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パーツ/Processor」を以下のとおり復元します。
*CPUとかAPUとかについて
&color(#3366CC){CPUとCPUクーラー・・・}&br()人間で言う脳みたいな物、主な処理をCPUが行う。特殊な省電力CPUでない限りはCPUクーラー(ヒートシンク+冷却ファン)が&br()ないと確実にCPUは熱暴走する。ほとんどのCPUに付属しているので買う必要はない(単品でも色々な製品が売られている)。


**売り場でのスペックの見方
CPUの性能を左右するのは主に【アーキテクチャ】、【クロック数】、【コア数】、【キャッシュ】である。
【クロック数】、【コア数】、【キャッシュ】はスペック表で見ることができるが、
1クロック辺りの性能(IPC)は【アーキテクチャ】によって異なり、それを単純に数値化するのは難しい。
実際に使ってみたり、ベンチマークなどを通じてある程度推測ができるのみである。
また、ある用途で速いCPUが他の用途でも速いかというとそうとは限らない。
得意な処理、苦手な処理というものがそれぞれ存在する。

【コア数】
・大雑把に言うとCPUの計算するところをひっくるめてコアという。
それを増やすということは、現実で大人数で手分けして作業するのに近い。
・コア数が効くのはエンコード、最新ゲームなど。
これらが用途に含まれるなら少なくとも4コアあるといい。
まったくしない場合は2コアでかまわない。最近の標準は4コアなので、予算に困ってなければ4コアでいいだろう。
1コアと2コアの間にはそれなりの差があるため、特殊な事情がなければ1コアは避けるべき。
・複数起動でもコア数が効いてくる。
(例えばブラウザはスクリプトが裏で動いていれば開いているサイトの分だけ負荷になるし、ネトゲ放置しながら動画を見てSkypeもするとかそんな場合。)

【クロック】
自転車を漕ぐ速さのようなもので、クロックが二倍になったら速度も二倍と言うくらいのわかりやすい指標。
どんな用途でも効いてくる。
(ただしゲームなど速度に限度が設けられている場合はありすぎても意味はない。
逆に速すぎて困ると言えば熱管理がめんどくさくなるぐらい。)

【キャッシュ】
CPUの一時的な記憶領域。
CPUから近い順にL1、L2、L3、…と分けられるが、このような構造になっているのはCPUに近い場所にはスペースが十分にないため。
また、速度と容量(コスト)を両立するという意味もある。
L1は速いが容量が少なく、L2以降は速度が下がっていく代わりに容量が大きくなっていく。
なお、キャッシュは容量がスペックとして表示されることが多いが、速度の違いと記憶方式の違い(L2とL3で同じ内容を記憶するか、しないか等)も存在する。
店で単にキャッシュとだけ表記してある場合は通常L3(もしくはL2とL3)キャッシュを指す。
(L1はCPUの設計と密接に関わっているため、アーキテクチャ(IntelならHaswellやIvyBridge等)が同じなら容量も同じと見て間違いない。が、あくまでもアーキテクチャレベルなので、同じシリーズ(i7、Pentium,Cereron)でも変わる可能性があり、当然アーキテクチャが同じであれば別シリーズでも同じ容量になることがある。)

・拡張命令
MMX,SSE,AVX,VTなど。拡張命令に対応していると速くなる、もしくは動作に必須となるソフトウェアが存在する。
その多くは十分に普及した拡張命令を使用するので意識しなくても大丈夫だが、最新の拡張命令を積極的に使用するソフトがないわけではないしIntelの低価格モデルは露骨に削ってることもあるので一応注意。
対応していれば同じというものではなく、あくまでコードの書き方やコンパイラの吐き出すバイナリによってその速度にも差がある。

・その他
XeonやOpteronなどといったサーバ用最高級CPUは値段と一般用途での性能と釣り合わないが、サーバ用マザーボードに複数個搭載できたり、RegisteredECCな高級メモリの大量搭載が可能。
本格的なサーバならもちろんこれらでなければ話にならない。
時々一般のマザーボードに載せられるモデルが出ることもある。
OC耐性が高かったりすると話題になることもあるが通常は必要ない。


**CPUの規格について
-マザーボードに付いているCPUソケットと、CPUの基板サイズには製品ごとに規格が定められている。
Intelなら「LGA1150(メインストリーム)」「LGA2011(ハイエンド)」など。
CPUとマザボは対応した製品でなければ乗せることすら不可能なので、双方ソケットの一致している物を購入しよう。(AMDの場合、一世代前までなら互換性をもたせていることもある。)
また、ソケットが一致していても対応していない場合も多少あるが、その辺はスレ住人やショップ店員に聞けばすぐ教えてくれる。
自分がPCでやりたい事を処理できる性能のものを選ぼう。

-マザーボードのメーカーのホームページで載せたいCPUが動作確認リストに載っている事を確認しておけば問題ない。
中には新型のCPUを載せるにはBIOSアップデートが必要な場合があるので注意する事。
古いCPU・マザーボードやマイナーな組み合わせの場合にはCPUとマザーボードの互換性がどういう要素で決まるのかを知っておく必要がある。



**小難しい説明。見なくてもよろし

①物理的互換性
まず物理的形状に互換性があって、マザーボードにCPUをセット出来なければならない。
例えば同じ478pinでもPen4とPenMではピン配置が違っていたり、ソケットの穴は479個なのに対応CPUのpinは478本しか
無い等のわかりにくいトラップが多数あったが、現在のCPUはややわかりやすい。
一部のノートPC・省電力PCやintelAtom/VIAC7/VIANanoオンボードマザーのようにBGA(ボールグリッドアレイ)で
マザーボードにCPU基板が半田付けされてしまっている場合には個人では交換は困難となる。
ヒートガンでこれらも交換してしまう猛者も居る。
10年程前のCPU・マザーボードで物理的形状が異なるが電気的には互換性がある場合には下駄と呼ばれるCPUソケット変換アダプタ
で変換して搭載する事も可能だった。しかし現在のCPU・マザーボードの動作速度ではそういった下駄を使うことによって接点が増え、
高周波特性が悪くなってしまうと正常に動作させられないし、最近のCPU用の下駄は存在しない。

②電気的互換性
信号的互換性・BIOSの対応・動作電圧・消費電力に分けられる。
②-Ⅰ信号的互換性-具体的にはCPUとチップセット間のバスの互換性。最も簡単で確実な見分け方はAMDやintelのホームページで
サポートされているCPUとチップセットのデータシートや互換性リストを確認し、適合するCPUと対応チップセットを搭載した
マザーボードを組み合わせれば良い。

Corei3/5/7(LGA1155)系のCPUはDMI、
AMDのAthlon64系とそれ以降のCPUはHT。
これらのバスの物理層の時点で互換性が無いとどうやったって動作しない。バスに互換性があってもバスの動作速度が違う場合があり、
大抵は遅い方に合わせて低速で動作できるものの組み合わせによっては速度まで一致していないと動作しないものもある。
バスや動作速度が一致していてもLGA775のマザーボードのようにチップセットの制限の為、
915/925系デスクトップ向けチップセットではCore2は一切動作せずPentium4/PentiumD系のCPUしか動かないというケースや、
3シリーズ以降のチップセットではPentium4/PentiumDとの互換性が切り捨てられCore2系のCPUしか動作しないというケースもある。
また、全く同時期で互換性もあるのにメーカーやintelが組み合わせをサポートしない場合もある。
Core2ベースのXeon3000番台はintel3200系チップセットでしか動作のサポートが無いが、965系チップセットで動作する事もある。
変な組み合わせで動作させた場合、起動は出来てもEIST等の省電力機能やセキュリティ関連の拡張機能が正常動作しない場合もある。

②-ⅡBIOSの対応-CPUとチップセットはハードウェアだけで動作するものではなく、BIOS/UEFIも関係してくる為
BIOS/UEFIの対応も必要である。バスの互換性があっても古いバージョンのBIOSでは新型CPUに対応していない場合があり、
BIOSアップデートしない限り動作しない事もある。運が良ければBIOSからのCPUの認識名やキャッシュ容量認識がおかしいだけで
起動できてしまう場合もある。

②-Ⅲ動作電圧-マザーボードがCPUにあった電圧を供給できる必要がある。VIDピンに互換性が無くうまくCPUが必要とする電圧を
認識できなかったり生成・供給できない場合には動作が酷く不安定になったりそもそも動作しない。

③-Ⅳ消費電力-マザーボードの電圧生成回路(VRM)がCPUが必要とする以上の十分な電流を供給できない場合に動作が酷く不安定になる。
高い消費電力のハイエンドCPUが何故かマザーボードのサポートリストに載っていない場合はVRMの電流の供給能力が
そのハイエンドCPUを動かすのに十分でない可能性がある。メーカーPC等は自社が採用している以上のCPUに対応する義理は無いので
VRMの容量がギリギリだったりするのでむやみやたらに消費電力の高いCPUに載せかえるのは避けるべき。
近年の消費電力が高いCPUでは十分な電力を供給する為、マザーボードにATX電源コネクタの他に4pin/8pinの追加電源コネクタを
挿す必要があるものが多い。

**知っておきたい知識OC(オーバークロック)
CPUやGPU(グラフィックボードのコア)、メモリを定格よりも高い周波数で動作させること
もしOCをしてみたい場合はパーツ、特にマザーボードをOC向けの高級品にしておくと良いだろう。
詳しくは[[OCの手引き]]を参照。

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