……本当に。私、なんて厄介な男にひっかかったのかしら

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  • ……本当に。私、なんて厄介な男にひっかかったのかしら
    ...は…… 「……本当に。私、なんて厄介な男にひっかかったのかしら」 力を伴った奉仕愛を向けられて――― 今が嬉しくて…昔の自分が情けなくて…… 「これじゃあどう足掻いても逃げようがないじゃないの……」 「俺が夢中になった女性は、逃げながら鉄の雨(ナミダ)を降らせるからさ。 生半可な覚悟じゃ抱きしめさせてもくれないんだよ」 「臆病だから、その子。仮面と衣装で着飾らないと、人前にだって立てなくて……」 「けど、そうね。ここに一人、そんな恥ずかしがり屋を好いてくれる奇特な人がいるのだから」 その瞳に、小さな意思を灯し。 真実、彼女自身が自らエリザベータ・イシュトヴァーンを変えようという、かつてない決意を胸に抱きながら。 「あなたに付いていくわ、凌駕…… そうすればいつか、素顔のままで生きていけそうな気がするもの」 ...
  • 台詞/Zero Infinity
    ...言わないでッ!」 「……本当に。私、なんて厄介な男にひっかかったのかしら」 「彼に似合いの女になってみたい。格好付けてみたいのよ、きっと理由なんてそれだけなんだわ」 「けれど……その代わりに、得られたものがありますから。錆の浮いた化粧箱とは、ここでお別れしたいのです」 「私、独占欲は人一倍強い方なの。だから、恋敵は多い方が燃えるわ。」 「なんて精巧な姿見。等身大で、嫌になるほど似通っている。これが、同属嫌悪というものなのね……」 「私、あなたのこと嫌いだわ」 「……小児性愛病者」 「何を、言ってるか、ですって……? そりゃあ私が正直になってるだけよ、うふ、ふふふふ………」 マレーネ 「死にたがりの馬鹿者の元へ、その馬鹿者以外見えなくなっている大馬鹿者を導く、魔法の品だ」 「そ――そんな事はない! 私は、兄離れなどとっくのとうに果たしていた! 決してベッタリなどではなかったぞ!...
  • ありがとう、親友。君に会えて、みんなに会えて……本当に、よかった
    発言者:緋文字礼 対象者:秋月 凌駕 愛する少女の温かな鼓動を胸に、親友との合一を果たした凌駕は、 死闘の果て、もう一人の自分でもあった進歩を、科学を愛し続けた独りの男の最期を見届けた。 そして、鎮まりゆく宇宙において、彼らにはもう一つの別れの瞬間が近づいていたのだった。 命賭けで互いの真理(すべて)を見せ合い、光も闇も、喜びも悲しみも、希望も絶望も、 あらゆる想いを背負って最終決戦に臨んだ凌駕と礼。 奇跡のようなその在り方はしかし、礼の意識が凌駕へ完全に同化しきるまでの瞬間の輝きで…… 身体を捨てて自分達の勝利を掴もうとした選択は、避け得ぬ別れの道へと繋がっていたのである。 『悲しむことじゃない、そうだろう?』 だが、想い人の支えを得て、恥も誇りも何もかもを親友と共有し合えた礼の顔は安らかであった。 “真に自分は報われた。己が生涯に意味...
  • だからまあ、なんだ……お前の方も無事でよかったよ、リチャード
    発言者:ラグナ・ニーズホッグ 対象者:リチャード・ザンブレイブ 皇都での機甲巨人襲撃事件のしばらく後…… 聖座典礼秘蹟庁の長官オウカ・鳳・アマツからの研究協力の要請を受け、大聖庁まで赴いたラグナとセシル。 同行役のアンジェリカと待ち合わせ場所に赴くとそこにいたのは出迎え役であるパトリシアともう一人の若き聖騎士。 これは先の襲撃で兄の仇と誤認(・・)して殺そうとしたこと、そのことを詫びるために現れた優しい男へかける精一杯の本音。 自身が隠している真実を吐き出したいという衝動を堪え、 数多の嘘で塗り固められたこの奇妙な関係で、同時に存在する一つの真実(ゆうじょう)を親友(・・)と呼べるこの誠実な青年に告げるのだった。 ※本編より引用 「すまない。君にはどうやって詫びればいいか」 「別にいい、騎士団から組織として謝罪は受けた。命令通りに動い...
  • 私の事はリーザと呼んで。私をそう呼ぶ人間は、家族以外にはもう誰もいなくなってしまったから……
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:秋月 凌駕 ねえ……私が今考えてる事、当ててみない………? 俺達、ずっとこのまま─── 回復を続けるネイムレスから逃れ、脱出路を見つけ出す為…… 機兵との戦闘で共に深手を負っていた凌駕とエリザベータは、一時休戦し墜落した都市の地下道を探索していた――― 凌駕は出口を探し当てる事は出来ていなかったものの、 三度出会った“兵士”とは異なる顔のエリザベータと、穏やかな対話の時を持つことができていた。 “淑女”としての彼女は語る――― 連続していない“私”という歪な存在、切り替えの度に揮発する想いの数々。 この在り方を当然のものと受け入れたはずが、どこかの誰かさんのせいで迷ってばかり。 そう、現実と等身大の自分で向き合える凌駕(あなた)は強い、本当に妬ましく、羨ま...
  • ならば感謝いたしましょう、再会できた運命に。私から貴方に贈る報いと怒りの一撃と共に!
    発言者:アヤ・キリガクレ 対象者:ギルベルト・ハーヴェス 愛する少年に散々に実験を施し、記憶を塗りつぶし、己が主と愛と憎しみをぶつけ合いながら殺しあう原因となり、己の愛情と忠義をこれ以上ない形で冒涜した元凶に対して告げたアヤ・キリガクレの怒りの言葉。 ちなみに穏やかな彼女がこのように怒りを露にして向けた相手は作中の描写上ギルベルトのみである。 激突している最中の何故アッシュを実験体に選んだのか?他の誰かじゃ駄目だったのかとエゴ混じりのそれでも言わずにはいられないレインの問いかけに対してギルベルトは答える 彼でなくてはならない理由などなかった。たまたま付属性に優れ、たまたま記憶の転写に耐える事が出来た真実それだけの理由だったと。 むしろアッシュとレインが実は互いに懇意な仲であったことこそ自分にとって予想外だったと、気づけばレインを始めとするアッシュに縁のある人物が古...
  • 大切だから、黙っていたこと。それが……私の罪です
    発言者:ルーシー・ミルドレッド 対象者:トシロー・カシマ 『AFTER THE RAIN』より、いつも笑顔を絶やさず客達を迎えるルーシーが唯一抱えていた暗い秘密……その懺悔。 ――トシローは店主の少女に招かれ……一人『ノーマ・ジーン』の見かけ年季の入った扉を開ける。 『カサノヴァ』が焼き尽くされてから一月、『ノーマ・ジーン』は新たな主の意向により、 失われたカサノヴァ、その雰囲気を可能な限り似せるよう作られていたが、懐かしいはずのその風景には……どうしても埋まらない存在(もの)があった。 「アイザック……」 トシローが呟く、カサノヴァの店主であり、紛れもなく親友と呼べた男の名。 軽薄な笑みを絶やさないバーテンダーの姿は、炎に焼かれもう見る事は叶わない。 「信じられませんよね。私もです、トシロー様。 またここで待っていれば、ひょっこりご主人...
  • なんだ――その程度だったのか、おまえは
    発言者:アイザック・フォレスト 対象者:ケイトリン・ワインハウス───だったもの ニナ√終盤、二人の藍血貴は排除され、バイロンは焦がれた至上の存在に「捨てられた」ことで狂乱、 そして制御を離れたマジェンタとその下に集った『裁定者』は、縛血者の命の薔薇を刈り取っていく。 文字通り阿鼻叫喚の地獄と化したホテル・カルパチア、 バイロンにアンヌ共々付き従っていたケイトリンはしかし、 その状況を他人事のように眺めて…… そして、あっさり血親(おや)もアンヌも捨て人間だった頃と同様に新たな“遊び場”を求め逃亡を行おうとした。 「そんじゃ、さっさと逃げますか。 バイバイお父様、可愛がってくれてありがとね、感謝してるよ。 でもあたし、パパと心中するほど懐いてないのでございます」 「あと、ついでにアンヌは……ま、いっか。 尻尾振って死んでな子犬(チワワ)。本望だろ...
  • ……あたしの夢って、なんだろうね?
    発言者:ケイトリン・ワインハウス 対象者:アンヌ・ポートマン かけがえのない親友を守るために、ちっぽけな人として勇気を振り絞り怪物達に立ち向かおうとしたアンヌ。 白い杭によって救われて、恐怖で震えへたり込む少女の身体をそっと抱き締めながら、ケイトリンは アンヌが知らぬ間に心惹かれるような「強さ」を身につけていた事を認めて…… 同時に、現実に抗ってきたつもりでいて、本当は一歩も進めていなかった自分自身に気づいてしまった。 そして彼女は、疲れ切った老女のように、手を伸ばして得たはずの特別な道でさえ望みとは違っていたと、 だが、それでも現実に止まり続けることだって辛くて息苦しかったと、静かに思いの丈を吐露し始める。 ――その中で、彼女は吸血鬼というものに己は本当になりたかったのか? そう、煌びやかな神秘に幻惑されて、ずっと見えなかった本音に近づいていった……...
  • 凌駕が、いつかあいつの手で……本当にどこまでも、どこまでも、遠い場所まで駆け抜けてしまうんじゃないかって
    発言者:青砥 美汐 対象者:秋月 凌駕 美汐√、重い犠牲を払い、多くの謎を残しながらもギアーズを撤退に追いやった凌駕と美汐。 争いのない日常へと帰れると安堵する凌駕に対し、ただの人間に戻った美汐が吐露した、彼との未来に感じた少なからぬ不安。 一時はギアーズに確保されたネイムレスだったが、それが突如暴走したことをきっかけとしてマレーネ一派・ギアーズ両陣営は多くの犠牲を払った。 それでも、凌駕と美汐は互いに影装を纏い、死闘の末……ギアーズ側の拠点であり新兵器等の実験データが蓄積されているであろう空母、および彼らの第一目標であるネイムレスの撃破を成し遂げ、 脱出していたアレクサンドル、そして謎の存在・アポルオンと対面するも、彼らは交戦の意思を見せずに撤退していくのであった……。 沈んでゆく空母の甲板から、美汐を抱えながら脱出する凌駕。二人は機構とアポルオン、 ...
  • なんだ……ただの餓鬼であったのか、俺は
    発言者:クロウ・ムラサメ 新時代の兵器である星辰奏者(エスペラント)、そんな中の本物中の本物である裁きの天秤副隊長ゼファー・コールレイン そんな人物が自分が希った素質を塵のように扱っていたことに対してどうして自分がそれほどまでに 絶望し、諦観することになったのかという己の真実に気づいたクロウ・ムラサメの自嘲の言葉。 とある貴種への粛清として赴いた現場で、とある少年がターゲットである少女を庇った事で仕損じる。 その若さで他者のために命を投げ打つその勇気には感心したものの、変わりなく淡々とその少年とターゲットの命を奪おうとする。 しかし、そんな時に少年が放った言葉こそがクロウ・ムラサメをかつて無い程に揺さぶることとなる。 「羨ましい」「僕がそんなに強ければみんなを守る事が出来たのに」と。 その言葉にクロウ・ムラサメは動揺しつつも思う 星辰奏者(エス...
  • ていうか、私だって女だし。これが初恋だし。経験ないからどうすればいいのかなんて、まったく分からないし……もう、もう、もうッ
    発言者:年頃の少女 対象者:女たらし 悪女の罠に嵌められ、恋愛脳(アマツ)も大満足なデラックスラブ盛りパフェを一緒に食べる羽目になった哀れなインドア派男子。 その上、この策謀家は次なる策に打って出る。 「というわけで、はいラグナ。あ~ん♪」 「にゃぬっ?!」 「抜かったわ、まさかそんな禁じ手を……ッ」 騒めき立つ恋敵(ライバル)を始め、周囲に見せつけるように掬い取ったイチゴを小悪魔の笑みを浮かべながら差し出してきたのだ。 余裕綽々のその表情に、ちょっとした反骨心と悪戯心が沸いたので――。 「じゃあ遠慮なく―――。愛情たっぷりだ。召し上がりませ、お嬢様」 「んむっ!?むぐぅ……っ」 にやついていたセシルの口へ逆にイチゴを掬い取ったスプーンを咥えさせた。想定外の不意打ちをもらったセシルは無防備(ノーガード)のま...
  • 本当はずっと────姉ちゃんのこと、怖かったよッ
    発言者:ゼファー・コールレイン 対象者:マイナ・コールレイン ゼファー・コールレイン自身が、本音を曝け出して自分が傷ついてしまうことへの臆病さゆえに、ずっと偽り隠し続けてきた姉マイナに対する本当の想い。 聖戦の只中、同調した精神世界に於いて、ヴェンデッタと姉マイナとの間に秘められた真実を知り、 彼女たちへ向けて、ずっと一緒にいて過去(きず)を贖いたいと告げたゼファー。 しかし、マイナとヴェンデッタは、ゼファーが夢の中に留まることを拒み、現在(いま)を生きる彼に対し偽りの想いを捨てて、 壊れゆく彼自身の日常を守るために、自分達死人を殺して目覚めてほしいと訴える。 今まで何度となく繰り返し、厭だと拒否し(わすれ)続けた悪夢に囚われながら、ゼファーは己の真実を偽り続けた。 だが、そんな真実(ほんね)を隠し続けるゼファーの前に、英雄との対決も厭わず、女神と...
  • ……あんたみたいな夢幻が生まれる土壌なんて、この世界にはない
    発言者:アイザック・フォレスト 対象者:《伯爵》 グランド√、血族の頂点と誰もが畏怖し崇めてきた《伯爵》…… 彼が纏っていた神秘のヴェールを剥ぎ取っていく、アイザックの発言。 現実のしがらみを厭い、そこから超越したいと欲しながらも─── 求めた“彼”のようにそれを成せない、只人としての醒めた視点が暴いた、「不明確な最強」という在り方。 本編より アイザックの“あんたを噛んだ親は誰だ”……その問いに《伯爵》は迷いなく答える。 「母、であろうな。流浪の時を逆算すれば、それ以外にない」 ……その言葉に、アイザックは血族の王の持つ歪さを確信する。 「忠告痛みいるな。言葉足らぬ部分でもあったか?」 「ある。真実という点では不足はないが、言い方に俺は引っかかった。バイロンに講釈していた時からずっとだ」 そして、存在の圧による激痛を感...
  • 結局――結局これか、このザマか! 笑っちまうぜ、なんて道化だ!
    発言者:アイザック・フォレスト 「アイザック、シェリルを連れて下がれ。邪魔だ」 「こいつは、俺が滅ぼす」 アリヤ√、アイザックは白木の杭(ホワイトパイル)に対する“復讐”の念により憧れの過去(ヒーロー)に戻りつつあるトシローを前に、絶頂寸前にまで昂っていた。 「──そうだ、やれよトシロー。やるんだ、殺れ。おまえが敗北するはずがない」 おまえをずっと追い続けた俺だから(・・・・)判る。 想い傾けたものを喪失し、敵を求めたのだろう? 守りたがりのおまえにはそれが目覚めの鍵(キー)なんだ。 大義と個人に縛られ、自らの理性を遵守したがるトシロー・カシマを弾けさせる、絶対の過程(プロセス)。 この報復(ぞうお)の先に、殺意と共に流離う――真の三本指(トライフィンガー)が舞い戻る……! その時こそが、俺が望む決着の時。縛血者(ブラインド)の血で染...
  • 通い妻、よね……もはや
    発言者:滝沢 さつき 対象者:阿笠 忍 忍ルート……EAに忍び寄る暗雲がその濃さを日に日に増していく中、零示の現実(リアル)は今日も穏やかな朝を迎えていた。 少年の部屋の台所で、その料理の腕を奮うのは幼馴染のさつき……ではなく。 「さあ、出来たぞ。さつき、炊飯器の電源を止めてくれ。箸の用意も頼む」 「は、はい……」 一か月前(・・・・)にさつきの代役を買って出た忍センパイである。――頼み事をされたさつきは、それに答えるも……。 元々の役目からはみ出した(・・・・・)現状と、生き生きとした表情で仕事をこなす幼馴染の姿を前に、 自分はどうしたらよいものかと若干微妙な表情を浮かべていた。 それは、先輩とこうした関係を続けている零示も、率先して動いてもらっている現状に水を差すのはどうかという感じであり。 テキパキと準備を進める忍を他所に、二人は小声で...
  • 行か、ないで……ゼファー………
    発言者:チトセ・朧・アマツ 部隊も、自分さえも裏切り、戦火の中に消えていった男に対し、伝えることの叶わなかったチトセ・朧・アマツの、本当の想い。 軍人として、帝国改革の理想に遮二無二突き進む裏で大事な側近である“人狼”との間に、致命的な擦れ違いを生じてしまっていたチトセ。 そんな彼らの関係は帝都を襲った災禍の日、 部隊に壊滅的な打撃を与え、隊長である自分にさえ牙を剥いてでも脱走を図ろうとする狼との対決により、決定的な破局を迎えることとなった……。 チトセは、信じたくない現実に心を抉られたが、 祖父の命を奪って以降、縋ってきた“理想”や“正しさ”を否定することもできず、 行って欲しくないという内心を置き去りにして、身体と言葉は天秤隊長として裏切者を粛清すべく、 断罪であり、決別となる一言をついに放ってしまうのだった。 かつて同じ師の元で鍛えられ、...
  • それが君の素顔(つみ)なら……その全て――俺が受け止めてやるッ!
    発言者:秋月 凌駕 対象者:エリザベータ・イシュトヴァーン 初出はPV4。 どれだけ拒絶の悲鳴と雨(ナミダ)にさらされても、立ち上がることを止めなかった男、秋月凌駕。 そんな彼が、拳と共に初恋の女性に贈る愛の告白。 「……ねぇ、凌駕。さっき闘っている時、何と言って私を口説いたか憶えてる?」 「いや、本当にすみません……もう許してください、リーザさん……」 「忘れろと言っても無理な相談よ……? あの言葉は、一生の宝物にするつもりだから」 己は近付く全てを傷付ける女だと告白し、 それでも迫ってくる凌駕に諦めと怯えが入り混じった悲鳴を上げながら、徹底的に彼を遠ざけるエリザベータ。 だが……… 彼女だけに夢中なその男の想いは、最早両腕を奪われたぐらいの傷で消えるものではなかった。 「心装!!」 かくして、自己の無意識の歪みの理解などより...
  • そうだったのかぁ、とか。まさかあの時も、とか。それならそれで思い切るのもアリだったのかなぁ……って。
    発言者:ミステル・バレンタイン 対象者:アシュレイ・ホライゾン 本編第二章、『死想冥月/Persephone』の選択肢パート、 アッシュが酒の場の軽い座興として、レイン、アヤ、ミステルらの前で「自分の好みの女性のタイプ」を聞かれ、 「年上の女性」と答えた(選択した)場合の、ミステルの驚きと恐らく少しではない喜びの入り混じった感想。 アリスやミステルから、気軽に答えていいと言われたアッシュは、 男として未熟な今の自分を鑑みた上で、より人生経験のある女性から学ぶのがよいか、という考えから、 「そうだな、年下よりは年上の女性……かな」 と発言した。 それに対し、 「……あら? えっ、それ本当に?」 年上に当たるミステルは強く驚き、アッシュの顔をまじまじと見つめるのだった。 彼女の反応に、 アッシュは今の自分の発言に変なところでもあっ...
  • さあ、貴方のしたいようにして頂戴。私を可愛がって……ね?
    発言者:ニナ・オルロック 対象者:トシロー・カシマ そんな、優しく……いえ、もっと、強く、荒々しく……… 乱暴に犯しても……蹂躙しても構わないの……よ? ホテル・カルパチアから、“主”の求めに応じその身柄を奪い去ったトシロー。 ……やがて、『ノーマ・ジーン』で目覚めたニナは、 かつて知ることの出来なかったトシローという武士(サムライ)の過去、 そして、迷いを振り切った彼が今一度捧げると誓う“忠義”の重みを、確りと受け止めようとしていた。 そうして、決心を固めた彼女は、12年間踏み込めなかったあの一夜の“先”へと自ら踏み込む――― 「……判ったわ。主従。君臣。私たちが、そういう関係になったという事は」 「──では、それ以外(・・・・)は……?」 少女の面影を残す躯が男に触れ合い、細い腕が背中に回される。 見つめるその瞳の...
  • 大好きよ、アッシュ。あなたに会えて本当に良かった
    発言者:ナギサ・奏・アマツ 対象者:アシュレイ・ホライゾン 大好きな少年を守り抜くために少女が不退転の決意を抱き告げた別れの言葉。 アッシュとレインがどちらも相手を守るためにと息巻いて、肝心の相手の心を置き去りにしてしまっている鏡写しの関係であることが顕著に現れたシーンである。 片翼(イカロス)へと別れを告げ、ついに救世主として降臨した煌翼(ヘリオス) 比翼を失ったことでもはや立ち上がることすら出来なくなったアッシュは未来のためへと前進を開始するヘリオスの姿を見ながら 愛しい少女と八つ当たりをしてしまった師に対して謝罪の言葉を口にする。 そうして告げるべき言葉を告げた後、かつて生き別れたあの日のように――― こんな自分よりも君の方がはるかに大切だから。自分なんか見捨ててどうか行ってくれと、愛しい少女へ掠れる声で訴えかけた。 しかし、そんな少年を、少女は優しく...
  • おまえって奴は……なんて、残酷な男なんだ……
    発言者:ブライアン・マックール 対象者:角鹿 彰護 ノーマルルート、スラムビルでは目的の為囚われていた“魔女”達が次々と屠られていた。 準備も整わぬ内に道具を失い、焦りと苛立ちを隠さない至門。 そんな彼に、凌辱され尽くしたグロリアとアリソンがまだ生き残っている事実を隠し、ブライアンは己の目的を叶える瞬間を待っていた。 侵入者――角鹿彰護が、至門とスラムビルの“魔女”の首を狙っているのならば、首領のいる最上階の前に必ずすべての“魔女”のいる獄舎を襲うはず…… 恍惚の微笑を浮かべブライアンは、愛しき復讐鬼の登場を待ち望んでいたが。 「おまえは……誰だ?」 拷問部屋に現れた、変わり果てた男の姿を前に、ブライアンはそう呟かずにはいられない。 スラムビル侵入時に相まみえた時から、半日足らずの間に一体何があったのか。 野獣じみた闘争本能や、苛烈極まる目...
  • カレンは、俺と会うために夢の中にまで来てくれたのか……!? う、嬉しいよハニーっ、ハグハグぶちゅっとずっぷし――なんてこともないみたいだもの。
    発言者:カレン・キリシマ 対象者:秋月 凌駕 アポルオンとの激戦、攫われたマレーネの涙─── 傷つき疲弊しきった肉体と精神が限界を迎え、凌駕は意識を失っていった。 やがて、彼は己の精神の奥深くにまで潜行し…… 『ほうら……起・き・て』 血腥い戦いとは離れた、子を見守る母の眼差しのような、穏やかな日差しのような、 そんな心地よさを運ぶ懐かしい風に包まれて、学校の屋上、カレンとの再会を果たしていた。 会えるはずのない存在との邂逅に凌駕は心揺れながらも、 あくまでも冷静に、これは自分の精神が作りだした明晰夢、虚構の光景だと理解しようとする。 常と変わらない様子の凌駕の心を読みながら、カレンは答える…… 『……そうね。確かに、凌駕くんが言うことも当たってはいるんだよ』 『ここは記憶と思い出から形成された光景。私たちが初めてちゃんと会話を...
  • ――エリザベータ・イシュトヴァーンだなんていう、臆病者を好きだなんて、言わないでッ!
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:人間(ひと)に恋をし、恋を知りたいと願う超越者「中庸の怪物」 初出はPV4。 何度傷付けられようと自分への想いだけで立ち上がってくる男から、 素顔で生きることへの怯えと恐れを指摘された女が、悲鳴も同然に叫んだ拒絶の意思。血まみれの痴話喧嘩第2R 自分の本質が他者を傷付けるだけの冷たい武器に過ぎないと告げ、輝装段階に留まる凌駕を、鉄の礫弾の雨で徹底的に打ちすえるエリザベータ。 だが、その標的となっているはずの凌駕は、損傷のない場所が見当たらない身体にもかかわらず、彼女への前進を一向に止めようとはしなかった。 笑いながら、鈍色の豪雨に立ち向かう彼は、怪訝と悲痛の表情を隠しきれぬエリザベータに向かって語りかける。 「なんで笑ってるのかって顔だね……?  はは、当然だろ……だって、ようやく見せてくれたん...
  • あいつのケツをひっ叩くのを、やめてやらない! そういうのを全部ひっくるめて私はトシローを引っ張ってるのよ、文句あっか!!
    発言者:シェリル・マクレガー 「なぁ、シェリル……過去はもう、あっちに、いった……」 「だから、これからも、君は……君の、ままに………綺麗な、一輪の花の―――」 「過去」にずっとしがみ付いてきた男を遠ざけて。 最後に、自分が心から「美しい」と感じた女性に向けて、想いを伝えようとした男は……満足した心地で死んでいった。 それでも、死者への想いを悠長に噛み締めている時間は、シェリルやニナにはなかった。 トシローが一人独断で離脱した事で、無数の『裁定者』の脅威がより危険性を増して接近している。 最初に作戦を立案した指揮官役であるニナは、感傷を押し殺し、上に立つ者として…… 今も俯いている女に向けて「立ちなさい」――そう厳しく命じる。 「―――る、さい」 ―――その時、沈黙を破ってシェリルは立ち上がった。 「うるせ───!!...
  • 交わした情けの分だけ、激しく……今度は殺し合いましょう、凌駕
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:秋月 凌駕 甘い、甘い、男女の睦み合いの時間――― だがそれは、ネイムレスの再起動と、機兵により閉ざされた地下に脱出口(・・・)が穿たれた事で終わりを告げた。 まるで、舞台装置の書割(はりぼて)が突然倒れ、劇に見入っていた観客が一瞬にして興醒めしてしまったかのように…… これまで閉ざされていた二人だけの理想郷は、現実の一穴により呆気なくも破壊されていた。 外へと出てしまえば、後は元の関係性に戻るしかない――殺し殺され合う敵同士という関係に。 「―――お別れね、凌駕」 切り開かれた夜空に、蒼く輝く月の光の下で、エリザベータは静かに少年へ別れを告げる。 彼女の表情は、ただ仕方がないのだと、そう物語っていた。 その突きつけられた現実(・・)に対し、凌駕は心地よかったあの時間が奪い去られることに、必死...
  • 重要なことはたった一つだ。欲望(ゆめ)を持つのなら、欲望の奴隷となってはならない……その主人となれ
    発言者:???? 対象者:シェリル・マクレガー ……夜の闇を駆ける乗用車が一台。鎖輪(ディアスポラ)の追っ手よりも先に相棒を見つけ、生き延びるために。 シェリルは、三本指(トライフィンガー)を名乗る包帯男の案内に従い、彼が潜伏しているという場所へ急行していた。 その車中で、彼女が疑念を最も抱いていたのは、助手席に座る男の真の目的であった。 彼女は、この男には、己の思うがままに他者の生命や自由を奪い取って恥じぬ……“悪”の行為への意志が明確に宿っていると直感していた。 しかしこれまでの行動が、トシローの過去を暴き、追いつめ、破滅させるようなものでありながら、 今の彼はシェリルにトシローの窮地を知らせ、発破をかけるような言動を行い、彼を救えるのは自分達二人しかいないとまで言い放っている。 ここまで追い詰めておきながら、何故か相棒に対する悪意や害意も欠...
  • でも、まあ……女との約束を忘れるほどには、不義理な男でもないだろうしね。ここは一つ古風に、待つ女って奴を気取ってみますか
    発言者:草笛 切 それぞれが想いを寄せる男、親友同士である彼らの避けられぬ激突を予感した二人の女性。 その内の一方、大切な者の傍に赴き、彼らの行く末を見届けるという選択をした無垢な少女の背中を見届け、 もう一方の古傷を背負った女が、自身と同じように傷を負った灰色の男を想いながら呟いた言葉。 全てに決着を着けるべく自宅を後にした凌駕とマレーネ。 そして、因縁に区切りをつけたジュンは、ぶつかり合った美汐や他の刻鋼人機達と共に、 彼らの帰ってくるべき場所に留まり、傷ついた身体を休めていた。 だが、彼女は突如、途轍もない不安の影の到来を感じ取る―― 誰よりも理解し合い、お互いがお互いを掛け替えのない親友と思っているであろう男達が、きっとこの先、命を懸けて闘うことになる、と。 夢の中で、己が内のカレンの意識と対話した彼女は、 二人は貫かねばならない、嘘にしたく...
  • 胸を張るがいい、蝋翼よ。君は誰かを救える男になれる
    発言者:ギルベルト・ハーヴェス 対象者:アシュレイ・ホライゾン 自らが光の生贄へと変えて奇跡を起こさねば全滅必至の絶望的な戦場へと送り出した自らの計画の本命であるアシュレイ・ホライゾンが、 結果見事覚醒を遂げた事を心の底から祝福するギルベルト・ハーヴェスの台詞。 なおまさにご満悦と言わんばかりの彼の様子とは裏腹に、彼がこの祝福の言葉を述べる前に アッシュの事が大好きな少女は互いに守りたいと願っていた大切な少年と殺し合う事になり、ゼファーさんの後継に相応しく狂い哭かされ 同じくアッシュの事が大好きな少女の従者も奇跡のように再会できた大切な二人が目の前で殺し合う姿を見せられながら、自分は何も出来ないという最悪の悪夢を見せられ泣かされていた。 見事覚醒を果たして死地を脱したアッシュの様子を遠く離れた場所から感知して恍惚としながらギルベルトは告げる まるで無垢な...
  • ああ――君に会えて、本当に良かった
    発言者:オルフィレウス 対象者:秋月 凌駕 「彼(・)こそが希望。科学の箱庭(セカイ)をまた一つ拡げてくれる、特異点となるべき可能性を秘めている」 ラスボスであるオルフィレウスからの主人公である秋月凌駕に対するロックオン発言。 このラインの処女作のラスボスの「宿敵(とも)よ!」発言に引き続くラスボスの主人公大好きすぎる発言である。 そして、この主人公大好きすぎるラスボスの系譜は後の作品でも継承されるのであった。 休息のため一時的に戻ってきた自宅で、ヒロインと身を寄せ合い眠りにつく凌駕。 ──そうして場面は移り変わりチクタクチクタク…と冷たく時計の音が響く中、謎の男が深い情念を込めて言葉を発する。 ずっとこの時を自分は待っていたのだと、数百年もの歳月さえ感じさせる途方も無い妄執と共に…… 「───我、遂に見つけたり」 「三十五億の歯車...
  • なんて精巧な姿見。等身大で、嫌になるほど似通っている。これが、同属嫌悪というものなのね……
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:青砥 美汐 互いが互いの在り方、言動を何故か認められず、それでいて相手を否定する言葉を吐く度に己の心も軋む。 そんな事を繰り返しながら戦う女二人の片方が、諦観とともに呟いた二人の事実。 ジュン√、天空のオルフィレウスが見降ろす中凌駕とジュンの二人が、ギアーズの指揮官・アレクサンドルと支配者の猟犬・ネイムレスに立ち向かう一方、美汐が対峙したのはエリザベータであった。 練度の差から美汐は一方的に傷を受けるも、対するエリザベータも“兵士”としての自意識の制御が乱れ、 決定的な手を打てずにいた。彼女の一向に高まらぬ兵士としての戦意、その原因がどこにあるのかといえば…… 「図星でしょう? 分からないなんて言わせない。期待されていないのよ、私達は…… 単刀直入に言うのなら、ええ、骨の髄から舐められている。 わ...
  • 彼に似合いの女になってみたい。格好付けてみたいのよ、きっと理由なんてそれだけなんだわ
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:マレーネ・フランケンシュタイン 恐怖しかないはず、なのに─── 今は、少しだけ、胸が熱い。 絶望的な相手に挑もうとする一人の女が、少女に語った、“今の自分を突き動かす何よりの理由”。 穏やかに、マレーネ達の仲間に迎え入れられたエリザベータ。そして、彼女は恋人となった少年の部屋で、深く想いを交わし合う。 ……事が終わり、年下の恋人が穏やかに寝息を立てる中、 エリザベータは身支度を整えて、ある一つの行動に出ようとしていた。 魂にまで染み付いた、己を縛り付けるあの覆帯(キャタピラ)の音。 それは、愛する男に受け止められ、真に身体と思いを重ねた今であっても、消えるものではなかった。 夕映えのような、青春のような、儚い一瞬の安らぎ…… だから今こそ、自らの手で戦場の呪縛を断ち...
  • なんで、わたしのときには来てくれなかったんですか……?
    発言者:アンヌ・ポートマン 対象者:ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス ケイトリンを屠ったクラウスへ「吸血鬼という存在が許せない、人間は素晴らしい」と言うのなら、なぜ自分が噛まれ吸血鬼にされてしまうその時に自分を助けてくれなかったのかと恨みと共に吐き出したアンヌの台詞。 涙を流しながら助けてくれと狩人に懇願するものの、しかし返ってきたのは「これからお前を貫く」という鋼の決意だった。 夜に怯えずに済むように、人の輝き(・・)を、尊さ(・・)を守る為に。人類(われわれ)は必ず吸血鬼を一掃する。 お前のような犠牲者はもう出さない。自らが間に合わなかった咎を、このような手段でしか救えすに済まない。 そう心から詫びながら、ホワイトパイルは杭を握る手を引き絞った。 だが、友人も、家族も失っていたアンヌが欲しかったのはそんな言葉ではなく……。 以下本編より抜粋 違...
  • お願い、私が馬鹿だったの。だから……だからごめんなさい!
    発言者:レイン・ペルセフォネ 対象者:アシュレイ・ホライゾン 己の憎悪に駆られた行動こそが大好きな男の子をボロボロにしてしまっていることに気が付いた少女の慟哭の言葉。 腹を掻っ捌き、眼球を抉り出し、断面から内蔵へ蒼黒の衰滅波動を直接流し込んだとしても晴れない憎い怨敵を前にして激情と共に襲い掛かったレイン。 しかし、そんな彼女の憎悪に呼応して逆襲劇への同調を高めたことで、逆襲劇の対極に位置する英雄譚と呼応した彼女の愛しい少年と 彼女の嘆きに呼応した闇の冥狼もその憎悪に引きずられ、激突しあうこととなる。互いに相手を憎む理由など無いはずなのに自分ではどうしようもない衝動に引きずられたままに…… ボロボロにされながらも己の内より溢れ出る衝動を頼りに怨敵を滅ぼさんとするレイン。 しかしそんな彼女の前に、ボロ屑同然と化した傷だらけの愛しい少年が落下してきたことで彼女は...
  • お兄ちゃん……生きてて、良かった
    発言者:ミリアルテ・ブランシェ 対象者:ゼファー・コールレイン 掲げるべき理想も、誇るべき信念も何も持てず、臆病な心を擦り減らしながら他者を殺して殺して殺し続けて、 最早砕け散るのを待つばかりだった、ゼファー・コールレインという愚かな男を救い出してくれた、 幼いミリィの、“家族”に向けた小さくも優しい言葉。 荒んだスラムで姉と離ればなれとなったゼファーは、飢えや貧困から逃れ出たいその一心で、 帝国軍の門を叩き、そこで星辰奏者(エスペラント)としての素質を備えていたことで、何とか軍に属することができた。 戦力評価も「そこそこ優等」程度であったはず。 そんな彼は、しかし先代の裁剣天秤(ライブラ)隊長に素質を見出され、鍛練を積まされたことで、 意図せずして稀代の暗殺特化型星辰奏者としての完成をみることとなる。 奇しくも、彼が軍に登用された時期は、アドラーは...
  • 私ね………あなたが、好き
    発言者:古雅 幸 対象者:神代 直 「今日の放課後……屋上に来てくれる?」 「神代くんに干渉するのは、もうこれっきりにするから。 最後に、私の話を一度だけ聞いてほしいの」 そう告げて、「空気の読めない」“お節介焼き”の先輩である彼女は、直の教室から去っていった。 ………夕陽が美しく照らす約束の場所で、古雅幸は彼がやって来る瞬間を待つ。 その姿は、「学校の皆」が個々に抱く先入観や風聞に彩られた、完璧な存在(アイドル)ではなく…… 先程自覚した衝動のままに先走ってしまったことに不安がり、 この先の己の行いで“彼”から自己自身を否定されるかもしれないことへの恐怖を抱えた、儚げな一人の少女のそれだった。 ―――好きになった年下の男の子に、告白する…… 始まりはいつからだったのか──── 怪我を負い、短距離走者として再起は困難だ...
  • こんなものに、憧れていたのか……俺達は……!
    発言者:トシロー・カシマ 対象者:《伯爵》 グランドルート……親友の死を踏み越えて、銀の呪いから解き放たれ、過去の残影を求めるトシローはついに。 滅びを生み出す元凶、真の吸血鬼(ヴァンパイア)――《伯爵》の元へと辿り着く。 始祖の回帰のために設えられた、現実とは隔たった異空間。 そこには郷愁を呼び起こすかのような、幻想的な風景が広がり、 眼前に立つ伯爵の偉容は問答無用で、縛血者としての魂に屈服を命じるも…… 殲滅の鴉を再び名乗り、煮え滾る憎悪と殺意に身を委ねると決めたトシローにとって、それらは最早どうでもよかった。 「────沈めよ“記号”、目障りだ」 ――忌むべき過去を噛み締めつつ、トシローは彼の強大さによって隠されてきた真実に踏み込んでいく。 「己を表現する称号は、やがて己自身を塗り潰す。亡霊を装うあまり亡霊と成り果てる」 ...
  • 分かったろう? この子を救いたいのなら、その道だけは決して選ぶな。英雄なんて、独りぼっちになるんじゃない
    発言者:ケルベロス 対象者:アシュレイ・ホライゾン シルヴァリオ トリニティ共通√『死想冥月/Persephone』の終盤、 カレル橋での天駆翔(ハイペリオン)と銀悠冥狼(ケルベロス)との激突がレインにより鎮められた後、 冷静さを取り戻したケルベロスが去り際、アッシュに告げた心からの忠告であり警告。 強欲竜団の強襲から始まり、そこに集結した三国の軍もある少女の暴走をきっかけに一気に衝突し、果ては反粒子を操る異形の存在・ケルベロスまでが襲来したカレル橋での争い。 その星辰体感応奏者(エスペラント)中心の新世代の戦場でも一際異常性を見せていたのは、 近づく第三者を轢殺しながら、壮絶な殺し合いを演じるアシュレイとケルベロスの姿であった。 そんな彼らはしかし、互いに敵手への不可解な破壊衝動に意思と理性を絡め取られたまま、自分の存在を削ることも頓着せずに焔の剣と闇黒の爪...
  • 何処かで……誰かを……知らぬ間に、私は救えていたのかもしれないのか……ただ、この手を伸ばそうと……無様に、駆けずり回るだけで……
    発言者:アレクサンドル・ラスコーリニコフ 対象者:秋月高嶺 あなたの事は何も知らない……けれど、勝手を言うのを許してください。 あなたの今までの人生で、失敗と感じる事も幾つかあったのかもしれません……けれど、だからと言って、ご自分が為し遂げた価値あるものまで一緒に否定はしないでください……! だいたい、そういうの卑怯だと思いますっ。自分を責めて、何かを呪って、それで無責任に希望だけを押し付けて消えるだなんて…… あなたを許していた人だって、きっといっぱい居るんです。救われなくても、そう思ってくれただけで心は凄く暖かくなるものだって。わたし、知ってるんですから…… 数多の嘆きにも、悲しみにも気づかず取りこぼし、それどころか歯車となることでそんな幾多の嘆きを自ら生み出した愚者だと己を断じて 結果的に、現実的に救うことが出来ていなければ何の意味...
  • 美学や哲学なんてのは、所詮正論を全うできなかった連中の戯言だ
    発言者:イヴァン・ストリゴイ 対象者:緋文字礼 「……どうやら、俺の知らない間に一皮剥けかかっているようだなァ…… けど、まだだ……いい具合に汚れてきちゃあいるが、まだその過去(よごれ)に馴染んじゃいない……」 「当ててやるよ。どうせ人生の答だの、犯した罪だの償いだの、色々悩んでるんだろ? ハッ……つくづくクソ真面目なんだな、お前さんはよ。そんな御立派な図体を抱えて、まだ(・・)そんな青臭い悩みを引きずってるなんてな……」 機械兵との死闘の後……死の足音が間近に迫ったイヴァンが、再会した“戦友”の未だ揺れる心を見抜き――― “人間はこう生きるべきなんだなんてのは餓鬼の頃から聞かされて育っている” 『隣人を愛せ』『他人に迷惑をかけるな』『手を取り合って歩め』というどの国や民族でも必ず聞く教え……これこそが反論の余地のない正論であり、自分達のような人間は結...
  • そうか。僕は――ずっと、僕に成りたがっていたのか
    発言者:緋文字礼 己の記憶に関する一切を喪失した空虚な男・緋文字礼。 彼が纏う儚げな空気が気にかかり、声をかけた一学生・秋月凌駕。 彼らの刻んでいく「友情の物語」・・・その始点にして、 Zero Infinity -Devil of Maxwell-における運命の二人、その関係性を決定づけた瞬間。 ……―――― 急遽空いてしまった放課後の時間……街の散策の後、ふらっと立ち寄ってみた公園。 子供たちがそれぞれ集団をつくって、メンコ遊びやドロケイに興じる姿に、 凌駕は彼らと同じ頃、自分もメンコに熱中していた事を思い返し、郷愁を感じていた。 そして、彼が視点を変えたその先で…………一人、ぽつんと。 ベンチで、どこか違和感を感じさせる雰囲気を纏い、彼よりも幾つか年上であろう男性が、目に留まった。 男は凌駕の存在に気付かぬまま、哀しげに一人呟く……。 ...
  • ち●ち●うずうずしなかったもん……
    発言者:ゼファー・コールレイン 対象者:チトセ・朧・アマツ 共通ルート、 イヴによって巨乳好きというゼファーの性癖がチトセに暴露され、ならなぜ5年前に自分に手を出さなかったと詰め寄られた際のゼファーの答え。 5年前であっても自分の肉体はストライクゾーンである筈であり、何かされればその時にゼファーへの気持ちを自覚して万事丸く収まっていたと。 しかし当時のチトセのスパルタぶりを知っているゼファーとしては、 今考えてみてもかつての自分がそんな気分になる筈が無く、下半身が怒張(エレクチオン)しなかった事実をそのまま伝えたのであった。 コメディ色の強いシーンではあるが、確かに5年前にゼファーがもう少し下半身に素直に何らかの行動を起こしていれば、現状が少しは改善していたことは間違いないだろう。 しかし、その時期のチトセは祖父を自らの手で殺め、その反動から心を殺して帝...
  • なんて、綺麗な────朝陽
    発言者:シェリル・マクレガー 闇夜に潜んだ吸血鬼達の物語、その終焉を告げる言葉。 人間の少女達が、幻想の光を遠くにして……穏やかに現実に帰る道を選び。 破滅の結末に抗い続けたシェリル達の眼前で、裁定者の肉体は崩れ灰となり……流星のような光を放って消えてゆく。 その無数の光が、流星のように集うのはカルパチアの上空。 そして、その神秘的な変化が訪れたのは、異形の怪物に対してだけではなく…… 「いいえ、違うわシェリル。……どうやら、私達も(・・・)みたいよ」 共に肩を並べ戦った銀の髪の少女の言葉に、己の身体を目を向ければ─── 「………暖かい。何これ」 熱を持たないはずの縛血者(ブラインド)の肉体もまた、淡い輝きを放つ。 怪物に抵抗していた血族は皆、自らから生じる光の輝きに困惑の表情を浮かべる。 「抜け落ちて────ううん、離れて...
  • ついて来て……くれるかしら? 三本指、トシロー・カシマ……
    発言者:ニナ・オルロック 対象者:トシロー・カシマ 苦難の果て、ようやく鎖輪に安寧を取り戻した一組の主従。 そんな彼らが、かつての仮初の契約ではなく、真に導く者と仕える者として繋がった瞬間。 ――真の矜持を獲たニナに動揺を隠せぬまま、狂乱する「逆賊」バイロンは、主君の命を受けた鴉により葬られた。 ……人間へと戻ったアンヌの身をシェリルに委ね、月光の差し込むカルパチアの一室は穏やかな静寂に包まれていた。 ……その場で動いたのは、トシロー(従者)の側。 一事を成し遂げた主君であり、守るべき女性を前に、彼は黙したままでその体を跪かせた。 当然、ニナ(主)の側は大切な従者の突然の行動に、驚きの声を上げる。 「……ちょ、ちょっとトシロー。いきなりどうして─── ああ、もう、そういうこと。そりゃあ、ここはそういう場面かもしれないけれど、他にも色々あるで...
  • 八紘市
    『Zero Infinity -Devil of Maxwell-』の舞台となる地方都市。 戦前はこれといった産業もなかったが、1950年代中盤からの特需景気に前後した高度経済成長の中、工業都市として発展した。大電波塔、臨海コンビナート、工事中の高速道路といった、発展を象徴する景観が市内に散在する。 その一方で、工業地帯の煤煙や化学薬品投棄などの公害問題を始め、発展に伴う暗部も。また、この街にも例外なく時計機構(ホロロギウム)の関与する場所が要所に存在している。 心理到達者のうち半分が生まれ育った町 -- 名無しさん (2017-03-15 15 50 04) オルフィレウス「ここで秋月凌駕が生まれ育ったのか……本当に何もない街だな」 -- 名無しさん (2017-03-15 16 04 59) そういや凌駕って当時18歳として2017年現在だと60過ぎ...
  • なあ、直にいちゃん───俺は、強くなれたのかな?
    発言者:日下部優理 対象者:神代直 己の決意を叫び、神代直は傷を、孤立を恐れずに突き進み……憧れを守り抜こうとした日下部優理を、その手で殺した――― ……やがて、精神世界で直が気づくと、彼の目の前には、幼い姿の優理が居た。 死によって消える寸前の、優理の精神の残滓がバロックを通じて、直の裡に流れ込んできていたのだ。 恋人を死に至らしめた時と同じく、また自分は大切な人をこの手で殺めてしまった。 やりきれない思いを吐露する直に、優理は気にするなと語り…… 直にいちゃんは世界を守る為に、空気を読んで嘘をついていた事も。 本当は、幸ねえちゃんの望みを叶えるためにやったという事も。 それら胸に秘めていた答えは、俺には判っていたんだと告げる。 それは激突の最中、仲間とさえ全て心は分かち合えないと思っていた直に驚きを与え…… 同時に。何故―――おまえは空...
  • 私が本気になればなあ、アッシュなんてこう、ちょちょいのちょいでメロメロだぞ。本当だぞッ
    発言者:レイン・ペルセフォネ アペンドシナリオ『航界記/Starting point』でのレイン・ペルセフォネによる、いつものかわゆい発言。 プラーガを発つことになった、アッシュたち一行。 しかし女性経験のない初心な新米外交官なんて、経歴だけ見たら鴨葱である彼を、星辰界奏者の能力を利用しようとする権力者たちが、ハニートラップをしかけてきたらどうしようと相談するうちにこの特訓をしようという流れになった。何とも羨ましい役得 意気揚々と一番槍を名乗り出たレインであったが、逆にアッシュの天然ジゴロぶりにより開始3分41秒で大轟沈。 その後も、 レイン「うぅ、無理ぃ……こんなのダメ、反則だよう。おもいっきり腰ぬけたぁ」 レイン「この馬鹿、馬鹿アッシュ!おまえちょっとは加減しろッ、私のハートを爆発させるつもりかコラー!」 とかわゆく逆ギレ。 その様子を...
  • あんたマジで、いったいあの子に何したのさ。とにかく一度謝っとけよ
    発言者:ヴァネッサ・ヴィクトリア 対象者:ギルベルト・ハーヴェス 「はてさて、それで溜飲が下がるだろうかな―――ああ来るぞ」 体験版のラストを飾るタイトル、『死想冥月/Persephone』の後半において、三国と冥狼の四つ巴となった戦闘シーンにおける会話。 ギルベルトの姿を確認した瞬間、まるで狂ったかのように憤怒の念を噴出させアッシュに何をしたと彼を殺しにかかるレイン・ペルセフォネ。 それを迎え撃つギルベルトが放った正体不明の攻撃を何度もその身に受け滅多打ちにされ、ヴァネッサも自身が誇る帝国最高位の剣技をもってレインを圧倒するが、まるで彼女は意に介さずより深く闘志と憎悪をもって闇の波動を練り上げていく。 異様なまでのレインの怒りに、ヴァネッサ・ヴィクトリアはひくつきながら審判者に疑問をぶつけるが、軽く流されてしまう。 「何故そうまでして立ち向...
  • わたしの初恋は……報われていたのですね……
    発言者:アンヌ・ポートマン 対象者:トシロー・カシマ 赫の眸が輝き……一人の女性の閉ざされていた記憶の蓋が開く。 両者が出会った霧の街で――50年、いや52年ぶりに、 人間(・・)アンヌ・ポートマンと、縛血者(・・・)トシロー・カシマは再会した。 出会った時とは違う、枯れ木のように朽ちゆく少女と、寸分変わらぬ姿のままの男として。 トシローは既に、アンヌが不治の病により余命幾ばくもない事を知っていたが…… 彼女は「病も含めての天寿だ」と、心穏やかに告げていた。 年月を重ね色褪せながら、深い慈しみを宿す瞳が、静かに佇む男を見上げる。 かつて夜の世界で知り合った者達が、今も変わりなく在る事を聞き満足げに頷くアンヌ……。 「これは老人の勝手な空想……黄昏の風が囁くものと思い、どうぞお聞き流し下さいまし……」 そうして、少女の頃を思わせる無邪気な笑み...
  • でもね……それでも、夢を見れた意味は、あったと思う。
    発言者:アンヌ・ポートマン 対象者:ケイトリン・ワインハウス、アリヤ・タカジョウ ――朱銀の幻想に幕が下り、全ての決着はついた。 その中で三人の少女たちは、いつしか生まれていた、大地の全てからカルパチア上層へと集う無数の光の輝きに目を奪われていた。 天空に遡る流星群か――はたまた、収束する炎であろうか。 ただ一点だけを目指し、空を翔ける様は例えようもなく美しかったが…… 「……でも、なんでだろう───せつない(・・・・)」 どうしてか、心が痛い。美しい光景だと思う。 けれど、何故かとても寂しく感じられてしまうのは、何故なのか。 アンヌのその小さな呟きに、答えるのはケイトリン。 「……十二時の魔法が解けてるんだよ、きっと」 「シンデレラが願った夢の時間は、もうおしまい。魔法は全部解けるから……当然、ガラスの靴も残らないんだ」 ...
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