あなたのような存在こそ報われて欲しいのだからッ!

昏式・高濱作品 @ ウィキ内検索 / 「あなたのような存在こそ報われて欲しいのだからッ!」で検索した結果

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  • あなたのような存在こそ報われて欲しいのだからッ!
    発言者:ギルベルト・ハーヴェス 対象者:クリストファー・ヴァルゼライド 帝国総統兼悪の敵「余計なお世話だ」 + ... アペンドディスクである審判者よ、天霆の火に下るべしでギルベルト・ハーヴェスが敬愛して止まない英雄へと告げた真実の願い。 総統を傷物にした完璧超人尽くす系ヒロインからの告白。 己が真に抱く願いを告白し、共にその未来を目指そうと勝利の確信と共にヴァルゼライドの胴体を己の剣で腹から背へと貫き、さらにその上で刀身を捻り、主要臓器を破壊したギルベルト。 その瞬間に死闘の趨勢は決した、ギルベルトは何一つミスなど犯していない。故に、その正着を打ちつづけたその行動に対して順当な結末が訪れる。 「否、貴様はここで必ず止める。何...
  • 台詞/シルヴァリオ トリニティ
    ...思うのだが……」 「あなたのような存在こそ報われて欲しいのだからッ!」 「つまり皆、実験に耐えられたという事ではないか?なにせ私に出来たのだから」 「見事だ、ホライゾン中尉。いやはや本気で助かったよ……後数秒ほど貴官が来るのを読み違えていたら死んでいた」 「素晴らしすぎる」 「逆襲の横槍など許しはしない。決着をつけるべきは光と光であるべきだから」 「今の社会は少々弱者に甘すぎる」 「閣下と同じであるのなら……ああ、そうだな。悪くない」 「 他人の都合で貧乏くじを引かされまくり、玩具になっては血反吐を吐き、尻拭いに奔走しながら真っ逆さまに落ちていくというのが君という男じゃないか」 「この世に邪悪が有る限り、英雄は何度でも蘇る。何もおかしなことはない、極めて自然な現象だよ」 「奮起も挫折も自由にやらせ、奇跡が起きても尚揺るがず、策を練るとはそういうことさ」 「実に大きな不足だろう?」 「...
  • 光を尊ぶ守護の盾に――“正義の味方”に成りたいのだ
    発言者:ギルベルト・ハーヴェス 対象者:アシュレイ・ホライゾン アヤ√において、アッシュとの戦闘中に語られたギルベルトの理想。 世界の理不尽を嘆き、正義が正しく評価され、報われてほしいという 世界の理不尽を憎み、悪の根絶を願ったクリストファー・ヴァルゼライドと同質にして真逆の祈りであり歪みである。 以下作中より抜粋 「愛、友情、信念、決意…それら善の輝きは尊いものだ。守らなければならないと分かっているし、それを守り抜くために命を賭けねばならないことにも、ああまったくもって異論はない」 「だからこそ、嘆かわしいのは不実な評価が多いという世の実相だ。単に家柄が良いだけで肯定されたり、他者を騙して成果を上手く盗み取ったり、それが当たり前に許されているのが堪らない」 「清廉で、真っ直ぐで、常に前へと進むものがどうか肯定されてほしい。どうか評価されてほしい。おまえは優れ...
  • どうしていつもおまえなんだよッ!
    発言者:真栄城 司 対象者:桐原 零示 真栄城司がtype-0の力に覚醒した零示を前に、格好をつけてずっとしまいこんでいた本音を、とうとう晒した際に叫んだ台詞。 誰よりもプライドが高くて、誰よりも主役になりたいのに、そう思う限り永遠になれないという一般人の悲鳴(ジレンマ)。 身内の不幸、夜の伝説、無頼漢(アウトロー)・・・・・・そういったエピソードを持つ零示に憧れ、嫉妬して、心はパンク寸前。そして零示自身には相手にされず・・・・・・ そんな自分に我慢が出来ず、結果、迷走してしまった。 真栄城はかつてないほどに重い一撃を、この時に放っている。システムの恩恵やステータス値ではない、ただのがむしゃらな一撃こそが、最も。 そしてこの時、零示は真栄城に心からの共感を覚えている。 以下抜粋 「ど、どうして・・・・・・どうしていつもおまえなんだよッ!」 「...
  • あなたの他に、求めるものなど無いと言ったァァッ!!
    発言者:ジョージ・ゴードン・バイロン 対象者:《伯爵》 それだけ宿せば、これからの回収も容易かろう。励めよ、バイロン。今のおまえは良き器となった。 回収を続けるがいい、さすれば、おまえという器はより満たされるだろう。 ……《伯爵》よ、あなたは今の私を見てそれだけ(・・・・)しか思わぬと? 幼いこの身を導いていた時間……思い出しませぬか?我らが二人であった時、あなたは事有るごとに私を褒めてくれたではありませんか……! ……ああ済まぬな、忘れていた。 よくやったバイロン(・・・・・・・・・)、おまえは私の自慢だよ(・・・・・・・・・・)。──これでよいか? では行くがいい、迅速な仕事を期待する。 やはり、判りませぬか……! 強欲だな、まだ求めるか? 欲しい言葉があるなら言え、満足ゆくまで囁こう。 いいえ……そのような言葉遊びに意味など...
  • あなたほど完璧な存在はこの世にいないと思うのだが……
    発言者:ギルベルト・ハーヴェス 対象者:クリストファー・ヴァルゼライド 『審判者よ、天霆の火に下るべし』におけるギルベルトの台詞。 対峙するヴァルゼライドに「お前は自分と同じ破綻者(・・・)である」と指摘された際、ギルベルトはその言い分を否定した。 なぜなら ギルベルトにとってヴァルゼライドは神にも等しいから。 そんな存在が自虐する様を、彼は心底理解できないのだ。さすがガチホモ その頃、眼鏡の審判者と声が似ている気がする大和製の人造兵器は黙してその様子を見つめていた ホモは盲目 -- 名無しさん (2017-04-09 17 14 09) 盲目ならメガネかけても意味ねえな -- 名無しさん (2017-04-09 17 16 44) 真面目に言うと能力値とそこから叩きだした貢献度が評価基準の全てだからだろうな。閣下に会っ...
  • だから――好きにすればいい。
    発言者:美影、アイザック・フォレスト 対象者:トシロー・カシマ 惑い揺れ、傷だらけの己の軌跡を振り返り、 相対的な現実の中、唯一の解を得る事も、我侭を可能とする力もないと……もう、己はどうすれば判らぬと嘆く男。 そんな不器用な男に、彼にとっての安らぎ(愛)と修羅(憧憬)が贈る、身勝手で、そして思い遣りに満ちた、言葉。 内面世界での魂の対話…… 憧れに揺れ続けていたと、無い物ねだりをしていたと、その“普通”の事実をトシローへと伝える美影。 そして、微苦笑を口元に浮かべながら、彼女の言葉を、 自分達が厭いしかし捨てきれなかった“人間”の在り方だと言葉を継ぐのは、願いを託したアイザック。 そのまま……… 今も感じる、トシローという人間に対しての「真実の想い」を語り出す――― 『共に杜志郎様の事を想っていながら、かける言葉も、願いも……...
  • 英雄
    ...ている。 「あなたのような存在こそ報われて欲しいのだからッ!」 ファヴニル・ダインスレイフ ヴァルゼライドに対する憧憬によりどこにでもいる小悪党から反帝国のカリスマともいえる存在にまで至った男。 ヴァルゼライドの事を我が麗しの英雄と呼び、ヴァルゼライドが死んだことを聞いても 復活するかあるいは意志を継ぐ後継という形で必ずや蘇るなどと断言するほどにヴァルゼライドに焦がれている。 「誰にも渡さぬ。己のものだ」 アオイ・漣・アマツ ヴァルゼライドの誇るべき副官。 ヴァルゼライドをアドラーの誇る至宝等と形容するなど、ヴァルゼライドの祖国に対する献身に深い敬愛を抱いている。 「勝利を必ず掴む以上、その凱旋を迎えるだけよ。疑うことこそ恥と知れーーー!」 アルバート・ロデオン ヴァルゼライドの親友。 幼少期からの友人であり、共に祖...
  • 今なら良くわかるの。どうして両親が誠実に生きなさい、って言ったわけが
    発言者:青砥 美汐 対象者:秋月 凌駕 美汐√エピローグ――― 誠実に生きても世の中は理不尽だらけで報われるとは限らない。ほくそ笑むのは悪党で善人や正直者は馬鹿を見るのみ。 両親の死を契機にそう思い、誠実に生きれば報われるなどと教えた両親を恨んでいた美汐が自らも母親となり、告げた言葉。 世の中は理不尽だらけで報われるとは限らない、そんな事は他ならない幾多の荒波に揉まれてきた親自身がわかっている。 ましてや美汐の父親は政界などという魑魅魍魎が渦巻く世界で生きていた以上 それこそもっと強かに生きて誰かに傷つけられることも無く勝ち続けることとて出来ただろう。 だが親になることで子どもに願うのはそんな強者や勝者になって欲しいというものではないのだと美汐は気づいた。 「どうかいつも、可愛らしい笑顔を咲かせて欲しい」、「いつだって、真っ直ぐな気持ちで居てほしい」 そん...
  • 邪悪を滅ぼす死の光に───“悪の敵”に成りたいのだ!
    発言者:クリストファー・ヴァルゼライド 対象者:ゼファー・コールレイン、チトセ・朧・アマツ チトセ√において、ヴァルゼライドの能力を指して、ゼファーが『人間の中でも一番質の悪い狂人』と表した、絶滅の光に秘められた不倒の英雄の真の姿。 それは悪を許容出来ず、正義という正しさしか許容できないという歪みであった。 「悪に報いが来ないこともある」という世界の理不尽を彼が心の底から憎悪し、 それが覆せるなら何をしてでも 実現させるだろうとこの台詞を聞く者に否応でも思わせる程「悪」を嫌悪している事がうかがえる。 以下作中より抜粋 「愛、友情、信念、決意……それら善の輝きは尊いものだ。守らなければならないと分かっているし、 それを守り抜くために命をかけねばならんことにも、ああまったくもって異論はない」 「だからこそだよ、俺がそれを許せないのは」 ...
  • 痛みとは───糧なのだから!
    発言者:トシロー・カシマ 対象者:アイザック・フォレスト ――贋作が憧れを前に狂える喜びを剥き出しにし、それを真作が否定し……血戦の火蓋はついに落とされた。 “三本指(トライフィンガー)”の名を賭けた二人の決闘。 出し得る限りの技を、力をぶつけ合う男達。 アイザックは、瞬間ごとに自己の限界を突き破りながら、惑ってきた友がようやく手にしたであろう、今の『答え』を問う。 それに対し、トシローは確かに、惑っていたかつての時間以上の意義を己は得ることができた、と返すが…… 贋作(アイザック)は、少女ニナの命令に黙して従う――そう在ることを望んできたトシローにとっては楽だろうが、 彼女にとっては、その選択一つ一つの重さを全て背負わされる苛酷な道となるだろうと指摘する。 「あなたの為に死なせてください?ヒはッ、そりゃ随分と残酷な台詞だなァーーッ!」 ...
  • 強く優しい片翼のようにはどう足掻いても生きられんよ……
    発言者:ヘリオス 対象者:アシュレイ・ホライゾン グランド√において自分を止めるべく伝えてきた己が比翼の言葉を受けてのヘリオスの言葉。 アッシュに対する敬意、自分を塵屑だと卑下する点、自身の愚かさを承知の上でなお止まれない光の宿痾が表われた台詞である。 互いに対して友誼と敬意を抱いたままについに激突する海洋王(ネプトゥヌス)と煌翼(ヘリオス)。 そうしてアッシュは告げる、こうして俺に力を貸してくれる人達の存在こそお前の理想郷を認められない人達がいることの証だと。 今響いている絶叫こそがお前の目指す未来(まつろ)なのだと。決して救世主を憎悪し、否定をするのではなく ただただ、馬鹿をやろうとしている友を止めようと真摯に想いを伝えていく。 しかし、そんなアッシュの言葉を受けてもヘリオスは止まらず負けじと想いを告げる 「だから止まれと?ふざけるな」 ...
  • 私に、あなたを手伝わせてほしい。私も“魔女”。私なら、あなたの役に立てる
    発言者:キャロル・ザ・ウィッチ 対象者:角鹿 彰護 目覚めて間もなく、サンディと名乗った“魔女”に容赦なく嬲られたキャロル。 語りかけられた言葉の意味も十分に理解できず、彼女の躰は去っていく“魔女”に続き現れた男達に引き摺られていく。 それは、屠殺場に連れていかれる家畜以下の扱いであり、向かう先のトラックのコンテナの闇からは血と臓物の腐敗臭が漂っていた。 キャロルは思った。このまま自分は死ぬのか、と。 生まれたばかりのこの胸に宿った、あの強く熱い想いの先に何があるのかも知らずに…… だが、彼女はコンテナの中のおぞましいモノ達の仲間入りを果たすことはついになかった。 襲撃者は周到に、しかし徹底的に狩りを続ける――その光景を見ていたキャロルと、襲撃者の男の目が合う。 “彼”の目はその肉の塊がまだ生きていると分かると、不快そうに眉を歪ませており……一方、キャ...
  • 俺のすべては、あの日の罪業を救うために在るのだからッ
    発言者:アシュレイ・ホライゾン 『シルヴァリオ トリニティ』第1章『天駆翔/Hyperion』におけるアッシュの最初の覚醒、その直前に叫ばれた彼の言葉。 後の場面などでも見られたアシュレイ・ホライゾンという男の本質 また、彼の抱える大切な少女との約束を果たせなかったことへの後悔 そして体験版段階から「自分のすべては彼女の為にあるんだよ」とか叫んじゃう相変わらずの幼馴染ガチ勢っぷり それらが現れた場面と台詞である。 強欲竜団(ファブニル)の操る機甲星装兵(ワーグナー)により劣勢に立たされるアッシュ、アヤ、グレイの三人。 他の小隊の仲間達の生存も絶望的であり、救援も望めない絶体絶命の窮地の中、 その身を盾にしてアッシュを守ろうとするアヤ。「あなただけでも、生きてくださいませ」と…… あの日から何も変わらぬように。 その状況に湧き立つ、自らの弱さに対する...
  • 貴方今恐ろしいスピードで稼いだ人気をガンマレイしちゃってるわよ
    発言者:ヴェンデッタ 対象者:クリストファー・ヴァルゼライド 『シルヴァリオ ヴェンデッタ -Verse of Orpheus-』ソフマップ特典ドラマCD、 『性格反転?あるいはこんな特異点』の劇中でヴェンデッタが放った魂のツッコミ。 このドラマCDでは勤労意欲に溢れ家事を率先して行うゼファー、夜遊びの為にゼファーから金を巻き上げるミリィ、ゼファーをネタにして薄い本を書く腐女子となったチトセなど(あと頭も股もとことん軽くてゆるゆるのミリィの友人)キャラ崩壊が凄まじく、それに対しヴェンデッタがツッコミを入れていく方式で進んでいく。 いわゆる性格反転ネタという奴ですが、さてここで問題です。 努力の人、公明正大、滅私奉公、絶対正義の体現者…… そんな英雄を反転させた場合、いったいどんな人間のクズが生まれるでしょうか?⇒こんなのできました 喋るのも怠い、こ...
  • 俺にあなたの剣を受け継がせてもらえないでしょうか
    発言者:アシュレイ・ホライゾン 対象者:クロウ・ムラサメ 時代遅れの遺物、鈍らなどと自嘲して燻っていたクロウ・ムラサメに対して「貴方の剣技を新時代へと繋げてみせる」と告げるアシュレイ・ホライゾンの宣誓。 クロウ・ムラサメにとってその素晴らしさを天下に謳い上げたくてたまらない三千世界に並ぶ物なき最高の後継者が出来る事となった言葉である。 白兵戦技によって身体能力であれば星辰奏者(エスペラント)である自分たち三人をはるかに下回りながらも圧倒したムラサメ大尉。 そうして自分たちの長所と短所を告げていく様子に感動が抑えきれないといった様子でその素晴らしさを讃えるアッシュ。 しかし、そんな賞賛に対してムラサメ大尉は自嘲しながら告げる「こんなものに意味はない、なぜならば星光を使われればこんなもの実戦では意味をなくすからだ」と。 なお、精鋭特務部隊裁剣天秤(ライブラ)副隊長の...
  • 知ったことか!
    発言者:オルフィレウス 対象者:秋月 凌駕 ジュン√最終決戦、世界全体のためと説けば個人の事情から否定し、個人の決意として宣誓すれば世界全体から見れば無意味と言う。 そのような惨めに上手く他者を否定し嘲笑う大衆達や、凌駕のような確固たる信念を持つ者にも、違わずこう答えてきたオルフィレウスの台詞。 以下本編より抜粋 「知ったことか(・・・・・・)! 私が、私自身の意志でそうすると決めたのだッ───!」 「ああそうだとも、知らんな聞かんぞ小五月蝿いわッ。 砕くというなら意思を見せよ、絶対値で上回るがいい!」 我が道を行く!って感じがして好きだこのセリフ -- 名無しさん (2015-03-23 15 36 52) オルフィレウスの信念をそのまんま形にしたようなセリフだよなぁ -- 名無しさん (2015-03-30 01 30 42...
  • もう……しょうがない人。いいわ、撫でさせてあげる。あなたに、好きなだけ撫でさせてあげる。だから、これからも私を愛するのよ。いいわね……秋月凌駕
    発言者:マレーネ・フランケンシュタイン 対象者:秋月 凌駕 自分の闘いの真実を知らされ、さらに喪った家族の命の尊厳さえ玩ばれ、深く傷ついたマレーネ。 それでも大切な人の歩みに、「正しく強い」人の歩みに置いて行かれまいと、気丈に彼女は振る舞う…… だが、そんな少女の姿に・・・これまで出会った人々の姿に・・・ 自分の歪みを突きつけられ、“傷”を押し広げられながらも、 凌駕は己の内に芽生え始めた願いを、真にマレーネを思い遣りたい、君ともっと“近づきたい”という思いを拙くも告白した。 今までとは異なる少年の言葉に、温もりが欲しいと告げた言葉に対し、 マレーネは少しの驚きと戸惑い・・・そして歓びを滲ませて応える。 「うぅん……嬉しい。私の事を、凌駕が必要としてくれるなら」 「愛して……凌駕」 彼の胸に抱かれながら、少女は笑顔で囁いた。 ...
  • わたしの初恋は……報われていたのですね……
    発言者:アンヌ・ポートマン 対象者:トシロー・カシマ 赫の眸が輝き……一人の女性の閉ざされていた記憶の蓋が開く。 両者が出会った霧の街で――50年、いや52年ぶりに、 人間(・・)アンヌ・ポートマンと、縛血者(・・・)トシロー・カシマは再会した。 出会った時とは違う、枯れ木のように朽ちゆく少女と、寸分変わらぬ姿のままの男として。 トシローは既に、アンヌが不治の病により余命幾ばくもない事を知っていたが…… 彼女は「病も含めての天寿だ」と、心穏やかに告げていた。 年月を重ね色褪せながら、深い慈しみを宿す瞳が、静かに佇む男を見上げる。 かつて夜の世界で知り合った者達が、今も変わりなく在る事を聞き満足げに頷くアンヌ……。 「これは老人の勝手な空想……黄昏の風が囁くものと思い、どうぞお聞き流し下さいまし……」 そうして、少女の頃を思わせる無邪気な笑み...
  • 何処かで……誰かを……知らぬ間に、私は救えていたのかもしれないのか……ただ、この手を伸ばそうと……無様に、駆けずり回るだけで……
    発言者:アレクサンドル・ラスコーリニコフ 対象者:秋月高嶺 あなたの事は何も知らない……けれど、勝手を言うのを許してください。 あなたの今までの人生で、失敗と感じる事も幾つかあったのかもしれません……けれど、だからと言って、ご自分が為し遂げた価値あるものまで一緒に否定はしないでください……! だいたい、そういうの卑怯だと思いますっ。自分を責めて、何かを呪って、それで無責任に希望だけを押し付けて消えるだなんて…… あなたを許していた人だって、きっといっぱい居るんです。救われなくても、そう思ってくれただけで心は凄く暖かくなるものだって。わたし、知ってるんですから…… 数多の嘆きにも、悲しみにも気づかず取りこぼし、それどころか歯車となることでそんな幾多の嘆きを自ら生み出した愚者だと己を断じて 結果的に、現実的に救うことが出来ていなければ何の意味...
  • この命を燃やすことで世界に刻み込んでやるのさ。そうとも俺は、敗残者に目覚めて欲しいんだよッ!
    発言者:ファヴニル・ダインスレイフ 対象者:アリス・L・ミラー、ミステル・バレンタイン かつてどこにでもいるような小悪党だった状態から、真実本気で一片の迷いなどもなく全力で生きていた雄々しき英雄に魅せられ 竜へと脱皮を果たした男であるファヴニル・ダインスレイフの本気すぎて逝かれてはいるが真摯な願いの込められた台詞。 救世主により力を増す灼烈恒星(アルカディア)とその加護を受けて強大になっていく光の亡者。 そんな状態の自分を相手取る二人を相手にダインスレイフはその粘りを賞賛して告げる 「いいぞ、思ったより粘るじゃないか。どうだ本気か?成長したか?限界点をいくつ超えたよ?」 「強くなるのは最高だよなァ、気持ちよくてたまらんだろうが。ならばもっとそうもっとだ戦死者の魂を導く戦乙女よッ」 「アバズレならそれらしく、あらゆる英霊を貪りつくしてより強大に肥えるがい...
  • さようなら――マレーネ
    発言者:ハインケル・ヘルツォーク 対象者:マレーネ・フランケンシュタイン マレーネ√、己の大事な人を守り、生かすため、死して鋼に変わり果てた兄を撃ったマレーネ。 その一撃で、苦しみから解放されたハインケルが、妹の成長した姿を喜び、彼女を支えてくれる少年に家族の未来を託した後…… 自分がいなくても妹が大切な人と寄り添って強く生きていけることを確信し、安堵と共に告げた別れの言葉。 事態の根源たるオルフィレウス、天空に坐す彼を引きずり出す手がかりを求め、凌駕とマレーネは二人、電波塔まで赴いていた。 そこにも、何等機械神の居城につながるものは見当たらなかったのだが……しかし、二人は思わぬ存在と対面を果たすこととなる。 そう、アレクサンドルと死闘を繰り広げ、多大な損傷を被り マレーネの前からも姿を消していた、アポルオン――ハインケルがそこにいた。 傷つき、既に...
  • ……あたしの夢って、なんだろうね?
    発言者:ケイトリン・ワインハウス 対象者:アンヌ・ポートマン かけがえのない親友を守るために、ちっぽけな人として勇気を振り絞り怪物達に立ち向かおうとしたアンヌ。 白い杭によって救われて、恐怖で震えへたり込む少女の身体をそっと抱き締めながら、ケイトリンは アンヌが知らぬ間に心惹かれるような「強さ」を身につけていた事を認めて…… 同時に、現実に抗ってきたつもりでいて、本当は一歩も進めていなかった自分自身に気づいてしまった。 そして彼女は、疲れ切った老女のように、手を伸ばして得たはずの特別な道でさえ望みとは違っていたと、 だが、それでも現実に止まり続けることだって辛くて息苦しかったと、静かに思いの丈を吐露し始める。 ――その中で、彼女は吸血鬼というものに己は本当になりたかったのか? そう、煌びやかな神秘に幻惑されて、ずっと見えなかった本音に近づいていった……...
  • 告白しよう。俺には無理だ。とても出来ることではない
    発言者:ケラウノス 対象者:ファヴニル・ダインスレイフ 『誰かのために/Hero s』より―― 光の奴隷と目を灼かれた亡者との明確な違いが、されど自覚はあれども止まることができない光の宿痾が強調されているケラウノスの台詞。 特異点にて激突するケラウノスとダインスレイフ。その戦闘の最中、憧れの英雄(ジークフリード)に対してお前は新西暦(せかい)の宝であると英雄譚の素晴らしさを叫ぶダインスレイフ。されどもそんな馬鹿げた妄執を、守るべき民の笑顔がない世界を、誰もが森羅を踏破するような世界など悪の敵が到底認めるわけもなく、 以下本編より 「限界を壊してしまう破綻者に、何の価値があるというのだ」 「民の笑顔がそこになければ、悪いに決まっているだろう」 「例外は所詮例外だ。基準にすべきものじゃない」 「我々のような狂人だらけの世界で、...
  • あなたのいない世界を、俺はちゃんと生きていくよ
    発言者:神代直 ナオは、それでもいいの……? ああ。俺は自分のやり方で、いつかきっと幸せになってみせる。 《私たち、いい恋人同士になれるといいね》 《でも……少しはそのきっかけになれたんなら、嬉しいかな》 《二人で一緒に幸せになりたいね―――》 “ウレシイ” “イマ”“ワタシ” “シアワセ” たとえ……孤独(ひとり)でいようとも。 命を落としてでも守りたかった己の想いを抱き、一人の“少年”は優しく、穏やかに微笑んで逝った。 一組の男女が見せてくれた幸せに惹かれ、しかしその先に在った苦悩も知った一人の“少女”は、男の孤独な決意を胸に旅立った。 そして…… 崩壊した地上で、直は己の内に残った拡散因子(バロック)の生み出した、機械の翼を纏った“幸先輩”を目にする。 それは既に真実を知った彼が意図的...
  • 台詞/Vermilion
    トシロー 「目を覚ますがいい、魔人に焦がれし童たち。滅び去るがいい、怪物を気取りし愚者どもよ」 「仕事だよ、成り立てへのガイダンスだ」 「それほど吸血鬼になりたくば、どんな痛みにも慣れてしまえばいい。だが、そっちには何も無いぞ───進むのは、やめておけ」 「牙をへし折り、這い蹲らせて血を流させる。──喜べ、敗北をくれてやる」 「俺には理解できん……なぜ、そうまで容易く己の舵を手放す事ができる?」 「俺は……この娘を救うという建前の元、その運命とやらにただ意趣返しを……一矢報いる復讐戦を挑みたいだけなのかもしれん」 「我は一振りの刀にて、主君を守る誉れ高き武士と成らん」 「ならば、そのような道など……縛りなど、俺は要らぬ! 美影は美影、天にも地にも代わりなどおり申さぬ!」 「いいのだ……これで俺は、お前を生涯離さずにいられるのだから」 「吸血鬼だと……化物だと…………許さん、許さんぞぉォ...
  • ああ、そうだニナ────俺は、君のために、死んでいい。君のために、死にたいのだ
    発言者:トシロー・カシマ 対象者:ニナ・オルロック 相棒に背を押され……ホテル・カルパチアの主の下へと参上(・・)したトシロー。 そうやって、掟を、領分を犯してまで訪れた彼に対し、 少女は必死に、傷ついた素顔を“公子”という今やボロボロとなった仮面で覆い隠し、毅然と対応しようとする。 「っ……何を、告げに来たのですか? このような騒ぎまで起こして、馳せ参じたなどと。戯言を」 「去りなさい、トシロー。返答次第によっては、あなたは――」 ニナがそうして今も、公子として“強く、誇り高く在ろう”と諦めずもがく姿に、 トシローは自分のこの選択に間違いはなかったと、目の前の主への信を一層深め…… 今回の鎖輪の混乱、その中心にいる“三本指”の真実を彼女に届けようとする。 「……明かそう、この俺が何者であるのかを。 先の凶事を担った贋作ではない。我こ...
  • 往けるものは、征くべきなのだ
    発言者:カグツチ 対象者:ゼファー・コールレイン 自分達と伍するようになれるだけの力を得ながら、“勝利”を追い求めることなどもう辞めたと告げる どこまでもちっぽけな大衆の中の一人で良い、傍に大切な人達がいてくれることこそ自分の幸せなのだと主張する 過去の足跡を愛する逆襲劇の担い手であるゼファー・コールレインへと告げた どこまでも光のために未来のために進み続ける英雄譚の担い手であるカグツチの言葉。 過去作でも描かれた雄々しく未来を求め、勝者足らんとするラスボスの雄々しき決意の宣誓である。 恥と悔恨……傷だらけのものでも自分の人生を素晴らしいものだったのだと、身近にいる大切な人達と出会えた幸福への感謝と共に そんな大切な過去を守るためにこそ俺は貴様らを滅ぼすのだと告げる冥王に対して、雄々しく未来を求め続ける神星は苦笑しながら問いかける。その想いはどうなのか?と ...
  • つまり皆、実験に耐えられたという事ではないか?なにせ私に出来たのだから
    発言者:ギルベルト・ハーヴェス 対象者:レイン・ペルセフォネ 帝国有数の技術者がそもそもどういう経緯でオリハルコンの利用ではなく アダマンタイトの改良に目を向けて、結晶核(セイファート)という新技術を作り出したのかを完全に無視した血染処女(バルゴ)部隊長ギルベルト・ハーヴェス中将の言葉。 これは聞いたレインは当然激昂する、自分が出来たから他人も出来て当然でやれない奴は落伍者だと? そういう尺度はうんざりなんだ、お前が出来ようが九分九厘の人間は出来ないままだろうが現実を見ろと。 そして例の発言で反論してくるのかを読んだかの様に最後に言葉を叩きつける── 「大好きな英雄基準で人間すべてをはかりやがって、この度し難い理想主義者がァァァ!」 そうしてレインとギルベルトは死闘へと突入するのであった。 どこまでも雄々しいが故に、良くも悪くも決して他者に...
  • おまえは―――この俺の、自慢の娘なのだから
    発言者:ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス 対象者:アリヤ・タカジョウ “自分じゃない、強い……特別な……何かに成りたかった”――― ようやく、自分たちの始まり(よわさ)を認められた二人の少女は、 怪物の群れの中、夜に羽ばたく吸血鬼(げんそう)ではない、帰るべき日常(ゆめ)を想い抱き合っていた……。 「……あたしの夢って、なんだろうね?」 そんな彼女達を守るのは二人の“杭”を操る狩人。 しかしアリヤの胸中には、アンヌと共に行動し、彼女を護衛し続ける中で「今の自分」に対する違和感が生まれており――― 先程まで親友を守り、日常に帰る為に奮起したアンヌの勇気こそ、人間の真の素晴らしさであると。 その輝きを寿ぐクラウスに同意しながらも、最期の一瞬まで白い杭として戦い抜くという師のように成れるのか、という自問が頭から離れることはなかった。 ...
  • 人間は、誰かを幸せにするためにこの世に生まれてくるのだから
    発言者:生者救済の讃美歌・リチャード・ザンブレイブ 第一軍団(ダイヤモンド)団長として皇都の立て直しに尽力するリチャードは、全てが始まった礼拝堂で己が煩悶に向き合っていた。 無くしたものに報いるべくより素晴らしい明日(いつか)を追い求める日々を、きっとこれでいいはずだろうと思いながらも、歩みの遅い凡人だから事あるごとに不安になる。 駄目なら託せばいいということ、それもちゃんと理解している、けれども――沸き上がるのは"まだ今は、それを誰かに託したくない"という、神祖が抱いていただろう葛藤。 形にしたい、叶えてみたい、大切なものを背負うからこそしっかりやってみたい。 その願いが何より怖かった。こんな様でいつか愛すべき誰かに誓いと祈りを託せるのか?背負ったまま歩み続ける永遠を間違い一つで渇望してしまうのではないか?不安に思ってしまうか...
  • あなたの事が大好きな、あの日守られた女の子よ
    発言者:レイン・ペルセフォネ 対象者:アシュレイ・ホライゾン 光の生贄へと変えられ、思い出も何もかも塗りつぶされた少年を救い出す少女の告白。 レインルートにて己の真実を自覚したことで覚醒へと近づき、ヘリオスに身も心も塗りつぶされそうになる蝋翼(イカロス)。 そんな中でアッシュは叫ぶ。頭の中がメチャクチャで過去や記憶が特にそうで、心だけが暴走している。 俺一人ではどうにも出来ない、だから教えて欲しい。アシュレイ・ホライゾンがどんな男だったかを。 きっとそこに自分の真実があるから。 そして、何よりも――― 「どうしてこんなにも君を守りたいと想っているのか、気づきたくてたまらないから!」 その気持ちがレインにとって震えるほどに嬉しいから、泣きたいほどに幸せだから。彼の本当が溢れ出す 「あなたはアシュレイ・ホライゾン!誰かと仲良くなるのが上手で、...
  • ――――容易い。お前はありふれている
    発言者:ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス 対象者:ケイトリン・ワインハウス 『―――てめぇぇぇェェエエエエエッ!!!』 「やはり容易い。想定通り(・・・・)だ」 アリヤ√、自分は人を超えた特別な存在(・・・・・)に成ったのだと信じるケイトリンへ、クラウスが言い放った侮蔑の言葉。 『自分だけは特別』だという妄想を真実としたいがために、吸血鬼たちの口にする文句はいつも決まって『超えたい』『人を超えた』というもの。 かつては自分たちも同じ人間であったというのに、己が人類よりも上だという認識が共通のものとして根付いている。 誰もが自分は人間ではないと言い、人を超えたと言い、自分は特別な枠にいると口にする。 誰もが同じ言葉を言い、同じ思想を持ち続ける。 つまりケイトリンたち吸血鬼は、似た者同士で溢れかえっているというのに自分だけが特別などとの...
  • 極楽浄土
    エリュシオン 「正しき道を往く者に、それに見合いし光あれ」 『正義』の味方であることを志した“審判者(ラダマンテュス)”ギルベルト・ハーヴェスが抱く野望にして、彼にとっての理想の楽園。 どのような世界であるのか簡単に言えば、それは「正しい者は評価され間違っている者は罰せられる世界」である。 これだけ聞けば何もおかしなことはなくむしろ進んで目指すべき理想の世界に見えるだろう……実際、この世界が成立すれば政治家の腐敗や指導者の堕落は決して起こらないとギルベルトを否定する者にも認められている。 だがその実態は、どこまでも正しすぎて正しさゆえに狂っているとされる理想郷(じごく)にほかならない。 弱者の怠惰、嫉妬、傲慢。悪党の下劣さ。勝者と敗者を同等に並びたて讃えるような価値観。 そんな間違いを正すためにギルベルトが求めたのは、一切の恣意が介入しない完璧で...
  • 君の笑顔以上の幸せなんて、この世のどこにもないからだッ!
    発言者:ゼファー・コールレイン 対象者:ミリアルテ・ブランシェ 人狼としてでも吟遊詩人でもない、雄々しき英雄のように「光のため未来のため顔も知らない誰かのため」などのためには到底戦えないが 愛する人のためにならば命を賭けて魔星にすら立ち向かうことの出来る只人ゼファー・コールレインの咆哮。 蒼の魔星ウラヌスの追撃を受け、ゼファーは幾つも傷を増やしながらそれを迎撃する。 だが、その凶悪な氷塊は標的を決して逃そうとはせず、追い込まれた彼は死を覚悟したが……… 『───兄さん!』 何よりも聞きたかったミリィの声が届いた瞬間、ゼファーは戦意を取り戻して再度魔星に立ち向かってゆく。 けれどミリィは、兄が本当は、内心の怯えと身体に刻まれる酷い苦痛に苛まれていることを、ゼファーとヴェンデッタとの同調に交わることで間接的に感じており、 そんなに傷ついてまで戦...
  • 駄目だな、コレは。つまらない
    発言者:アイザック・フォレスト 対象者:《伯爵》 グランド√、己にとっての唯一無二を奪われぬために、持てる全力で《伯爵》に挑んだバイロン。 その結果は、バイロンの器(肉体)が強化の限界を迎えたことで自滅による敗北に終わろうとしていたが…… カーマインを喰らい、更なる高みへと昇った伯爵の姿に、 バイロンは「抵抗」を止め……かつて見た絶対の“吸血鬼”に今一度出逢えた、その感動に涙しながら。 無防備なままその薔薇の生命を、己がそう成りたいと願った想い人にして、同時に穢したくない理想───伯爵に差し出したのだった。 結果自体はどこまでも見えていたものであると、淡々と己の継嗣の死を見届けた伯爵。 ただ、小さな、しかし理解できない一つの疑問が彼には残った。 それは───彼女(かれ)の最期の「変化」であった。 「あれほど依存していながら、最期は妙に聞き分け...
  • だから、我慢しないで……わたしを────たべて
    発言者:アリヤ・タカジョウ 対象者:トシロー・カシマ アリヤ√、死が確定された試練へと赴く少女が求めた、願いの言葉。 闘いへの決意を固め――濡れた瞳で、少女は愛しい天敵(はんりょ)に願う。 「ですから、抱いてください。勇気がほしい。 ほら……震えてるんですよ、私」 「怖くて怖くて仕方がない。 勝機も見出せない存在と戦うことが、恐ろしいんですよ。情けないですよね」 「きっかけが欲しいので、景気づけです。 あなたの欲望で、貫いて」 その指は次第に頬から胸へ、艶かしく、薬で興奮状態にあるトシローの躰をなぞってゆき、 「夢見る乙女を卒業して、 現実に立ち向かう女になりたいのですよ。 だから、さあ、トシロー……」 甘い匂いを漂わせ、華奢な肉体をすりよせるアリヤに、トシローはしかし、ギリギリのところで欲望を押しとどめる。 ...
  • 見返りのある信仰こそ偽物なのだ
    発言者:ブラザー・ガラハッド 対象者:ミステル・バレンタイン 今際の際に生涯を信仰に捧げたブラザー・ガラハッドが娘のような存在であるミステルへと優しく語りかけた己が真理。 ダインスレイフを討つために己の身を投げ打ったブラザー。そんなブラザーに対してミステルは言う 大和様(かみさま)は残酷だと、こんなにも大和を信じている貴方にも手を差し伸べてくれないと悲しみとやるせなさと共に。 しかしそれに対してブラザーは言う 「それは違うぞ、シスター。見返りのある信仰こそ偽者なのだ」 「大和は何も差し伸べない、ただ愛してくれるだけよ。  だからこそ我々は庇護に置かれた家畜ではなく、人間として胸を張り生きていられるのではないか」 「頑張った理由も結果も、時には運否天賦さえ、不条理に感じるものがすべて……人間へとあるがままに与えてくれた愛である」 「やんごとなき天津の御...
  • 今の社会は少々弱者に甘すぎる
    発言者:ギルベルト・ハーヴェス 対象者:グレイ・ハートヴェイン 弱者を切り捨てていったら最後は誰も残らない、英雄が遺してくれた今の実力主義(アドラー)で満足しろよというグレイの発言に対するギルベルトの台詞。 彼の真実の願いがヴァルゼライド総統こそが報われる世界を作ることにあるのが窺える発言である。 救世主の覚醒に伴い増大していく灼烈恒星(アルカディア)からの加護。それにより救世主にとっては不本意極まりないながらも彼を強く信望する光の亡者達へと強く力を与えてしまう。 そうしてずっと自分が願っていた精神力によって加護が齎される事でどこまで行っても報われないのは本人の責任となる完璧な因果応報が成立する事に恍惚としながら審判者は呟く、「優劣がはっきりわかる」と。 そんなギルベルトの様子にアヤとグレイは冷ややかに言う「おめでたい方ですね」「今の実力主義(アドラー)で...
  • 私、あんた(あなた)のこと嫌いだわ
    発言者:青砥 美汐、エリザベータ・イシュトヴァーン ジュン√、運命に選ばれなかった女達の同属嫌悪、ここに極まれり。 追い詰められた美汐は……同属から突きつけられた「自分達の真実」を前に、虚ろで、乾いた嗤いを浮かべていた。 化粧(へいし)を捨てた女が、本音と共にブチ撒けた破壊の嵐により、砕かれていく傀儡の破片はしかし……少女の躰を変質させる部品と成る。 仮面が剥がれる。化粧が落ちる。 溢れ出すのは悲嘆と涙に濡れた過去。捨て去ったはずの思い出が、次から次へと美汐の想いを引きずり出す。 世の偏りに付き纏う無情が認められず、受け入れられず、ただ泣き叫ぶだけ。 だから巨大な悪意を駆逐せんと、選択したはずの反逆は── 「影装・殲姫装鎧(アーマード・コッペリア)」 選んだ時点で己は既に、憎んでいた者と同じになっていたと。 目を逸らしていた真...
  • 二人の幸せを願うのは、とても当たり前のことじゃないか
    発言者:ルシード・グランセニック 対象者:クリストファー・ヴァルゼライド たった一人の少女への愛で、英雄(怪物)へ挑み続けるルシード。 そんなルシードへ「たとえ愛する者に振り向いてもらえないとしても?」と問いかけたヴァルゼライドに対する返答。 想い人(エウリュディケ)が求めているのは徹頭徹尾別の男(オルフェウス)。 どうして選ばれたのが彼なのだと何度も思ったし、羨ましいと感じたことも当然あるし、報われないということも承知している。 それでも、ルシードは「いいに決まっている」と答えた。 何故なら、ゼファーは彼の友達だから。 親友と、愛する人。大切な二人の幸せを願うのは、とても当たり前のことなのだから。 ここでルシードに惚れた -- 名無しさん (2015-04-02 11 54 34) からくりサーカスのフェイスレスもこ...
  • ああぁ、また会えた……やはりおまえは不滅の勇者だったんだなッ!
    発言者:ファヴニル・ダインスレイフ 対象者:ヘリオス グランドルートでヘリオスが降臨した際に満身の思いを込めて吐いたファヴニルの台詞。 三年前に死んだ麗しの宿敵の復活(実際は勘違い・人違いだが)を前に、彼の感情は一瞬で振り切れたのである。 なお、この後もダインスレイフは感動のあまり以下のような発言を残している。 「遅いじゃないか、待ってたんだぜ? 勝手に消えてしまってよう……俺のことを置き去りにして逝くんじゃねえよ、なァ英雄! 今度こそ最後まで、共に殺し殺され合おう。そうさ、邪悪な竜を討伐するのがおまえの宿命(さだめ)なんだからッ」 「さあ、見てくれ俺を──光を砕く滅亡剣(ダインスレイフ)を。貴様のために本気で生きた証をすべて、今こそ余さず受け止めてくれェッ!」 内容の剣呑さを除けば、まるで長年連れ添った相手の蘇生に歓喜しているかのよう。...
  • こんなものに、憧れていたのか……俺達は……!
    発言者:トシロー・カシマ 対象者:《伯爵》 グランドルート……親友の死を踏み越えて、銀の呪いから解き放たれ、過去の残影を求めるトシローはついに。 滅びを生み出す元凶、真の吸血鬼(ヴァンパイア)――《伯爵》の元へと辿り着く。 始祖の回帰のために設えられた、現実とは隔たった異空間。 そこには郷愁を呼び起こすかのような、幻想的な風景が広がり、 眼前に立つ伯爵の偉容は問答無用で、縛血者としての魂に屈服を命じるも…… 殲滅の鴉を再び名乗り、煮え滾る憎悪と殺意に身を委ねると決めたトシローにとって、それらは最早どうでもよかった。 「────沈めよ“記号”、目障りだ」 ――忌むべき過去を噛み締めつつ、トシローは彼の強大さによって隠されてきた真実に踏み込んでいく。 「己を表現する称号は、やがて己自身を塗り潰す。亡霊を装うあまり亡霊と成り果てる」 ...
  • 負けないのですか? ……勝てるのですか?
    発言者:アリヤ・タカジョウ 対象者:ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス 狩人アリヤ・タカジョウ、彼女がそう生きることを自らに課した際の言葉。 ―――『杭』により、両親を物言わぬ肉塊に変えられた少女。 命乞いをしても、無惨に殺された親。 何事か愉し気に嗤っている、人間とは明らかに異なる怪物。 それらの光景に、彼女の瞳からは光が消え失せ、抵抗さえ無駄だと悟り…… 不可避であろう死という結果を、他人事であるかのように諦観しながら受け入れていた。 だが、アリヤという少女は、巨大な『白木の杭』を操る老人によって救い出される。 全てが終わった後――― 老人……クラウスは、未だ立ち上がれずにいるアリヤを、難しそうな顔で見つめ続け、遂にその重い口を開いた。 「生きたいか?」 少女は思う。どうなのだろう、だって今、自分が生きて...
  • そういうこう、完璧な因果応報とかいうの?私はやだな、面白みがない
    発言者:ミステル・バレンタイン 対象者:アシュレイ・ホライゾン 誰もが正しい道を歩んで報われる世界を希求していたアッシュに対して告げる波乱万丈な人生を送ってその中で得た自分なりの考えを告げるミステルの言葉。 この時の本人は全く意図はしていなかったのだろうが、審判者が抱く幼稚な理想郷を否定する言葉でもある。 稀代の殺人鬼が生まれたことで転落した名家であるバレンタイン家。そうして復権のためにアドラーの機密へと手を伸ばしたが、そこで偶然彼女はかけがえの無い友人達と出会うことが出来て しかしそんな友人達の優しく暖かな日々も英雄の粛清によって終りを告げ、総てを失い孤児院へと入る事となったミステル。 そうして入った孤児院だったが、奇特な慈善家の援助によって虐待や貧困などとは無縁の温かな環境でそこで満たされる日々を送ることとなった。 そんな満たされた温かな日々の中で今度は星辰...
  • あの方が信じた私を貫くしか、仔として報いる選択肢(みち)はないのよ
    発言者:ニナ・オルロック 北米西部鎖輪公子という位を、期せずして受け継いだニナ。 そんな彼女が、「相応しくない」と…未熟さ弱さを突きつける困難を前に、想起する誓いであり戒めの言葉。 未だ人の寿命の半ばも踏破してはいない若輩……そのような身でありながら、 己よりも数段優れた異能(チカラ)を持ち、己の何倍もの年月(場数)を踏み、 一つの選択に迷い惑うことなく、確固たる誇り(プライド)に基づき行動する…… そんな、無限の住人たちの筆頭に立つという、血族の常識では異端と言える己の存在。 12年、共に苦難を味わってきた仮初の契約者・トシローは、 藍血貴からの圧力や、一般の縛血者からの無思慮な視線など、様々な苦難に直面しながら、 その度に立ち上がり、抗ってきた少女に対し、成長を重ね…そして今も強くなろうとしていると、 志を常に高く持ち、研鑽に努めているその...
  • ……誰かの憧れじゃない、あなたの現実を探してあげなさい
    発言者:ニナ・オルロック 《伯爵》による、血族の魂の刈り取りが今まさに進行しようとする中。 ニナはフォギィボトム全体へ向けて、始祖の真実を明かし、 血族達に逃げ延びる途か、自分と共に闘い生き延びるか、大きな2つの選択肢を示した。 この先……混乱は避けられない。認められない現実に暴発し獣たちの群に組み入れられる者は間違いなく出てくるだろう。 儘成らぬ状況に表情を曇らせるアンヌ―― それを気遣い、以前カサノヴァで成り立ての彼女に厳しい言葉をぶつけてしまった事を謝罪しながら、 今の自分が立ち向かうべき現実……導く者として為すべき事を確かにすべく、ニナという女性は、言葉を紡ぐのだった。 本編より 「あーぁ……ほんと、格好つけてばかり。ほんと駄目ね、私は。慰めるのだって、こんな理屈捏ねないと恥ずかしくて……やっぱり、一朝一夕じゃ成長なんて無理なのかなぁ」 ...
  • ずるいじゃねえか……最後の最後で、自分ひとりだけ報われやがって……
    発言者:至門 対象者:キャロル・ザ・ウィッチ ノーマルルート、至門が苦し紛れに放った弾丸を受け、倒れ込む角鹿。 傷ついたキャロルは絶叫を迸らせながら、信じられないような力で至門の首を絞め砕き……男の元へ這いずっていった。 ──至門は自らの意識が無明の闇へと沈んでいくのを実感しながら最後に、思う。 「ずるいじゃねえか……」 それは、相容れない敵同士という立場でありながらも…… 道具として尽くす在り方に何か近しいものを感じていた、“魔女”の少女への泣きたくなるような感情。 「俺と同じ奴だと、思っていたのによぉ……」 顧みてほしい誰かに顧みられる事も、報われたい希望が報われる事もなく、死んでゆく。 そんな事はとうに覚悟していたはずなのに……彼の胸にはどうしてか、裏切られたような口惜しさが残っていた。 「最後の最後で、自分...
  • 一部始終、この目でしかと見届けさせてもらった────おめでとう、君たちは卒業だ
    発言者:アポルオン 対象者:秋月 凌駕、エリザベータ・イシュトヴァーン 『ああ、悲しいな秋月凌駕。そのような目で見ないでくれ』 最愛の女性・リーザの助けを得て、機構最強を謳われる“英雄”アレクサンドルを撃破した凌駕。 共に疲弊の極みにありながらも、二人の男女は互いを抱擁し合い、生き残ることができた喜びを確かめ合ったが…… 僅かな余韻すら感じる事も許されず、彼らは闇の奥から別の存在を感じ取り戦闘態勢を取るのだった。 そこで彼らが目にしたのは、機械と生身が混じり合った、不気味な外見を有する仮面の男の姿。 「―――おまえは何者だ」 凌駕の問いに、仮面の男は仰々しく答える。 『“おまえは何者か”───と?』 『その問いはあまりにも科学的ではない。有史以来、あらゆる哲学者が挑み続けてなお、その解は万華鏡の如く千差万別なのだから』 ...
  • 待て―――待ってくれ、不死身の英雄。俺を置いていかないでくれ
    発言者:どこにでもいるちんけな小悪党だった男 対象者:本物の「光」を体現する不死身の英雄 ファヴニル・ダインスレイフが運命の出会いの際に欲望竜としての産声を上げた台詞。 どこにもでいる小悪党で視界にさえも映っていないかのように他の悪党諸共叩き斬り、そのまま背を向けて進撃を開始しようとした英雄に対して告げようとした、恋する乙女の告白のような言葉。 本気で生きても夢が叶う保障などどこにもないのだから必死に生きることなど馬鹿らしいと、 だから自分のように楽に甘い汁を吸いながら生きるのが賢い生き方なのだとしてきた、どこにでもいる小悪党だった男。 しかし、そんな男の価値観は、己の所属組織を壊滅させた 「真実心の底から怒り、本気で生きている男」の、光り輝く意志の力を目の当たりにしたことで一変する…… ああ、あの男は本気で怒っているのだ。挑んでいるのだ。 勝...
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