……誰かの憧れじゃない、あなたの現実を探してあげなさい

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  • ……誰かの憧れじゃない、あなたの現実を探してあげなさい
    ...構築する歯車ではなく……誰かの憧れじゃない、あなたの現実を探してあげなさい」 そして、最後は茶目っ気を覗かせる笑みをこぼして――― 「……私も、やっとそれを探したいって思えた未熟者だけどね」 ――全ての真実を受け止めた上で、勝ち目のない戦いを挑むと決めた。 ――たとえこの先に、淡々とした灰色の責務が続くとしても。 ――その痛苦や不自由さに向き合って生きるため、ニナ・オルロックは胸を張って告げたのだ。 「間違わないで、あなたは救えるのはあなた自身しかいない。あなたが胸を張れる現実だけが、自分を自分にしてあげられるんだから」 そう、だから――自分を見失ったままの者(おれ)は、いつまでも過去に囚われたまま。 名前 ...
  • 台詞/Vermilion
    ...ー・カシマ……」 「……誰かの憧れじゃない、あなたの現実を探してあげなさい」 「女は強くないとやっていけないんでしょう? ねえ、置いて行かれた相棒さん」 アンヌ 「わたしの初恋は……報われていたのですね……」 「――どこに、かえればいいの?」 「なんで、わたしのときには来てくれなかったんですか……?」 「そんな言い訳に縋りつく方が────わたしは、こわい」 「――お水が、おいしいの」 「だから……帰ったら───2人で、一緒に食べよ。」 「でもね……それでも、夢を見れた意味は、あったと思う。」 アリヤ 「人間面をした吸血鬼など、虫酸が走ります」 「負けないのですか? ……勝てるのですか?」 「わたしは、ただ――吸血鬼が、怖かった」 「ああ───愛おしいですよ、トシロー」 「いいことを思いつきました。四肢を落としたあなたの前で――彼に捧げてみるのもよさそうですね」 「美影...
  • 彼女のことを支えてあげて。男の子なんだから。そして教えてあげてほしいの、あなたはいつだって一人なんかじゃないってこと……
    発言者:カレン・キリシマ 対象者:秋月 凌駕 夢の中――しかし同時に不思議と現実感のある再会。 アポルオンとの激闘を経て、意識を闇に落とした凌駕は、大切な人だったカレンと再び言葉を交わしていた。 彼女らしい大胆な発言から始まり、やがて話の中心はジュンの影装覚醒……それに伴う傷の重さ深さへと移る。 凌駕との接触、内的存在となったカレンとの同調深化をきっかけに、ジュンは新たな位階へと昇った、が。 「今、ジュンの心にはその反動で大きな傷が生じている…… 本来、こんな簡単に次の段階へ到達できる器じゃないのよ。彼女も、そして私も」 「礼の苦しみ様を見たでしょ? 君やジュンよりかなり早く刻鋼人機と化していた彼でさえ、 その入り口に立つだけで制御に神経を削られていた。あれが普通で……いいえ、それでもきっとまだ早いんでしょうね」 「実際、到達方法を知った今でも...
  • 何処かで……誰かを……知らぬ間に、私は救えていたのかもしれないのか……ただ、この手を伸ばそうと……無様に、駆けずり回るだけで……
    発言者:アレクサンドル・ラスコーリニコフ 対象者:秋月高嶺 あなたの事は何も知らない……けれど、勝手を言うのを許してください。 あなたの今までの人生で、失敗と感じる事も幾つかあったのかもしれません……けれど、だからと言って、ご自分が為し遂げた価値あるものまで一緒に否定はしないでください……! だいたい、そういうの卑怯だと思いますっ。自分を責めて、何かを呪って、それで無責任に希望だけを押し付けて消えるだなんて…… あなたを許していた人だって、きっといっぱい居るんです。救われなくても、そう思ってくれただけで心は凄く暖かくなるものだって。わたし、知ってるんですから…… 数多の嘆きにも、悲しみにも気づかず取りこぼし、それどころか歯車となることでそんな幾多の嘆きを自ら生み出した愚者だと己を断じて 結果的に、現実的に救うことが出来ていなければ何の意味...
  • あなたのいない世界を、俺はちゃんと生きていくよ
    発言者:神代直 ナオは、それでもいいの……? ああ。俺は自分のやり方で、いつかきっと幸せになってみせる。 《私たち、いい恋人同士になれるといいね》 《でも……少しはそのきっかけになれたんなら、嬉しいかな》 《二人で一緒に幸せになりたいね―――》 “ウレシイ” “イマ”“ワタシ” “シアワセ” たとえ……孤独(ひとり)でいようとも。 命を落としてでも守りたかった己の想いを抱き、一人の“少年”は優しく、穏やかに微笑んで逝った。 一組の男女が見せてくれた幸せに惹かれ、しかしその先に在った苦悩も知った一人の“少女”は、男の孤独な決意を胸に旅立った。 そして…… 崩壊した地上で、直は己の内に残った拡散因子(バロック)の生み出した、機械の翼を纏った“幸先輩”を目にする。 それは既に真実を知った彼が意図的...
  • 私ね………あなたが、好き
    発言者:古雅 幸 対象者:神代 直 「今日の放課後……屋上に来てくれる?」 「神代くんに干渉するのは、もうこれっきりにするから。 最後に、私の話を一度だけ聞いてほしいの」 そう告げて、「空気の読めない」“お節介焼き”の先輩である彼女は、直の教室から去っていった。 ………夕陽が美しく照らす約束の場所で、古雅幸は彼がやって来る瞬間を待つ。 その姿は、「学校の皆」が個々に抱く先入観や風聞に彩られた、完璧な存在(アイドル)ではなく…… 先程自覚した衝動のままに先走ってしまったことに不安がり、 この先の己の行いで“彼”から自己自身を否定されるかもしれないことへの恐怖を抱えた、儚げな一人の少女のそれだった。 ―――好きになった年下の男の子に、告白する…… 始まりはいつからだったのか──── 怪我を負い、短距離走者として再起は困難だ...
  • 誰かの笑顔をよろしく頼む
    発言者:悪の敵 対象者:灰と光の境界線 どこまでもたった一人で雄々しく愚直に突き進み続けるケラウノスが別れ際に後進たる新たな英雄に託した願い。 例えそれが人としては歪みを孕んだものだったとしても、それでも彼が真実誰かの幸福のためにこそ戦い続けた 紛れもない英雄であった事を象徴する台詞である。 自らが消滅する事を承知の上でアメノクラトを新たな英雄及びその仲間と共に討ち果たしたケラウノス。 必然……殺すべき闇を喪失した事で悪の敵(カウンター)たる彼にも自らの宿命に従って終わりが訪れる。 それを前にして同じ英雄(ヴァルゼライド)を起源としながらも自らとは異なる道を選んだ救世主(ヘリオス)へと彼は語りかける。 「そのまま進め、救世主。俺のようにはなるんじゃない」 かつての自分(ヴァルゼライド)と共に歩みたいと願ってくれた者達。 それらを結局置き去りにし...
  • 特別じゃない? 代わりはいる? 冗談じゃない、やめてくれ……俺を失望させるなよ
    発言者:エヴァン・アーマライト 忍ルート、駐日アメリカ大使館近く……そこで『長官』からEAの核心に迫りうる存在―Type-0―その情報を受け取るエヴァン。 それに対し彼は「あくまでゲーム(・・・)の中の事」と関心薄い様子であり、任務の標的にして、 最高の獲物と執着してきた桐原零示を、実験台(サンプル)として捕える段階か……そう思考を次の段階に向けていたが、その耳に予期せぬ言葉が飛び込む。 「代わりは利く(・・・・・・)」「キリハラ・レイジは特別な一人ではない」 既に彼と同じ最初期感染者(ゼロナンバー)は、確認できる限り確保済み。こちら側優位で研究は進められる。 よって、速やかに君の手で「ゲーム(・・・)」を閉じ事態を我々の完全な管理に置く―― 命令を伝え、通話は終わった。 ……受け取った事実が、少年の中から破壊工作員《ラプター》と、血に飢えた獣《...
  • ごめんなさい、ごめんなさい、許してくださいお願いします
    発言者:アシュレイ・ホライゾン 対象者:ギルベルト・ハーヴェス、シズル・潮・アマツ アヤルートにてケルベロスにプラハ城地下の玉座へと連れて行かれ、自身の真実を知ったアシュレイ・ホライゾンの慟哭の台詞。 大虐殺の日に英雄クリストファー・ヴァルゼライドに救われた記憶など嘘だった。 なぜならそもそも彼は大虐殺の時に帝都になどいなかったのだから、そもそも帝国の人間ですらなかったのだから。 彼の真実は元々商国の交易商の息子であり、幼馴染を守れなかった後悔から傭兵となり その後、ギルベルトにより計画の一環で捕えられた実験体(モルモット)だった。 その真実を知ったアッシュの目の前に現れたのはかつてアッシュが敬愛を寄せていた二人──── ギルベルト・ハーヴェス、シズル・潮・アマツの二人。 だがもうその二人を見てもアッシュは恐怖しか感じなかった。 なぜならばその二人こ...
  • あなた、私に抱かれなさい。たっぷり仕込んであげるから。
    発言者:イザナ・フォン・ザンブレイブ 対象者:アンジェリカ・フォン・アクトレイテ 「え……?」 アンジェリカ√でミサキ確保を命じるイザナから散歩するようにさらりと放たれた命令。 「わたしに、洗礼の栄誉を与えると?」  背筋を一気に悪寒が駆け抜けた 「ええ。我が子を疑うわけじゃないけれど、万が一の保険をかけてね。アレが私たちの知る九条御先なら、念には念を入れておきたいの。あなたは喪うには惜しい人材だからね。不死の恩寵を分けてあげれば、より万全に近づくはずだわ。それにもし何事もなければ、そのまま母になればいいだけ。誇りなさい、きっと優秀な次世代を作れるから。ふふ。」  ふざけるなと、生理的嫌悪に手足が震えるのを必死に抑える  駄目だ、悟られるな―― 「あなた、もう子供は産めるのよね?」 「……はい。初潮はとっ...
  • 永遠の愛をあなたに
    発言者:アヤ・キリガクレ 対象者:アシュレイ・ホライゾン キリガクレの血は例外なく、一途で重い愛情へ魂ごと殉ずるという公式のキャラ紹介で書かれた通りのアヤ・キリガクレの愛する男への誓い。 ただしこれを誓った場所は墓前である。故人に向けて想いを淡々と語っていくのが逆に物悲しさを掻き立てるシーンである。 寿命はすでに半年を切っているなど不吉なことが示唆され、EDを聞き終わり映ったのは花束が捧げられた墓の一枚絵。 そうしてヒロインであるアヤ・キリガクレがその後どうなったかを語っていく。世界がどのような情勢になったのか、レインやグレイ、ミステルと言った親しい人達がどうしているか等と 戦火の耐えぬ今の状況と優しき過去の思い出が引き裂かれたあの日を重ねた無常さと共に。だが、それでも決して変わらぬものがあるとアッシュへの想いを告げていく 「けれど、あなたと過ごした思い...
  • そうか。僕は――ずっと、僕に成りたがっていたのか
    発言者:緋文字礼 己の記憶に関する一切を喪失した空虚な男・緋文字礼。 彼が纏う儚げな空気が気にかかり、声をかけた一学生・秋月凌駕。 彼らの刻んでいく「友情の物語」・・・その始点にして、 Zero Infinity -Devil of Maxwell-における運命の二人、その関係性を決定づけた瞬間。 ……―――― 急遽空いてしまった放課後の時間……街の散策の後、ふらっと立ち寄ってみた公園。 子供たちがそれぞれ集団をつくって、メンコ遊びやドロケイに興じる姿に、 凌駕は彼らと同じ頃、自分もメンコに熱中していた事を思い返し、郷愁を感じていた。 そして、彼が視点を変えたその先で…………一人、ぽつんと。 ベンチで、どこか違和感を感じさせる雰囲気を纏い、彼よりも幾つか年上であろう男性が、目に留まった。 男は凌駕の存在に気付かぬまま、哀しげに一人呟く……。 ...
  • ……言ってみなさい。愚痴くらいなら聞いてあげるわ。どうせ、ずっと昔の思い出に浸って、今と比べたり煩悶したりしてるんでしょ、違う?
    発言者:ニナ・オルロック 対象者:トシロー・カシマ 互いに抱えた理想に縛られる主従。 そんな中、ようやく弱みを見せてくれた朴念仁の従者に、主である少女が電話越しに告げた言葉。 裁定者討伐の任務の後、会話の中で僅かな隙を見せたトシローに向けて、 「話してみなさい」と、張り詰めた余裕のない雰囲気ではなく…… 傷に震えた自分を不器用なりに気遣ってくれた彼のように、ニナは微笑と共に告げるのだった。 余りに的確に内心を見抜かれていた事に驚きつつも、同じく「理想通りに生きられない」己に悩む主に促されるまま、男は重い口を開いた。 「俺は……恥知らずだ」 「君は俺を忠義の騎士だと言ってくれた。信ずるに足る者だと言ってくれた。だが俺は────」 今まで、ニナ・オルロックを利用していた。過去に喪った自分の理想(みれん)を取り戻すために。 棄てた...
  • 立ちなさい、ゼファー。まだ一撃もらっただけでしょう?
    発言者:ヴェンデッタ 対象者:ゼファー・コールレイン ヴェンデッタルートにおいて、ヴェンデッタから限界寸前のゼファーへと掛けられたひどい無茶振り激励の言葉。 グランセニック邸での交戦中、 中ボスと戦っていたらいきなり乱入してきたラスボスこと英雄クリストファー・ヴァルゼライドにも真っ向から立ち向かっていくゼファーだが、 力及ばずヴァルゼライドの攻撃をまともに受けてしまう。 肩から脇腹へ深々と受けた袈裟斬りはそれだけでも致命傷であるが、 それ以上にヴァルゼライドの放射能分裂光(ガンマレイ)の直撃を受けたことで身体中を光が暴れまわり、激痛により血反吐を撒き散らしてのたうち回るゼファー。 誰が見ても勝負はとうについており、ヴァルゼライドも下手に動くなと忠告しそのままゼファーを確保しようとする。 駄目な男の決意など所詮ゴミだと、ゼファーが失意のままに意識を切ろう...
  • 私に、あなたを手伝わせてほしい。私も“魔女”。私なら、あなたの役に立てる
    発言者:キャロル・ザ・ウィッチ 対象者:角鹿 彰護 目覚めて間もなく、サンディと名乗った“魔女”に容赦なく嬲られたキャロル。 語りかけられた言葉の意味も十分に理解できず、彼女の躰は去っていく“魔女”に続き現れた男達に引き摺られていく。 それは、屠殺場に連れていかれる家畜以下の扱いであり、向かう先のトラックのコンテナの闇からは血と臓物の腐敗臭が漂っていた。 キャロルは思った。このまま自分は死ぬのか、と。 生まれたばかりのこの胸に宿った、あの強く熱い想いの先に何があるのかも知らずに…… だが、彼女はコンテナの中のおぞましいモノ達の仲間入りを果たすことはついになかった。 襲撃者は周到に、しかし徹底的に狩りを続ける――その光景を見ていたキャロルと、襲撃者の男の目が合う。 “彼”の目はその肉の塊がまだ生きていると分かると、不快そうに眉を歪ませており……一方、キャ...
  • もう……しょうがない人。いいわ、撫でさせてあげる。あなたに、好きなだけ撫でさせてあげる。だから、これからも私を愛するのよ。いいわね……秋月凌駕
    発言者:マレーネ・フランケンシュタイン 対象者:秋月 凌駕 自分の闘いの真実を知らされ、さらに喪った家族の命の尊厳さえ玩ばれ、深く傷ついたマレーネ。 それでも大切な人の歩みに、「正しく強い」人の歩みに置いて行かれまいと、気丈に彼女は振る舞う…… だが、そんな少女の姿に・・・これまで出会った人々の姿に・・・ 自分の歪みを突きつけられ、“傷”を押し広げられながらも、 凌駕は己の内に芽生え始めた願いを、真にマレーネを思い遣りたい、君ともっと“近づきたい”という思いを拙くも告白した。 今までとは異なる少年の言葉に、温もりが欲しいと告げた言葉に対し、 マレーネは少しの驚きと戸惑い・・・そして歓びを滲ませて応える。 「うぅん……嬉しい。私の事を、凌駕が必要としてくれるなら」 「愛して……凌駕」 彼の胸に抱かれながら、少女は笑顔で囁いた。 ...
  • ……あげないぞ?
    発言者:阿笠 忍 対象者:凪風 三奈子 EAを荒らす“猛禽”と、“正義”を振り翳し暴走する神埼…… 影としての両者との邂逅を経て、各々の抱えた問題に向き合った零示と忍は、寄り添い合い……遂に結ばれる。 そして一夜が明け…… すっかり作戦会議部屋と化した保健室で、不審なプレイヤーの捜査を手伝った後輩の凪風と、クエスト関連で情報提供者となっていたさつきを交えた4人は、混沌とするEAの現状を再確認していた。 殺傷能力を持つType-Cのパッチの流通。 危険なパッチを蔓延させているブリューナクを諸悪の根源と断じて、“リアル”も巻き込んだ抗争も辞さない構えの、神埼率いる神風士道団。 それら不穏な空気は一般プレイヤーの恐怖を煽り、黒幕の思惑通りEAの存続を危うくさせているという事実。 さつき達がそんな現状に顔を曇らせる中、零示は、パッチに対する『秘策』はあると告...
  • 交わした情けの分だけ、激しく……今度は殺し合いましょう、凌駕
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:秋月 凌駕 甘い、甘い、男女の睦み合いの時間――― だがそれは、ネイムレスの再起動と、機兵により閉ざされた地下に脱出口(・・・)が穿たれた事で終わりを告げた。 まるで、舞台装置の書割(はりぼて)が突然倒れ、劇に見入っていた観客が一瞬にして興醒めしてしまったかのように…… これまで閉ざされていた二人だけの理想郷は、現実の一穴により呆気なくも破壊されていた。 外へと出てしまえば、後は元の関係性に戻るしかない――殺し殺され合う敵同士という関係に。 「―――お別れね、凌駕」 切り開かれた夜空に、蒼く輝く月の光の下で、エリザベータは静かに少年へ別れを告げる。 彼女の表情は、ただ仕方がないのだと、そう物語っていた。 その突きつけられた現実(・・)に対し、凌駕は心地よかったあの時間が奪い去られることに、必死...
  • 俺の闘いは、終わった……終わりに、できた……
    発言者:角鹿 彰護 トゥルー√―――暴走の果て……キャロルを取り込み、聖遺物の弾丸に撃ち抜かれ生を終えたはずの角鹿は、不思議な感覚の中目覚めた。 そこは、あまりにも安らぎに満ちた場所。暖かさに抱擁されながら、彼はもう一人の存在を知覚する。 キャロル……相棒(どうぐ)としてここまで共に地獄を駆け抜けてきた“魔女”の少女。 彼女と一体化した今、角鹿には感じ取れることがあった。 ――この少女は、自らの前に現れるべくして現れたのではないか。 それに、自らの真実に辿り着いたキャロルも、穏やかに頷きを返す。 ――全ては偶然なんかじゃない。七年間、あなたがこの地に戻るのを、私はずっと待っていた(・・・・・)。 キャロルの裡の真実を問いかける角鹿に、キャロル──いや、あの日の少女(・・・・・・)は告げる。 「あなたはもう、それを知っているはず。ただ、思い出すだけでい...
  • ……頼む、みんな。もう、兄さんを解放してあげて───お願い、っ
    発言者:マレーネ・フランケンシュタイン 対象者:彼女が得た“仲間”たち ジュン√終盤、時計機構、ギアーズ、ロビンフッド、そして心装永久機関の存在理由を明らかにし、 凌駕やマレーネに対して正体を明かした支配者オルフィレウス。 彼は輝装を起動し、自身と接続した衛星砲の絶大な破壊力、信じがたい程の射程範囲を見せつけた上で、 今回投入分のギアーズを含めた、最大戦力を以てしての反抗勢力掃討を予告する。 地球上から逃げ場を失い、企てや細工の類も全て見透かされ、 生き延びたければ、オルフィレウスの筋書の通り戦うという行動しか無くなった凌駕達。 そんな状況を理解しながら彼は笑う。 超えてみろよ、達してくれ。 君達ならば出来るはずだ信じているとも。 さあ、さあ、さあ覚醒してくれ。 二人、いや三人の最重要観察対象へ 前進前進前進のみ、それ以外は認めぬという圧...
  • ……本当に。私、なんて厄介な男にひっかかったのかしら
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:秋月 凌駕 死力を尽くし、エリザベータを下した凌駕。 己の敗北、そして少年の勝ちを認めた彼女に対し、彼は手を差し伸べながら告げる…… 「一緒に行こう。そのために、どうか君の意思で掴んでくれ」 だが、その選択を“自分の意思で選ぶ”ことに対しエリザベータは躊躇いを隠せない様子であり、「攫っていく、とは言ってくれないの?」と告げる。 凌駕はどれだけ誤魔化しても君という存在を本当の意味で救えるのは君自身しかいない、そう語りかける…… 「でも凌駕、世の中には必ずいるの。 自分の意思じゃ立ち上がることを恐いと思う人間が……どうしても、その一歩で踏みとどまってしまう人間がね」 「頭では分かっているのよ、あなたの手を掴めば良いって。 きっと、私は誇り高くなれるわ。胸を張って、自分の道を歩めるようになると思う...
  • だからこそ俺は夢を見る。想像力を駆使し、可能性を拡げる。そしてその為に、死力を尽くす。君を……その終わりのない殺戮の歯車から解き放ってやりたいから!
    発言者:秋月 凌駕 対象者:エリザベータ・イシュトヴァーン 親友に背を押され、ようやく青臭い自分の本音を自覚し突き進む凌駕。 兵士として生きるため、今も心惑わす幻影を振り切るべく疾走するエリザベータ。 マンドレイクジャマーにより静まり返った街で、戦場で、日常で、互いに交わり合った二人の男女は再び対面し、 初めて彼らが出会った(死合った)地下駐車場(廃墟)へと共に足を向けるのだった。 己か敵か、どちらかの死による因縁の清算を望む女戦士(・・・)に少年が投げかけるのは、自分の側への勧誘の言葉。 居場所なら自分が作ってみせる。 死ぬまで時計機構の走狗となるのではなく、自分の傍で共に闘う道はないのかと。 それを“兵士”のエリザベータは冷たく「話にならない、生き残る確率が違い過ぎる」と切り捨てる。 だが凌駕にとって、彼女のそうした返答は予想できていた事であり...
  • 大好きよ、アッシュ。あなたに会えて本当に良かった
    発言者:ナギサ・奏・アマツ 対象者:アシュレイ・ホライゾン 大好きな少年を守り抜くために少女が不退転の決意を抱き告げた別れの言葉。 アッシュとレインがどちらも相手を守るためにと息巻いて、肝心の相手の心を置き去りにしてしまっている鏡写しの関係であることが顕著に現れたシーンである。 片翼(イカロス)へと別れを告げ、ついに救世主として降臨した煌翼(ヘリオス) 比翼を失ったことでもはや立ち上がることすら出来なくなったアッシュは未来のためへと前進を開始するヘリオスの姿を見ながら 愛しい少女と八つ当たりをしてしまった師に対して謝罪の言葉を口にする。 そうして告げるべき言葉を告げた後、かつて生き別れたあの日のように――― こんな自分よりも君の方がはるかに大切だから。自分なんか見捨ててどうか行ってくれと、愛しい少女へ掠れる声で訴えかけた。 しかし、そんな少年を、少女は優しく...
  • あの方が信じた私を貫くしか、仔として報いる選択肢(みち)はないのよ
    発言者:ニナ・オルロック 北米西部鎖輪公子という位を、期せずして受け継いだニナ。 そんな彼女が、「相応しくない」と…未熟さ弱さを突きつける困難を前に、想起する誓いであり戒めの言葉。 未だ人の寿命の半ばも踏破してはいない若輩……そのような身でありながら、 己よりも数段優れた異能(チカラ)を持ち、己の何倍もの年月(場数)を踏み、 一つの選択に迷い惑うことなく、確固たる誇り(プライド)に基づき行動する…… そんな、無限の住人たちの筆頭に立つという、血族の常識では異端と言える己の存在。 12年、共に苦難を味わってきた仮初の契約者・トシローは、 藍血貴からの圧力や、一般の縛血者からの無思慮な視線など、様々な苦難に直面しながら、 その度に立ち上がり、抗ってきた少女に対し、成長を重ね…そして今も強くなろうとしていると、 志を常に高く持ち、研鑽に努めているその...
  • 台詞/Zero Infinity
    凌駕 「俺は機械なんかじゃない。幸せに笑い、哀しみに泣き、理不尽に怒る……ただの人間だ」 「俺は、俺の人生を取り戻すッッ!!」 「だから、これからは俺がお前の傍にいる。俺が示すよ、美汐がずっと肯定してほしかった正しさを、この手で形にしてみせる」 「 だからこそ俺は夢を見る。想像力を駆使し、可能性を拡げる。そしてその為に、死力を尽くす。君を……その終わりのない殺戮の歯車から解き放ってやりたいから!」 「生温いんだよ、こんな歪みで。俺の熱を、いつまでも小賢しく縛り付けられると思うなッ!」 「それが君の素顔(つみ)なら……その全て――俺が受け止めてやるッ!」 「そうだ、そうだよ……やってしまったんだよ、俺……」 「そうやって、いつも真っ直ぐ走っているジュンを見るのが――本当に好きだったよ。勇気や希望を貰ったような、そんな気がしていたんだ」 「平穏を求める願いでは、こいつの妄執に勝てないのかよ...
  • 私、あんた(あなた)のこと嫌いだわ
    発言者:青砥 美汐、エリザベータ・イシュトヴァーン ジュン√、運命に選ばれなかった女達の同属嫌悪、ここに極まれり。 追い詰められた美汐は……同属から突きつけられた「自分達の真実」を前に、虚ろで、乾いた嗤いを浮かべていた。 化粧(へいし)を捨てた女が、本音と共にブチ撒けた破壊の嵐により、砕かれていく傀儡の破片はしかし……少女の躰を変質させる部品と成る。 仮面が剥がれる。化粧が落ちる。 溢れ出すのは悲嘆と涙に濡れた過去。捨て去ったはずの思い出が、次から次へと美汐の想いを引きずり出す。 世の偏りに付き纏う無情が認められず、受け入れられず、ただ泣き叫ぶだけ。 だから巨大な悪意を駆逐せんと、選択したはずの反逆は── 「影装・殲姫装鎧(アーマード・コッペリア)」 選んだ時点で己は既に、憎んでいた者と同じになっていたと。 目を逸らしていた真...
  • いらっしゃい、ゼファー君。抱いてあげるわ、いつものように。いっぱい、愛してあげる
    発言者:イヴ・アガペー 対象者:ゼファー・コールレイン チトセ√、過去の痛みに怯え誇り高き女神の元から、いや何もかもから逃げ出そうとしたゼファー。 そんな彼に歓楽街の母、イヴ・アガペーが魔星としての正体を明かし、吟遊詩人(ゼファー)に告げた「宣戦」の言葉。 ヴァルゼライドと事を構えようとするチトセからの協力の求めをゼファーは振り切り、ヴェンデッタやミリィを連れて帝都を去ろうとする。 その準備のため、これまで何度となく頼ってきた知人の一人であるイヴの元を彼は訪ねた。 ゼファーのあまりに急な頼みに対しても、いつものように拒絶することなく(・・・・・・・・)応じてくれるイヴ。 「いいのよ――疲れたんでしょう? 辛かったんでしょう?   私はとてもそういうものが疼いてしまうの(・・・・・・・)」 彼女が頼みを承知してくれたことに安堵しながら、 ...
  • 台詞/シルヴァリオ ラグナロク
    ラグナ 「地獄の先にも、花は咲くということを」 「彼岸花や鳥兜に迫られても普通は困るぞ?自重しろ」 「人間は可能性の塊だ。勇気と気力と夢さえあれば、大概どうにかなるんだよ」 「知ったことか!」 「だからまあ、なんだ……お前の方も無事でよかったよ、リチャード」 「よし、離せリチャード。俺はこいつらに焼きを入れる。男の沽券を示してやらんといかんからそこに並べ! 今すぐ並べッ!!」 「あれが悪女だ」 「答えろ、糞ども。こいつに何をしやがった」 「よう、戦友――今から最後の質問だ。貴官の所属を言ってくれ」 「世間知らずの餓鬼が、スリル満点の戦場に憧れているんじゃねえんだよッ!」 「まだだ、まだだ、まだまだまだまだ、まだまだまだまだまだだッ!貴様が死ぬまで終わりはない――!」 「殺したくないなんて、馬鹿げた想いを抱いたりしなかった。その時点でもう、終焉吼竜はとうの昔に牙を抜かれていたんだよ」 「...
  • 人間はキャラじゃない
    発言者:飯河 信勇 対象者:アリソン・ザ・ウィッチ トゥルーエンドルートの後半、妖蛆化してアイリーンに襲いかかった彰護のあまりの恐ろしさに、目的を忘れて逃げ出してしまったアリソン。 自分は一瞬だけ強く在ることはできても、強く在り続けることができない。 そんな自己嫌悪を覚えつつ、それでも勇気を振り絞って彰護の後を追おうとしていた時、同じく彰護を追ってスラムビルにやって来た飯河と遭遇する。 アリソンが彰護の名を出したことに驚きつつ、飯河は彼女に自分との同行を提案する。 その誘いにアリソンは一瞬表情を輝かせ───なぜか自信なさげに頷きを返した。 「わたし……お星さまになりたかった」 「かっこよくて、きれいで……絶対くじけない。そんな風になりたくて……」 「でも、だめなの。一瞬だけがんばっても、すぐ元の意気地なしに戻っちゃう……」 そう言いながら涙を流すアリ...
  • 俺はこの世でただ一人の――君のための英雄になろう!
    発言者:アシュレイ・ホライゾン 対象者:アヤ・キリガクレ アヤルートにおけるアッシュの決意の言葉。 「英雄」という概念が作品のテーマの一つと言える 『シルヴァリオ トリニティ』において、アヤルートのアッシュが辿り着いた答えの象徴となる台詞でもある。 アリス率いる“暁の海洋“との交戦中、ついに発動したアリスの星辰光を前に追い詰められていくアッシュ達。 アヤはアッシュを庇って鋼糸による防御を展開するが水を操るアリスとの相性は悪く、防壁を突破した水の散弾によってその身を切り裂かれていく。 もはや誰の目に見ても敗北は時間の問題……。 されど、決して諦めようとしないアヤは血まみれになりながらもアッシュに微笑みかける。 「アッシュ様――あなたの目に今のわたくしは、さぞ現実が見えない愚者と映っているのでしょうね?」 「けれどわたくしとて、このままでは力及...
  • ……あんたみたいな夢幻が生まれる土壌なんて、この世界にはない
    発言者:アイザック・フォレスト 対象者:《伯爵》 グランド√、血族の頂点と誰もが畏怖し崇めてきた《伯爵》…… 彼が纏っていた神秘のヴェールを剥ぎ取っていく、アイザックの発言。 現実のしがらみを厭い、そこから超越したいと欲しながらも─── 求めた“彼”のようにそれを成せない、只人としての醒めた視点が暴いた、「不明確な最強」という在り方。 本編より アイザックの“あんたを噛んだ親は誰だ”……その問いに《伯爵》は迷いなく答える。 「母、であろうな。流浪の時を逆算すれば、それ以外にない」 ……その言葉に、アイザックは血族の王の持つ歪さを確信する。 「忠告痛みいるな。言葉足らぬ部分でもあったか?」 「ある。真実という点では不足はないが、言い方に俺は引っかかった。バイロンに講釈していた時からずっとだ」 そして、存在の圧による激痛を感...
  • できないのなら、それが個人の限界よ。あの子たちには出来たことが、あなたに出来ないだけじゃない
    発言者:アリス・L・ミラー 対象者:ファヴニル・ダインスレイフ 本気になればなんでも出来る、出来ない奴は本気になっている度合いが足りていないだけだと豪語して 家族のため、仲間のため、友人のためといったありふれた理由で戦っていたアリスとミステルに対して物足りないと評した ダインスレイフに対するアリスの意趣返しの台詞。 星辰界奏者(スフィアブリンガー)との対話により各々の思惑はあれど、結果的には彼とその仲間達へと力を貸す形になった二体の魔星。 英雄を敬する者であるダインスレイフと英雄を憎悪する二体の相性は当然ながら最悪で、彼の体内で二体の魔星の力が暴れだす。 それを抑えるにはアッシュがしたように対話によりある程度の折り合いをつけるしかないのだが…… 強固な意志による本気の力を何よりも信望する彼がそんな妥協ともいえる惰弱な選択を取れるはずもなく 尊敬する麗しの英雄...
  • 台詞/シルヴァリオ トリニティ
    アッシュ 「今度こそ、君を守り抜くために」 「ラッキースケベなど死ねばいいッ」 「俺は八年前アスクレピオスの大虐殺で総統閣下に救われたからさ。あんなものを見せられたら、手を伸ばさずにはいられない」 「俺のすべては、あの日の罪業を救うために在るのだからッ」 「だって、僕は男の子だから。ピンチのときは、君を必ず守ってみせるよ」 「俺にあなたの剣を受け継がせてもらえないでしょうか」 「聞こえない、知るか───いいから共に黙ってやがれ」 「ああ、大和様────いるのならどうかこの混沌をぶち壊してくださいませ」 「ごめんなさい、ごめんなさい、許してくださいお願いします」 「俺はこの世でただ一人の――君のための英雄になろう!」 「どれだけ世界(まわり)が変わりゆこうと、俺だけはずっと彼女の不変になる―――それが、俺の選択だから!」 「英雄はいつも誰かのために本気だった」 「俺はお前と違って、ちゃん...
  • 愛している、ヘレン
    発言者:只人の少年・皇悠也 対象者:最愛の妻・ヘレン ミサキルート、目覚めた神祖の天敵が地母神を、知恵の神を駆逐し、大国主へと迫る。 何度も何度も操縦機兵(アメノクラト)を造り出したがそれもついに限界を迎える。迫り来る竜人を前に…… 「諦められるか。それでも僕はッ────!」 先に散った二柱を超える神天地(アースガルド)への渇望、いや使命感(・・・)が彼を無謀と知りながらも最後の突撃に踏み切らせる。 「大切な約束があるのは、おまえ達だけじゃないんだよ!」 世界を変えてしまった者としての責任をとるという一念、そして愛する伴侶へ誓った愛のために───絆のために。 ならば、いいだろう――この瞬間だけ、ラグナ・スカイフィールドは九条榛士として告げる。 「今でもそれを、相手が変わらず望んでいるか。ちゃんと確かめて来い、悠也!」 ...
  • あなたの事が大好きな、あの日守られた女の子よ
    発言者:レイン・ペルセフォネ 対象者:アシュレイ・ホライゾン 光の生贄へと変えられ、思い出も何もかも塗りつぶされた少年を救い出す少女の告白。 レインルートにて己の真実を自覚したことで覚醒へと近づき、ヘリオスに身も心も塗りつぶされそうになる蝋翼(イカロス)。 そんな中でアッシュは叫ぶ。頭の中がメチャクチャで過去や記憶が特にそうで、心だけが暴走している。 俺一人ではどうにも出来ない、だから教えて欲しい。アシュレイ・ホライゾンがどんな男だったかを。 きっとそこに自分の真実があるから。 そして、何よりも――― 「どうしてこんなにも君を守りたいと想っているのか、気づきたくてたまらないから!」 その気持ちがレインにとって震えるほどに嬉しいから、泣きたいほどに幸せだから。彼の本当が溢れ出す 「あなたはアシュレイ・ホライゾン!誰かと仲良くなるのが上手で、...
  • あなたの他に、求めるものなど無いと言ったァァッ!!
    発言者:ジョージ・ゴードン・バイロン 対象者:《伯爵》 それだけ宿せば、これからの回収も容易かろう。励めよ、バイロン。今のおまえは良き器となった。 回収を続けるがいい、さすれば、おまえという器はより満たされるだろう。 ……《伯爵》よ、あなたは今の私を見てそれだけ(・・・・)しか思わぬと? 幼いこの身を導いていた時間……思い出しませぬか?我らが二人であった時、あなたは事有るごとに私を褒めてくれたではありませんか……! ……ああ済まぬな、忘れていた。 よくやったバイロン(・・・・・・・・・)、おまえは私の自慢だよ(・・・・・・・・・・)。──これでよいか? では行くがいい、迅速な仕事を期待する。 やはり、判りませぬか……! 強欲だな、まだ求めるか? 欲しい言葉があるなら言え、満足ゆくまで囁こう。 いいえ……そのような言葉遊びに意味など...
  • おかえりなさいっ
    発言者:マレーネ・ヘルツォーク 対象者:秋月 凌駕 最後の闘いが終わり、一年の時が流れた。 あの日星空を見上げた者達は、鋼の時計が刻む無機質な鼓動より解き放たれ、 “彼ら”が伝えた、『等身大の自分』…その鼓動を感じながら、 各々、取り戻した日常を守り、あるいは新たに歩む道を模索していた。 それは、幼くして剛くあることを強いられつつも、優しさを取り戻せたマレーネという少女にとっても同じであり―― 今の彼女は、非凡な科学者としてではなく、高嶺と共に、学園生活の時をゆっくりと過ごしていた。 そんなマレーネは、今日も仲間の一人……元の肩書を消され、ただの学園の一保険医となった切の元に足を運ぶ。 「まったく、お昼の度に毎日こんなとこ来てちゃ、友達も出来やしないわよ?」 「む、友人ならいるさ。それより私が訪れてやらないと、保険医が寂しかろうと思っ...
  • 英雄はいつも誰かのために本気だった
    発言者:アシュレイ・ホライゾン 対象者:ファヴニル・ダインスレイフ 悪しき強欲な邪竜へとアッシュが告げた邪竜の敗因。彼が崇めた英雄と彼自身の決定的な違いを示す言葉である。 ……なおその英雄は英雄で誰かのためにお互い本気である同等の宿敵との決戦が実現していた場合 守るべき故国(たから)を吹き飛ばしてしまう辺り光の亡者の度し難さが現れているだろう。 決して磨り減らない無限の泉の決意を持つ馬鹿二人に決意に応じて力が与えられる魔法のランプを与えた結果がそれだよ! 加速していくアッシュとミステルとの戦い……彼らの間の“本気”の力、その熱量(おもい)に興奮し、 身を削られながらもダインスレイフは自己再生と再強化を繰り返し続ける。 馬鹿正直に数倍、十倍、足りぬのならば数百倍と…… 接続した次元炉を介して、精神的高揚のままに邪竜は高位次元から際限なく星屑を貪ってゆく。 さ...
  • そ、どこにでもいそうな奴じゃないと意味がない。
    発言者:エヴァン・アーマライト 対象者:『長官』 レオナルート、負け犬となった果て、凶暴極まる魔鳥に悪魔の実験場へ運ばれた真栄城。 米国大使館でそんな彼の実験経過を笑顔のエヴァンから見せられた『長官』の問に対し エヴァン・アーマライトが答えてみせた、真栄城司という一EAプレイヤーを実験台に選んだ理由。 そう、Igelより先んじてEAを星条旗の名の下に正しく管理する為に、必要な兵器(ぶき)。 最低限の効果を発揮する為に、どのような条件が必要なのか。どの程度の外圧を受ければ、それは破綻してしまうのか。 運用上の限界点が必要であり、後に続く大多数に適用できるデータを抽出できる最適の素材。 真栄城司、彼は、あらゆる面で極めて平均的である人間だからこそ……大人達の目に留まってしまったのだった。 そして、ラプター個人にとっては、小さな壊れかけの執念という要素(見所)があ...
  • 本当の人間ってのはこんなもんじゃない
    発言者:神代直 対象者:ジャハーナーラ・ベーグム、日下部優理 「ナーラ。優理。聞いてくれ」 「こんな醜さを、人間の本性みたいに思ってくれるなよ。決して、こいつらみたいな奴ばっかりじゃないんだ」 「本当の人間ってのはこんなもんじゃない。もっとこう……自分を犠牲にしても弱い者を助けられる、そんな強さを持っているもんだ」 「それを、今から俺が証明してやるからな」 「じゃあ……ナオのことを、本当の人間のお手本だと思っていいのね?」 『序章・ふたり』において―― 極限の状況下により発生した人間の醜さとも言うべきエゴをその身に受けてきたナーラと優理の心を救うべく放たれた神代直の発言。 彼はこの自身の言葉を体現するかのように、この後も自分の身を顧みない英雄的な行動を行い続け、その様は幼かった優理の心に文字通り地獄に落とされても決して忘れる事のない黄金色に輝いた思い...
  • すべて手元にあるのなら幸福を見つけ出すなど容易いことよ
    発言者:ブラザー・ガラハッド 対象者:シズル・潮・アマツ 最後の闘いを終え、無事幼馴染達の元へ帰還したアッシュ。 大団円の、これ以上無いほどのハッピーエンド。 その脇で、夢破れた才女が小さくつぶやく。 「・・・綺麗ね、本当に。」 自分もああなりたかったと、戻らない愛の結晶を捨てきれず、心を痛めるシズルに対し、信仰の騎士は笑いつつ語った。 「なぁに、お主はまだ若い。しかもそこまで美人なのだ。人生まだまだこれからであろう。」 「過去を償い、現在(いま)を生き、都合のいい明日でも一つ描いてみるといい。  その挫折を大和(カミ)はいつも見守るだけだ。故にお主の涙も愛もずっとお主の持ち物なのだよ。」 「笑え笑え、何も失ってはおらん。  すべて手元にあるのなら幸福を見つけ出すなど容易いことよ。ぬはははは!」 人は何も捨てられない生き物なのだから。かつて...
  • 台詞/Maggot baits
    角鹿 彰護 「死なないで……くれ……」 「それでは……駄目だッ」 「俺は、笑っているのか」 「これからのおまえは、二度と俺を忘れられなくなるからな」 「俺はゲイだ」 「死んでくれ」 「まだ、残っていた……残っていて、くれたのか……」 「俺は……そうしたい。キャロルを……俺の手に、取り戻したい」 「俺の闘いは、終わった……終わりに、できた……」 キャロル・ザ・ウィッチ 「私に、あなたを手伝わせてほしい。私も“魔女”。私なら、あなたの役に立てる」 「どうして───どうして私なんかのために!?」 「やっと、この言葉を伝えられた。やっと、あなたに会えた」 グロリア・ザ・ウィッチ ウィルマ・ザ・ウィッチ 松丸 芹佳 飯河 信勇 「暴力で負った傷は、暴力でしか塞げない」 「人間はキャラじゃない」 サンディ・ザ・ウィッチ 「この世ってのはな、そんな風に...
  • 私の事はリーザと呼んで。私をそう呼ぶ人間は、家族以外にはもう誰もいなくなってしまったから……
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:秋月 凌駕 ねえ……私が今考えてる事、当ててみない………? 俺達、ずっとこのまま─── 回復を続けるネイムレスから逃れ、脱出路を見つけ出す為…… 機兵との戦闘で共に深手を負っていた凌駕とエリザベータは、一時休戦し墜落した都市の地下道を探索していた――― 凌駕は出口を探し当てる事は出来ていなかったものの、 三度出会った“兵士”とは異なる顔のエリザベータと、穏やかな対話の時を持つことができていた。 “淑女”としての彼女は語る――― 連続していない“私”という歪な存在、切り替えの度に揮発する想いの数々。 この在り方を当然のものと受け入れたはずが、どこかの誰かさんのせいで迷ってばかり。 そう、現実と等身大の自分で向き合える凌駕(あなた)は強い、本当に妬ましく、羨ま...
  • だから、これからは俺がお前の傍にいる。俺が示すよ、美汐がずっと肯定してほしかった正しさを、この手で形にしてみせる
    発言者:秋月 凌駕 対象者:青砥 美汐 周囲を憎むだけ憎んで、大切な人の思いに気づけず喪っていく、 そんな己に対する深い絶望感に苦しみ、弱さと愚かさしかないと悲嘆し、理不尽への恐怖に震える美汐。 それらの想いを受け止め、未だ形の見えぬ心の闇を抱えながらも凌駕が伝えた、青砥美汐に対する生涯をかけた誓い。 《無名体》(ネイムレス)の暴走に始まった混戦により、 凌駕と美汐は、二人の仲間を奪い去られ、深い悲しみを刻みこまれた……。 哀しみに暮れる美汐に寄り添い、深く情を交わす凌駕。 そんな彼らの元に、何とか生き残っていたマレーネと切が連絡を取り――― 彼女達を前にして、逃げ隠れるのではなく、生き残る方策を見つけるべきだと。 自分達でギアーズの拠点と、実働部隊の最優先対象たるネイムレスを排除し、彼らを撤退させようと提案する。 そう……戦うしかないならば、これ以上...
  • してみなさいよ――焼き潰すから
    発言者:アンジェリカ・フォン・アクトレイテ 対象者:イザナ・フォン・ザンブレイブ 実の娘に発情した母親へ下した去勢宣言。 寸前に親友を散々嬲ったことでも怒り心頭の上に、ここに来ても己が性を優先する悪癖を言い放つ淫蕩女(イザナ)に堪忍袋の緒が切れたのだろう一言は、男性ならば想像を絶する光景に縮みこんでしまいそうだが、この女なら更に興奮して逆効果な気もしないでもない。 ※本編より抜粋 「地母神(ほごしゃ)を気取る毒親なんて必要ないのよ。死んでくださる?お母様。大切なわたしの自慢の友達を、あなたなんかに奪わせない!」 「はは、可愛い啖呵を切るじゃないか。悪いがそれは逆効果だよ、愛娘。おかげで興奮(・・)してきたからな。叩き伏せて、泣きじゃくるおまえの股にねじ込みたくなってしまったぞ。そんなに美味しく実るだなんて、まったくどうしてくれるんだ」 「してみな...
  • 父の昔語り以上に、娘が心惹かれるものなどありませんよ……お父さん。
    発言者:アリヤ・タカジョウ 対象者:ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス グランド√……父と娘の、最後の語らい。 未来の世代へ、自らが護りたかったものを伝え終えた白い杭。その優しい眼差しは、少女に向けられる。 「怖いか」 傷付いた身体のままクラウスは、自らが平和な日常へと戻れと告げた、弟子であった少女に問う。 「はい、たまらなく……恐ろしいです。狩人(イェーガー)でもない、白木の杭(ホワイトパイル)でもない…… ただの(・・・)アリヤ・タカジョウに戻るのが───身が引き裂かれるほどに、恐ろしい」 杭を手放せば、それまで血と暴力で覆い隠されてきた少女の真実に誰もが気づく。 吸血鬼に怯えたくがないために、力を求めたその姿を。 鎧は今更捨てられない。戦う強さと、在りのままで生きていける強さは違うと知っている。 ...
  • あなたのような存在こそ報われて欲しいのだからッ!
    発言者:ギルベルト・ハーヴェス 対象者:クリストファー・ヴァルゼライド 帝国総統兼悪の敵「余計なお世話だ」 + ... アペンドディスクである審判者よ、天霆の火に下るべしでギルベルト・ハーヴェスが敬愛して止まない英雄へと告げた真実の願い。 総統を傷物にした完璧超人尽くす系ヒロインからの告白。 己が真に抱く願いを告白し、共にその未来を目指そうと勝利の確信と共にヴァルゼライドの胴体を己の剣で腹から背へと貫き、さらにその上で刀身を捻り、主要臓器を破壊したギルベルト。 その瞬間に死闘の趨勢は決した、ギルベルトは何一つミスなど犯していない。故に、その正着を打ちつづけたその行動に対して順当な結末が訪れる。 「否、貴様はここで必ず止める。何...
  • あなた達は駄目なんじゃない。ただどこまでも、可哀想な人なんだ
    発言者:リチャード・ザンブレイブ 対象者:グレンファルト・フォン・ヴェラチュール ミサキ√、展開を始めた神天地(アースガルド)にすら満足していない至上の大神(ヴェラチュール)に対し、優しい草薙剣(カースペイン)がこぼした言葉。 対話の内にリチャードは、完成度の高い世界程度がグレンファルトの求める境地では無いと知る。 過去の英雄達のような、繁栄を齎す、大和を降ろす、全人類と対話する、といった区切り(ゴール)など彼に取っては通過点に過ぎない。 既に終焉吼竜(ニーズホッグ)の牙を全て抜き終え、対峙する草薙剣(カースペイン)がどれだけ格下であろうとも、 極僅かでも敗北の可能性がある限り彼は歩みを止めることがない。 それは神天地(アースガルド)が完成した後であろうとも。 なぜなら彼は光の奴隷などではなく長く生き過ぎただけの只人で、 積み重ねてきた過去を振り返らず...
  • 台詞/シルヴァリオ ヴェンデッタ
    ゼファー 「“勝利”とは、何だ?」 「英雄め、バケモノ共め!勝手にやってろもうたくさんだーー!」 「そこの姉ちゃんちょっと介抱してくんね?出来れば気兼ねなくエロいことさせてくれるとなお最高、ただなら君こそ僕の女神」 「普段は本気出していないだけなんですぅ。ちょっと人より準備期間が長いだけなんですぅ。俺に見合う仕事と中々めぐり合えないだけなんですぅ」 「生まれが屑な奴はどう足掻いても屑である」 「見ろよ。圧勝できてねえだろうが……ッ」 「顔見られたから、死んでくれ」 「ち●ち●うずうずしなかったもん……」 「あんたは、ヴァルゼライド総統に決して勝てない」 「君の笑顔以上の幸せなんて、この世のどこにもないからだッ!」 「俺は、ゼファー・コールレイン――銀の人狼でも吟遊詩人でもない、ただ抗い続ける……人間だ」 「もう二度と、家族を失ったりしない!」 「――結局、俺を殺そうとするんだから」 「...
  • あなたの描いた煌めく星は、とても素晴らしいものでした
    発言者:旧日本国極晃奏者「第二太陽」 対象者:星辰界奏者「灰と光の境界線」 グランド√において、凡ての戦いが終局を迎えた後、新西暦(セカイ)を見守る第二太陽(アマテラス)からの、新たな極晃星(スフィア)に対する心からの敬意と感謝の言葉。 以下抜粋 「大和(カミ)は天に在り、世はすべてこともなし。」 「千年の歴史と共に、明日もまた新西暦(セカイ)は続いていくでしょう。」 「すべてはあなたと、あなたの紡いだ絆のおかげ。」 「ここに感謝を。星をもたらす者(スフィアブリンガー)。あなたの描いた煌めく星は、とても素晴らしいものでした。」 →EDへ 抜粋終わり 戦いの爪痕を修復しながら、その最も弱く、最も優しく、そして誰かがいる限りどこまでも強くなれる相互理解と融和の星、大和(カミ)と唯一共存できる極晃が、ヘリオスを押しとどめ、未だ未熟なこの世界を受け入れてく...
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