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第10章 ディープグラウンド

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ディープグラウンドを進んでいくヴィンセント。
ディープグランド・廃墟、突如現れた闇に飲み込まれてしまうヴィンセント。
だが闇に光が生まれて……

シェルク:だめ、それ以上カオスになっては……
シェルク:あなたは、この闇に捕らわれないはず。同じ闇より、生まれし命を持つから……
シェルク:心を……細く……落ち着……けて……

シェルクの声――光は、段々と強い光になっていく。
闇の中から脱出するヴィンセント。消える闇。
その頃、闇の中――
シールドマテリアで張った丸い防御結界の中で、体育座りをしているシェルク

シェルク:あんなに大人なのに……
シェルク:手がかかる人……
シェルク:彼女の気持ちも少し分かる気がしますね

結界にヒビが入る

シェルク:魔力が切れても死ぬだけ……
シェルク:たいした意味はありません
ルクレツィア:ここが……

突然のルクレツィアの声に驚くシェルク。
場面は変わり、カオスの泉。

ルクレツィア:ここが、そうなんですね?
グリモア:あぁ、この奥こそ、カオスが生まれる場所に違いない

泉に走っていってしまうルクレツィア

グリモア:あ、おい!
ルクレツィア:早く! グリモア博士!
グリモア:泉は逃げないよ

場面は再び変わり、神羅屋敷の地下。
椅子に座りコンピューターのキーボードを叩くルクレツィア、後ろにいるグリモア
カプセルの中に邪悪な何かが動いている

グリモア:少し、急ぎすぎてるんじゃないか?
ルクレツィア:急ぎますよ。私の論文を妄想だなんて言っているやつらを見返さなきゃならないんですから
グリモア:急いては事を仕損じるというがね

カプセルを見るグリモア

グリモア:?

カプセルの中で大きくなっていく邪悪な何か
ルクレツィアは、それに気づく

ルクレツィア:え!?

カプセルにヒビが入っていき、

グリモア:あぶない!

ルクレツィアを突き飛ばすグリモア
同時にカプセルが割れ、邪悪な何かが飛び散る。
左腕に邪悪な何かが付き、苦しむグリモア。
ルクレツィアは立ち上がり、グリモアに駆け寄る

ルクレツィア:大丈夫ですか?!
グリモア:あ、あぁ、大丈夫だ
グリモア:大丈夫……

喋りながらも、苦しそうなグリモア。
場面は更に変わり、あお向けに倒れているグリモアの側にルクレツィア

ルクレツィア:グリモア博士!

ルクレツィアはグリモアの上半身を起こす

グリモア:息子に……ヴィンセントに……すまないと……
ルクレツィア:ダメです! しっかりしてください!
グリモア:じゃあ……ボクは……先に星へ還るよ……

グリモア博士から無数の緑色をした光の玉が放出され、無数の緑色をした光の玉が一斉に天に昇ると共に消えるグリモア

ルクレツィア:いやぁーー!!
ルクレツィア:いや! いや! なんで? なんで、消えちゃうの? なんで、あなたが……
シェルク:大丈夫……星に…還っただけだから……

泣くルクレツィアを遠くで見ているシェルク。
場面は変わり、自然に囲まれた場所、手作りの墓の前で泣く声。

シャルア:もう、泣くな
シェルク:だって……ぐすん
シャルア:大丈夫……星に還っただけだから……また、会えるよ
シェルク:ぐすん……ほんと?

視点が動き、幼い頃のメガネをかけたシャルアが立っている

シェルク:(……私……?)
シャルア:あぁ、本当だ
シェルク:(違う……姉さん……?)
シャルア:この星の命は、巡ってるんだ。母さんが言った、だから、また、会えるよ
シャルア:母さん、嘘つかないだろ?
シェルク:……うん
シャルア:だから……

場面は変わり、シールドマテリアで張った丸い防御結界の中にいるシェルク

シェルク:姉さん……
シェルク:?!

何故かシェルクの横に立っているシャルア

シャルア:ねぇ
シャルア:私も、星に還っていいかな?
シェルク:……だめ
シャルア:ん?
シェルク:まだ……だめ……私、お姉ちゃんに……

笑い、シェルクの頭に手を乗せるシャルア

シャルア:大丈夫
シャルア:また会えるよ

場面は、シールドマテリアで張った丸い防御結界の中で、体育座りをしているシェルクに戻る

シェルク:夢……?
シェルク:いえ、また……断片が干渉を……

シェルクの頬を伝わり、一粒の涙が……

シェルク:え?

泣いている自分に驚くシェルク

シェルク:とっくに……なくなってると……思ってました……

ヴィンセントは、闇に邪魔されて後戻り出来なくなる。
ヴィンセントは先へ進み、ディープグランド・廃墟の奥まで来ると――

ネロ:初めまして……ですかね?

ネロ登場。

ヴィンセント:ネロ
ネロ:アナタはどちらかというと、ボクたち寄りの存在だと思い、放っておきましたが、これ以上、兄さんに近づくなら、消去しますよ?
ヴィンセント:兄さん?
ネロ:えぇ、ボクのヴァイス兄さん、ボクより強く、世界で唯一ボクを愛してくれた兄さん
ネロ:でも……

何か考えるネロ。

ネロ:まぁ、いいでしょう。それも、今日までです。あと、少しで兄さんは……
ヴィンセント:シェルクはどうした?
ネロ:? ……シェルク?
ネロ:あぁ、そういえば、どうしたのでしょうね? 確か、空に材料の回収をしに行った時、ボクに向かってきた気がしました
ネロ:多分、ボクの中で、消えてるんじゃないですかね?

ケルベロスを手にとるヴィンセント

ネロ:いいですよ、少し……遊びましょうか?

ネロと戦闘。勝利するヴィンセント
戦闘後、倒れているネロ

ネロ:なるほど……アスールやロッソが、敗れたのも無理はないかもしれません

起き上がるネロ。

ネロ:でも……そろそろ終わりにしましょう

ヴィンセントはネロの闇に飲み込まれる。
闇の中で、辺りを見渡すヴィンセント。
その頃、闇の中でシールドマテリアで張った丸い防御結界の中で、体育座りをしているシェルク
結界にヒビが入っていく音。

シェルク:終わり……ですかね……
シェルク:え?

そこにヴィンセント登場。

ヴィンセント:返しに来た

拾ったシェルクの携帯を渡そうと、手を前に出す

ヴィンセント:こんな居心地の悪い場所で、話し込むこともないだろう……
ヴィンセント:出るぞ
シェルク:……はい

ネロがヴィンセントとシェルクを飲み込んでいる巨大な闇を見て、去ろうとすると
闇の中からヴィンセントとシェルクが脱出。シェルクは脱出したと同時に倒れる
振り向くネロ。

ネロ:そうですか……
ネロ:カオス……
ネロ:命の淀みより、生まれし生命
ネロ:だから、その淀みを埋められた。ボクの闇は効かない……

ネロが生み出した闇は消える。

ネロ:そういうことですか
ネロ:なら……

物凄く巨大な闇を自分の背後に生み出すネロ。
突然、ネロの近くに十字手裏剣が飛んできて地面に刺さる。
錆びた色したタンクらしき物体の上に後ろ向きで立っている白いローブをまとったユフィ

ユフィ:天網恢々、疎にして漏れちゃう世の中だけど
ユフィ:闇あるところにゃ光ある
ユフィ:そう……照らしてみせます
ユフィ:アタシの光で!

前を向く

ユフィ:ウータイーのスーパー忍! ユフィ・キサラギ!!
ユフィ:後光を背負って……再び参上!!!

前に指さすユフィの周りが一瞬光る。

ネロ:兄さんが呼んでいる……

奥へ歩いていってしまうネロ
ケルベロスをしまい、倒れているシェルクをしゃがんで見るヴィンセント

ヴィンセント:大丈夫か?
シェルク:えぇ
シェルク:夢をみました
シェルク:いえ……夢ではないですね……
ユフィ:お~い
ユフィ:無視すんな!

その場でジャンプして、自分の存在をアピールするユフィだがバランスを崩して、落下して顔から滑ってヴィンセントの近くへ
ため息をもらすヴィンセント。
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