オラ、来いよ腐れクソ死体。腐りかけの昨日や味気ない今日は――彼女には不要なんだからよ

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  • オラ、来いよ腐れクソ死体。腐りかけの昨日や味気ない今日は――彼女には不要なんだからよ
    発言者:モーガン・クインシー 対象者:トシロー・カシマ グランド√、スカーレットの見せたトシローへの奇妙な反応……そこに僅かな事態打開の突破口を求めて、 ニナやシェリル、モーガンらは、元凶たる《伯爵》の待ちうけるホテル・カルパチアへ彼を送り込むべく突撃を敢行する。 だがニナ達の奮闘も数と質、両面で縛血者(ブラインド)を圧倒する『裁定者』の群れの前に、徐々に追い詰められることとなり…… ついに、一体が放った死に際の骨杭が隙を作ったシェリルに襲い掛かったが─── 「く、くく―――おう、無事かい。愛しの君よ……なんて、なぁ。かはっ」 その致命の一撃は………モーガンの巨体が壁となり、彼女に届くことは無かった。 そう、モーガン・クインシーという一人の縛血者の確実な死を対価として。 それでも即座に助けに動こうとするトシローに、モーガンは本気の怒...
  • 台詞/Vermilion
    ...なてめぇは……」 「オラ、来いよ腐れクソ死体。腐りかけの昨日や味気ない今日は――彼女には不要なんだからよ」 ルーシー 「大切だから、黙っていたこと。それが……私の罪です」 「次回、『言ってなかったが、俺には既に許嫁がいるんだ』をお楽しみに――でございまーす!」 ゴドフリ 「何時如何なる時であろうとも、主君の揺れぬ指針である。そう戒めておりますので」 「そうだ────私がどれほどの間、公子に仕えてきたと思っているのだ!」 「誓え、三本指。貴様の命は貴様のものにあらず……その指の一欠片さえ、ニナ・オルロックの所有物であると」 「さあ、お行きください我が主――どうか健やかな、良き生を」 クラリモンド ギャラハッド 「まったく……馬鹿は怖いよ? なんせ馬鹿だもの、何するか判らない」 エレコーゼ アルフライラ 「教えておいてやる……吸血鬼の強さは...
  • ―――なんだ……これ?
    発言者:神代直 『終章・ひとり』より……あまりにも理不尽で受け入れがたい世界の変貌について神代直が漏らした言葉。 夕暮れの屋上で、真っ直ぐな幸の告白を直は受け入れ……… 荒んでいた彼の心には穏やかさが戻り、隣の大切な女性(ひと)に恥じないようにと、奮起して自分の生活を改め始めた。 身体も通わせ……生まれ変わった彼は、未だ見えない未来も、 彼女に名付けられたような幸福(サチ)を、この人と一緒に掴みたいと誓った。 出会いの夏が過ぎ、秋、冬、そして幸が卒業する春へ。 季節は流れても、二人のこの関係はずっと続いていく―――そう、直は信じて疑わなかった。 ――それは、十一月のことだった。 ――幸が、市営バスの火災事故に巻き込まれたと知らされ、直は彼女がいる病院へと駆けつけた。 ――彼女は大惨事の中でも、一命を取り留めていた…… その話を知った直は安...
  • ……あたしの夢って、なんだろうね?
    発言者:ケイトリン・ワインハウス 対象者:アンヌ・ポートマン かけがえのない親友を守るために、ちっぽけな人として勇気を振り絞り怪物達に立ち向かおうとしたアンヌ。 白い杭によって救われて、恐怖で震えへたり込む少女の身体をそっと抱き締めながら、ケイトリンは アンヌが知らぬ間に心惹かれるような「強さ」を身につけていた事を認めて…… 同時に、現実に抗ってきたつもりでいて、本当は一歩も進めていなかった自分自身に気づいてしまった。 そして彼女は、疲れ切った老女のように、手を伸ばして得たはずの特別な道でさえ望みとは違っていたと、 だが、それでも現実に止まり続けることだって辛くて息苦しかったと、静かに思いの丈を吐露し始める。 ――その中で、彼女は吸血鬼というものに己は本当になりたかったのか? そう、煌びやかな神秘に幻惑されて、ずっと見えなかった本音に近づいていった……...
  • それが諦められねえんだから、しょうがねえだろうがッ!
    発言者:至門(蛆虫) 対象者:無名の魔女 人が人を救うことなど許しはしない――救うのはこの私(・・・)でなければならないのだから。 超越者たる真の魔女の怒りに触れてしまい、圧倒的な絶望を浴びせられるキャロルーーにして己の真実を取り戻し遂行した歌音邑瞳子。 「な―――お、おまえッ!?」 膨大な負の圧力を前に彼女の魂が焼き切られる……寸前。ここまで姿を見せなかった道化が、ついに王の急所を捉えたのである。 深淵に姿を見せ、無名の魔女の魂に縋り付いたのは……肉体を脱ぎ捨て“魔女”達同様魂魄となった至門。 ヴァレンティノスとの対決で、呆気なく斃されたかに見えた彼は、はじめから己が目的の為に準備を整えていたに過ぎなかった。 ――そう、最後の魔女とこの高次空間にて融合を果たすために。 全てを見通すと豪語し続けた魔女は、キャロルという奇貨を前にして、そちらに...
  • だから、これからは俺がお前の傍にいる。俺が示すよ、美汐がずっと肯定してほしかった正しさを、この手で形にしてみせる
    発言者:秋月 凌駕 対象者:青砥 美汐 周囲を憎むだけ憎んで、大切な人の思いに気づけず喪っていく、 そんな己に対する深い絶望感に苦しみ、弱さと愚かさしかないと悲嘆し、理不尽への恐怖に震える美汐。 それらの想いを受け止め、未だ形の見えぬ心の闇を抱えながらも凌駕が伝えた、青砥美汐に対する生涯をかけた誓い。 《無名体》(ネイムレス)の暴走に始まった混戦により、 凌駕と美汐は、二人の仲間を奪い去られ、深い悲しみを刻みこまれた……。 哀しみに暮れる美汐に寄り添い、深く情を交わす凌駕。 そんな彼らの元に、何とか生き残っていたマレーネと切が連絡を取り――― 彼女達を前にして、逃げ隠れるのではなく、生き残る方策を見つけるべきだと。 自分達でギアーズの拠点と、実働部隊の最優先対象たるネイムレスを排除し、彼らを撤退させようと提案する。 そう……戦うしかないならば、これ以上...
  • おまえは―――この俺の、自慢の娘なのだから
    発言者:ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス 対象者:アリヤ・タカジョウ “自分じゃない、強い……特別な……何かに成りたかった”――― ようやく、自分たちの始まり(よわさ)を認められた二人の少女は、 怪物の群れの中、夜に羽ばたく吸血鬼(げんそう)ではない、帰るべき日常(ゆめ)を想い抱き合っていた……。 「……あたしの夢って、なんだろうね?」 そんな彼女達を守るのは二人の“杭”を操る狩人。 しかしアリヤの胸中には、アンヌと共に行動し、彼女を護衛し続ける中で「今の自分」に対する違和感が生まれており――― 先程まで親友を守り、日常に帰る為に奮起したアンヌの勇気こそ、人間の真の素晴らしさであると。 その輝きを寿ぐクラウスに同意しながらも、最期の一瞬まで白い杭として戦い抜くという師のように成れるのか、という自問が頭から離れることはなかった。 ...
  • わたしは、ただ――吸血鬼が、怖かった
    発言者:アリヤ・タカジョウ 対象者:トシロー・カシマ 獲物であるトシローを狩れず、彼の言葉に翻弄され続け、焦りと苛立ちが限界にまで達していた白木の杭・アリヤ。 平静を欠いた彼女が、憎悪のままに自らの「大事な」存在――― 主であるニナにまで害を及ぼす可能性に思い及んだ時、 夜警(ウォッチャー)トシローの心は冷たく研ぎ澄まされ、この狩人の少女の完全なる排除を決意した。 そして、迎えた決戦の時…… 師に鍛えられたアリヤの戦技は、確かに人類最高峰と評してよかったものだが、 かつて、その師本人と極限の死闘を繰り広げた経験のあるトシローには、今の彼女は真の『白木の杭』と呼ぶことはできなかった。 人類を「愛し」、滅私して人に害を成す一切を狩り尽くす究極の狂信者には、届かない。 アリヤ・タカジョウからは、あの男が謳った、その核心となる人間賛歌(・・・・)が出てこな...
  • ――結局、俺を殺そうとするんだから
    発言者:ゼファー・コールレイン 対象者:マルス-No.ε チトセルートにおいて、グランセニック邸を強襲した2体の魔星。 それらとの戦闘の最中に、ゼファーが怒り混じりにマルスに告げた虚飾なしの本音。 この時点ではまだ明らかではない、マルスの真実の一面を突いている言葉でもある。 相棒にトラウマを刻まれたのは本当でも────栄光を奪われたとか、そのような妬みは一切ない。 あいつは最強であり、紛うことなき最高の存在である。 自分が惨めなのは、あくまで塵屑である自分にすべての原因があるのだとゼファーは断じる。 かつてスラムから軍に転がり込んだのは、ひとえに今日の命をつなぐため。 これでまた明日も生きられる、という安堵の中にだけある幸福以上に価値のあるものなどは知らなかった。 地位も栄光も命あって初めて高いだの低いだの言えること。 生きてるだけで精一杯の自分のような...
  • だからね―――終わらせて、神代くん
    発言者:古雅幸 対象者:神代直 病室のベッドからもう一歩も動くことも、他者に声を届ける事も叶わなくなった…… そんな変わり果てた姿の恋人の元へ、直はずっと通い続け、彼が一心に繰り返し続けたことで、 外界とほとんど接触を断たれた彼女に残っていた左手と、己の手を通して互いの想いを交わすようになっていた。 彼女の医療費を稼ぐため、遠方へと出るという彼女の父親を見送り…… 直は、彼女に自分が今見ている景色を、再び桜の花が咲いていると伝え、 それに対し、弱弱しくも彼の手に幸は“モウスグ”“イチネン”“ダネ”と「言葉」を返す。 付き合ってから一年――直は、彼女が告白してくれた風景を記憶から呼び起こし、 丁寧に字を綴る…… “ライネン”“モ”“イッショ”“ニ”“イル”“ヨ” “オレ”“サチ”“センパイ”“ガ”―― “ズット”“スキ”“ダ” ...
  • あんたには必要なくても、俺のこの気持ちは存在するんだよ
    発言者:至門 対象者:魔女 どれだけ、熱情を言葉に乗せようとも、必死に行動に表そうとも、男としての己(・・・・・・)に一片も関心を寄せはしないと。 決して消える事のない憧憬と慕情の焔に、報いなどは齎されるはずはないのだと。 その無情な現実を理解しながらも……この思慕に己は殉じると、人として名付けられた名を捨てて魔女の手足に徹する道を選んだ至門。 そんな彼が、同じく報いなき道に躊躇いなく命を投げ出した少女の姿に触れ、思わず顕わになってしまった人としての(・・・・・)感情。 愛は与えるもの……そう信じて疑わない女にぶつけた、少年のまま老いてしまった男の無骨で不格好な告解である。 「……当代ただ一人生き残った、本物の魔女。不老不死の秘法と莫大な黄金で、世界中の権力者どもを今も顎で動かす現人神。」 「そんなあんたから見りゃあ、俺なんざちっぽけな塵屑なんだ...
  • マレーネ・フランケンシュタイン
    CV:尾藤彩子 『Zero Infinity -Devil of Maxwell-』の登場人物。ヒロインの一人。 時計機構に反逆する独立武装集団を率いる、隻眼の少女。 年齢的にはまだ幼いが、天才的な頭脳と強靭な精神力の持ち主。 その能力と立場ゆえか、誰に対しても傍若無人な態度を通し、一切の感情を見せず無表情に振る舞うのが常である。 自身が唯一の生き残りである一族が背負わされた宿命を果たすため、日本にやってきた。 凌駕に取っては運命の女とも言える存在。 なお、フランケンシュタインは本名ではなく、科学の罪人として自ら背負った汚名の十字架である。 「生まれ変わった、その機械の命。この私が、今日から預かる─── ようこそ、刻鋼人機(イマジネイター)・秋月凌駕よ。科学幻想が支配する、この時計に定められた鋼鉄の箱庭(セカイ)へ」 「貴様が、...
  • ――エリザベータ・イシュトヴァーンだなんていう、臆病者を好きだなんて、言わないでッ!
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:人間(ひと)に恋をし、恋を知りたいと願う超越者「中庸の怪物」 初出はPV4。 何度傷付けられようと自分への想いだけで立ち上がってくる男から、 素顔で生きることへの怯えと恐れを指摘された女が、悲鳴も同然に叫んだ拒絶の意思。血まみれの痴話喧嘩第2R 自分の本質が他者を傷付けるだけの冷たい武器に過ぎないと告げ、輝装段階に留まる凌駕を、鉄の礫弾の雨で徹底的に打ちすえるエリザベータ。 だが、その標的となっているはずの凌駕は、損傷のない場所が見当たらない身体にもかかわらず、彼女への前進を一向に止めようとはしなかった。 笑いながら、鈍色の豪雨に立ち向かう彼は、怪訝と悲痛の表情を隠しきれぬエリザベータに向かって語りかける。 「なんで笑ってるのかって顔だね……?  はは、当然だろ……だって、ようやく見せてくれたん...
  • 彼女のことを支えてあげて。男の子なんだから。そして教えてあげてほしいの、あなたはいつだって一人なんかじゃないってこと……
    発言者:カレン・キリシマ 対象者:秋月 凌駕 夢の中――しかし同時に不思議と現実感のある再会。 アポルオンとの激闘を経て、意識を闇に落とした凌駕は、大切な人だったカレンと再び言葉を交わしていた。 彼女らしい大胆な発言から始まり、やがて話の中心はジュンの影装覚醒……それに伴う傷の重さ深さへと移る。 凌駕との接触、内的存在となったカレンとの同調深化をきっかけに、ジュンは新たな位階へと昇った、が。 「今、ジュンの心にはその反動で大きな傷が生じている…… 本来、こんな簡単に次の段階へ到達できる器じゃないのよ。彼女も、そして私も」 「礼の苦しみ様を見たでしょ? 君やジュンよりかなり早く刻鋼人機と化していた彼でさえ、 その入り口に立つだけで制御に神経を削られていた。あれが普通で……いいえ、それでもきっとまだ早いんでしょうね」 「実際、到達方法を知った今でも...
  • ――――なんだ、この男は
    発言者:カグツチ 対象者:クリストファー・ヴァルゼライド カグツチが、ヴァルゼライドという男を初めて目にした時に思わず発した言葉。 カグツチは四百年もの間、己の地上での代行者に相応しき存在を探し求め、星辰体(アストラル)を介し様々な人間の精神の形を観測し続けていた。 求めるべきは、紛うことなき傑物。 冥府魔道をそれこそ苦も無く踏破し得るような…… 不条理を一瞥と共に、軽々斬り伏せてしまえるような…… 清濁併せ呑みながら、暗闇に穢れず、煌めきを掲げ続けられる勇者がいい──── そして……… ついに見つけ出したその男は、今まで定めていた合格基準とは何だったのかと思ってしまうほどの破格の存在であった。 人として極限まで積み重ねた研鑽と、人を超えた不屈の意志で理不尽の壁(げんじつ)を突破する英雄、クリストファー・ヴァルゼライドとの出会いである。 ...
  • そうか。僕は――ずっと、僕に成りたがっていたのか
    発言者:緋文字礼 己の記憶に関する一切を喪失した空虚な男・緋文字礼。 彼が纏う儚げな空気が気にかかり、声をかけた一学生・秋月凌駕。 彼らの刻んでいく「友情の物語」・・・その始点にして、 Zero Infinity -Devil of Maxwell-における運命の二人、その関係性を決定づけた瞬間。 ……―――― 急遽空いてしまった放課後の時間……街の散策の後、ふらっと立ち寄ってみた公園。 子供たちがそれぞれ集団をつくって、メンコ遊びやドロケイに興じる姿に、 凌駕は彼らと同じ頃、自分もメンコに熱中していた事を思い返し、郷愁を感じていた。 そして、彼が視点を変えたその先で…………一人、ぽつんと。 ベンチで、どこか違和感を感じさせる雰囲気を纏い、彼よりも幾つか年上であろう男性が、目に留まった。 男は凌駕の存在に気付かぬまま、哀しげに一人呟く……。 ...
  • ゼファー、もう止めよう――贖うなんて大嘘は。似合ってないぜ? 君、ヘタレなんだしさ。いいから全部丸ごとぶちまけちゃいなよ
    発言者:ルシード・グランセニック 対象者:ゼファー・コールレイン 同調した内面世界の中ヴェンデッタの真実を知ってなお、胸に秘め続けた本当の想いを吐露出来ずに、躊躇い続けるゼファー。 そんな、同じ負け犬同士である恋敵(しんゆう)の複雑な内面を察した上で、悲しみ続ける最愛の女神のために吟遊詩人(オルフェウス)へと送る、錬金術師(アルケミスト)最後の助言と願い。 勃発した聖戦において、自身が想定し自身が救うべきと決め付けた“誰か”のために、魔星と“一人”で戦い続ける鋼の英雄。 そんな彼のご立派な光の覇道から、自身にとってどちらも大切な女神と親友を奪い返すべく、 自己の魂にこびりついた英雄に対する恐怖に抗いながら、錬金術師(アルケミスト)ルシード・グランセニックは、自身の命を賭けてヴァルゼライドと対決する。 魔星としての特性により、英雄の星光を抑え込めたものの、英...
  • 『カサノヴァ』の老店主
    『Vermilion -Bind of blood-』特典VFB収録のSSに登場した、まだ縛血者(ブラインド)の溜まり場ではなかった頃のカサノヴァの店主。 酒と葉巻と、そして博打をこよなく愛する老人(人間)であり、本編のある人物の信念にも少なからぬ影響を与えた存在である。 『カサノヴァ』に通っていた素性の知れない男―― ポーカー勝負で老店主に勝ち続けたことをきっかけに、彼は狙いを定められる。 博打で退屈な時間を紛らわしていたはずのこの“縛血者”は、賭博狂いの男が放つ独特の雰囲気に魅せられており…… 何処までも勝負の“スリル”を求める店主の提案により、 店の権利書と命を賭けたポーカーとロシアンルーレットを組み合わせた危険極まりない勝負が人知れず始まったのだった。 「……ほんと変わった奴だよな、あんた。そんな瀕死の癖して、どうして未だ楽しげなんだよ」 「そり...
  • いい……? 私に話があるときは、これぐらい傍に来てから言いなさい。あんたと違って……私は、はしたなく何処かへ駆け出して行ったりはしないんだから。
    発言者:青砥 美汐 対象者:万里也 ジュン ――互いに声を張り上げ、結果は相討ちとなった二人の少女の対決……… 「―――ずっとそこにいたのね……あんた(・・・)。二対一なんて、卑怯だわ……」 「そうだね……でも、じゃなきゃ美汐には追い付けなかったもの………」 「ま、二人がかりで負けたんなら……仕方ないわね」 抱えた想いを吐き出し切り、互いの光と影を知ることができたためだろうか。 両親を失って以後、周りと何より己を傷つけるような振る舞いしかできなかった美汐の心は、安らぎを取り戻していた。 「あたし……そろそろ限界かな」 「ちょっと、人のこと散々ぶちのめしておいて、勝手に寝るんじゃないわよ。 大体、あんた────」 ……極限の集中状態を続けた為か、襲ってくる疲労感に正直に限界を告げるジュン。 そんな彼女に文句を言い...
  • ああ、全部な。俺は軍人には向いてない。笑えるだろう?こんな男が新世代の星辰奏者なんだから
    発言者:人狼 対象者:クロウ・ムラサメ グランドルートにおいて、クロウ・ムラサメの回想で登場する一言。 新西暦1022年―――星辰奏者(エスペラント)の登場により、戦場の有り様は激変した。 銃の開発が弓兵を時代遅れとしたように、只人は帝国軍における主戦力の地位を星辰奏者(エスペラント)に追いやられつつあった。 その身に星を操る才能を宿すこともなく、ただ剣士として生涯を過ごしてきたクロウにとってもそれは同じであったが、それでも己が有用性を示すべく、犬のように汚れ仕事を求めて駆けずり回る姿勢と鍛え上げた剣の腕によって、只人としてはそれなりの評価と稼ぎを得る事となる。 それ見た事か、人造の超人など斯様なものよ、他愛なし――。 そうして勢いづいた彼は自らの性能を見せ付けるべく、星辰奏者(エスペラント)との合同作戦に意気揚々と参加し、そこで本物(・・)と遭遇...
  • 痛みとは───糧なのだから!
    発言者:トシロー・カシマ 対象者:アイザック・フォレスト ――贋作が憧れを前に狂える喜びを剥き出しにし、それを真作が否定し……血戦の火蓋はついに落とされた。 “三本指(トライフィンガー)”の名を賭けた二人の決闘。 出し得る限りの技を、力をぶつけ合う男達。 アイザックは、瞬間ごとに自己の限界を突き破りながら、惑ってきた友がようやく手にしたであろう、今の『答え』を問う。 それに対し、トシローは確かに、惑っていたかつての時間以上の意義を己は得ることができた、と返すが…… 贋作(アイザック)は、少女ニナの命令に黙して従う――そう在ることを望んできたトシローにとっては楽だろうが、 彼女にとっては、その選択一つ一つの重さを全て背負わされる苛酷な道となるだろうと指摘する。 「あなたの為に死なせてください?ヒはッ、そりゃ随分と残酷な台詞だなァーーッ!」 ...
  • 忘れないでくれ……奪われることも、殺されることもない……刺激のない時間を守るために、血を流している者がいることを
    発言者:ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス 対象者:アリヤ・タカジョウ、アンヌ・ポートマン、ケイトリン・ワインハウス 「最期だ。どうか―――聞いておくれ、若人たちよ」 「白木の杭(ホワイト・パイル)は、ここで朽ちる。だからこそ、せめて耳を傾けてほしいのだ。 ……俺が、俺達が目指したものを」 おまえのことが大切だったと……愛娘に思いを告げ、未来ある少女達の為にクラウスは命を燃やし尽くした。 三桁近くにも及ぶ裁定者(テスタメント)の群れを単独で一掃し、戦いは終わった。 そして……闘うための装置で在り続けた老人の躰は、その重い代償を払う刻が迫っていた…… 四肢の感覚は喪失し、心肺機能は常人の半分以下にまで落ち込んでいる。 もう、彼は命を維持できる力は残っていない――あとは、ただ朽ち果ててゆくだけ。 涙するアリヤの姿さえ、視界に映す...
  • ……だって、こんなにも大切にマレーネは思われてるんだから。それはちゃんと、もっとジタバタして形にしないと
    発言者:万里也 ジュン 対象者:マレーネ・フランケンシュタイン ジュン√、死んだ後に歪に変貌させられ……… ひたすら「妹を守る」と痛ましい絶叫を上げて、自壊する事も構わず力を行使し、仲間を滅ぼそうとする兄。 それを涙しながらも小さな体で止めようとするマレーネは、しかし余りに強く、そして哀し過ぎるハインケルの愛情の残骸を前に――― 「私は――兄さんを止められない」 心に風穴を開けられ、立ち上がる理由を砕かれて、動くことができない。 凌駕もまた、大切な日常の象徴であり、守るべき家族である妹を持つ身として…… 少女に何ら言葉をかけてやることができずに、自分たちだけを狙う暗黒の拳を見ているしかなかったが。 「違うよ――マレーネ、それじゃ駄目だよッ」 そこに否を唱えたのは、凌駕と同じく満身創痍となって地に叩きつけられていた、ジュンであった。...
  • ったく、面倒くせぇ忠犬だなてめぇは……
    発言者:モーガン・クインシー 対象者:トシロー・カシマ カルパチアの一室、トシローとニナは活動を再開した“三本指”に関する報告をモーガンから受け取っていた。 通常の人間にまでその牙を伸ばし始めたその『連続殺人犯(シリアルキラー)』……その行動方針の以前との隔たりに深い疑念を抱きながらも、 現在のトシローは、権力闘争により目に見えて疲弊するニナの事が気がかりであった。 そこで“夜警としての”彼は、現在この地に滞在するバイロンに何らかの対処を成すべきではないか。 軽々しく放置していては、必ずやこの土地に害を成す毒蛇であろうと―――似合わぬ忠告を行う。 そのために、己という刃がいるという念を籠めながら。しかし、焦燥するニナは、彼のその言葉に強く反発してしまう。 「全てはこの街、ひいては鎖輪の秩序を守るためのこと。軽挙な行いなどした覚えはない。 口が過ぎるわよ...
  • だから――好きにすればいい。
    発言者:美影、アイザック・フォレスト 対象者:トシロー・カシマ 惑い揺れ、傷だらけの己の軌跡を振り返り、 相対的な現実の中、唯一の解を得る事も、我侭を可能とする力もないと……もう、己はどうすれば判らぬと嘆く男。 そんな不器用な男に、彼にとっての安らぎ(愛)と修羅(憧憬)が贈る、身勝手で、そして思い遣りに満ちた、言葉。 内面世界での魂の対話…… 憧れに揺れ続けていたと、無い物ねだりをしていたと、その“普通”の事実をトシローへと伝える美影。 そして、微苦笑を口元に浮かべながら、彼女の言葉を、 自分達が厭いしかし捨てきれなかった“人間”の在り方だと言葉を継ぐのは、願いを託したアイザック。 そのまま……… 今も感じる、トシローという人間に対しての「真実の想い」を語り出す――― 『共に杜志郎様の事を想っていながら、かける言葉も、願いも……...
  • だから今、侍として約束する。俺は、この村を───澪を、絶対に忘れたりなんかしない
    発言者:柾隼人 対象者:澪 侍になるために――江戸へ旅立つ一人の少年が、悲しむ大切な幼なじみに誓った、己の原点であり譲れなかった『約束』。 十六夜村の年貢米の刈り入れが終わった秋の頃…… 十五歳となった隼人は、村外れの水車小屋に幼なじみである澪を呼び出し、ある決意を告げていた。 ――生まれ育ったこの村を出て、江戸で本格的に剣術の修行を積むという事を。 隼人の決意表明に、淋しさを隠すようわざと大笑いしてみせた少女は――一転して真顔で彼をにらみ上げた。 「いい加減にしなさいよ。あたしたち、もう大人なんだよ?いつまで子供みたいな夢を見てるのよ。侍になんてなれるわけがないって、毎日のようにいろんな人から言われてきたでしょ?どうしてまだ諦めてないのよ!」 自分を置いて出ていくなんて許さない。隼人がいなくなったら寂しいよ、だから行かないで、お願い。...
  • ――助けて
    発言者:青砥 美汐 両親が壊れながら死んでいき、絶望の中で自分の命も失ったことで、彼らが教えた“正しさ”、“誠実さ”などは圧倒的な“力”の前には弱く蹂躙されるだけに過ぎないとして、他者を信用せず、己を強く在らしめんとした美汐。 そんな彼女が、支配者の手によって虚飾を剥ぎとられ、今なお己の本質は弱いままの少女であり、そんな自分は既に忌み嫌う力そのものに変わり果てていた、という事実を露とされ、悲嘆を叫びながら暴れ狂う。 そのまま疲れ果て、他のさらに強大な暴力に命を奪われんとした際、美汐が心から発した呟き。 突如、エリザベータの命を喰らい、他の刻鋼人機(イマジネイター)も破壊せんと暴れるネイムレス。 鹵獲し、友軍機となっていたはずのネイムレスの暴走に溢れんばかりの憎悪を向けながら、影装を展開しつつ全力でそれを潰そうと猛るイヴァン。 その二機が激突し合う戦場で、凌駕達は...
  • だから……帰ったら───2人で、一緒に食べよ。
    発言者:アンヌ・ポートマン 対象者:ケイトリン・ワインハウス とても弱弱しく、自分の裡に秘めた思いを伝えてきたケイトリン。 それは、初めて見る友の顔だったけれど……やはり、それはずっと憧れていた彼女には似合わないと思えたから。 アンヌは座り込んだまま、抱きしめてきたケイトリンの背を優しく撫でながら、遠ざかっていた自分達の日常(陽だまり)の風景を口にする。 「……ねえ、知ってる? ケイティ。 学園通りの、バス停の向こう側にね。アイスクリーム屋さん、あったでしょ?」 「あそこね、新作のアイスができたんだって…… ブルーベリーをいっぱい使った、甘い甘いベリージェラート……」 ケイトリンは、すっかり忘れていたと苦笑する。 不思議なもので、次々と思い出が胸の中に再生されていく。 もう自分は戻る事のない、そう思い込んでいたかつての日々が。 ...
  • 私だって女の子なんだから……こういう場面でその手の台詞を言われたいって、夢見たこともあるんだよ?せっかくだから叶えてよ
    発言者:レイン・ペルセフォネ 対象者:アシュレイ・ホライゾン マフラーが外れて胸元が露になり馬乗りになった状態で可愛らしく頬を膨らませてジト目で見た後に ぺしぺしと愛する男の額を猫のように叩きながらされた元貴族のお姫様の愛らしい催促。 当然ながら彼女を女神のようなどと散々に形容してきた、 とことん彼女にぞっこんである童貞はこの天然でされたおねだりに完全にKOされるのであった。かわゆい もうお姫様(ヒロイン)って柄でもないしとは一体なんだったのか 「まだお前私の事をレインって呼ぶんだな。ちゃんと記憶は戻っているのか?それとも意地悪しているのか」 「そっちこそ口調が戻っているぞ。昔みたいな可愛い口調はどうしたんだよ、ナギサちゃん」 等と他愛もないやり取りをして、欠けた時間を埋めるべく想いを重ね合うアッシュとレイン。 そうしてアッシュはレインを抱き寄...
  • 彼に似合いの女になってみたい。格好付けてみたいのよ、きっと理由なんてそれだけなんだわ
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:マレーネ・フランケンシュタイン 恐怖しかないはず、なのに─── 今は、少しだけ、胸が熱い。 絶望的な相手に挑もうとする一人の女が、少女に語った、“今の自分を突き動かす何よりの理由”。 穏やかに、マレーネ達の仲間に迎え入れられたエリザベータ。そして、彼女は恋人となった少年の部屋で、深く想いを交わし合う。 ……事が終わり、年下の恋人が穏やかに寝息を立てる中、 エリザベータは身支度を整えて、ある一つの行動に出ようとしていた。 魂にまで染み付いた、己を縛り付けるあの覆帯(キャタピラ)の音。 それは、愛する男に受け止められ、真に身体と思いを重ねた今であっても、消えるものではなかった。 夕映えのような、青春のような、儚い一瞬の安らぎ…… だから今こそ、自らの手で戦場の呪縛を断ち...
  • なんだ――その程度だったのか、おまえは
    発言者:アイザック・フォレスト 対象者:ケイトリン・ワインハウス───だったもの ニナ√終盤、二人の藍血貴は排除され、バイロンは焦がれた至上の存在に「捨てられた」ことで狂乱、 そして制御を離れたマジェンタとその下に集った『裁定者』は、縛血者の命の薔薇を刈り取っていく。 文字通り阿鼻叫喚の地獄と化したホテル・カルパチア、 バイロンにアンヌ共々付き従っていたケイトリンはしかし、 その状況を他人事のように眺めて…… そして、あっさり血親(おや)もアンヌも捨て人間だった頃と同様に新たな“遊び場”を求め逃亡を行おうとした。 「そんじゃ、さっさと逃げますか。 バイバイお父様、可愛がってくれてありがとね、感謝してるよ。 でもあたし、パパと心中するほど懐いてないのでございます」 「あと、ついでにアンヌは……ま、いっか。 尻尾振って死んでな子犬(チワワ)。本望だろ...
  • 君がここまで駆け上がってくる事など、当然なんだから
    発言者:緋文字礼 対象者:秋月 凌駕 「……ああ、判っているとも。見惚れる事など馬鹿げているって」 仮面の下で独り静かに呟く声は、押し隠せない微笑が滲んで。 「君がここまで駆け上がってくる事など、当然なんだから」 こんな自分にも出来た事が、憧れたこの男に不可能である道理などないから。 必要だから覚醒できるという秋月凌駕の異常性は既にここ以前に何度も描写されているが、それが意図的に凌駕本人に対して突きつけられるという部分で特異なシーン。 各登場人物達が持つ多くの因縁に決着がつけられることになるマレーネルート。そして凌駕を待つ因縁の決着とは、他でもない彼の親友である緋文字礼との戦いだった。 ここでの異常性を語る前提として予め確認しておきたい事は、彼はルート終盤に入っても戦闘による位階の成長を未だに一つしか登っていない状態ということである。こ...
  • トモダチの願いを果たしてやるよ。さあ、一緒にレイジに勝とうじゃないか
    発言者:エヴァン・アーマライト 対象者:真栄城 司 陥れたはずの零示との二度目の闘いに破れ、クランも崩壊し……負け犬として負の感情を抱えたまま夜の闇をさまよう真栄城。 彼はそのまま路地裏で、クランぐるみでかつて嫌がらせを加えていたEAプレイヤーから鬱憤晴らしに暴行され続ける。 ――散々に貶され、挑発され、しかし言い返せない。 ――気が付けば、謝罪の言葉は屈辱の涙へと変わっていた。 殴られ蹴られ、全身の感覚が麻痺しかけてきた頃……ソレ(悪魔)は現れた。 「やあ、久しぶりツカサ。なんだか大変そうだねぇ……いっちょ手伝って(・・・・)やるよ」 そのまま、瞬きをする間にエヴァン・アーマライトは不良連中を叩きのめしてしまう。 彼の強さは異様であり、禍々しさを感じさせるものだった。 ……愉悦の表情で倒した男達を眺めるエヴァンに、司は呆然と立ち尽くす。...
  • さようなら――マレーネ
    発言者:ハインケル・ヘルツォーク 対象者:マレーネ・フランケンシュタイン マレーネ√、己の大事な人を守り、生かすため、死して鋼に変わり果てた兄を撃ったマレーネ。 その一撃で、苦しみから解放されたハインケルが、妹の成長した姿を喜び、彼女を支えてくれる少年に家族の未来を託した後…… 自分がいなくても妹が大切な人と寄り添って強く生きていけることを確信し、安堵と共に告げた別れの言葉。 事態の根源たるオルフィレウス、天空に坐す彼を引きずり出す手がかりを求め、凌駕とマレーネは二人、電波塔まで赴いていた。 そこにも、何等機械神の居城につながるものは見当たらなかったのだが……しかし、二人は思わぬ存在と対面を果たすこととなる。 そう、アレクサンドルと死闘を繰り広げ、多大な損傷を被り マレーネの前からも姿を消していた、アポルオン――ハインケルがそこにいた。 傷つき、既に...
  • 吸血鬼だと……化物だと…………許さん、許さんぞぉォ――――ッ!!
    発言者:トシロー・カシマ 対象者:ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス シェリル√――朽ち果てるのを待つだけだった恋人達を待ち受けていた、破滅の瞬間―――そして。 黝き水底より、狂気の同族殺しが生み出された始まりである。 朽ちて滅びよ───吸血鬼 戦後間もない日本に潜入した若き日の白い杭は、混乱する状況を密かに監視しながら、 直接排除すべき、特に危険である縛血者(えもの)を、冷徹に見定めていた。 そして、巨大で無骨な白木の杭がその命を吸ったのは――― 「美影……美影──ッ!!」 降りしきる雨の中、トシローは必死に胸を貫かれた彼女に、血を吸わせようと試みる。 その心は、彼女の命が失われる事と……自分を今日まで生かしてきた「夢」の灯火が消し去られる事への恐怖に染め上げられた。 しかし、愛しい女性(ひと)の顔を見...
  • 俺には理解できん……なぜ、そうまで容易く己の舵を手放す事ができる?
    発言者:トシロー・カシマ 威勢がよすぎる幼童に教育(・・)を施した後、トシローとシェリルは彼女に関する情報を求め、夜の住人達が集まるカサノヴァへと足を運んでいた。 彼らを出迎えるのは、店の経営者であるアイザック・フォレスト。 清めの一杯だと酒を勧め、血の匂いから、先程までトシローが何かしらのトラブルに遭遇したのだろうと推測するアイザック。 それに対し、トシローは凶暴な素養を持つ新入りと賜力を用いた命のやり取りにまで至った事を告げ…… アイザックは、愉しげに笑みを浮かべながら、心の奥に深く入り込むような声色で問いかける――― 「で……そいつは、何を望んでいた(・・・・・・・)?」 夜警としてのトシロー・カシマは、相手にさほどの興味を向ける事もなくこう答えた。 「珍しくもない……身に余る力を獲た事で血の気を増した、お調子者だ。少々血抜き(・・・)...
  • 俺にはあんたなんかの命より、惚れた女の命の方が大事なんだ。さっさと消えてくれよ
    発言者:暮坂 照 対象者:天願 壮吉 開き直り覚悟を決めた天願の叫びに対して彼と今の自分は同じだと考える照。 肉体さえ持たない、地磁気に記録された情報(ゆうれい)である照。 ある男の死とともに生まれた、多重人格(バグ)に過ぎない天願。 どちらも一個の命と呼んでいいのかさえもわからないあやふやな存在…… それでも、何かをしたい───したくないという感情はある。 その感情が命じゃないと言うならいったい自分たちはなんだというのか? その答を知りたい照は、自分の中にあるたった一つの答を。 それを問うべき相手にぶつけながら歩み出す。 「駄々をこねんなよ、オッサン。死にたくねーのは誰だって一緒だろ。あんただけが特別じゃない」 「俺にはあんたなんかの命より、惚れた女の命の方が大事なんだ。さっさと消えてくれよ」 このDEADDAYSを...
  • ああ、初めて俺は…… “人間” を知れたような気がしたから
    発言者:秋月 凌駕 対象者:マレーネ・フランケンシュタイン マレーネルート後半、鵺乱丸に暴かれた秋月凌駕の異常性。 お前の正しさには誰も付いてこれない、のみならず、それは近しい人を追い詰めてさえいるのだという指摘。 己こそが異端なのではと、自分には「普通」など何一つ見えていなかったのではないかと、かつてないほど揺らぐ凌駕。 そんな状況の彼を自室で待っていたのは、数刻前に非情な現実に傷を抉られたばかりのマレーネだった。 「待っていたぞ、凌駕。改めて、今後の方針を話し合っておきたいと思ってな」 淡々と、いつもと何一つ変わる事のない様子で作戦を告げていく。 そんな彼女が、しかし心の奥では哭いていることが、今の自分には分かってしまったから。 彼女を抱きしめ、凌駕は告げる。 無理して強がる必要なんてない、痛みが消えなければ泣いたっていいじゃないか、誰にも...
  • 仕事だよ、成り立てへのガイダンスだ
    発言者:トシロー・カシマ 対象者:ケイトリン・ワインハウス ……夜の闇で、一人の若い男が命(血)を吸われ命を落とした。それを実行したのは、牙持つ(・・・)一人の少女。 自らの為した行為に何ら罪悪感や気遣いなど見せることもなく、「人とは違う」彼女は次の犠牲者を求める。 ハズレだ、ハズレだ。――それなら仕方ない、アタリを引くまで止まれないじゃないか。 何時の世にも獣に罪はない、悪いのは貪られる無力な獲物の方だと……少女、ケイトリンは独善的に思考を回す。 「しょうがないなぁ。今日はもう一人いくしかないなぁ……うんうん、しょうがないものねぇ」 だってまずかった(・・・・・)んだから、また哀れなイッパンジンが一人喰われても仕方ない。 そのままケラケラ笑う彼女は、次の獲物を物色しに夜の路地裏へ消えようと、したのだが─── 彼女の強化された感覚が、夜霧の向こ...
  • ならば貴方の身柄を私が買います。今日から、私だけの剣(もの)になりなさい
    発言者:ニナ・オルロック 対象者:トシロー・カシマ 二人の主従(男女)――その初めての出会い。 「私が、北米西部鎖輪(ディアスポラ)公子――ニナ・オルロックです。 ―――貴方が、噂に聞く“サムライ”ですか」 それが、紛争に揺れる鎖輪に現れた来訪者(トシロー)への、公子(プリンシパル)ニナの最初の言葉だった。 他者にそう見えることを意識して形作った、凛と張り詰めた表情と物腰。 その為に費やした努力の量。それを支える動機(モチベーション)と精神力。 それら代表者として評価されるべき美点。 ────同時に、そのどれもがどこか浮足立っているという危うさ。 それが過去を隠し、生き場を求めて流れ着いたトシローの、ニナ・オルロックに対する最初の印象であった。 直に接触してきた公子に元々の鎖輪、自分達に協力してきた目的を問われて...
  • 貴様の勘違いを正してやろうと思ってな。私が妹などではないと、その躰にはっきりと教え込んでやる
    発言者:マレーネ・フランケンシュタイン 対象者:秋月 凌駕 指揮官マレーネ(隻眼ロリっ子)、覚醒す(キレる)。 拠点で割り当てられた自室で休息する凌駕の元に、訪れたのはマレーネ。 先程は現状を無視し、余りに感情的になり過ぎたと――謝罪し、そういった人としての生の感情を無理に抑え込む事はないと、 年上らしく彼女を受け止めようとする凌駕の言葉にも、背負った使命を果たす事が最優先だと少女は頑なになってしまう。 そうして立ち去ろうとするマレーネを一人にはしておけず――凌駕は衝動的に、その小さな手を掴み語りかける。 等身大のマレーネという女の子……高嶺よりも幼く、小さいその姿。 そんな彼女がひたすらに戦って戦って――そこで未来を終わりにしてはならないだろう。 どれだけ絶望的な現実でも――俺達人は想像や仮定の中から答えを導き出すことだってできるだろうと。 ――...
  • だから……その賭けに勝つべく、僕は今日ここへ来たのさ
    発言者:藤堂 綾鷹 忍ルート、一方的に他プレイヤーへ傷を負わせられる悪意の『パッチ』── すなわちType-Cプログラムを探知システムの穴を掻い潜り、プレイヤー間に流通させていた内通者……佐伯をようやく捕捉した綾鷹。 だが余裕を崩さず、見る者に嫌悪感を呼び起こすような嗤いを浮かべ、佐伯は殺人兵器へとアームズを変貌させていく。 それに対し、若社長も同じくC型プログラムを実装した管理者側の切り札……マスターアームを構え、その武装を解放しようとするが。 芝居がかったように裏切者が指を鳴らすと、一瞬にして展開された最強のアームズは、デジタルの記号情報へと分解されてしまう。 その現象を成せたのは、ここまで事態を優位に運んできた《ラプター》と並ぶプロフェッショナルが佐伯のバックにいたからであり―― 「───ごめんね、綾鷹クン。愉しかったゲーム(・・・)の時間...
  • ……小児性愛病者
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:秋月 凌駕 「ちょ───何をやってるんだよ!」 「貴様の勘違いを正してやろうと思ってな。 私が妹などではないと、その躰にはっきりと教え込んでやる」 未成熟な肉体を擦り寄せて迫ってきた眼帯ロリっ子にまともな抵抗ができない内に、急加速で男女の関係を結ぶこととなった凌駕。 そんな少年幼少女と成り行き上同行することになったエリザベータが凌駕に向けて吐き捨てた言葉。 マレーネちゃん大勝……利?ヒュゥゥ~~~!抜群だよマレーネェ……! マレーネ√、オルフィレウスへの道を切り拓くべく、 凌駕とマレーネは、街中を彷徨い、そこで既に“脱落者”となっていたエリザベータ、乱丸、そして独り催眠から覚醒していた高嶺と合流した。 元敵味方だった者達が言葉を交わす中で、 雌の匂いマレーネと凌駕の関係はあっさりとエリ...
  • もう、離さないんだから……何処へも行ったら嫌だよ?
    発言者:レイン・ペルセフォネ 対象者:アシュレイ・ホライゾン 離れ離れになった大好きな男の子と再会できて、残酷な運命に翻弄されながらもようやく結ばれた少女が その幸福を噛み締めるが如く愛する男へと伝えたかわゆい想い。 大変微笑ましく普通の作品ならばバカップル爆発しろだとかイカロス末永く燃え尽きろなどと 言われるようなシーンなのだが、その末路を知ると、 「アッシュのも入れたら、二人目を産んでも養えるね。だからどんどん子ども作ろう」 「幸せだなぁ……こんなに幸せで良いのかな……」 等の発言と同様にブラックコーヒーを飲まなくても勝手に口の中が苦くなってくるシーンである。 報われないと嘘だろうが!ふざけるな高濱ァ!!!! 余談 なおこのコスプレックスシーンだが 「家族同伴とか絶対にやだぁ!」というレインの願いとは裏腹に 「まさか、月の...
  • 君は真実、正しい理由を掲げて戦える。そこには僅かの濁りもない
    発言者:???? 対象者:緋文字礼 ジュン√、ギアーズとロビンフッドの間の闘争に、それ以外の何者かの影がチラつき始める中…… 突如として凌駕達の拠点へと通信を入れてきた、声だけで圧倒的な存在感を放つ人物。 礼は、そんな“彼”に対し、これまでにない恐怖を感じ……己の失われた記憶と関わりある者だと即座に理解する。 その様子を通信越しに感じ取った男は、 『私のことは忘れたかな? 思い出せぬか? 一片たりとも、残滓すら?  ――喜ばしいぞ、おめでとう。それは真(まこと)に幸運だ』 『施術を行った者として、そして存在を見初めた者として、鼻が高いよ。 君を選択したことは互いにとって望外の成功だった』 『感謝しているよ、心から』 実に爽快な口ぶりで、自分こそが緋文字礼を(・・・・・)刻鋼人機に(・・・・・)変えた(・・・)張本人だ(・・・・)と認...
  • いつもみたいに、俺の事なんか眼中にないってクールな顔でキメててくれよ。俺は、君っていう突っ走る影を夢中で追いかけてただけの……ただのバカ野郎さ
    発言者:モーガン・クインシー 対象者:シェリル・マクレガー シェリル√、夜会の掟に従い裁きを待つだけの身となったモーガンが、 恋敗れたという揺らがぬ事実を受け止めた上で、未だ過去に後髪引かれる大切な女性(シェリル)に掛けた言葉。 ――トシローを探すシェリルは、気配を感じカルパチアの《納骨堂》に足を踏み入れ…… そこで彼女は、施術台に拘束された瀕死のトシローと、シェリルの逃亡を幇助して捕えられたモーガンを見た。 既に呪いにより、濃厚な死の気配を漂わせた相棒を背中に負い、静かに歩み出すシェリル。 見上げた先にある彼女の表情に、これから待ち受ける危険への怯えは見えず、ただ決意が燃えていると――― 全てを理解した上でモーガンは語りかけた。 「……ここを脱出する勝算はあるのか、シェリル?」 「いつもと同じ。出たとこ勝負よ」 そう言って、モー...
  • 昨日の敵は今日の味方、その逆もまた然り
    発言者:ミサキ・クジョウ 対象者:パトリシア・フォン・クイーングラス セシル√、神祖に弓引く神殺しの一団として親友のそばで最後まで見届ける覚悟を決めるパトリシア。 「よしよし、それぞ戦士の心意気だ。さすがにお嬢の親友なだけはあるじゃねえの」 「誰かのために頑張るという大切な部分を間違えてなきゃ、後は大概どうにかなるさ。ほれ飲め飲め、俺の奢りだ。ぐいっといきな」 そんな心意気に感心したジェイスは、彼女の前にグラスを置いて酒を注ぐ。が、かつての敵に酌をされるという状況を当のパトリシアは微妙極まりない表情で見ていた。 「うぅ……なんだか複雑ですわ。機甲巨人(ギガース)の首魁と酌み交わすことになるだなんて」 「まあまあ、パトリシアちゃん。人間万事塞翁が馬、こういうこともあるってもんさ」 「昨日の敵は今日の味方、その逆もまた然り。傭兵生活じ...
  • だから、このままがいいんだ……きっと。あたしとあんたは、ずっとこのままが……
    発言者:シェリル・マクレガー 対象者:トシロー・カシマ 暴君バイロンの口から、探し求めていた真相が明らかとなっていく。 ケイトリンとアンヌの血親が彼だという事、そして無意識下だったとは言え、アンヌは自ら縛血者の力(非日常)を求めていたという事。 両者激突かという寸前で、バイロンは謎めいた言葉を残し、動揺を隠せないトシローの前から去っていった。 ――探偵社への帰路、トシローの足取りは重かった。 アンヌの事もそうだったが、事務所を出る際のシェリルの只ならぬ様子が気がかりであったためである。 バイロンに対する、相棒の恐怖に満ちた表情。 そこには、シェリル・マクレガーの、恐らくは暗い過去(きず)が秘められているのだろうと。 苦い過去を抱える者として、そこに踏み入ることへの躊躇いが、彼の歩みを鈍くしていた。 僅かに差し込む街灯が照らす部屋で、シェリルは儚げな...
  • 具体的にはB以上、目指せ希望のDカップね。腹の立つ血筋だけど、ここだけは希望が残されているんだからッ
    発言者:アンジェリカ・フォン・アクトレイテ ややこしい男の悪口を共有しながら悪酔いして絡む二人の悪女。 しかもアンジェリカが飲んでいるのはグラスになみなみと注がれた真っ白なミルク(ノンアルコール)。なんと下戸の友人より性質の悪い場酔い(・・・)を披露しながらミルク一気飲み(ノンアルハラ)を進めてくる始末。 仕方なしに手渡されたミルクを一気に煽って飲み干すと―――― 「ワオ、いい飲みっぷりじゃない。気に入ったわ。もっと奢ってあげる。マスター、ミルク2杯追加で。今度はジョッキでね。さあ、今日はとことんまで飲むわよっ」 「腹下すぞ」 「上等よ。その前にわたしの胸部(おっぱい)がパティを超えて成長するから」 「具体的にはB以上、目指せ希望のDカップね。腹の立つ血筋だけど、ここだけは希望が残されているんだからッ」 「はぁ……」 ...
  • どうだい?まるでゲームみたいな出鱈目だろう
    発言者:仮想と現実の壁を突破した男――藤堂綾鷹 『何か秘策があるんだな?』 『まあね……あとは僕の決心(・・)の問題といったところだが。いよいよとなれば、最後のカードを切る覚悟は持っているよ』 ――互いの持てる力を出し尽くし、EA内の諍いを食い止めた零示と忍。 そんな二人を始末するために現れた佐伯(使い走り)に対し……遂に零示は最大の手札を切る。 このゲームを悪意に塗れさせたtype-cや大国の策謀……それさえぶっ飛ばせるとっておきを。 「これがオレたちのッ───勝ちをもぎ取る切り札だァッッ!」 ――解き放つ。オレの人生最悪の傍迷惑野郎に託された、この現実(クソゲー)を笑い飛ばす最高の冗談を。 「リアライズ(・・・・・)!」 佐伯が殺傷兵器と化した火砲(ブレイズ)を放つも……その死の閃光は零示に届く前に霧散した。 だが...
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