「パーツ/Processor」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

パーツ/Processor - (2018/11/06 (火) 13:05:25) のソース

*CPU
CPUとは人間で言う「脳」であり、主な処理を行う。
パーツ選びの際はソフトの「推奨スペック」以上の最新CPUを買えば十分。
詳しいスペックの見方は下記参照。

[[おすすめパーツリスト]]
[[価格.com(CPU)>http://kakaku.com/pc/cpu/]]

#contents

*スペックの見方

**用語表だよ!
初心者がまず知るべきスペックと用語。
|BGCOLOR(#ccc):用語|BGCOLOR(#ccc):解説|BGCOLOR(#ccc):例|BGCOLOR(#ccc):ひとこと|h
|コア・スレッド数|脳と手の数|4コア8スレッド、&br()8コア16スレッド|4~6コアが普通&br()8コア以上はハイスペ|
|クロック周波数|頭の速さ|3.2GHz、4.0GHz、&br()ベース3.4GHz&ターボ3.9GHz|3.0GHz以上が普通&br()4.0GHz以上はハイスペ|
|CPUソケット|CPUの規格・形状|LGA1151、Socket AM4、&br()LGA2066、Socket TR4…|マザボと合わせよう!|
|アーキテクチャ|世代|Kaby Lake、Haswell、&br()Zen(Summit Ridge, Raven Ridge)…||
|シリーズ|同世代内の種類|i7、i5、Celeron、Ryzen7…|ネーミング!|
|消費電力|(\正確にはTDP・熱設計電力という|35W、65W、91W、140W…|通常のものなら100W以下!&br()ハイエンドなら100W超!|

**コア・スレッド数(C・T)
CPUに搭載されている「脳」の数。
これが多いほど多重・並列処理に優れたりする。

また、スレッド数は脳に対する「手」みたいなもの。
通常は1コアあたり1スレッド。
しかし、「ハイパースレッディング」や「SMT」(詳細は後述)によって、1コアあたり2スレッドに増やすことができるCPUも存在する。
これにより、少ないコア数でも、より多くの処理をこなすことができる。

|BGCOLOR(#ccc):コア数|BGCOLOR(#ccc):評価|BGCOLOR(#ccc):ひとこと|h
|10(デカ)以上|?|サーバー用途など、並列処理が重要視される用途では大活躍&br()しかし低負荷での処理は不利|
|6(ヘキサ)~&br()8(オクタ)|○|動画エンコードなどの並列処理には向いているが、&br()4コア超のマルチコアに最適化されていないゲームがあるので注意※&br()とはいえ高画質でリアルタイムでゲーム実況配信するならこのクラスがいいと思う|
|4(クアッド)|○|ゲームをするなら最低限ここから|
|2(デュアル)|△|ネット、データ管理、Officeなら困らない|
※マルチコア非対応のゲームであっても、将来的にマルチコアに対応する可能性がある。長期的な視野でPCを使うという人は、6コア以上のCPUを買うのが望ましい。


**クロック周波数
「頭」の速さ。クロックが2倍になったら速度も2倍。わかりやすい!
どんな用途でも効いてくる。
※ゲームなどで速度に限度がある場合は速すぎても意味なし。逆に速すぎて困ると言えば熱管理がめんどくさくなるぐらい。

**CPUソケット
CPUの形状。
CPUとマザボは対応した製品でなければ乗せることすら不可能なので、双方ソケットの一致している物を購入しよう。
|BGCOLOR(#ccc):メーカー|BGCOLOR(#ccc):CPUソケット|BGCOLOR(#ccc):ひとこと|h
|Intel|LGA1151|メインストリーム!※|
|~|LGA2066|新ハイエンド!|
|~|LGA2011-3|旧ハイエンド!|
|AMD|AM4|メインストリーム!|
|~|TR4|ハイエンド!|
|~|AM3,AM3+|旧ハイエンド|
|~|FM2|旧APU用|
-※Core i 8000〜9000番代と、6000~7000番代とでは、&b(){同じLGA1151でも、対応するマザーボードが全く違う!!}
--8000/9000→Z390、Z370、H370、B360、H310チップセット
--6000/7000→Z170、Z270、H170、H270、B150、B250、H110チップセット

**アーキテクチャ
CPUの世代みたいなの。
IntelならCoffee Lake(第8世代)が、AMDならRyzenのZenが最新(詳しく書くと、Pinnacle RidgeとRaven Ridge)。


**シリーズ
同世代内の種類分け・ネーミングみたいなの。
シリーズごとに大まかな違いがある。
※IntelはCoffee Lake世代基準の説明
|BGCOLOR(#ccc):メーカー|BGCOLOR(#ccc):シリーズ|BGCOLOR(#ccc):ひとこと|h
|BGCOLOR(#aaf):Intel|Core i9|10コア以上でHT・OC対応の新ハイエンド!|
|~|Core i7|6~8コアHT対応!OC耐性高!|
|~|Core i5|6コア!高コスパ!(HT無し)|
|~|Core i3|4コア!|
|~|Pentium|2コア・HT付き!|
|~|Celeron|2コア・HT無し|
|~|Xeon|サーバー向け安定高出力型!&br()しかし高価|
|BGCOLOR(#faa):AMD|Ryzen Threadripper|8~16コア、16~32スレッド!|
|~|Ryzen 7|8コア16スレッド!|
|~|Ryzen 5|6コア12スレッド!or 4コア8スレッド!|
|~|Ryzen 3|4コア4スレッド!|
|~|Aシリーズ|旧世代APU&br()上位のものからA12、A10、A8、A6、A4と続く|
|~|Athlon X4|デスクトップ用製品最下位クラス&br()GPUなし|
|~|FX|Ryzenの前身。消費電力無視の爆熱製品。|

※HT(ハイパースレッディング)…1コアあたり2スレッドで「見かけ上コア数が2倍」みたいな動きをさせる技術。IntelではCore i7/Core i3/Pentium(Kaby Lake以降)に搭載されている。AMDでは同じものが「SMT」と呼ばれる。こちらはRyzen 7/Ryzen 5に搭載。
※OC(オーバークロック)…CPUの高速化。規格外の速さで動かせる。

**内蔵GPU
画面出力機能。グラボをつけるならいらない。
Core i9やCore i7 x800/x900番代、Ryzen(一部除く)など、そもそも搭載されていないものもある。

**その他のスペック

***型番について
|>|BGCOLOR(#aaf):~Intel Core|
|>|&size(23){Core i5-&color(blue){8400}}|
|>|&size(23){Core i7-&color(blue){7700}&color(green){K}}|
|>|&size(23){Core i3-&color(blue){6100}&color(green){U}}|
|>|&size(23){Core i7-&color(blue){3630}&color(green){QM}}|
|>|&size(23){Core i9-&color(blue){7980}&color(green){XE}}|
|数字|基本的に大きい方が高性能!|
|末尾のK・X・XE|OC対応!|
|末尾のC|OC対応!(Broadwellのデスクトップ向け)|
|末尾のT|超省電力!(ただし性能は削られている)|
|末尾のS|省電力!(ただし性能は削られている)&br()(Broadwell以降では消滅)|
|末尾のP|内蔵GPU無し or 内蔵GPUが下位クラス|
|末尾のU|ノートパソコン用通常品|
|末尾のM|旧・ノートパソコン用通常品|
|末尾のQ・QM|ノートパソコン用4コア|
|末尾のH|ノートパソコン用上位GPU搭載(Irisなど)|
|末尾のHQ|ノートパソコン用上位GPU搭載かつ4コア|
|末尾のHK|ノートパソコン用上位GPU搭載かつOC対応|

|>|BGCOLOR(#aaf):~Intel Pentium/Celeron|
|>|&size(23){Pentium &color(red){G}&color(blue){4560}}|
|>|&size(23){Celeron &color(red){G}&color(blue){4900}&color(green){T}}|
|>|&size(23){Pentium &color(blue){4405}&color(green){Y}}|
|>|&size(23){Celeron &color(red){J}&color(blue){3355}}|
|数字の前のG|デスクトップ向け|
|数字の前が&br()ブランド名だけ|ノートパソコン向け|
|数字の前のJ・N|タブレット向け(極低性能)|
|末尾のT|デスクトップ用省電力品&br()(あまり出回らない)|
|末尾のU・M|ノートパソコン用の通常品|
|末尾のY|モバイル用の通常品|

|>|BGCOLOR(#faa):~AMD Ryzen/Ryzen Threadripper|
|>|&size(23){Ryzen 5 &color(blue){2600}}|
|>|&size(23){Ryzen 7 &color(blue){1800}&color(green){X}}|
|>|&size(23){Ryzen 3 &color(blue){2200}&color(green){G}}|
|>|&size(23){Ryzen 7 &color(blue){2700}&color(green){U}}|
|>|&size(23){Ryzen Threadripper &color(blue){1950}&color(green){X}}|
|数字|基本的に大きい方が高性能!|
|末尾のX|XFRの伸びしろが大きい(+100MHz)|
|末尾のG|内蔵GPU搭載(つまりAPU)|
|末尾のU|ノートパソコン用|

|>|BGCOLOR(#faa):~AMD AシリーズAPU|
|>|&size(23){A10-&color(blue){7800}}|
|>|&size(23){A12-&color(blue){9800}&color(green){E}}|
|>|&size(23){A8-&color(blue){7670}&color(green){K}}|
|数字|基本的に大きい方が高性能!|
|末尾のE|省電力!|
|末尾のK|OC対応!|

※XFR(eXtended Frequency Range)…CPUの温度に応じて、最大ブーストクロックを超えて周波数を上げてくれる技術。自動でやってくれる。BIOSから有効/無効を切り替えられる。X型番でなくとも作動するが、この場合は伸びしろが+50MHzにとどまる。
※AMDのRyzenなら全製品でOCに対応に対応している。

***キャッシュ
CPUの一時的な記憶領域。
CPUから近い順にL1、L2、L3、…と分けられる。
(過去にはL4キャッシュを積んでいるものまであったが・・・)

単に「キャッシュ」とだけ表記してある場合は通常L3(もしくはL2+L3)キャッシュを指す。

**(参考)知っておきたい知識OC(オーバークロック)
OCとはCPUやGPUの高速化のこと。
規定以上の速さで動かせる。
マザボ上の機能で行う。

CPUのOCを行う最低条件は基本的に以下2つ
-マザボがOC向け
-CPUがOC対応
--IntelならCore i5-8600Kなど末尾「K」「X」「C」のものが対応している
--AMDのRyzenなら''&color(red){全製品が}OCに対応''する。

詳しくは[[OCの手引き]]を参照。

**(参考)内蔵GPUってあった方がいいの?内蔵GPUでどこまでできるの?
グラボをつけるなら内蔵GPUは無くていい。
内蔵GPUでできるのは2DゲームかDirectX9のゲームぐらいまで。

ただしRyzen 3 2200G、Ryzen 5 2400Gは内蔵GPUが非常に優秀で、軽量級3Dゲームならまともに動く。

**(参考)CPUの総性能はベンチマークでしかわからない
CPUの性能を左右するのは主にコア数、クロック数(GHz)、アーキテクチャ、キャッシュ(MB)である。
しかし、アーキテクチャによる性能が非常にわかりにくいため、CPUの総性能はこれらの総合(ベンチスコア)でしか分からない。
そのため、コア数、クロック数が高くても性能の低いCPUはいくらでもあるので注意。

**(参考)動画エンコしたいんだけど、爆速CPU買えばいいの?10万とか高すぎるんだけど…
寝てるときエンコするなら低速CPU(Celeron G4900など)で十分。
一刻を争うなら高速CPU([[Ryzen 7 2700>http://kakaku.com/item/K0001047705/]]などの多コア製品)を買うべし。スレッド数が物を言う。
記事メニュー
目安箱バナー