****KASANOVA &size(20){&color(#E50000){「よう、ご両人」}} [[『Vermilion -Bind of blood-』>Vermilion -Bind of blood-]]の舞台、[[フォギィボトム]]に存在する古びた酒場で、霧の街に潜む&ruby(ブラインド){[[縛血者]]}にとっての&ruby(アジール){安全地帯}の一つ。 縛血者達は深夜のある時間帯になるとこの店に集まり出し、 酒に酔うことの出来ない代わりに、彼らの多くは他愛のない会話や様々な遊興、猥雑な行為等を思い思いに愉しんでいる。 店主は[[アイザック・フォレスト]]。従業員は彼を慕う[[ルーシー・ミルドレッド]]。 元々は縛血者と特に関わりのない店で、[[ある老人>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/969.html]]が経営していたのだが、 賭博狂いであった彼と、彼に因縁をつけられた若い男との「命がけ」の勝負の末に、 老人は死に、縛血者だった男は店の権利書を手にし……その男――「アイザック」が現在の店の形を整えたのだった。 (最もこの勝負は、彼に仮初の居場所を与えたということ以上に、&bold(){“二度目の”生き方の指針を得た機会であったのだが……}) アイザックの友人である[[トシロー>トシロー・カシマ]]や[[シェリル>シェリル・マクレガー]]も、仕事終わりの際や情報収集を要する場合、悩みを抱えた時にはこの酒場に立ち寄ることが多い。 街の&ruby(おまわり){夜警}であるトシローは、纏った重々しい雰囲気も合わさり他の客から距離を置かれがちだが、 シェリルは快活さなどもあって皆から好かれているようであり、気分が乗った時にはその歌の腕前をステージで披露することもある。 また、現“公子”である[[ニナ>ニナ・オルロック]]も、アイザックが教育係だった関係でこの店に身を寄せていた時期があり、 上流の者達とは違う、[[モーガン>モーガン・クインシー]]等「一般の」縛血者達から、お嬢様として彼女は親しまれていたという。 &size(14){&color(#dd0000){『ルーシー……やべえぜ。また外からも集まって来やがった………}} &size(14){&color(#dd0000){こっちは腹にドでかい穴が開いているってのによ……どうやら、俺もここまでのようだ……』}} &size(14){&color(#dd0000){『……なあ、こういう時はあれだ……&ruby(・・){自爆}ってのが綺麗なオチだろ?}} &size(14){&color(#dd0000){爆弾は無いが……酒場だからな、燃料だけは腐るほどあるぜ…………』}} &size(14){&color(#dd0000){『ハハッ……こんな時だけ酒が役に立つなんて、全くダメな酒場だったなァ………』}} しかし、そうして愉しみの場を夜の住人達に提供してきた『カサノヴァ』も、出現した[[カーマイン]]とその牙によって生まれる&ruby(テスタメント){[[裁定者]]}により襲われ、 主であるアイザックの判断で爆破、怪物諸共焼失するという形で終わりを迎えた。 そうして、アイザックという男は死んだかに思われたのであるが…… ---- ***ノーマ・ジーン &size(19){&color(#0BE0E0){「いらっしゃいませ~! ようこそ『ノーマ・ジーン』へ!」}} 失われた『カサノヴァ』に代わって、ルーシーが再建した二号店。 店内の内装は、彼女の方針でカサノヴァの年季の入った独特の雰囲気を&size(12){&color(#0BE0E0){&bold(){「完コピ」}}}することが目指されている。 その拘りは、細部の修復されなかった傷に至るまで徹底している様子。 物語の展開によっては、カサノヴァ同様に店主ごと怪物の被害に遭うこともあれば、 トシローやニナなどの新たな拠点、集合地点として活用されることもある。 ---- #comment