個人的に細かい計算をするのが大好きなのでDPS至上主義、効率厨の鑑となるわけですが、恐らく9割方の人はみんなが強いって言ってるから強い!なんかダメージ出てる気がする!という割と体感的な判断で語っていると思います。
そこでぱっと見ただけで強いかどうかの判断の仕方を解説します。
ただこれに関しては机上の空論であり、実際は弾幕の挙動や筆者も含めオートでは満額発揮することはない数字の判断となるため、結局は参考程度となります。
ですが、弾幕の形状も微妙、実際のステータスも微妙、運用にすら値しないスキル等々なのにも関わらず強い強いと言われてるキャラが多いのも事実なので、そこには反論できる手段を提示したいなと思います。
砲ダメージ
装備威力値×砲毎の補正値×装備補正×((100+火力値×(1+陣形補正+キャラ強化スキル))*0.01)×敵装甲補正×レベル超越補正×(1+直接強化スキル+弾薬数補正+弾薬強化スキル)×(1+敵デバフ)×(1+対特定艦種スキル)+乱数(-1~3)
魚雷ダメージ
武器威力×装備補正×((100+雷装値×(1+陣形補正+キャラ強化スキル))*0.01)×敵装甲補正×レベル超越補正×(1+弾薬数補正+直接強化スキル)×(1+敵デバフ)×(1+対特定艦種スキル)
装備威力値:装備に書いてある「威力x発射弾数」の威力の部分
砲毎の補正値:ゲーム内では見れない隠し補正、研究装備は大体10%高いと覚えておこう
装備補正:キャラが固有で持つ補正
陣形補正:単縦陣、複縦陣、輪形陣の補正
キャラ強化スキル:ステータスに対する強化倍率スキル(砲ダメージの場合は火力)
敵装甲補正:軽装甲、中装甲、重装甲がそれぞれの砲に対するダメージカット率
レベル超越補正:(攻撃側Lv-防御側Lv)×1.02
直接強化スキル:ダメージに対する倍率スキル
弾薬数補正:艦隊の持つ残弾数が4つ以上の場合+10%等
弾薬強化スキル:榴弾等の弾種に対する倍率スキル
敵デバフ:敵側被ダメージに対する倍率スキル
特定艦種スキル:駆逐艦、巡洋艦等々艦種に対する倍率スキル
とまぁ有志wikiにも載ってる内容ですが、そもそもこんなもんをちゃんと把握して計算してる人はそういないので重要な点だけ解説していきます。
キャラ個人の評価をする上で一番重要な部分です。
要するに装備にかかる倍率みたいなものなのであればあるだけ強いのはわかると思うので、まずはここをよく見ましょう。
例えば自己buffが25%で強力だから強い!でもよく見ると砲補正が他のキャラより20%低い、うーんでもたぶん強いっしょ!とはなりません。
つまりそれは自己buffの分をチャラにされているわけで、実際には他の強キャラのスキルなしとほぼ同等です。
じゃあその強キャラのスキルアリを選択したほうがいいのは誰でもわかることです。
逆に主砲+1や対空砲座+1等の能力がある場合は実質2倍となります。
これにより多少火力や装備補正が低くても強いので、まずは装備補正、次に改造で増える兵装効果をよく見て考えてみましょう。
それぞれのステータスの後ろに%をつければだいたい解決します。
例えばこの状態のラフィー
輪形陣(火力補正なし)で1-1の軽装甲量産艦に168~172ダメージです。
これを上記計算式の火力値の部分に当てはめて%をつけると302%という形にします。
100%辺りの砲ダメージは55(小数点切り捨て)となります。
この状態にすると輪形陣で同じ対象に191~195ダメージ。
これを火力値の部分に当てはめて同じことをすると344%となり、100%辺りの砲ダメージは55(同じく切り捨て)ということで火力値を%に換算して計算してもベースダメージが同一ということを証明できたので、火力値を%割合で判断することができるわけです。
正確には切り捨てた部分の差が多少ありますが、それは別の部分にかかってる計算で変動する部分であり、火力値に対する割合についての考え方なので小数点と共にばっさり切り捨てました。
結論としては、火力は数値をそのまま倍率として見ることができるため非常に重要だということです。
数値の大きい戦艦の場合には装備や設備で見た上量割合を考えると駆逐に比べると大したことはない(ただし上げる行為自体が弱いわけではない)ので、前衛艦が活躍するためには火力が特に重要であることがわかると思います。
つまり装備補正と同じく%で見ることができるため、一層理解しやすくなったと思います。
火力の話しかしてませんが対空や装填ももちろん強さを語る上で欠かすことのできない重要なステータスですが、真面目に話すとかなり複雑な計算を交える必要があるので割愛します。
まずはステータスに対して倍率のかかるスキルについては、基本的に自己強化系はさほど強くなく、できるだけ影響範囲について考えて編成を組むことになります。
例えば砲術指揮・~~ですが、~~に対して火力15%上昇します。
これが例えば自己スキルの場合、個人なのでその数値にしかかかりませんが、指揮スキルの場合は~~を統一することで最大45%もの実質的な火力UPをしています。
同じように他のキャラがこのような効果範囲の広いスキルをお互いに掛け合うことで相乗効果をもたらし強力になる状態をシナジーと呼びます。
これに関しては先程の火力値を%化する計算なのでどのキャラを編成した場合でも最大限発揮されます。
つまり統一さえできれば、元の数字が高い低いに関わらず額面通りの効果があるわけです。
次にダメージに直接倍率のかかるスキルについてです。
これを最大限に発揮するためには編成するキャラを強力にする必要があります。
例えば筆者は非常に評価しているが世間では弱いと言われているアヴローラです。
前衛キャラの与えるダメージを35%増加させますね。
先程ステータス倍率スキルは誰でも額面通りの効果があると言いましたが、ダメージ倍率スキルはキャラ自身が持っている火力や雷装も高くないと効果が発揮されません。
まぁ正確にはステータス倍率スキルもそうなのですが、ざっくり見る考え方として、
ステータス倍率については
火力100x砲術指揮1.15=115
火力200x砲術指揮1.15=230
と「火力に対しては」平等にかかっているため誰でもきっちり恩恵を受けられます。
火力差が倍も違う比較でも
火力100に対する増加値は15
火力200に対する増加値は30
とこんな感じで15しか差がありません。
ただダメージ倍率については「最終的なダメージに対して」かかってくるため、
(火力100x砲術指揮1.15)x1.35=155.25
(火力200x砲術指揮1.15)x1.35=310.5
砲術指揮を含めた火力100に対する増加値は40
砲術指揮を含めた火力200に対する増加値は80
と今度は40も差がついてしまいました。
つまり火力や雷装の低いキャラだとダメージ倍率スキルの影響は薄く、ステータスが優秀なキャラは影響が大きいということになります。
上の説明をすると、「たかが40では?」と言う人がいますが、アズールレーンの砲攻撃や魚雷攻撃は複数攻撃です。
この40の差は単発攻撃ですので、3連装砲ならば120、5連魚雷ならば200もの差になります。
さらに主砲+1を持つキャラや魚雷を2連射できるキャラ(該当者は伊吹か次発持ちしかいませんね)ならばどうでしょうか?さらに倍の差がつきます。
アヴローラは主砲+1所持者ですので、確かに見た目の火力は軽巡としてはかなり低く見えますが、スキル後に主砲+1できることを考えるとキャラ単独の強さとしてもなかなかです。
つまりこの場合の結論としては、アヴローラが弱いのではなく、アヴローラを活かせない編成が弱いわけです。
このことからアヴローラが活かせない編成はすなわち火力や雷装が低いキャラを使ってるからそもそもが弱いというスキル状況に関係なく負のスパイラルになっていますね。
逆のパターンを見てみましょう。
こっちは有名ですが、クイーンエリザベスが弱いという風潮についてです。
所属がロイヤルである必要がありますが全員にかかります。
上昇するステータスの種類も多くコレ自体は非常に強力であると言えます。
では何故弱いのか、上昇する他5人のステータスで発生するダメージ量よりも女王様を別のキャラに置き換えたときのダメージ量のほうが多いからです。
例えばこれが火力と雷装ではなくダメージと書いてあれば非常に強力だったのは今までの説明でわかると思いますが、火力や雷装への倍率の影響はさほど大きいものではないと説明した通り、これが意外と強くありません。
アヴローラの場合前衛キャラでしたが、クイーンエリザベスは戦艦です。
戦艦の戦闘能力のほとんどは弾幕スキルに依存していると言っても過言ではないので、弾幕スキルを所持していないクイーンエリザベスは本人はスキル用の置物でしかないということになります。
もちろん戦艦から放たれる主砲自体は強力なのでそこまでダメというわけでもないのですが、アヴローラと違い、本人もある程度評価されないと倍率スキルが強力でも弱いと評されることになるわけです。
それにプラスしてロイヤル所属の前衛艦は砲撃や雷撃が得意なキャラは多くないため、雀の涙に15%をかけてもそこまで変わらないというのも追い撃ちをかけていると思います。
つまりスキル自体の影響力が非常に大きいにも関わらず、スキルの強みを活かせるキャラが少ないという別の要因で評価されない状況になるというわけですね。
要するに本人の能力がそれなりにあってスキルの倍率が大きく影響する範囲が広ければ強いのでは?
その通りです。
ボスキラーやEXで常連であるヘレナが強いのはそのためです。
ヘレナのスキルはデバフ枠、つまりダメージ倍率スキルとほぼ同じ位置(前後がただの掛け算なので順序を変えても同じ数字になる)なので40%という効果量も相まって非常に強力であることがわかります。
しかも敵にかけるスキルなので、それを全員でボコる、つまり陣営関係なく全員の与ダメージが増加するスキルということで誰が見ても強いですね。
ヘレナ自身も主砲+1持ちで基本スペックは高いキャラですので、それこそアヴローラと並べると10秒間だけすごい勢いで削りが行える組み合わせですね。
ただこの組み合わせ自体は強くないのでご注意を。
ヘレナにはヘレナの、アヴローラにはアヴローラの役割が別物のため、別々の役割である2人が一緒に仕事をしても効率はよくなりません。
これはいろんなゲームでもありえる組み方なので覚えておくと応用が効きます。
まずベースにしたいキャラを決めます。
その後そのキャラの特性を伸ばしたり弱点を補強したりしていくと順序立てて完成する流れです。
ポケモンでよく使われますね。
今回はラフィーを使いたいキャラと決めたのでこのキャラと相性のいい状況を考えます。
ラフィーは砲火力が高く高装填で魚雷もそれなりに使えるバランスキャラなのでバランスよくbuffれるアヴローラを採用してみます。
ただこの2人だと正直耐久力が不安です。
なので耐久が高く、アヴローラのbuffをバランスよく受けられるキャラを採用してみます。
ローンは耐久が高くシールドが張れて、なおかつ自分のみですが装填buffを重ねがけし続けられるため主砲はもちろん、弱いながらも並の重巡以上に魚雷を扱えます。
アヴローラがbuffる相手にはぴったりですね。
今回はラフィーを主軸に考えたので主力選びに悩むことになります。
ラフィーを主軸にしたので駆逐艦buffのあるバンカーヒルがよさそうですが、ラフィーにしか影響しないため艦隊全体に対する貢献度が非常に低くなりそうですね。
今回はバンカーヒルは見送ります。
主力で駆逐1人を活躍させる編成を組むのは非常に効率が悪くなるのは本末転倒です。
では逆に前衛の弱点を補強するところから主力を決めてみましょう。
全体的に砲火力が高く、継続的にダメージを与えるのは得意のようですが、魚雷火力は高くないため硬い敵に対して火力不足かもしれません。
あと3人とも対空値が低めですね。
では対空が得意でなおかつ単体火力を集中できるキャラを採用してみましょう。
セントーならば面攻撃も得意なのでボートと対空両面の防御に優れ攻撃機による集中した火力も扱えます。
これで前衛に対するフォローはおそらく十分なので、次はセントーとのシナジーで考えてみましょう。
セントーに限りませんが、攻撃機をメイン火力とする場合どうしても動かれると外れやすいといった状況が考えられます。
なので今回は必ず攻撃機を当てられるフォーミダブルを選択します。
フォーミダブル本人もそれなりの対空と攻撃機重視のキャラなので全体的に相性がよさそうです。
さて5人まで決まりました。
ざっと眺めた感じだと前衛の砲が安定していて雑魚狩りや前衛だけでボートの迎撃も間に合いそうですし、前衛たちの弱点である対空や単体火力は主力の空母達が補ってくれています。
ここまで来ると残り1人は適当に強いキャラでもいいんでしょうが、ここでももうちょっとだけシナジーを考えます。
この場合なら逆に強力な攻撃を持っているが動かれると当たりにくい。ボートの迎撃が苦手というキャラから選択することでさらにシナジーが生まれそうです。
この流れならば追加で攻撃機メインの空母を採用するのが自然でしょうが、せっかくだから戦艦も入れてみましょう。
というわけでジョージアです。
ユニオン所属戦艦のためボートの迎撃が苦手であり、弾幕スキルであるヘビーバレルバスターは密度の高い集中攻撃を行う代わりに大きく動かれると外しやすいため、フォーミダブルと相性がよさそうです。
というわけで非常にバランスのいい編成となりました。
あとはラフィーを抜いてミミッキュを入れれば完成です(ポケモンネタ)
装備付け替えめんどいから数値が低いのは許して。
まぁ実際は全員強キャラじゃねぇか!開発艦2人も使ってんじゃねぇよ!と発狂する人がいそうですが、強いキャラだからこそシナジーや弱点の補強ができるのであって、それができないキャラはそもそも攻略するという目的で採用はされないものです。
だからせめてまず最初に好きなキャラを選んで(うちの嫁はたまたま強キャラでしたが)いるわけですからね。
よく1人くらいなら13章でも趣味キャラを連れていけると言われてるのはこういうことです。
何も考えなしに連れていけるわけではありません。
あと大事なのは使用感ですね。
机上の空論とよく言ってますが、理論上は恐ろしく強いはずのに実際に(オートで運用すると)妙に弱いキャラが多いゲームなので、どちらかというとお気に入りのキャラを使い込んでそれに合う挙動をする真の仲間を探してあげるほうがいいかもしれません。
最終更新:2020年05月01日 19:29