BBB 第7号

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Bul Bous Bow [バルバスバウ] No.007 発行:2009年10月6日
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ご愛読ありがとうございます。メルマガ版『バルバスバウ』第7号をお送りします。
気がついたらもう7号!この勢いで今年もいきます。ありとあらゆるジャンルの先生方が集う
BBBの世界をお楽しみください。

▼今月号の熱いラインナップ▼
1:なんだか、根本から違いますね……『スーパービジネスマンの信条(クレド)』 by 岩瀬
2:田村君の精神は少しずつ削られ過敏になっていった……『日常に潜む魔』 by 凡布工心
3:三橋君と阿部君がキャッキャウフフする世界……『俺と漫画』 by GOO
4:私たちの暮らしなど遊んでいるようにしか見えない……『What Do You Think?-国際人の常識』 by ねぼ助
5:この国はどうにも人が生臭く感じるのです……『自分さがし、はじめました』 by 三木勉三
6:三〇年前、日本人といえば「野武士」でした……『最終人生相談』 by 佳枝・L・ロギンス
7:ああ、夜も山は眠らない……『裏日本通信』 by 蛙
8:クラブ、文化祭、放課後の教室……『こんな映画が好きです』 by沖菜緒己
9:キャベツ:4枚……『格差を生き抜くレシピ』 by 池山ジュンジ
10:腐った広告界に吐きかけた唾……『あなたの知らないデザイナー』 by大宅ヨツグ
11:原宿へ行かれる方はお読み捨て下さい!……『東京一抜け指南』 by ツヤ丸
12:シンキング・レイプ!……『世界ナンバーワンの仕事術』 by マーク塚原
13:私の「ホワイトハウス」体験……『東京音楽探索』 by goo
14:まず勢力の名前が、王朝名ではなく、文明名である……『脳内裸族』 by 電網ニート
15:片手をサッとポケットに手を入れましょう……『シチュエーション別☆居合い抜き!英会話』 by ぺら丸
16:軟派になった専門誌が行きつく先……『研究員のワタシが語る現代・美術ガイド』 by ミズタニ
17:相変わらず美しい星だ……『ゆきあたりばったりWEB旅行記』 by ハヒフ
18:年頃の娘がこんなところで床に……『大江戸フェティシズム奇譚』 by ななみ
19:むふぅ、ビールに激似……『おとこの喰い物』 by 舌
20:「Train shop」には便利グッズが満載なのだ……『私だけの新幹線』 by 羽島なつめ
21:夕暮れ・スポーツ・虫……『新世紀うたあはせ』 by クラマ歌会

※『ニートといふ生き方~懊悩の章~』『普段着の英語』『平凡な投資』は終了しました。

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■ 『スーパービジネスマン養成セミナー』  by ミスター・パーフェクト
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【 OJT1日目 己を殺す残業はやめ、生かす残業とすべし 】

《MR.P》ようこそ僕のセミナーへ。今日からOJTという形で僕についてもらう。でさっそくだが君、葉山ヨウコ君。キミの先週の残業時間から教えてくれるかな?
《葉山ヨウコ》はい、先生。えっと結構忙しかったので20時間くらいでしょうか。
《MR.P》ここにタイムカードのコピーがある。曖昧な把握はやめようね、
正確には24時間36分。それからキミの「えっと」をつけるクセは直したほうがいい。チャーミングだけど。
《葉山ヨウコ》…す、すみません。気をつけます。(のっけからキビシイなー)
《MR.P》グッド。このペースだと今月は100時間だね。土日休みの毎日終電ってとこか。
仕事熱心なのはいいことだ。タフなキミとしてはまあまあ忙しいくらいだろう。
《葉山ヨウコ》はい、過去には164時間(←正確☆)という記録もありますから。
《MR.P》エクセレント!164時間だって?それだと毎日終電+土日ほとんど出勤したね。何回かはデスクで寝たんだろう。
最近はとにかく残業するなって風潮で若いコもパワーがない人がいるけれど、一人前になるまでは限界までやる経験が必要なんだ。
ヨウコ君の入社1年目の残業総計は1185.5時間。精神を磨き上げることは重要だ。
さて入社4年目のヨウコ君、僕からすると時間という数字は極論どうでもいいんだ。問題なのはその密度にある。
せっかく残業するんだ「残業クオリティ」をあげなさい。
《葉山ヨウコ》…(ふーん)残業クオリティ、ですか。
《MR.P》イエス!まず残業すると決めた日には早い時間にきちんとした食事をとることだ。レストランにいきなさい。グラスならワインをとっても構わない。
《葉山ヨウコ》なんだか、根本から違いますね。
《MR.P》それから「作業」をしないこと。締め切りに間に合わせる作業をする残業はダメだ。企画を考えなさい。
せっかく人もいないんだ、アンダーザデスクをやってもいい。それから会議室も空いてるだろ?場所をかえてすべてシャットアウトして超集中状態をつくるんだ。
《葉山ヨウコ》わ、ちょっと楽しそうです。ワクワクしてきました。
《MR.P》密度=クオリティを上げるとは1時間のなかに3時間を詰め込むイメージだ。企画をやるときは特にだ。早朝に出社しての前倒し朝残業もオススメだ。
注意点としてはどんな仕事にも「ニセの楽しさ」があるということだね。今日はこんな時間だ、これは明日にしようか。
《葉山ヨウコ》は、はい。お忙しいのに、ありがとうございました。
その…えっとこれ私の携帯です。今日は遅くまで起きてると思いますので(うわ何言ってんだろ)。
《MR.P》うん、お疲れさま。気をつけて帰ってくれ。

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 『日常に潜む魔』  by 凡布 工心
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【 第3回 騒音(前)】

 私たちは日常で様々な音を聞く。その中の一つがたまたま動物の声に似ていたり、人の話し声と聞き間違えるというのはあまり珍しいことではない。
 私の目の前にいる白い歯が印象的な若い男、田村君の場合もそのはず、だった。

 田村君は都内の小さなメーカーにつとめる会社員で、今年で4年目になる。
 話は、彼が入社当初より入居していた寮の取り壊しが決まり、代わりに郊外のマンションへ入居した日の夜から始まる。

…ぎぃぎ、きぃぃぃぃぃぃぃ。
 あらかた引越しの荷物を片付け、ソファでくつろいでいた田村君を突然、女の悲鳴にも似た不気味な声が襲った。
一瞬驚いて固まっていた田村君だったが、音のする方に飛んでいった。みると、ユニットバスのドアが少し開いている。どうやら、音はそのドアから出ていたらしい。

―たてつけ?そういえば、玄関のドアも同じような音がしてたな…油をさしてやらないと。
 少し手を入れてやれば収まる他愛もない現象、そう田村君は考えた。

 しかし、彼はその日以降も音に悩まされることとなった。ドアの蝶番に油を差しても、業者を呼んでみてもしばらく立つと音が出るようになるのである。
しかも耳障りな「悲鳴」はきまって田村君が気を抜いてくつろいでいるときに襲ってきた。まるで、ドアが悪意を持って田村君を驚かしているようだった。

 何度も何度も音に脅かされるうち、田村君の精神は少しずつ削られ過敏になっていった。
 それは冷蔵庫のドアを開けたときや、会社のいすにもたれかかったときのぎぃっという微かな音にも反応してしまうほどだった。

 彼のストレスが頂点に達したのは、新居へ越してから1ヶ月半ほどたったときである。

…きぎぃゃぁぁああっぃいぃぃぃぃぃぃ…
 風呂あがりにゆっくりしていた田村君の耳を甲高い「声」がつんざいた。
(続く)

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■ 『俺と漫画』  by GOO
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 【 3冊目  男の子と女の子(腐)が別々に楽しめるすごい漫画があったとさ 】

「大きく振りかぶって」はアフタヌーンにて連載中の野球漫画。1年生のみでスタートした野球部が甲子園を目指す!というアツい展開があり、
 1球ごとにバッテリーとバッターの駆け引きが描写される近年稀に見るロジカルな野球漫画であります。
 そしてこの漫画の裏要素として、いや、隠れていないのかもしれませんが、BL要素があります(わからない人はググリましょう!)。
 主人公の三橋君(投手)と阿部君(捕手)がツンデレつつもキャッキャウフフする世界、それはこの漫画を読む純粋な野球少年には気づかれないことでしょう。
 しかし一度気づいてしまうと、強力な脳内変換力を持つ腐女子フィルターを通さなくても、そういう風にしか読めなくなるほど萌え要素満載なことに気づきます。
 それこそ野球抜きのBL要素のみで漫画が成立してしまうほどに。
 実際「おお振り」を読んでいる腐の方には野球のルールを理解されていない方も大勢おられます(たぶん)。
 ルールなんて萌えの前には意味を持たない。この漫画は深いです。

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■ What Do You Think?-国際人の常識 by ねぼ助
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【 第2回 ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals) 】

Goal2  Achieve universal primary education (普遍的初等教育の達成)
2015年までに、世界中のすべての子どもが男女の区別なく初等教育の全課程を修了できるようにする。

  私が知っている途上国支援と、途上国の現状とでは、まるで別物のようにギャップがあります。
 世界中の成人のうち6人に一人は教育を受けておらず読み書きができないという現状がある一方、「ごめんね、よく知らないから。」と無関心でいる実態。
 そのギャップを埋めるがごとく生まれたこの「ミレニアム開発目標」。
 子供一人が読み書きできるようになるまで何年という時間と、それを維持させるための環境の維持が必要です。
 そしてそれを最終的にその国が自分たちで続けていけるようにしなければ援助とは言えません。
 その実現のための全工程を考え、それを動かすヒト・モノ・カネを揃え、現場の実態を調べ、現地の協力者と話し合い、段階を踏みながらスタートを切っていく。
 そう、それはあなたが今携わっている仕事となんら変わりありません。ただ、とても時間がかかり、決して端的に成果がでるものではないということを除いて。
 この目標は途上国のためのものではないことはもうお分かりでしょう。そして、決して「やっつけ」では到底できない仕事であることも。
 これは私たち先進国の目標なのです。貧困や差別、飢餓や病魔と日々闘う人たちからすれば、私たちの日々の暮らしなどただ遊んでいるようにしか見えない。
 それを互いに結びつけるもの、それがミレニアム開発目標の姿です。

次回は、必見「Goal3 ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上」についてです。

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■ 『自分さがし、はじめました』 by 三木勉三
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【 探索1 デリーで 】

  この国はどうにも人が生臭く感じるのです。この人たちは絶え間なく何を話しているのか。彼らの母国語が分からない私には背景音でしかないようです。
 耳を刺すようなクラクションの音が絶え間なく聞こえます。
 安物のスピーカーからスーパーの広告のような割れた音が聞こえ、寄り来るみやげ物の売り手を追い払いながら、右に左に特に足を進め、やはりわたしはこの流れの
中でただただ立ち尽くしているのです。
 私はコレだけが人が流れている只中へ私の身を曝したら、あるいは流されて同じように動けるのではないか。そんな期待は淡く消えました。
 私はホテルの部屋から出ないことにしました。部屋は蒸し暑く汚く、窓でも閉じようものなら、この不快感の中に私しかいなくなり気が滅入りそうになるので、
窓辺に立ち町の風景を眺めやることにしました。
 あいも変わらず人が動き続けます。小山のような荷物を自転車で運ぶ私より若いであろう青年。無駄な肉がなく均整の取れた肉体、
黙々と私の目の前を過ぎ去ります。
 ひたすらコップの飲み物の売り込み続ける痩せ気味の中年の男性。彼の額が陽光に差し汗ばんだ光を返します。原色のきつい服を色を着た少女。
くわえタバコで荷物を積み行くバイク、3人も4人も乗ったものもあります。
 もう300人は通り過ぎたでしょうか、それぞれの目的を持ちさまざまな音を発しながらどこかへ消えていきます。
道は日常のゴミが溢れ返り、滔々と人がながれます。私は何か遣り残した気がして、窓枠の木片をむしりました。

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■ 『最終人生相談~ニート地獄変~』 by 佳枝・L・ロギンス
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【 第7回 堕落した日本人へ 】

ニートの方はもう、手紙を出してこなくなりました。
素直な気持ちで、私のいうことを聞き入れ、自分の部屋から外へと、ささやかな一歩を踏み出せたのでしょうか。
……否。きっと先月号の回答を見るや、涙目になって布団に潜り込んだにちがいありません。
今ごろはきっとオンラインゲームで小動物を狩りながら奇声を上げていること
でしょう。
彼の部屋の壁は穴だらけ。食事をドアの前に置いて立ち去った老いた母親は、頭をケガしています。
前の月曜、「ジャンプ」と間違えて「赤丸ジャンプ」を買ってきたことに
激高した息子が、彼女に手をあげたのです。
いったいなぜ、この国はこんな若者ばかりになってしまったのでしょうか。
私がイギリスに暮らし始めた三〇年前、日本人といえばほとんどが「野武士」でした。まだ戦争の記憶も、かろうじて残っているころです。
日本人の会合には野武士集団が来て、血と脂を吸った日本刀のようなギラギラした目で、少女や人妻を手当たり次第、射すくめていたものです。
ちょうどいい機会なので、今回から人生相談の募集をいったん休止し、日本人が失った「野武士精神」を取り戻すための提言をしていきたいと思います。

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■ 『裏日本通信』 by 蛙
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【 第7回 ダイダラボッチ 】

 平野部を離れると、広がる田畑にぺったりと里山が張り付いた風景に出くわす。山の端に太陽がすっぽりと顔を埋め、肌寒さを感じはじめる。
西から届く赤い残照が東の空を青く光らせる。鳩だろうか山へ帰っていく。夕間暮れの時間。裏側から見る低い里山は、黒いシルエットとなる。
赤と青のグラデーションの中にぼってりと墨を置いたような絵になる。どこともしれず、やかましいほど虫の声がワンワンと暗がりの中からする。
腰元に置いた手がこそばゆい、ふと見ると家に帰りそびれた蟻が心もとなげに歩んでいる。そうだ、蟻やクモやダニまでいれれば数十万、
いや数百万の生き物があの黒々とした中にいるのかもしれない。山はじっとだまって太く寝転がっている。ダイダラボッチという山に住む巨人の昔話があるが、
黒々と横たわるその姿は得体の知れない生き物のようだった。と、プップッっと、あちらこちらから小さな黒い粒が山から分かれて出た。蝙蝠だ、
虫を追い無軌道に、あちらへこちらへフワフワゆれながら村のほうへ飛んでゆく。ああ、夜も山は眠らない。蝙蝠は山の息遣いか戯れのように見えた。
雨が近いと彼らは飛ばない。

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 『こんな映画が好きです』  by沖菜緒己
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【 第2回 あの頃に戻りたい?青春時代 】

 クラブ、文化祭、放課後の教室。青春時代というと勉強が本分のはずですが、勉強のことなんてほとんど覚えてないんですよね。
今回はそんな青春時代をテーマにご紹介。

『リンダ リンダ リンダ』(05年日本)
 監督:山下敦弘 出演:ペ・ドゥナ、前田亜季 ほか
軽音楽部の女子校生達が、ふとしたことから韓国からの留学生をボーカルに迎え、文化祭のステージに立つまでを描く。
韓国の実力派女優ペ・ドゥナを使う必要があるのか?そもそも女子校生って無理がないか?
など突込みどころはあるが、その直球さが逆に清々しい。
ラストシーン、主人公らによるブルーハーツの熱唱をバックに「祭りのあと」を体現するかのように無人の校舎のカットが挿入される。
準備中の高揚感と終了後の空虚感。文化祭に没頭した経験のある人なら誰しも「あの頃」を思い出すはず。

『子猫をお願い』(01年韓国)
 監督:チョン・ジェウン 出演:ペ・ドゥナ、イ・ヨウォン ほか
青春時代の固い友情も時を経るにつれて形を変えていく。置かれた環境、出会った人達、それらが違えば考え方も変わる。「あの頃」にはもう戻れない。
それでも人はそれぞれの人生を歩んでいく。そんな寂しくもあるが当然でもあることを真正面から描いた作品。
おそらく多くの人が経験しているテーマなので共感できる部分も多いはず。決して明るい内容ではないが、見終わった後、寂しさの中にもどこか前向きな
感覚を覚える、そんな映画だ。ちなみにこちらもペ・ドゥナ主演。溌剌とした役から繊細な役まで自然にこなし、とても上手い女優さんだ。

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 『格差を生き抜くレシピ』  by 池山ジュンジ
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【 第5回 エビとドライトマトのパスタ 】

今回はドライトマトを使ってパスタを紹介します。
ドライトマトは主に南欧で使われる食材で、香り・味のよいだしがとれるため
オイルベースのパスタを作るときに重宝します。
ドライトマトの濃厚なだしとエビの旨味、しゃっきりとしたキャベツの歯ごたえが
たまらない一品です。
(動画版レシピ http://www.youtube.com/watch?v=vlsuqqZ7d9g

エビとドライトマトのパスタ
◆材料(2人分)
材料写真
パスタ…200g
エビ…10匹
ドライトマト…3個
キャベツ…4枚
唐辛子…2本
にんにく…2かけ
オリーブオイル…適量
塩…適量
黒こしょう…適量

◆レシピ
(動画版レシピ http://www.youtube.com/watch?v=vlsuqqZ7d9g
1.250mlのお湯でドライトマトをもどす(15分程度)。戻したドライトマトは細かく切り、戻し汁は残しておく。
2.にんにくは包丁の腹でつぶして、皮をむき、唐辛子は種を抜く。エビの殻を取り、キャベツは3cm幅でざっくりと切る。
3.冷たい状態のフライパンにオリーブオイルを引き、にんにく・唐辛子を弱火で炒め、にんにくが色づいてきたらエビ、
ドライトマト、戻し汁を加え中火で火を通す。
4.エビに火が通ったら火を止め、ゆでたパスタと3を加えてかき混ぜたら出来上がり!

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 『あなたの知らないデザイナー』  by大宅ヨツグ
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【 3人目 オリビエーロ・トスカーニ 】

 学生のころ、「colors」という奇妙な雑誌を友人が見せてくれた。「おもちゃ」の特集で、各国のおもちゃがガラスをわった
ようなとげとげしい皮肉でカタログ化されていた。ちいさな羽のついた花火のような「おもちゃ=子供が好きなもの」には
「今もアジアでは子供たちがなんだろう、と思って拾い上げると爆発し手足を吹き飛ばす小型の爆弾がそこらじゅうに転がっている」
というようなキャプションがついていた。
 それからしばらくして広告会社に勤めるようになったころコピーライターの先輩が「広告は私たちに微笑みかける死体」という本を
貸してくれた。ひとことでいえば、クリエイターが腐った広告界に吐きかけた唾のような本だった。いつしか広告が表現するのは
意味不明な美男美女のスマイルと青い空に新型のクルマ。という「死体」で一切リアルなものが排除された世界になってしまった。
今も世界では人間が人間を殺しあっているというのに。あまりに辛辣すぎるそのクリエイターは広告で死体や死に瀕している人間で
生きること、生きていることを表現していた。本当は死んでいるのは誰だ?本当に生きているのは誰だ?
 戦場を素足で歩くようなそのメッセージにはあたたかく、力強く、勇気づけられるのだ。無能なクライアントと下衆に媚びへつらうデザイナーは恥を知れ。

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■ 『東京一抜け指南』  by ツヤ丸
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【 第6回 ボトムス 】

 1.膝、ウエストまわりにヨレやたるみはありませんか。
 2.お尻に下着のラインが見えていませんか。
 3.太ももはきつくありませんか。
 4.裾は引きずっていませんか。
 5.長く座った後、股にシワができていませんか。
 6.シミはありませんか。
 7.毛玉はありませんか。
 8.縫い糸が飛び出していませんか。
何度も申し上げますが、原宿へ行かれる方はお読み捨て下さい。これは銀座へ行くときのスタイルであり、
高級なサービスを堂々と許容する若者のスタイルの提示です。それでは、このボトムスチェックを試着室で注意してみて下さい。
チェックにひっかかるものがあれば、それはその素材が「弱い」ということです。生地が弱い、サイズが合っていない、
型(デザイン)が自分の足に合っていない、汚れが付きやすいものなのです。もちろんそれでも気に入ってしまえば買う場合があります。
すぐにその弱点が人前に出てしまうでしょう。自分でも気付かないうちに露呈しているかもしれません。チェックを全てパスしたもの、
それが銀座への一着です。
 さあブティックへ行きましょう。ボトムスチェックをしながら一着一着はいてみましょう。きっとあなたのお気に入りの、上等の、長い付き合いに
なるであろう、同じ型をもうひとつ店員に聞いてみたくなる、そんなボトムスが見つかるはず。
最終更新:2009年12月28日 14:23
ツールボックス

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