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第7章 シエラ号

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匿名ユーザー

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シエラ号内、WRO隊員達が色んな場所で異常が無いか確認している。コクピット、舵をとるシド。
ヴィンセントが現れる。

シド:おう! ヴィンセント、久しぶりだな
WRO隊員:か、艦長?!
シド:おっと、いけねぇ

舵から離れるシドにWRO隊員が言い、舵を再びとる。

シド:わりぃな、ツモる話は、後にしようぜ、作戦会議までは時間がある、ちぃーとブラブラしててくれ

外に出ると、乗り物酔いしているユフィを見つける。

ユフィ:うぅ~
ユフィ:これでも、だいぶましになったんだけど……
ユフィ:やっぱ、飛空艇は嫌いだ……
ユフィ:ごめん、いま話しかけないで……

ヴィンセントは、上層部の奥の部屋に行ってリーブに話しかける

リーブ:シェルクさんのおかげで、オメガレポートの解析が進みました
リーブ:私もまだ、すべては把握していませんので、詳しいことは作戦会議で、としましょう

機械関係の設備が整ったメディカルルームへ。
椅子に座り、コンピューターのディスプレイを見ながらキーボードを叩くシェルク。
治療装置の中で眠むっているシャルア

シェルク:本部施設が使えなくなるので、こちらで治療を続けるそうです
シェルク:ほんの少し前まで、あそこに入っていたのは、私だったんですけどね……
シェルク:いえ、忘れてください
ヴィンセント:何をしているんだ?
シェルク:ここの設備で、SND……センシティブ・ネット・ダイブが可能なように改良しています
ヴィンセント:センシティブ・ネット・ダイブ?
シェルク:私のツヴィエートとしての能力
シェルク:感覚を残したまま、ネットワークという擬似空間に、自身を投影し潜行します
シェルク:他の精神や感覚の干渉をも、擬似ネットとして、潜行が可能ということが大きな特徴ですが
シェルク:どちらにしても、リスクが大きい
シェルク:神羅としても、次のための実験としての意味合いが大きかったと思いますが……
シェルク:すみません、関係ありませんでしたね
シェルク:簡単に言えば、私専用のネットワーク端末を構築している、というだけのことです
シェルク:何か?
ヴィンセント:いや
ヴィンセント:やはり姉妹だなと思っただけだ

コクピットで、作戦会議開始

シド:地上からは、アイツらを中心とした、WROの残存部隊が攻撃を仕掛ける

場面は変わり、荒野を1台のシャドウフォックスが走っている。
運転するはバレット。助手席にはティファ。

ティファ:見えてきたわ

シャドウファックスの後部、扉が開き中にはフェンリル(バイク)に乗るクラウドがゴーグルを装着し

クラウド:行くぞ、フェンリル……

走り出すフェンリルは外に出て、先行する。

バレット:行くぜぇー!
ティファ:はい!

バレット達を追って、何十台のシャドウファックスは走る。
クラウドたちを中心に、WROの残存部隊が動き出していた

ユフィ:そして、うちらは、空からコーゲキと

頭に冷たい袋を当てて喋るユフィ

シド:そうだ
シド:さて、んじゃあ……
リーブ:はい

メディカルルームにいるシェルクとケット・シー

ケット・シー:ほな、シェルクはん、お願いします

椅子に座り、コードが付いている機械を頭に被るシェルクは背もたれに寄りかかる

シェルク:始めます
シェルク:データ解析……
シェルク:リンク……
シェルク:センシティブ・ネット・ダイブ開始……

コクピット。いきなり真っ暗になり驚くユフィ。
ヴィンセント、ユフィ、リーブ、シドの中心にあるモノが突然、光りだしコクピットに宇宙を映し出す。

シド:宇宙……かよ
ユフィ:なに? なに?
ルクレツィア:人の命が星に還るように……

ルクレツィアは声だけ。

ルクレツィア:星は……

宇宙の奥へ移動するように映し出された宇宙が移動していく

ルクレツィア:宇宙(そら)へと……還る……
ルクレツィア:形あるものには……
ルクレツィア:いつしか……終わりが訪れる
ルクレツィア:星もその例外ではない……

飛んでいく隕石が青い星(ヴィンセント達が住む星)にぶつかり、火に包まれていく青い星

ルクレツィア:星はその命がつきる前に
ルクレツィア:清き命の流れ……
ルクレツィア:ライフストリームをひとつにする

火に包まれた星、色んな箇所から出るライフストリームが一箇所に集まっていく

ルクレツィア:それがオメガ、そのためのオメガ
ルクレツィア:すべての命を集める究極の生命

一箇所に集まったライフストリームは、大きな丸い形になり、次の瞬間
一気にライフストリームを吸収していく

ルクレツィア:そして、命を集めしオメガは
ルクレツィア:終わりを始まりへと導くため
ルクレツィア:星の海へと飛び去る

星の色んな箇所から出るライフストリームを全て吸収し、星の海へ飛び去る大きな丸い形をした光

ルクレツィア:オメガは命を宇宙(そら)へと還すための箱船……
ルクレツィア:そして……
ルクレツィア:すべての命がなくなった星は……
ルクレツィア:やがて静かな……
ルクレツィア:死を迎える……

言葉通りの事が起きていく星、最後に砕けてしまう

ルクレツィア:オメガは……
シェルク:3年前に蘇ったウェポンと同じ存在です

ルクレツィアの声からシェルクの声に代わる。

シェルク:ウェポンは、星が自分自身を守るために生み出した抗体
シェルク:そして、オメガというウェポンも、星が終わるとき、命を次へと運ぶための存在
シェルク:つまりオメガは他のウェポンと同じ、星が生み出した、命の流れを守るためのシステム
シェルク:本来、オメガ自体に害意はなく、星が終焉を迎えるまで目覚めることはない……
リーブ:ですが、彼らは、そのオメガを、人工的に蘇らせようとしています
リーブ:そのための誘拐です……

シェルクが被っていた機械を頭に被るケット・シー
画面が暗くなり、ケット・シーが零番魔晄炉に侵入した時のセリフが聞こえたり、人の悲鳴が聞こえたりする。
(ケット・シーが侵入してきて見てきた映像を皆に見せたのだと思われる)

リーブ:純度を高めたライフストリームを擬似的に作りだし、多くの命が星に還った状態を再現しているようです……
シド:最ぃぃぃ悪だ! ふざけんな!!
シド:ヴァイスってヤロウが何を考えてんかしらねぇが、今すぐ、ぶっ飛ばして、オメガの復活を止める!
リーブ:はい
リーブ:オメガはミッドガル深層部にある零番魔晄炉で生まれようとしています
リーブ:その零番魔晄炉の活性化を1から8までの魔晄炉がサポートしている状態です
リーブ:まずは、周辺魔晄炉を叩き、オメガ復活を引き延ばします
リーブ:では、細かい指示は、各隊ごとに伝えますので……
シド:よし! 作戦決行まで、少しだけ、時間がある
シド:ちぃと自由行動にしようか

メディカルルーム。
椅子の背もたれに寄りかかっているシェルク。

シェルク:少し疲れました
シェルク:ヴィンセント・ヴァレンタイン
ヴィンセント:なんだ?
シェルク:これも、あなたが言っていた、誰かのためのお人好しなこと……ですかね?
ヴィンセント:そうかもな
シェルク:私の中で……
シェルク:彼女の断片が、デフラグされています
シェルク:いくつもの……イメージが……
シェルク:あなたと共に見た……あのイメージ……
シェルク:干渉……復元……
シェルク:少し……疲れました……

眠るシェルク。
シエラ号、コクピット。舵をとるシド

シド:魔晄炉は、全部、安心して俺たちに任せてくれ
シド:おめぇは、例の4人の相手を頼む
シド:おめぇ、1人に任せるのは、心苦しいんだがよ
シド:俺は、この船を離れられねぇ
シド:クラウドたちには、各魔晄炉を止めてもらう
シド:んでもって、ツヴィエートってのは、相当なもんなんだろ?
シド:となると、普通のヤツはもちろん、ユフィにも任せられねぇ
シド:すまねぇが、頼んだぜ

シド:しかしよぉ、ケット・シー……じゃねぇや、リーブのヤツも偉くなったもんだよな
シド:この飛空艇師団もよ、俺が仕切っちゃいるが、金をだしてんのは、アイツなんだよ
シド:まぁ、こういう、星の危機には、協力するって約束でな
シド:しかし……アイツ、そんな金持ちだったっけか?

シド:これが終わったら、パーっと飲もうぜ。おめぇとも、ずいぶん飲んでねぇからな
シド:シエラも気にかけてたからよ、用がなくても、たまに遊びに来いってんだよ

コクピットから出ると、乗り物酔いしているユフィを見つける。
ウータイもDGに襲われた、オヤジを含めた五強聖のおかげで、最悪の状況にはならなかったみたいだけど
でも、オヤジたち、年甲斐もなく頑張りすぎるからなぁ……。アタシがいりゃあ、好きにさせなかったのになぁと言ってくるユフィ。
上層部の奥の部屋に行き、リーブに話しかける。

ヴィセント:今日は、本体か?
リーブ:はは……。本部も壊されてしまいましたからね
リーブ:でも、持ってきてはいますよ

ケット・シーが歩いてくる。

ケット・シー:ども、5号です

ヴィンセントは、この組織の援助者を知っているのか聞く。
リーブは、実は知らない、代理人としか会った事がないと返答。そして、
WROは今の時代に必要な力、だから、誰がどんな利害で援助してくれているのかは知りませんが、
私は利用させてもらう事にしたと話すリーブ。
ヴィンセントは何も言わず、リーブは援助者は世界への借りを返そうとしている誰かだと思っていると言う。

シエラ号・下層部、エンジンルームに行き、エンジンルームから出ると……
急に胸が痛み出し、胸を押さえる。ドクン、ドクンという音。獣の様な声。
ヴィンセントの体が赤く輝き、勝手にカオスになって暴走してしまっているヴィンセントは、壁を爪で引っかく。
前へ進むヴィンセント、扉が開き、通路を歩いている2人の女のWRO隊員。

WRO隊員(A):――の点検終わったの?
WRO隊員(B):終わったわよ、でもこの飛空艇分からない事が多いから

2人の女のWRO隊員が会話をしているが、その声が変な感じに聞こえている。

ルクレツィア:ヴィンセント

振り向くヴィンセント。
エンジンルーム、立っているルクレツィア。
ルクレツィアに向かって歩くヴィンセントは、右腕を伸ばすと右腕が光って元に戻り
ルクレツィアの姿が消え、ヴィンセントは元の姿に戻っている
息を荒くし、今のは夢なのかと思うヴィンセントだが、引っかいた跡が残る壁を見て現実だと分かる。
急に胸が痛み出し、押さえてしゃがむヴィンセント。
ドクン、ドクンと心臓の音がし、カオスが抑えられなくなってきているヴィンセント
ヴィンセントの後ろの方にシェルクが立っているが、去っていく。
シエラ号、コクピット。舵をとるシド

シド:よっしゃ! 時間だぁー!
シド:総員! 上陸準備!!

その頃、WROを待ち構えるアスールとロッソとネロ。

アスール:空と陸より、全戦力を投入……
アスール:ふん、多少は必死とみえる
ロッソ:それくらいは、あがいてもらわなきゃ、楽しめないわ
ネロ:彼の目覚めは、すぐそこです
ネロ:ここは、前夜祭とまいりましょう

後ろの方へ歩き出すアスールとロッソ。
後ろには、無数のDGソルジャーが整列している

シエラ号、格納庫。
侵攻部隊は準備運動をしている。その中にユフィの姿も。
通信を使い、シドの声が格納庫に聞こえてくる。

シド:おい、野郎共! 1つ言っておくぞ!
シド:てめぇら、あんなくだらねぇ連中に、これ以上、殺されるんじゃねぇぞ!!
シド:殺されてやらねぇのが、ヤツらにとっちゃ、最高の屈辱だ!
シド:これは、生き残るための戦いだ!
シド:おめぇらが、生き残りゃあ、おめぇらの、後ろの連中も生き残る!
シド:分かったな!! たっぷりと、生き残ってやれ!

おぉ!!

手を上げ、皆が一斉に言う。
ヴィンセントはその頃、リーブと一緒に上層部の奥の部屋にいる。
そこにシェルクが現れる。

シェルク:ヴィンセント・ヴァレンタイン

シェルクはヴィンセントに携帯を渡す

ヴィンセント:これは……?
シェルク:カームで拾った、あなたの携帯です
シェルク:少しいじらせてもらいました。《♯VIN》と押せば私の携帯と直通通信が可能です
シェルク:私はここの端末からセンシティブ・ネット・ダイブでミッドガル全域のコンピューターにアクセスし
シェルク:問題がなければ、ディープグラウンドまでの侵入をサポートします

ヴィンセントとリーブがお互いの顔を見える

シェルク:違いますよ
シェルク:あなたをモニターしていると、彼女のデータが、復元されることがあるのです
シェルク:これは、データの欠損を埋めるための行為です
ヴィンセント:何も言ってない

あっ……という顔をするシェルクは

シェルク:と、とにかく、ずっとというわけではありませんが、多少のサポートはいたします
ヴィンセント:分かった、頼む
シェルク:あ、いえ、いつも命じられ動いていたので、《頼む》と言われるのは珍しいなと……
シェルク:んっ、こちらの話です
リーブ:…………。では、船の警備も《頼んで》しまいましょうかね?
シェルク:?
リーブ:あなたの強さは、以前見せてもらいましたから
リーブ:この先、何が起こるか分かりませんし できる限りでよろしいので、お願いいたします
シェルク:私……が?
リーブ:はい
WRO隊員:局長ー!

WRO隊員のリーブを呼ぶ声。

リーブ:あ、では、私はこれで、ヴィンセント、また後ほど
リーブ:それでは、シェルクさん、頼みましたよ

走っていってしまうリーブ。
ヴィンセントは、シェルクを見てうなずいて去っていく
1人、その場に残っているシェルク

シェルク:守る?

少し考え、頭を横にふり

シェルク:なんで私が…… そもそも……理由がありません……

その場から去っていくシェルク。
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