狩人

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狩人 - (2018/02/19 (月) 00:58:00) のソース

&s(){獲物を屠る}イェーガー


大半の人類にとって、吸血鬼は物語中の怪物、また退廃趣味の偶像でしかない。
虚構の薄皮一枚向こうに[[縛血者]]がいる事に、恐らくは永遠に気が付く事はないだろう。
しかし、人に似た獣がいるならば狩人もまた存在する。
彼らは人の領域を離れ、獣が待つ暗い森に分け入っていく者である。
故に、縛血者同様に狩人たちも、大半の人類に取っては知られる事のない存在となっている。

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そして……
&ruby(彼ら){狩人}であっても、孤立と絶望によって闘いから降りることは少なくないとされる。

初め、狩人を志しその道を選んだ者は、使命感や復讐心に燃える原理主義者などであるが……
たが、一度吸血鬼の “力” を目の当たりにしたならば、己と挑むべき相手との間の力の差を思い知らされ、
その魂に、消えることのない無力感と恐怖心を烙印されることとなる。
地獄から何とか生き延びることのできた者は、それゆえに命を惜しんで次第に怯惰の性を帯びていく。

それに、たとえ命がけで縛血者を討伐しても、人間社会の法にかからぬ、
大衆に認識もされぬ、&ruby(フィクション){絵空事}の怪物と闘うヒーローに対しては、苦難に値する報いは与えられない。
それどころか社会の法に従って、無機質に「殺人罪」として&ruby(なかま){人間}の手で裁きを下されることも珍しくない。


中には、縛血者側との暗黙の了解の元、&ruby(ディアスポラ){[[鎖輪]]}が治安維持の目的で
「差し出した」叛徒や流れ者を処刑することで、自分達の存在意義を充足させる者達さえいるのが現状である。


&bold(){それでも――と尚闘志を燃やし続けられる&ruby(つわもの){強兵}は少数派であって……その多くも孤立した狂信者と言える。}
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宗教から来る狂信、祖先の土地奪還、研究素材としての縛血者確保、個人的な復讐、人類愛的な使命感、単なる戦闘狂……などその動機は様々である。
彼らは時に[[忌呪]]を狙い、現代兵器を用い、戦闘技術を鍛えることで縛血者を狩っていく。
組織的な集団は、主に以下のようなものが存在している。

&ruby(ソダリティウム・ピアヌム){ピオ同志会}:20世紀初頭に実在した法王直属の秘密警察を前身とする組織。最大の武器はカトリック教会の世界的ネットワーク。目的は神の敵である吸血鬼の殲滅。

ウロボロス:ヨーロッパ系の各種魔術結社の有志が結成した、吸血鬼狩りの組織。錬金術などで不死の探究に没頭した果てに縛血者に行き当たる。目的は縛血者が持つ不死の解明と獲得。

&ruby(アッシャークラブ){灰塵収集家倶楽部}:母体は各国の富豪や有力者が運営する、人間専門の秘密狩猟クラブ。その中で、縛血者の存在を知った有志が雇い集めた吸血鬼狩りの傭兵集団。目的は狩られる縛血者を鑑賞する快楽。

&ruby(ホワイト・パイル){白い杭}:縛血者と狩人の戦いは、その戦力差から例外なく一対多数、個人対集団の様相を呈する。その中で唯一、個人で狩りを挑む世襲制の吸血鬼狩人。単独で縛血者を滅ぼしうる体術を継承し、吸血鬼を狩る目的は人生そのものと断言する。




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- やっぱ杭だけが断然、異彩を放ってるな。  -- 名無しさん  (2018-01-12 18:11:14)
- 狩りは人生そのものとかかっこよす  -- 名無しさん  (2018-01-12 18:20:28)
- 単独で縛血者を滅ぼしうる体術ってなんやネン…  -- 名無しさん  (2018-01-12 18:29:03)
- ベルモンドゥエ!一族みたいな変態体術なんでしょう?  -- 名無しさん  (2018-01-12 19:13:57)
- クラウス爺さんと覚醒アリヤの暴れっぷりを見るに納得としか言えん……てか事前準備さえ欠かさなきゃバイロンでも殺れる時点で色々おかしい  -- 名無しさん  (2018-01-14 21:56:41)
- 初代が気になるな。  -- 名無しさん  (2018-01-14 22:12:33)
- なんかさらっと、魔術がどうとかあるんだけどこの作品て結局ブラインド以外の超常あったの?  -- な名無し  (2018-02-18 14:20:08)
- 出てこない。現実世界と同じオカルトとしての魔術のみ  -- 名無しさん  (2018-02-18 15:33:35)
- ブラインドの力と同種の力を鍛錬によって白木の杭が引き出せたり、本来既に動けないクラウスが寿命を代価として強引に戦えるようになる秘薬とかはあった  -- 名無しさん  (2018-02-19 00:58:00)
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