狂い哭け、おまえの末路は“英雄”だ

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狂い哭け、おまえの末路は“英雄”だ - (2017/05/11 (木) 10:45:25) のソース

発言者:[[ケルベロス]]
対象者:[[アシュレイ・ホライゾン]]

[[シルヴァリオ トリニティ]]のキャッチコピーでもある闇の冥狼[[ケルベロス]]が主人公[[アシュレイ・ホライゾン]]へと告げた言葉

&bold(){狂い哭け}という前作主人公で&bold(){散々に運命に弄ばれることとなった}[[ゼファー・コールレイン]]を彷彿とさせる言葉。
&bold(){[[英雄]]}という、本来ならば賞賛と畏敬の念が込められているがシルヴァリオシリーズにおいて&bold(){散々常人が真似られるような物ではないし、真似ていいものではない光}として描かれた存在である、[[クリストファー・ヴァルゼライド]]を示す言葉。
そして主人公がそんな英雄へと憧れているという経歴、そして不吉な&bold(){末路}という言葉。
そして何よりも&bold(){ライターの溢れるサディズム精神}からその背負った運命が碌なものではないという事が示唆される言葉であった。

彼がこの言葉を発したその真意とは……

#region(ーー最悪だな、反吐が出る)

&sizex(5){&color(black){&bold(){本命の&ruby(ハイペリオン){[[天駆翔>ヘリオス]]}を育てるため捧げられた哀れな生贄、蝋の翼。}}}
&bold(){それこそが、アッシュに背負わされた運命であった。}

&ruby(ハイペリオン){天駆翔}の覚醒……
それはアシュレイ・ホライゾンという人物に、見も知らぬ“誰か”を守るための“英雄”的な行動・意志を実行させ、彼個人が元々持っていた人格・肉体を&ruby(最適化し){跡形もなく塗りつぶし}ていく過程となる。
それが極まった時、&bold(){アッシュの全存在と引き換えに、&ruby(スフィアライザー){天奏者}を担う、世界法則さえ燃やし尽くせる“英雄”が地上に産み落とされるのだ。}

ヘリオスという魔星から流れ込む、現状からの絶えざる前進・向上への衝動が優先され、アッシュが本来持っていた覚悟や決意、逡巡やその他人間的脆さを示す情動は、その一切が光の決意の前に木の葉のように吹き飛ばされるか、英雄という主役をより加熱させる役割程度しか許されない。
また肉体側も、ボロボロとなった骨格・臓器・皮膚あらゆる部分が人ならざるモノへと純化され、輝く星の光へと変質してゆく。
そして、不要な心と身体の脆弱さを、絶対に砕けぬ意志の強さと置き換えられ、&bold(){蝋の翼は最終的に“[[誰か>それって“誰”だよ]]”を救える焔の“英雄”にとって代わられ、絆も想いも、守りたかった記憶さえ残らないだろう。}

結局のところ、アッシュは、
&sizex(4){&color(black){&bold(){&ruby(ハイペリオン){天駆翔}という輝かしく立派な&ruby(ほむら){恒星}を燃焼させるための燃料・焚き木として費やされ、太陽に溶かされ灰燼と成り、無残に墜ちて行く宿命にあった……}}}


上記のような蝋翼の事情の一端を感じたからこそ、&bold(){&ruby(ケルベロス){銀悠冥狼}は&ruby(イカロス){生贄}へとこう告げたのだ――}

&sizex(6){&color(black){&bold(){「狂い哭け、おまえの末路は“英雄”だ」}}}

&color(black){&bold(){そんな輝きに憧れたところで碌な事になるものか}}と。&color(dimgray){&bold(){案外まとも}}であったアッシュの様子を見て。


ちなみに彼をそうした[[元凶>極晃創星実験]]であるギルベルトは尊敬する英雄の後継となれることは紛れもない&color(gold){&bold(){至上の喜び}}であり&color(gold){&bold(){&ruby(、、、、、、、、、){真実心の底から善意}}}で彼をこうしたようである。
そうして哀れな生贄としてではなく&color(gold){&bold(){かの英雄のようなトンチキ}}へとアッシュがなって、ヘリオスと互いにどこまでも高めあっていく&bold(){神星と英雄}の再現となる事こそがギルベルトの理想だった模様。


しかしグランドルートにおいて、
&sizex(4){&color(black){&bold(){それまで散々忌まわしきものとして送られてきたこの憐憫の言葉は、}}}
&sizex(4){&color(skyblue){&bold(){祝福の言葉へと大きく意味を変じることとなる――}}}

#region(導かれた暁へ、蝋の翼広げ--)
#region(最果ての星は--)

&sizex(6){&color(midnightblue){&bold(){「狂い哭け、祝福してやる。おまえの末路は“英雄”だよ」}}}

&sizex(6){&color(midnightblue){&bold(){「光のように、闇のように、強く優しいお前ならきっと&ruby(だれか){皆}を救えるさ」}}}

&sizex(5){&color(skyblue){&bold(){その意味は、&ruby(だれか){皆}を救う英雄、&ruby(アシュレイ・ホライゾン){灰と光の境界線}の天来を告げる至高の祝福である。}}}

&sizex(5){&color(skyblue){&bold(){そう、これは彼の英雄譚}}}

&sizex(5){&color(skyblue){&bold(){あの日の三人と再開し、馬鹿を笑い合える悪友と邂逅し、一生涯の剣の師から術を学び、戦友と邪悪なる者に立ち向かう、アシュレイ・ホライゾンの英雄譚}}}

&sizex(5){&color(black){&bold(){そのために、天を目指して翔んだのだ--蝋の翼が溶けるまで}}}

&sizex(6){&color(skyblue){&bold(){今度こそ、君を守り抜くために}}}

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- 発売前は不吉の象徴だったけど、まさかグランドでは全く別のニュアンスに変化するとは  -- 名無しさん  (2017-03-11 23:08:44)
- 「嘆かわしい、これでは勝者が哀れだろう」、「大切なのは、想いであり、心でしょう?」これにも当てはまるよね。  -- 名無しさん  (2017-03-11 23:23:07)
- まだだも違う意味で使ってきたしトリニティはそういうのほんと多かったな  -- 名無しさん  (2017-03-11 23:23:50)
- 一つのセリフに二つ意味を持たせるんだよね。最後に「このセリフはこういう意味だったのか!」とびっくりさせてくれる。  -- 名無しさん  (2017-03-11 23:55:52)
- 泣き叫べ→涙流して感激しろよ  -- 名無しさん  (2017-03-11 23:57:12)
- 同じ台詞、詠唱でも初見と二度目以降になると完全に別物に見えてくるよな  -- 名無しさん  (2017-03-11 23:59:53)
- 「どこかの誰かはどこかの誰かが救ってくれるさ」もそうだったな。グランドの説得力よ  -- 名無しさん  (2017-03-12 03:16:03)
- 「狂い哭け、祝福してやる。おまえの末路は“英雄”だよ」 これほんとすき  -- 名無しさん  (2017-03-12 08:26:03)
- 終わってみると主人公よりメインヒロインのが狂い哭いていた気がするトリニティ  -- 名無しさん  (2017-03-12 16:58:33)
- やはり逆襲劇の継承者……  -- 名無しさん  (2017-03-12 20:11:48)
- 狂い哭け、お前の末路はヒロインだ  -- 名無しさん  (2017-03-12 20:13:55)
- どっちかというと泣いてるメインヒロインの涙(レイン)を拭う話だったな  -- 名無しさん  (2017-03-12 20:24:37)
- アヤさんやミステルさんとの物語では眼鏡やおじさんに徹底的に凹んだけど、再起出来たし…(なお墓とパトラッシュ)。レインちゃんとはそもそも凹む暇なく自分への怒りで突き進んでしまって、引き返せないとこまで来てようやく光から距離をとれたっていう感じだったしなぁ…(なお結果はナギサちゃん狂い哭き案件  -- 名無しさん  (2017-03-12 20:54:08)
- 魔法の呪文のシーンでこのセリフや墜落とかそれまで不穏だったワードが一気にひっくり返るのがよかった  -- 名無しさん  (2017-03-27 15:47:09)
- 「狂い哭け」の部分で男共がハモってるシーン…割と笑った  -- 名無しさん  (2017-04-20 12:02:00)
- ↑初見でケルさんをお馬鹿さんたちと一緒にしてやるなよ...となり、全部終わった後にヘリオスさんを糞ホモたちと一緒にしてやるなよ...となる  -- 名無しさん  (2017-04-20 12:56:32)
- ケルベロスとBGMの狂い泣けが意図せず同調してマジ鳥肌がたった。  -- 名無しさん  (2017-05-07 21:00:11)
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