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パーツ/Video Card - (2013/08/27 (火) 02:33:51) の編集履歴(バックアップ)


グラフィックボード

画面出力処理に特化したでっかい鈍器。
GPU(チップ)とVRAM(メモリ)からなる。
グラボの性能を決めるのは主にGPUである。

ゲーマーの廃人やCPU・マザボ(チップセット)に内蔵グラ機能がない場合は必須パーツである。




グラボの選び方

グラボの選び方は基本的に、ゲームやソフトの推奨スペック以上のGPUを持つものを選ぶだけである。

ただし、2画面出力するなら推奨より性能2倍のGPU、3画面出力なら3倍のGPU…が必要なので注意。



(参考)詳しいスペックの見方

前述したグラボ(GPU)の選び方ができれば、ここから先が分からなくてもPCは組めるのでおk。

用語表だよ!

用語 解説
SP数 GPUの「脳」の数
クロック数 GPU、メモリの「速さ」


GPU


SP数(ShaderProcessor数、シェーダー数)
GPUの「脳」の数であり、CPUでいうコア数。
グラ処理では並列処理が容易なので重要。

しかし、メーカーにより構造がまったく異なるので、1SP数あたりの大きさもかなり異なる。
異なるメーカー間では単純にSP数で比較しないこと。
さらに、同メーカーでも世代間で異なる。
また、呼び名自体もシリーズによって異なる。
メーカー シリーズ 呼び名
NVIDIA GeForce CUDAcore
AMD Radeon ShaderProcessor
Intel IntelHDGraphics ExecutionUnit


クロック
GPUの「頭の速さ」。
CPUと同じで上がった分だけ速くなる。
分かりやすい!


VRAM


種類
GDDR5,GDDR4,GDDR3,DDR3,DDR2などの種類がある。
その違いは一度に転送できるデータ量と、クロックに影響してくる。

現在だとミドル以上はGDDR5、ローエンドはDDR3がほとんど。


メモリクロック
VRAMの速さ。
GDDR5なら4GHz~6GHzとバカのように速い。


容量
VRAMの容量。
おなじみのGB、MBで表される。

ミドル以下で1GB前後、ハイエンドで2GB~。
現在のグラボは非常にバランスのとれた設計となっている。

特にVRAM食いとされるタイトルを遊ぶときは2GBなど増量モデルを積もう。


グラボの接続規格

グラボの主流規格は「PCI-Express x16」。
グラボ⇔マザボ間で高速データ転送ができる接続規格である。

電力供給も100W未満なら少しできる。


その他


バス幅
GPUとVRAMとの接続の太さ。
bit数とかGB/sとかで表される。

GPUに比例して大体こんな感じにビシっと分けられる。
256bit ハイエンド
192bit アッパーミドル
128bit ミドル
64bit ローエンド


冷却機構
CPUと異なり冷却機構は標準で搭載された状態で販売されている。
交換も可能。
水冷化する猛者もいる。


サイズ(長さ)
グラボはでかいので、小さいケースだと入らないことがある。
ATXケースならだいたいおk。


消費電力
下は20W前後から上は500W級までと非常に幅が広いため、電源によっては搭載すること自体が不可能な場合がある。


補助電源
近年の高性能で消費電力の高いグラボ(消費電力100W以上)はPCIe*16からの給電だけでは間に合わないものが多く、電源ユニットから直に追加の6/8pinPCI-E補助電源ケーブルを挿す必要があるものが多い。
組み立てるときに注意しよう。


発熱
ハイエンドグラボの300Wともなると、ちょっとしたヒーターや電子レンジ級の発熱もとんでもないレベル。
うかつに手をだすとやばい。


対応解像度
グラボには出力できる解像度に上限がある。
ただ、最近はモニタ側の解像度の向上が鈍っているのでこれに引っかかってしまうことはあまりない。


出力端子
モニタとグラボを繋ぐ規格。
グラボによって端子数も種類も様々だけど、DVIかHDMIは必ずついてくるので安心。
DVI 映像のみ
HDMI 映像+音声
DisplayPort


DirectXのバージョン
十分普及してからソフトが出始めるのであまり関係ない。


(参考)知っておきたい知識『SLI』『CrossFireX』

『SLI(GeForce)』『CrossFireX(Radeon)』とは複数枚のグラボを刺すことでPCのグラフィック性能向上ができる技術。

『SLI』では「同じGPUのグラボを」「4枚まで」刺すことができ、
『CrossFireX』では「異なるGPUのグラボでも」「4枚まで」刺すことができる。

何枚刺せるかはGPUによって異なる。

これを使うには対応したグラボ、マザボ、専用ケーブルが必要である。
なお、SLI、CFXともソフトとドライバ(プロファイル)が対応していないと十分な効果が得られない。

「安いグラボたくさん刺せばコスパ最強じゃんwww俺天才www」と思う人もいるかもしれないが、そんなことはないので注意。
まずは目的に合った十分な性能のグラボを一枚刺す方が性能・価格・メンテナンスの面でいい。

『SLI』『CrossFireX』はスペック緊急不足時の奥の手、もしくはさらに高みを目指したい人向けの技術なのだ。


(参考)内蔵グラだけで3Dゲームできる?ていうか内蔵グラだけでどこまでできるの?

内蔵グラだけで3Dゲームはまだ無理だからあきらめろ。

HaswellやAPU内蔵グラなら2Dゲーム、動画、ネット程度なら難なくできるよ!


(参考)CADとかやりたいんだけどどのグラボがいいの?

CADやモデリングなど、仕事に使う場合はQuadroやFireProなどといった業務向けのものを選択すべき。
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