刻鋼式心装永久機関

「刻鋼式心装永久機関」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

刻鋼式心装永久機関 - (2020/11/17 (火) 01:23:13) のソース

***きこうしきしんそうえいきゅうきかん


&tt(){&font(32,b){「起動準備、完了」}}



&color(#00234F){&size(18){廻れ、廻れ、永劫の時を刻む歯車よ&italic(){───}}&italic(){&size(20){&bold(){“永久機関” は此処に在る。}}}}


[[『Zero Infinity -Devil of Maxwell-』>Zero Infinity -Devil of Maxwell-]]の物語の鍵となるアイテム。

&bold(){科学の夢であり、到達点とも言うべき永久機関、その一種}。
生身の心臓に対し、甲羅か鎧のように内部収納する形で装着される機械。故に外見上は、まるで機械の心臓に入れ替わったように見える。
左胸から伸びた人口神経が体内に張り巡らされており、それは脊髄から身体の末端にまで及び、永久機関の発動に応じてエネルギーラインが体表面へ出現する。
戦闘時には使用者の精神高揚に呼応して[[質量を持つ素粒子>刻鋼]]を生成し、[[闘う為の武装と装甲>殲機]]を展開する。この点が、この動力炉が持つ最も本質的な力である。
その名が示す通り、通常考えられている永久機関には見られない幾つかの差異が存在し、それは以下の通り。

「人体へ組み込まなければ、如何なる手段を用いても起動しない」
「設計図による複製は可能だが、構造の分析は不可能」
「[[同次元上、同時に四十七基以上は存在できず、四十八基目を組み上げようとした瞬間、即座に動作不良ないし自壊が発生する>四十七基制限則]]」

という、奇妙な特性を幾つも有している不可思議な&ruby(オーパーツ){失伝技術品}。
何故か時計機構の創設から既に存在していたらしく、誰一人その製造に対する完全な理解には至らないながらも、
製造法だけは存在しているため破壊されれば造り出せるという非常に謎の多い動力機関。
そして未だ誰も、その完全な解明には至っていないのが現状である。
ある意味科学の中でも完全に孤立した技術であるが、未だ封印も淘汰もされていないのは、偏にこれこそがこの世に現存する唯一の永久機関であるからに他ならない。

なお、心装永久機関の移植に必要な検体側の条件は総じて三つ。
-&bold(){&color(#990707){種類を問わず死亡寸前に強烈な感情を抱くこと。}}
-&bold(){&color(#990707){心臓と脳髄が原型を保っている状態であること。}}
-&bold(){&color(#990707){死亡後の場合、心臓内に残留している血液が完全に凝固しきるまでに移植すること。}}
が挙げられる。


**その真の存在理由

&font(17){&color(#8C8080){「主役は人心、永久機関こそ後付の拡張機能。無限の動力はあくまで科学者に対する餌に過ぎず、&br()真実は被験者の精神を物理的な機能として顕現させるためにあるのなら……」}}

&font(17,b){&color(#8C8080){「だとすれば、ふざけるなよ何だそれは? 製作者は、これを造った何者かは&ruby(イマジネイター){刻鋼人機}をどうしたいのだ?」}}

&font(18,b){&color(#8C8080){「これでは、まるで───&ruby(・・・・・・・・・){完成させられるもの}を、選定しているかのような」}}


通常、科学というものは理解と転用により多岐に渡って開拓したテクノロジーの恩恵を与えていくものだが、心装永久機関は全く逆の方向性を有している。
複製普及それ自体が不可能であり、何より発現する個々の力は一定ではない。
その理由こそは設計者たる[[オルフィレウス]]の意思にある。
これは科学から人類に与えられる夢の贈り物ではない。&bold(){その逆に、人間の努力や克己によって科学の領域を拡張させる為の道具なのである。}
そもそも、人間の決意や覚悟という凄まじい負担、そして精神力という曖昧な燃料を必要とする時点で、世の人々が想い描く永久機関という都合の良いイメージからは逸脱している。
人間に奉仕する万能の器どころか、人間の可能性を非情なまでの貪欲さで引き出す、一種の拷問器具めいたガジェットとも言えるだろう。


&size(20){&color(#00234F){&bold(){[[超えろ。>私は君を信じている。一人か二人程度もあれば、十分に次の領域へ踏み込めるだろうさ]][[負けるな。>信じているとも、君は必ず立ち上がる]]&ruby(オルフィレウス){心装永久機関}は、弱き心に何より厳しく強き想いしか愛さない。}}}
&size(21){&color(#00234F){&bold(){全ては、[[真理>心装・真理]]に達するために。刻鋼人機の才覚を、徹底的に具現化させる。}}}


&size(20){&color(gold){&bold(){『さて&size(21){&italic(){───}}これにてお膳立ては整った。}}}
&size(20){&color(gold){&bold(){勝利、敗北、希望に絶望、まずは&ruby(・・・・・・・・・){等しく味わったろう}?}}}
&size(20){&color(gold){&bold(){&ruby(・・・・・・・){土壌は出来たぞ}、&ruby(・・・・){奮起せよ}。これより僅か一時たりとも、君たちに無駄な&ruby(ファクター){要素}などないのだから』}}}


&size(20){&color(gold){&bold(){『良き奮戦だよ、無為に帰すは不徳であろう? &br()君達のために、己のために、彼ら彼女ら誰もが等しく魂魄燃焼させたのだから」}}}

&size(21){&color(gold){&bold(){『ああ、彼らの命は無駄に非ず。よくぞ今まで持ちこたえた。あと一歩、もう一歩………』}}}


&size(22){&color(gold){&bold(){『&ruby(めざめ){覚醒}の輝き、見せるがいい』}}}


&italic(){&tt(){&size(26){&color(gold){&bold(){迫れ、真理の高みに――苦悩を突破せよ、超越の人機たちよ!}}}}}




----
- コレ見てるとオルフィレウスの第零式永久機関って何なんだろうな?と思ってしまう今日この頃。単に心装永久機関の原型なのか、或いは別の形での心装永久機関なのか……真理段階の時点でオルフィレウスと接続状態になるから、一種の外付け永久機関ではあるんだろうが……。  -- 名無しさん  (2016-07-10 18:11:28)
- ↑なんかヤバイ代物だとしか認識してなかったよ・・・。オルフィレウス関係については、やってきたことがあまりにもぶっ飛びすぎてて考えることを放棄しちゃってたなぁ・・・  -- 名無しさん  (2016-07-10 22:40:15)
- あの零式永久機関が無事だとオルフィレウスが復活する可能性ある辺り、実はあっちがオルフィレウスの本体、或いは存在自体のバックアップ保持機能でもあるんじゃないかと思う。  -- 名無しさん  (2016-07-11 05:23:31)
- 実際の所、イマジネイターの発現する能力を研究成果に還元して更に科学を進歩させていく為のアイテムだからなぁコレ。戦闘力とかその辺はオルフィレウスにとって大した価値じゃないんだろうな  -- 名無しさん  (2017-03-05 13:12:08)
- 科学を発展させるに最も効率の良い形態が兵器ってのは、戦争が最も科学を発展させるからって理屈と合致してるな。拷問器具って表現は本当的確だ。戦争は極限の殺し合いで色んな苦痛を生み出すし  -- 名無しさん  (2017-05-16 14:22:25)
- 原種の心装永久機関だとただ心装素粒子を生み出すだけなんかな  -- 名無しさん  (2017-07-11 00:59:25)
- 自分の真理では永久機関しか作れねえって嘆いてる機械神だけど、精神を物質化したり不老不死を実現する機械作れてるあたり真理以外の分野も飛んでもだよね。設定から考えると二百年くらい前の製鉄技術とか部品でこんなおかしいもん作るし。  -- 名無しさん  (2017-12-17 21:03:22)
- まあ、色んな種類の永久機関を作りまくってきたんだろうなあ  -- 名無しさん  (2017-12-17 23:14:53)
- どんな分野の科学に手を出しても、最終的な結果は「永久機関」に辿り着いたんだろ。だからアイツマジで自分の研究成果で自殺してんやで。何やっても「なんで最終的に『永遠』が終着になるんだよ!」ってキレてそう  -- 名無しさん  (2018-09-20 21:40:33)
- コレ総統なら確実に適合する上に、まず間違いなく真理段階に到達する切符持ちと、ある意味一番与えたらヤバイ代物よな  -- 名無しさん  (2019-05-25 21:39:12)
- 総統のプロトタイプ達がゼロインの主人公とラスボスだし  -- 名無しさん  (2020-05-30 16:31:00)
- 才能持ってる光の奴隷だからな  -- 名無しさん  (2020-05-30 16:33:09)
- 特に不思議パワーの関連なしでこれを作れるのが凄い。  -- 名無しさん  (2020-07-16 00:45:34)
#comment()