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楓海

カード考察:ハーピィ・クィーン

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■カード考察:ハーピィ・クィーン



《ハーピィ・クィーン》 ☆4 風 鳥獣族 攻撃力/守備力 1900/1200
このカードを手札から墓地に捨てる。デッキから「ハーピィの狩場」1枚を手札に加える。
このカードのカード名は、フィールド上または墓地に存在する限り「ハーピィ・レディ」として扱う。


□初見

1分目により、起動効果として手札からこのカードを墓地に捨てる事で、デッキから《ハーピィの狩場》をサーチする事ができます。
2文目により、このカードはフィールド上または墓地では「ハーピィ・レディ」として扱われます。この効果は元々「ハーピィ・レディ」として扱われるわけではないので、デッキに「ハーピィ・レディ」3枚とこのカード3枚を問題なく採用する事ができます。また、デッキ内などではこの効果は発揮されないので、《万華鏡》の効果によってこのカードをデッキから特殊召喚する事はできません。このカードによって《万華鏡》の発動条件を満たす事は可能です。

Q.このカードのカード名は~、の効果は何効果になりますか。
A.特に効果の種別はありません。(~として扱う)

Q.このカードが召喚・特殊召喚された時、すでに発動している《ハーピィの狩場》の効果は発動しますか?
A.はい、発動します。このカードが召喚された瞬間から《ハーピィ・レディ》として扱われます。

□華麗なる王女。・・・女王だっけ?

まず一言。

これぞ革命!

だ。
えぇー、1文目の効果から順に見ていきましょうか。
1文目は《狩場》専用の《テラ・フォーミング》です。カード考察:テラ・フォーミングで語った通り、この効果だけではイマイチなのですが、これに「腐ってもモンスターである」であるという一点が付加された事により劇的な仕上がりを見せています。《フォーミング》の弱点を全て払拭していると言えるでしょう。
細かく弱点克服過程を見ていくと。

1.前述の通り、モンスターであるのでわざわざ魔法カードのスロットを割かなくともよい。
2.これもスロット問題だが、フィールド魔法*3 《フォーミング》*1という構成から、フィールド魔法*3 《クィーン》*3 またはフィールド魔法*2 《クィーン》*3 といったスッキリとした構成をとれる。
3.美しい。
4.上の2.についてだが、フィールド魔法*2 《クィーン》*3 の構成をとれるのは、このカード自体が3~4枚目のフィールド魔法として「だけ」機能する《フォーミング》とは違い別用途での使用が可能であるという事。
5.つまり【選択肢】がこの1枚に存在してしまうのだという事。
6.モンスターの起動効果なので、魔法カードよりは無効にされにくい。墓地発動なので《スキル・ドレイン》では無効にできないし。まぁ《次元の裂け目》で無効になっちゃうけど。気にしない。
7.とにもかくにも「モンスターである」という事に尽きる。

このように、パーフェクト・バディじゃなくて違くてパーペキなのです。
一応、弱点らしきものを挙げてみるとですね。

1.《デザートストーム》との共存は難しくなった。
2.嫉妬されるかもしれない。
3.魔力カウンターを稼ぐ事は無理。

こんなものですか。1.は案外きつい弱点ですが、他はまぁ、アレだアレ。

□風属性ってたまにおかしな下級が出ると思う。

では本命、2文目の効果です。FOTBのフィールド魔法サイクル【後述】の中でこういった効果が付くのは《クィーン》だけ。この効果によって末恐ろしいまでのカードパワーを得る事になりました。
まずこの効果は特に種別が定義されるものではありません。俗に言うルール効果というヤツです。この効果はルールに直接干渉する効果なのでこう言われているわけなんですが、《スキル・ドレイン》などでも無効にされないのが特長です。よって、フィールド上に表側表示で存在するか墓地に存在しているこのカードは《ハーピィ・レディ》なのです。
これにより受けられる恩恵、その最大のものは《ハーピィの狩場》です。
《狩場》はモンスターが召喚されるついでに魔法・罠まで持って行ってしまうわけですから効果としては破格の破格。唯一の弱点はデッキに入れられる《ハーピィ・レディ》の数は3というルールの壁。《クィーン》はこれを上手い具合に打破してくれました。
単純に通常召喚しているだけでも、デュエル中に六回まで効果を発動するチャンスが得られたわけですからこれ以上のものはありません。また3枚では発動できるかも怪しいですが6枚なら1枚くらいドローする事を願っても罰はあたりません。
次に価値を見直されるカードは《ヒステリック・パーティー》でしょう。墓地に2枚は《ハーピィ》がいなければコストに合わないこのカード、3枚しか採用できないカードの内2枚を落とすのは至難の業でした、実際。やはりこれも6枚ならば必然的に墓地に溜まりやすいですし、《パーティー》によって場に出せる枚数が5枚まで跳ね上がり《パーティー》1枚で逆転も夢ではなくなりました。確実性と爆発力を高まらせた《パーティー》は地雷となりうるかもしれません。
《万華鏡-華麗なる分身》については難しいところです。この効果は残念ながらデッキ内では発揮されないために《万華鏡》でデッキから特殊召喚する事はできません。そのため3枚から6枚にという構図の恩恵にいまいちあずかれません。発動条件を満たしやすくはなったため扱いやすくはなったのですが、もうデッキには《クィーン》しかいないという状況が怖いですね。
《ハーピィズペット仔竜》は「ハーピィ」と名の付くカードならば構わないために《レディ》として扱われるこの効果から直接に有利なわけではないのですが、このカード自体のスペックが高いために相乗効果で強くはなっています。
これだけのカードの価値が上昇したように、この効果の最も強力な部分は「ハーピィ・レディ」というカードに対するサポートカードの多さとそのシナジーの頑強さでしょう。

□嗚呼《ヂェミナイ・エルフ》

これだけ強いのに1900/1200。メリット効果が2つも付いて1900。《SB》はどこへ行くの!?
1900という数字は現状猛威を振るっている《エアーマン》に《狩場》なしで勝てるという事です。同じく風属性である《エアーマン》には風属性を強化するデッキで勝つ事はほぼ無理でした。それを簡単に打ち負かしてしまう数字をこのカードは持っています。
バニラデッキと戦った場合、多くのデッキが下級戦を制圧されてしまう事からも分かるとおり、1900という数字は驚異です。安定感が違うのです。
そのため《ハーピィ》デッキの《ハーピィ・レディ》構成にも《SB》の入る余地はなくなったと言えるでしょう。このカードががっちり支えてくれるために1ライン下の安定感である《SB》を使う必要はありません。そのまま押し勝つ事を目指し、《1》あるいは《2》を採用しましょう。

□この1枚で《ハーピィ》の戦力は50は上がったね。え? いやだから50だよ。

とりあえず1900。
《狩場》があれば2100。
《狩場》がなければ持ってくるゼ。
《狩場》があるならアドバンテージ、ゲット!
最後のとどめだ《ヒステリック・パーティ》!!

すごい。

□サイクル中、最も美しいのは彼女だがなにか!?

FOTBには対応するフィールド魔法をサーチする事のできるモンスターのサイクルが存在します。

      名 前        属性  種族 攻撃力/守備力 フィールド魔法 自壊
E・HERO キャプテン・ゴールド  天使 2100/800 摩天楼-スカイスクレイパー  ○
天空の使者 ゼラディアス        光  天使 2100/800 天空の聖域  ○
ジェネラルデーモン          闇   悪魔 2100/800 万魔殿-悪魔の巣窟 ○ 
アトランティスの戦士         水   水  1900/1200 伝説の都 アトランティス ×
キラーザウルス 地   恐竜 1800/1100 ジュラシックワールド ×
墓守の司令官             地   魔法使い 1600/1500 王家の眠る谷-ネクロバレー ×

【自壊】に○が付いているものは、フィールドが対応するフィールド魔法のものでない場合、永続効果として自信を破壊する効果があります。
自壊効果があるカードは選択肢の1つ、とりあずモンスターという利点がかなり弱くなってしまうため、上3は弱めです。ただ、《フォーミング》よりは間違いなく強いためある程度は採用できそうです。
《キャプテン》はとにかくサポートカードの多さが目を惹く《E・HERO》です。ただ逆にあえてこのHEROをチョイスするのか、という視点になってしまうのが可哀想な所。
《ゼラディアス》は天使族に珍しい超アタッカー。しかし《天空の聖域》自体に攻撃力/守備力上昇効果もないカードなのでサイクル中1番活かしづらいですね。天使族は《天空の聖域》があればより強くなるカードが多いので、その付加効果を狙うならアリでしょう。
《ジェネラルデーモン》も自壊効果が・・・。攻撃力が低くてもよいので、レベルが2や1だったなら《万魔殿》の効果でデッキからサーチしやすくなるので隙がなく良かったのですが。
《アトランティス》は水でこれ!? という1900モンスター。攻撃力不足に悩む水デッキの救世主な1枚です。一応《クィーン》よりはシンプルな作りになっていてビートダウンなら風>水という構図が崩れているわけではないデザイン。
《キラーザウルス》はジュラシックワールドの上昇値が300なばっかりに1800な恐竜さん。1900ならフィールド魔法がない場合も使えるカードなのですが、1800では《カイクウ》や《SASUKE》の前では寂しい。
《司令官》は個人的に拍手を送りたい1枚です。永い間後続の現れなかった《墓守》デッキに十二分な選択肢を与えてくれました。このデッキは《ネクロバレー》がないと本気で回り始めないため、このカードを3枚積む事による利益は計り知れません。《墓守》という名前が1つの効果のようなものなのでメリット効果2つ持ちですね。1600という数字はメリットでありデメリットであります。

こうして見るとわかりますが、やはりメリット効果を2つ持ちなおかつ1900の《クィーン》はサイクル中飛び抜けてカードパワーが高いですね。

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