・次回のブンゲイは「これまでのあらすじ」をつけてください
・改行は半角カウントで72文字。句読点の修正を忘れずに
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Bul Bous Bow BUNGEI[バルバスバウ ブンゲイ] No.025 発行:2010年9月5日
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ご愛読ありがとうございます。メルマガ『バルバスバウ』第25号です。
残暑を吹き飛ばすラインナップで今回もいきます!
▼今月号のラインナップ▼
1:……『最終電車は2人で』 by 葛野葉 直
2:……『巷間奇談』 by 又異心士
3:……『箸と包丁』 by 蝦川範子
4:……『裏日本通信』 by 蛙
5:……『世界ナンバーワンの仕事術』 by マーク塚原
6:……『脳内裸族』 by 電網ニート
7:……『大江戸フェティシズム奇譚』 by ななみ
8:……『戦場の自分さがし――帝国軍人、三木勉二郎の生と死』 by 柳 永一
※『逆転のソネット!』は、終了しました。
※『ストレイダンサー -天地奉神抄-』『私立探偵おばあちゃんの知恵袋』
は作者取材のため休載します
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■ 『最終電車は2人で』 by 葛野葉 直
――リアル・ワーキング・ラブストーリー
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【フラグメント;09 前進のための名前】
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■ 『巷間奇談』 by 又異心士
――「それ」はいつもあなたのそばにいる……
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(前回までのあらすじ:黒髪フェチの僕は、髪の毛を撒き散らし入居者をことごとく退去させる幽霊が出るといういわくつきの幽霊憑き物件に住み始める)
【 第六談 2DKY(中) 】
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■ 『箸と包丁』 by 平沢 燃
――あの方の食に対する超絶な無理難題。生死をかけた宮廷料理人日記!
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(前回までのあらすじ:神出鬼没、「品書き」の老人とは何者なのか?落第すれば殺されるという試食のため、料理人「包丁」は容赦なく選出されその腕を試される。)
「ねえお兄ちゃん、最近どこにでかけてるの~?」
「さあ、どこかしらね。でもがんばってるみたいよ」
お母さんたら、微笑むだけなんだん。
最近、お兄ちゃんの様子がおかしいんです。
いやまあ前から、ふつうの大学生+α年としては、ふつうくらいにおかしかったんですけど。深夜おさえたような笑い声がきこえたり、2Dの抱き枕があったりとか、ね。
ただ、ここ数週間、その、フツーじゃないっていうか。
ん?なんだこの匂い。こんな時間に。ラーメン?いやちがうなー。
この2階の廊下の奥からただよってくるみたい。
どーぉ考えてもお兄ちゃんの部屋だわ。
ご、く。。。
(カチャ)ギイイィ……
【 三皿目 夜に食べたい 】
(むわっ)あ熱っつ!
「ぉ、お兄…」(きゃっ!誰かいるし)
黒いスーツ?でシルクハットみたいなのかぶったお年寄り。
な、何?誰?背中をむけて勉強机のイスに座ってる。
その向こうで、お兄ちゃん、な何やってるの?
何を机の上に打ち付けてるの?
それを棒で伸ばして指先で弄んで2、3回宙に浮かんだかと思うと、
白い小麦粉をまきあがり、その円形のものが着地する。
ピザ、またはピッツァ(伊: Pizza)は、小麦粉、水、塩、イースト、砂糖、少量のオリーブ油をこねた後に発酵させて作った生地を丸く薄くのばし、その上に具を乗せ、オーブンや専用の竃などで焼いた食品である。イタリアで生まれ、世界的に広く食べられている料理である。
ってか、何よ?何でレンガ造りのカマドがあんのよ?2階の部屋に!
大きく開いた口では真っ赤な炎と小さな灰をまきあげてお兄ちゃんの顔がオレンジに照り返している。
生地の端がおりたたまれて額の部分ができあがるとすばやくトマトソースが広がり、チーズ、スライストマト、たまねぎ、サラミ、ハーブを敷き詰めていく。
(す、すごい。あんなお兄ちゃん、見たことないよ。
小学生のとき生徒会長やってたときのあのお兄ちゃんの目だよぉ。)
鉄の棒でさっき作ったやつをすばやく差し入れると、かほっ、と扉を閉じる。
「では、しばらくお待ちください」頬から汗のしずくが流れる。
兄の真剣なまなざしは、しばらくその老人に向けられていました。
多分、数分間なんだけど、気の遠くなるように長い時間だったような気がします。
ジリリリリ!目覚ましのアラームが鳴りました。
ミトンをつけてさっとカマドを開くと、じゅわじゅわとチーズが茶色く焦げ目をつけて沸騰する。サラミの油が透明になる。トマトの皮が細くカールする。カッターが往復すると、ふわふわのチーズが細く糸をひく。
カリッ、サクッ
うわ、いいにおーい!ごくっ。
はっ!(気づかれた?!)
やばいっ、猛ダッシュ!!!!!(あくまでも忍び足で)
まっくら闇の廊を自分の部屋に一目散に逃げ出した。そんで怖いからカギかけてふとんかぶってじっとしてたらなんだかモーレツに眠たくなって…
「あーもういいや寝ちゃおう寝ちゃおう寝ちゃおう!」
次の朝、お兄ちゃんの部屋にいったら何もなくて
(ホントになにも。昨日のはなんだったの?)
床に、こんな書きおきがあったんですけど。
「ピザ職人になります」
……お、お兄ちゃん、唐突すぎてなんだかわかんないけど
暗号…じゃないよね?
ホントにピザ職人になれたら、ゆいとお母さんがお客さん一号だからね。
ゼッタイ、招待しなさいよねっ!
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■ 『裏日本通信』 by 蛙
――厭世的な、あまりに厭世的な……
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【 第16回 星の音 】
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■ 『世界ナンバーワンの仕事術』 by マーク塚原
――マーク塚原。後に世界を救う「特異点のビジネスパーソン」
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■ 『世界ナンバーワンの仕事術』 by マーク塚原
――マーク塚原。後に世界を救う「特異点のビジネスパーソン」
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【 第18回 冷静を保つ 】
(前回までのあらすじ:マーク塚原の師であり「経営の神様」と呼ばれた伝説の人物、竹下幸次郎。そのスキルの源は敗戦直後に体験したある「体験」にあった……GHQ最高司令官マッカーサーとの死のゲーム、6つの弾倉のうち5つに弾を込めた悪魔のロシアンルーレットで、マッカーサーは生き延びる。次に引き金を引く竹下の死は決まったのか!?)
「わしは、祖国、大日本帝国が崩壊してから、生きていても仕方ないと思っとるつもりやった。竹下の製品をGHQに売り込みに行ったのも、死に場所を探しての行動やったと思う。だが、実際に銃口を額に突きつけると、死にたくない、ちゅう気持ちがあふれてくるんや。人間ちゅうもんは不思議なもんやのう……」
「サア、コウジロー、『ヒキガネ』ヲヒクンダ……」
この数分のうちに、私の体に何が起こったのだろうか。私の全身から汗が噴き出し、ぐっしょりと全身を濡らしていた。9月だというのに、私は歯を鳴らして震える始末だった。
私は、ゆっくりと手を伸ばして、マック元帥からリボルバーを受け取った。アメリカの拳銃は予想外に重く、よろめいたが、なんとか受け取ることができた。
――進駐軍に見くびられて死ぬのは嫌だ!
そんな意志が、私の意識をかろうじて保っていた。
マック元帥は、くわえたコーンパイプを上下に揺すりながらこっちを見ている。サングラス越しにかろうじて見える目は、研究者が実験動物を見るような冷静な目だ。
私は、大きく息を吸い込んで、言った。
「おまえら、わしが撃てんとおもっとるやろ……」
一瞬、銃口をマック元帥に向けようと思ったが、なぜかできなかった。
「大和民族の死に様を見いや!」
私は右のこめかみに銃口を当てるやいなや、躊躇せず引き金を引く。
眼前に稲妻が走った。
☆
目が覚めると、真っ白な部屋にいた。
「ベンジロー、ミゴトダ。ミゴトダッタゾ」
頭の上の方から聞こえる声の方に首をひねろうとすると、激痛が走る。
「生き……てる?」
「ソウダ。キミハ『ミチ』ヲヒライタ」
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■ 『脳内裸族』 by 電網ニート
――ニート+サブカルチャー=∞ ひそかに人気の新世代エッセイ
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先生、原稿お待ちしてます!
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■ 『大江戸フェティシズム奇譚』 by ななみ
――【fetishism】1. 物神崇拝 2.物に異常に愛着を示すこと。性的倒錯の一種
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先生、原稿お待ちしてます!
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■ 『戦場の自分さがし――帝国軍人、三木勉二郎の生と死』 by 柳 永一
――あれが見つかった 何が? 永遠 自意識のむこうにあるものさ
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【 エピソード2 青い春(3) 】
(前回までのあらすじ:陸軍師範学校に入学間もない勉二郎が行った「自分さがし宣言」。生徒と教官の度肝を抜く彼の言動が、次第に周囲の人間を動かしていく……)
この手の話は枚挙にいとまがない。
現実は小説より奇なり。実は、勉二郎が教練に参加しているところを見た人物は、取材した限り、一人もいないのである。
それでもなお、勉二郎は同級生のあの石原完爾に次ぐ、二位の成績で陸軍士官学校を卒業している。
本当に彼はすべての集団行動を避けてまま、軍人になったのだろうか。
もう少し、当時の関係者の声に耳を傾けてみよう。
一学年下で図書係をしていた伊地知敏久は、よく歴史や哲学、そして自意識について、よく勉二郎と語り合ったという。
「放課後のね、誰もいなくなった図書館で、三木さんはいつも、こう、目を閉じて上を向いていました。寝てるのかな……と思ったら違うんです。ブツブツとなにやら言っている。親しくなってから教えてもらったんですが、彼は本を読み終わると、作者と文字通り『対話』すると言っていました。頭の中の著者と議論したり、談笑したり、ちょっと我々のような普通の人には理解できないんですが、なんせ、あれくらい頭のいい人ですから……」
伊地知が最も印象に残っているのが、彼が、先輩の勉二郎に恋愛の相談を持ちかけたときだ。
「馬鹿野郎! 貴様、ここがどこかわかっているのか」
士官学校の中では、色恋事の話をしにくい空気があった。だが、勉二郎だけは、そんな軍隊的な気風からから遠い人物に思えたからこそ、伊地知は相談を持ちかけたのである。
――色恋などにうつつを抜かしている場合か!
そんな言葉を予想した伊地知だったが、三木の言葉は違った。
「君は、自分がわかるのか? 自分が本当にその娘さんを好きだと言い切れるのか? それからだろ、それからじゃないか。まずは自分を見つけないと、他人とのコミュニケーションなんてできやしない!」
待ち合わせた喫茶店は、三木の怒鳴り声で騒然となった。
「すまない……、少々熱くなりすぎてしまった。わるいが、僕は君の思っているような理性的な男じゃない。自分がわからないんだ。自分を見つけるまで、ほかの問題なんかに構ってられない……」
そう言うと三木は席を立って帰ってしまった。
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■ 『ストレイダンサー -天地奉神抄-』 by 三木勉三
――戦乱の世に灯る一筋の光、美しき舞姫に群がるのは人か魔か……
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【 第二回 大鼻 】
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■ 『私立探偵おばあちゃんの知恵袋』 by 梨木湧水
――事件の解決に必要なものは、知能、勇気、そしてあなたのメールだ!
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【 回答受付中の事件7 民宿と自称探偵 】
先生、原稿お待ちしてます!
━━「バルバスバウ」より━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●編集後記
▽今さらクイーンにはまっています(宣)▽サドル探しの旅(岩)▽@@@(亜)▽@@@@(創)▽@@@@(池)
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最終更新:2010年10月04日 00:40