうな救いを抱いて……}}&size(16){トシローは、烈しく二刀を振るう。}


&sizex(3){&bold(){願いの代償に背いてしまった士道という[[誇り>ニナ・オルロック]]も。}}&br()&sizex(3){&bold(){永遠を求めた果てに無明の闇に墜ちた[[愛>シェリル・マクレガー]]も。}}

&sizex(3){&bold(){苦渋の選択の結果、社会から居場所を、寄る辺を失った“[[人>アンヌ・ポートマン]]”の生も。}}
&sizex(3){&bold(){伴侶を奪われた現実を、怒りと憎悪とで忘れようとした“[[鬼>アリヤ・タカジョウ]]”の生も。}}

&sizex(3){&bold(){取り戻せぬとわかっている&ruby(りそう){過去の失敗}にしか、}}
&sizex(3){&bold(){&ruby(死の理由){意味}を見出せなかった“[[境界からのはぐれ者>トシロー・カシマ]]”としての生も。}}


&size(16){&color(steelblue){&bold(){傷つけ傷つけられ、悲痛な別れを繰り返す出会いの中でも……こんな&ruby(じぶん){他者}を信じてくれた、愛してくれた者がいた。}}}
&size(16){&color(gray){&bold(){あの日捨てたと思った士道は、[[確かな正道を希求する>でも、一生に一度ぐらいなら卑怯者だって格好つけられるんじゃねーの?それこそ、一時の気の迷いってやつでさ……]]&ruby(・・){想い}としてこの躰に、今も宿っている。}}}


&size(16){&color(#B7282E){&bold(){[[愚か>最悪の絶望を与えてくれ────オレならばその程度超えられるはずだ]]は[[愚かさ>黒影罪牙]][[だけ>秋月 凌駕]][[では>草笛 切]][[ない>白漠葬牙]]。失敗したとしても[[命は>そうか。僕は――ずっと、僕に成りたがっていたのか]][[続いて>生きていて、ほしいんだ……救われたんだよ、心から]][[いく>僕には、君が必要だ……一緒に傷の痛みを耐えて、後ろめたさを抱えながら生きる、君のような相方が]][[のだ、>ここから、一緒に、歩き始めてみよう……]]}}}
&size(17){&color(#B7282E){&bold(){己が望む望まざるに関わらず………“生きる”ということに果てはない。}}}


&size(21){&color(#B7282E){そんなことが、判らなかった。}}

&size(22){&color(#B7282E){それをようやく、判ることができた。}}



&sizex(4){&color(#040414){ああ、《伯爵》よ……おまえには判るまい。}}
&sizex(4){&color(#040414){悩み苦しむ俺の心など、間違えてしまう人間の気持ちなど判らないだろう。}}
&sizex(4){&color(#040414){現実の息苦しさも、理不尽への恐ろしさも理解することが出来ないだろう。}}


&size(18){&color(#B7282E){だから……誇れる。}}
&size(19){&color(#B7282E){自分が卑小な人間であることに。}}
&size(20){&color(#B7282E){痛みと付き合い続けていくヒトであることを、受け止められるから。}}

&size(13){&bold(){&ruby(ギフト){[[魂>賜力]]}を[[新生>朱銀幻燈・人魂帰譚]]させながらも、歓喜でも後悔でもなく、ただ己の一部であると&ruby(・・・・・){受け止めて}。}}
&size(14){&bold(){縛られた&ruby(げんじつ){世界}に生きることを認めた存在として。}}
&size(14){&bold(){否定も肯定も葛藤も後悔も。それら自分自身の&ruby(・・){全て}と向き合うことを覚悟し……}}
&size(15){&bold(){鹿島杜志郎は全てを振り絞り、同じく真の吸血鬼となった《伯爵》に肉薄していく。}}



&size(25){&color(#c6001c){&bold(){去れよ、失せよ。俺の歩む生に、貴様は要らぬ………!}}}




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- 個人的にlightでは一番好きなバトルシーンだな  -- 名無しさん  (2016-12-17 07:46:34)
- おいおい伯爵やばすぎんだろ、これどうやって勝つんだよぉと思っていたから過去の古傷こそが覚醒させるってなったここはうおおおおおおってなったな  -- 名無しさん  (2016-12-17 08:19:34)
- 傷があったから覚醒できたトシローと傷がないから覚醒できなかった伯爵の対比は感心した  -- 名無しさん  (2016-12-17 16:31:01)
- ↑なおどっかの平穏な日々を暮らす少年は傷があろうとなかろうと必要に応じて覚醒できる模様  -- 名無しさん  (2016-12-17 21:56:12)
- 機械神「さすがは我が同属」  -- 名無しさん  (2016-12-17 23:20:08)
- 声は同じだが明日への想いのみで過去を燃料にくべて覚醒する総統とは対照的やな  -- 名無しさん  (2016-12-17 23:21:55)
- 不幸さがアッシュ君とタメはれてるリィン君マジで4のラストバトルではこの台詞の境地に至って大団円になってほしい。  -- 名無しさん  (2017-10-05 17:53:26)
- ??「全てに、意味があったのだ……!故に、無駄にせぬ為に進み続けるのだ!」  -- 名無しさん  (2017-10-05 19:49:14)
- ↑5 リィンの敵はそもそも傷なんか無視する鋼の精神の持ち主だからより強く対比できそうだな  -- 名無しさん  (2017-10-05 21:56:51)
- アヤ「この痛みが、胸を掻き毟る後悔が......」ミステル「僅か一つでも、私達の生涯から欠けていたのならば――」ナギサ「皆に出会えなかった。……再開出来るわけがないんだ」ナギサ&アヤ&ミステル「私達の生涯は、無為なんかじゃなかった……!」アッシュ「無くし続け、奪われ続けただけのものじゃ――なかったんだ!」あの日の皆「全てに、意味があったんだ(のです)(のよ)……!」  -- 名無しさん  (2018-01-11 22:17:36)
- ↑4 リィン君ってなんて作品のなんてキャラ?  -- 名無しさん  (2018-05-10 17:15:12)
- リィンは多分「閃の軌跡」の主人公  -- 名無しさん  (2018-05-10 17:35:29)
- ↑6 寧ろ旧VII組この境地を加えた「これが、我らの英雄伝説」してたな。  -- 名無しさん  (2018-09-30 08:34:53)
- ミトラ「全てに、意味があったのだ……!」  -- 名無しさん  (2018-10-15 22:50:24)
- ミトラ「私のハーレムを生み出すために必要だったのだ!」  -- 名無しさん  (2018-10-15 22:54:11)
- ↑2↑1死ねよミトラ!塵屑だろうが!  -- 名無しさん  (2018-10-15 23:23:06)
- ↑3アイザック「てめえみたいな糞女が俺の憧れの男の言葉をパクってんじゃねぇ!!!」  -- 名無しさん  (2018-10-15 23:37:31)
- 水銀「全てに、意味があったのだ……!」  -- 名無しさん  (2018-11-30 21:02:45)
- ↑お前が言うな!!!!!!  -- 名無しさん  (2018-11-30 21:28:33)
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