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パーツ/Monitor」を以下のとおり復元します。
*モニターとディスプレイについて
ディスプレイともいう。画面が見えなくても操作できる超人も居るが、超人以外は必須。

**モニターとディスプレイ端子の規格
-DVI /アナログ RGB /HDMI /DisplayPort(ディスプレイポート)などが主流。
グラフィックボードには通常、複数の出力端子が付いている。現行だと DVI はほぼ間違いなく付いていて、
さらに DVI、アナログ RGB、HDMI、DisplayPort が1~2個付いている。その中でメインとなるものをプライマリ出力といい、
通常は DVI(複数あればその中の一つ)がそれになっている。
BIOS 画面の表示などがプライマリ出力でなければできない場合があるため、&bold(){最初に購入するモニタは DVI 接続が可能なものを推奨}。
なお、DVI 出力が複数ある場合はマザーボードに近い側がプライマリであることが多いらしい。
コネクタの付近に番号が刻印されている場合もあるので確認してみよう。マニュアルも助けになるかもしれない。

&blankimg(http://www19.atwiki.jp/vippc2?cmd=upload&act=open&pageid=12&file=dispray+connectors.png)

-アナログ RGB 端子/VGA 端子
古い規格でアナログ接続の為、ケーブル・コネクタの質やケーブル長、周囲のノイズによって素人でも映像の滲みなどが分かる。
しかしながらオンボードグラフィックやノート PC の外部出力はこれしかないこともある。ようやく廃止に向けて動き出すらしい。
アナログ RGB に使用されている 15 穴のコネクタはアナログ RGB 端子専用のものでなく汎用の D-sub 15pin
(mini D-sub 15pin/ High density D-sub 15pin と呼ばれる事もある) というコネクタを利用しており、
この形状のコネクタを備えていても必ずしもアナログ RGB 端子とは限らない。アナログ RGB 端子の場合プラスチック部分が
青い樹脂で成型されている場合が多く、この場合はアナログ RGB 端子である場合が多い。
プロ用のモニタ等では同じアナログ信号を利用するが画質に有利な BNC コネクタになっている場合もある。

-DVI-I/DVI-D/DVI-A
PCでは主流の規格。一部の家電(テレビ)も搭載している。アナログ RGB 信号と TMDS 方式のデジタル信号を両方扱える機器は
DVI-I コネクタ、デジタル信号のみを扱える機器は DVI-D、アナログ RGB のみを扱える機器は DVI-A コネクタを備えている。
とはいってもアナログ RGB のみを扱える機器はより普及率の高い D-sub 15pin を使用する場合が多いので
DVI-A コネクタを備えた機器は稀である。DVI-I と DVI-A のアナログ RGB 信号は上のアナログ RGB 端子/VGA 端子のものと
基本的に同じなのでピン配列変換コネクタで変換する事が出来る。
DVI-I と DVI-D の TMDS デジタル信号部分はシングルリンクとデュアルリンクがあり、シングルリンクでは
高解像度・高リフレッシュレートに対応できない。シングルリンクでは 24bit カラーでリフレッシュレート 60Hz の場合は
解像度は WUXGA (1920×1200) までとなる。デュアルリンクではこれ以上の色数・リフレッシュレート・解像度に対応可能だが、
機器側の制限や性能の限界で出力出来ない・表示できない場合もある。モニタ・グラフィックボードのスペックを確認する事。
デュアルリンクを使用するには対応グラフィックボードと対応モニタとデュアルリンク用の端子まで結線されたケーブルが必要。
デュアルリンク対応ケーブルはシングルリンクの機器同士を接続するのにも使用できる。
アナログ信号用端子しか結線されていないケーブルが存在する可能性があるが、その場合デジタル信号で接続できない為使ってはいけない。
また アナログ信号用端子とデジタル信号用端子両方が結線されたケーブルを使うと、グラフィックボードもモニタも
デジタルに対応しているにも拘らずアナログ信号で接続されてしまう場合があるのでデジタル接続したい場合は
デジタル信号用端子のみ結線されたケーブルを使おう。一部機器は HDCP という著作権保護を目的とした暗号化機能に対応している。

|使いたい信号|必要なグラフィックボードの出力端子|必要なケーブル|必要なモニタ|
|アナログ|DVI-I/DVI-A|アナログ信号線が結線されたもの|アナログ信号に対応したもの|
|デジタル(シングルリンク)|DVI-I/DVI-D|デジタル信号線が結線されたもの|デジタル信号に対応したもの|
|デジタル(デュアルリンク)|DVI-I/DVI-D(デュアルリンク対応のもの)|デュアルリンク用信号線が結線されたもの|デュアルリンクに対応したもの|

-HDMI
家電で主流の規格。TMDS 方式のデジタル信号と音声信号を伝送でき、HDCP という著作権保護を目的とした暗号化と
家電をコントロールするコマンドの送信 (自作 PC には余り関係ない) にも対応している。
最近は PC 関連製品でもかなりの割合で搭載している。PC では DVI の方が扱いやすいが、TV に繋ぐならば
音声も送れるこちらが便利な場合も。(もちろん出力側の機器、自作の場合はグラフィックボードが音声信号の出力に
対応していない限り音声は伝送出来ない。RADEON は HDMI 搭載初期から音声にも対応しているが、GeForce は?わかりますん??
最近のはおkだったはず)HDMI には 1.3 とか 1.4 などといったリビジョン違いがあり、後のリビジョンに対応した機器の方が
より高解像度・高リフレッシュレートに対応している可能性があるが (メーカーは新たな仕様を選択的に導入できる為、
対応リビジョンが新しくても新たなリビジョンで定められた新機能に対応していない場合もある)
接続した機器やケーブルの中で低いものに合わせられる。コネクタは A~E タイプがあるが、PC の場合は
大体 A タイプのコネクタを利用している。画像で示したものは A タイプである。
D-sub15pin や DVI のようなロック用ネジが無いので抜けやすい。
TMDS 方式のデジタル信号は DVI で使用されているものと基本的に同じなのでピン配列変換コネクタを利用して変換出来る場合もあるが、
HDCP に対応していない機器と接続すると一部のコンテンツは再生できない場合がある。また相性で変換自体がうまくいかない場合もある。
HDMI 同士でも、PC と PC 用モニタを接続する場合は問題ないが、家電では PC との接続をサポートしていない場合もある。
何か特殊な機能を使っているような製品を接続する場合には注意しておこう。

|利用形態|必要なグラフィックボード|必要なモニタ/TV|
|音声まで伝送する場合|音声信号の出力対応の HDCP コネクタを備えたもの|音声信号の再生に対応した HDCP コネクタを備えたもの|
|保護されたコンテンツを視聴する場合|HDCP 対応の DVI/HDCP コネクタを備えたもの|HDCP 対応の DVI/HDCP コネクタを備えたもの|

-DisplayPort
DVI に代わる規格として登場。デイジーチェーン接続 (数珠繋ぎ接続) やハブを利用した大規模なマルチモニタ環境や
超高解像度も見越した高機能かつ高い伝送能力が売り。HDMI を推進している企業は家電メーカーなのに対して
DisplayPort は大手 PC メーカーや関連企業の為、PC 業界では DisplayPort に移行してゆく可能性が高い。
HDCP に対応し、一部機器は音声や汎用データの伝送にも対応している。出力側機器はソース機器、入力側機器はシンク機器と呼ばれる。
映像信号はデジタル信号だが DVI/HDCP で使用される TMDS 方式ではない為、DVI や HDCP 機器と組み合わせて使用する場合は
基本的には高価な信号変換装置が必要になる。但しソース機器が高機能で DVI や HDCP への変換に対応している場合は
ピン配列変換コネクタのみで DVI や HDCP に変換できる場合もある。DisplayPort コネクタが主流だが
mini DisplayPort コネクタも存在する。やはりロック機構は無いので抜けやすい。
RADEON Eyefinity シリーズなどの面白い製品も出ているのだが、対応モニタの選択肢があまりない。
これも HDMI のようなリビジョン違いが存在する。非常に自由度が高い規格の為機器によって出来る事と出来ない事が多く、
ソース機器とシンク機器のスペックをよく確認する必要がある。

-HDCP とは
BD/HD-DVD/地上波デジタル等の保護されたコンテンツでは著作権保護の為に 出力機器・入力機器双方が HDCP に対応していないと
再生できない仕組みになっている為、こういうものを視聴する場合は対応 OS (Windows XP SP2 以降は COPP という仕組みで
HDCP に対応する)、COPP 対応のコンテンツ再生ソフト、HDCP 対応ビデオカード、HDCP 対応モニタが必要になる。

-その他
コンポーネント・D端子は Y/Pb(Cb)/Pr(Cr)の三つの信号を利用したアナログ方式で、
コンポーネントと D 端子はコネクタ形状の違いのみで信号の互換性がある。
S 端子とコンポジットは輝度信号と色信号を使用したアナログ方式でコンポーネント・D 端子とは互換性が無く画質で劣る。
S 端子は輝度信号と色信号を分けて伝送し、コンポジット端子は混ぜて伝送する為 S 端子の方がまだ多少は画質が良い。
他にもさまざまな接続方法があるが現在の PC では通常利用しない。
キャプチャボードを使用して PC モニタに映したり取り込んだりすることは可能。

-変換について
安くて小さい変換コネクタの場合、以下のような場合には変換が可能。
|DVI⇔HDMI|映像に限れば容易に可能。|
|DVI-I⇔アナログ RGB|変換は容易に可能だが、DVI-D⇔D-Sub は不可。|
|DisplayPort⇔他の方式|DisplayPort 出力機器側が対応している場合のみ。それ以外は困難。|
  ※ 映像変換チップを使用した高額なコンバータならば大抵の変換は可能だが、新品モニタが買えるほどの価格だったり遅延が生じたりする。

-出力側機器・入力側機器
アナログ RGB・DVI・HDMI・DisplayPort はそれぞれ映像信号を出力するコネクタと映像信号を入力される側のコネクタが分かれており、
入力される側同士や出力される側同士を接続しても何も起きない。
ノート PC 等にはアナログ RGB 等の出力コネクタがある場合があるが、これらは入力される側のコネクタではないので
ノート PC のモニタをデスクトップ PC のモニタとして利用したりは出来ない。

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