ゼファー、もう止めよう――贖うなんて大嘘は。似合ってないぜ? 君、ヘタレなんだしさ。いいから全部丸ごとぶちまけちゃいなよ

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ゼファー、もう止めよう――贖うなんて大嘘は。似合ってないぜ? 君、ヘタレなんだしさ。いいから全部丸ごとぶちまけちゃいなよ - (2020/08/17 (月) 00:27:01) のソース

発言者:[[ルシード・グランセニック]]
対象者:[[ゼファー・コールレイン]]


同調した内面世界の中[[ヴェンデッタ]]の真実を知ってなお、胸に秘め続けた本当の想いを吐露出来ずに、躊躇い続けるゼファー。
そんな、同じ負け犬同士である&ruby(しんゆう){恋敵}の複雑な内面を察した上で、&bold(){悲しみ続ける最愛の女神のために&ruby(オルフェウス){吟遊詩人}へと送る、&ruby(アルケミスト){錬金術師}最後の助言と願い}。

勃発した[[聖戦]]において、&bold(){[[自身が想定し自身が救うべきと決め付けた“誰か”>それって“誰”だよ]]のために}、[[魔星>人造惑星]]と&bold(){“一人”で戦い続ける[[鋼の英雄>クリストファー・ヴァルゼライド]]}。
そんな&color(gold){&bold(){彼のご立派な光の覇道}}から、&bold(){[[自身にとってどちらも大切な女神と親友>二人の幸せを願うのは、とても当たり前のことじゃないか]]を奪い返すべく、}
自己の魂にこびりついた英雄に対する恐怖に抗いながら、&ruby(アルケミスト){錬金術師}ルシード・グランセニックは、自身の命を賭けてヴァルゼライドと対決する。

魔星としての[[特性>雄弁なる伝令神よ。汝、魂の導者たれ]]により、英雄の[[星光>天霆の轟く地平に、闇はなく]]を抑え込めたものの、英雄の想像を絶する鍛練により鍛え上げた生身の暴力が、&ruby(アステリズム){[[星辰光]]}以外は、何等戦闘に役立つ技術を身につけてこなかったルシードを散々に打ちのめす。
しかし、&ruby(ゼウス){[[天頂神>クリストファー・ヴァルゼライド]]}様の[[出鱈目>気合と根性]]さは重々承知していた&ruby(ヘルメス){伝令神}は、そんな&bold(){馬鹿げた“勝利”のための道程に付き合う気などさらさらなく}、肉体を投げ出して英雄を巻き込み、彼とともに高速で冥府への墜落を成し遂げる。
その墜落先でも、[[諦めの欠け落ちたヴァルゼライド>光の奴隷]]は「[[まだだ]]」と満身創痍の身体を立て直し、&color(gold){&bold(){輝かしい“明日”のために}}立ち上がろうとする。


けれども、そんな&color(gold){&bold(){前を目指すだけの光}}に、死を待つばかりとなったルシードは欠片も興味を示すこと無く―――
彼の視線の先には、ずっと会いたかった、囚われの&ruby(エウリュディケ){[[死想恋歌>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/144.html]]}と&ruby(オルフェウス){[[吟遊詩人>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/11.html]]}がいた。
損壊していない場所の見当たらないボロボロの身体で地を這いずりながら、二人のもとへと向かう伝令神。

そうして辿りついた場所で、いつものような気安い様子で、眠る親友へ語りかけてゆく。


&color(steelblue){本当に&ruby(じぶん){負け犬}らしくもなく気張ってしまった。結果、役者不足の自分は不様に朽ち果ててゆく始末。}
&color(steelblue){似たような負け犬である君が、こんな不条理な現実から逃げ出したくなる気持ちはよく分かるし僕もそれを責めるつもりはない。}と、
&bold(){お互いが共感してきた敗者としての弱さ・卑小さを}、あらためて錬金術師は確認していく。

それでもと、ルシードは、&bold(){大切な&ruby(ひと){女性}を泣かせ続けてしまっているであろう恋敵に向けて}


&size(20){&color(steelblue){「優しい嘘で彼女を泣かせることだけは、たとえ君でも許せない!}}
&size(21){&color(steelblue){本音でいけよ、素直な気持ちを伝えるんだ。}}
&size(22){&color(steelblue){この期におよんで格好つけるな、野暮と分かれよこの馬鹿が……ッ&size(20){」}}}


&color(royalblue){&bold(){ただありのままの素直な想いを、愛する彼女に対して告げてやってほしい}}と切に訴える。


&size(19){&color(steelblue){「そうさ、僕らの本音は情けなくて矮小だ。}}
&size(19){&color(steelblue){大切な相手ほど見せたくないから、隠したがってつい誤魔化すけど……}}
&size(21){&color(steelblue){&bold(){それでも、伝えてほしいんだよ……}}}
&size(22){&color(steelblue){&bold(){自分の命より、ずっともっと、好きな人のことなんだからさ}&size(18){」}}}


&size(22){&color(steelblue){&bold(){「ゼファー、もう止めよう――&ruby(・・・・・・・・){贖うなんて大嘘は}。}}}
&size(21){&color(steelblue){&bold(){似合ってないぜ? 君、ヘタレなんだしさ。いいから全部丸ごとぶちまけちゃいなよ&size(22){」}}}}


&bold(){&color(steelblue){そう、彼女が求めている&ruby(おうごん){真実}とは、君の隠し続けたその情けなくてちっぽけな&ruby(いしころ){本心}なのだと。}}
&bold(){臆病でそのくせ大切な人にだけは見栄を張りたがってしまう、似た者同士の友人へと、愛の真理を告げるのであった}。


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- 本音で語り合うことの大切さは続編にも通して語られてるよね  -- 名無しさん  (2017-02-28 09:41:04)
- アッシュとナギサも本音をようやく語り合ってスフィアに到達したからな  -- 名無しさん  (2017-02-28 10:12:01)
- ルシード屈指の名シーン  -- 名無しさん  (2017-02-28 15:14:58)
- 総統との対決以降のルシードは名シーンだらけだからな。勿論ミリィ√ラストのゼファーさんとの決着も良いけれど  -- 名無しさん  (2017-02-28 15:15:46)
- ゼファーとルシードがヴェンデッタへの想いでスフィアに至ったらどうなってたんだろう?  -- 名無しさん  (2017-03-01 00:09:31)
- 普段はドМなド変態なくせして、シリアスな場面になると名言生産機な漢に早変わりだからなあ。正直な話、ルシードの方が主人公力が高かったと思う  -- 名無しさん  (2017-03-01 00:28:46)
- トリニティグランド√のケルちゃんとか、あの“魔法の言葉”の光景を見てて、この時のルシードの想いとかを感慨深く思い返してたりしたのだろうか……  -- 名無しさん  (2017-03-01 17:54:00)
- ゼファー、もう止めよう――出来ないなんて大嘘は。たった一撃受けただけなのに弱音なんて似合ってないぜ? 君、優秀なんだしさ。いいから全部気合と根性で超えちゃいなよ  -- 名無しさん  (2017-03-13 17:52:32)
- ↑ 冥王「ルシードォォォォ!!」  -- 名無しさん  (2017-03-13 17:55:23)
- ルシードが光の奴隷に......  -- 名無しさん  (2017-03-13 18:03:05)
- 絶縁不可避  -- 名無しさん  (2017-03-13 18:04:37)
- ↑4 本気で錬金術師に変装したおじさんだろうか…  -- 名無しさん  (2017-03-13 18:18:46)
- ゼファー、もう止めよう――巨乳好きなんて大嘘は。似合ってないぜ? 君、シスコンなんだしさ。いいから全部丸ごとぶちまけちゃいなよ  -- 名無しさん  (2019-11-24 04:21:35)
- ↑待て、ヴェンデッタはともかくマイナお姉ちゃんはそれなりにあった筈だぞ  -- 名無しさん  (2020-08-17 00:26:01)
- ↑2 すくすくと成長する妹'sバスト…・・・   -- 名無しさん  (2020-08-17 00:27:01)
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