ウィッシュルーム 天使の記憶 Chapter2 “December 28th, 1979, 5:30~6:00 P.M.” ①
登場キャラクター
|
カイル |
132 |
|
ルイス |
117 |
|
ローザ |
57 |
シーン①2F廊下 (0:00~8:35)
カイル 001“さてと・・・”
002“まずはホテルの中の捜索を始めるか・・・”
003「・・・ん?廊下に誰かいる」
004「・・・あんたか」
005「そこで、何をしてる?」
ローザ 006「見ればわかるだろ 掃除してんだよ」
007「でも、いくら掃除しても すぐに汚れるんで いやになっちまうけどね」
008「どうやら どっかに 散らかす客が泊まってるらしくてね」
カイル 009「俺は散らかしてない」
ローザ 010「誰も あんたのことだなんて 言ってないだろ」
011「でも、正直掃除は大変だよ」
012「ほんとは2階の掃除は ルイスっていう ボーイなんだけど」
カイル 013“・・・・ルイス?”
ローザ 014「あの男 いつも掃除の時間になると どっかに消えちまうんだよ」
015「まったく、ルイスのやつ どこでサボっているんだか」
016「おまけにさ そのルイスときたら」
017「ほら、あんたも さっき会っただろう」
018「あのミラにひと目ぼれした なんて言い出してね」
019「ミラ、はどうしているんだ?」
020「まったく 色気だけは一人前なんだから」
(選択肢「ルイスってどんな男だ?」)
カイル 021「ルイスって、どんな男だ?」
ローザ 022「役立たずだ」
カイル 023「・・・役立たず?」
ローザ 024「ああ」
025「能天気な男で 返事だけはいいんだけど」
026「大事なときは いつでもトンズラ」
027「おかげで、あたしの仕事は 増えるいっぽうだ」
028「だから、ルイスなんて さっさとクビにして」
029「もっと働き者のいい男を入れてくれって マスターに頼んでるけど」
030「こんな噂のあるホテルで 働きたがる人間なんて なかなか見つからなくて」
カイル 031「ちょっと聞かせてくれ」
(選択肢「噂って何だ?」)
032「噂って何だ?」
ローザ 033「えっ・・・」
カイル 034「このホテル 何か、噂があるのか?」
035「もしかして、それって・・・願いが叶う話のことか?」
ローザ 036「・・・願いが叶う話?」
037「何、言ってんだい? そんな夢みたいな話じゃなくてね・・・」
038「実はね、このホテルの前のオーナーのときに・・・」
カイル 039「・・・前のオーナー?」
ローザ 040「・・・あっ」
カイル 041「・・・どうした?」
ローザ 042「ああ、いけない つまらないことを話しちまうとこだった」
カイル 043「ちょっと、いいか?」
(選択肢「つまらないことって何だ?」)
044「つまらないことって、何だ?」
ローザ 045「どうでもいいことって言うことだよ」
カイル 046「・・・気になるな」
ローザ 047「気にしないでくれって言ってるだろう」
048「このホテルには 噂なんてないって 何度も言ってるだろう」
カイル 049“・・・どうした?”
(選択肢「ミラはどうしている?」)
050「ミラはどうしてる?」
ローザ 051「寝てるよ あたしの部屋で」
052「疲れていたんだろう ソファに座らせて お茶を飲ませたら」
053「そのまま、うとうとして 寝てしまって・・・」
カイル 054「彼女、何か話したか?」
ローザ 055「それが 何にも言わないんだ」
056「このまま、ずっとあんな様子じゃ困ってしまうよ」
057「今夜ひと晩面倒みたら 明日の朝は、警察に連絡してみるかね」
カイル 058「・・・そうか」
ローザ 059「おやおや」
060「あんたもミラのことが 気になるのかい」
カイル 061「そんなんじゃない 俺は、ただ・・・」
062“ミラのしていた ブレスレットが・・・”
063“本当にブラッドリーの ものだったら・・・”
ローザ 064「・・・ただ、なんだい?」
カイル 065「いや、彼女に聞きたいことがあって・・・」
ローザ 066「聞きたいことって?」
(選択肢「ブレスレットのことだ」)
カイル 067「彼女がしていた ブレスレットのことだ」
ローザ 068「ブレスレット?」
069「あのブレスレットがどうかしたのかい?」
カイル 070「俺の知り合いの持ち物に よく似ているんだ」
071「だから、どこで 手に入れたのか聞きたくて」
ローザ 072「あんたの知り合いの持ち物か・・・」
073「・・・ふうん なんか、ワケありそうだね」
カイル 074「だから、彼女にちょっと 話を聞きたい」
075「あんたの部屋に行ってもいいか?」
ローザ 076「今はダメだよ」
カイル 077「いつならいい?」
ローザ 078「・・・そうだね」
079「8時過ぎだったらいいよ」
080「あたしの部屋にはロビーから行けるから」
081「スタッフ専用のドアを 入って、廊下を左に曲がった最初の部屋だよ」
カイル 082「わかった」
083“8時にローザの部屋か 手帳にメモしておくか・・・”
ローザ 084「あっ、いけない!」
カイル 085「・・・ん?」
ローザ 086「レストランの支度を始める時間だ!」
087「こんなところで 無駄話をしている暇なんて なかったんだった」
カイル 088「レストラン?」
ローザ 089「そうなんだよ レストランの料理も あたしの担当でね」
090「やることが多くて 体がいくつあっても 足りやしない」
091「じゃ、話の途中で悪いけど あたし、行くから」
カイル 092「ああ」
ローザ 093「あんた、もし ルイスを見かけたら」
094「あたしが 探してたって 言っといておくれよ」
カイル 095(ローザはそう言うと 慌てて立ち去った)
シーン②リネン室 (8:42~28:34)
カイル 096「・・・ん?」
097「・・・口笛か どこから聞こえたんだ」
098「口笛は、この部屋から 聞こえる」
099「・・・ん?鍵が開いてる」
100「誰か、いるのか?」
ルイス 101「ヒュー、いい女だぜ」
102「ハリウッド女優は さすがに違うな」
カイル 103「・・・おい」
ルイス 104「えっ・・・」
105「なんだ、あんたか・・・」
106「驚かすなよ」
107「ここは リネン室だぜ」
108「宿泊客の入ってくるとこじゃない」
カイル 109「廊下を歩いていたら 口笛が聞こえた」
110「ドアが開いてたから 覗いてみたんだ」
ルイス 111「・・・ふうん」
カイル 112「何、読んでたんだ?」
ルイス 113「客が忘れてった雑誌だよ」
カイル 114“客の忘れものか・・・”
ルイス 115「ま、忘れてるのか 捨てていってるのか よくわかんないがな」
116「で、俺に何か用か?」
(選択肢「こんなところでサボりか」)
カイル 117「こんなところでサボリか」
ルイス 118「・・・サボリ?」
カイル 119「掃除はいいのか?ローザがおまえのこと捜してたぞ」
ルイス 120「何だい、突然 何を言い出すかと思ったら」
121「掃除?」
122「そんなもん とっくに済ませたよ」
カイル 123「ちょっと、待て」
(選択肢「どんな掃除をしたんだ」)
124「どんな掃除をしたんだ」
ルイス 125「えっ、どんなって?」
126「どんなって」
カイル 127「いつもやってることだろ 教えてくれよ」
ルイス 128「ほらさ、モップかけて 雑巾で拭いて」
129「あとは、適当にって感じだよ」
130「小姑みたいなこと 聞くなよ」
131「ハイドの旦那 いや、ハイドさんよ」
132「言っただろう 俺は足を洗って 真面目にやってるって」
133「マンハッタンのときより 3倍、真面目に働いてる」
カイル 134「3倍でこれか・・・」
ルイス 135「説教ならやめてくれよ」
136「俺は、これで いっぱいいっぱいなんだよ」
137「あんたも 刑事を辞めて 今の仕事じゃ 苦労してるんだろ」
138「俺もあんたと一緒だ ときには息抜きも なくちゃやってられない」
139「メイドのローザは 口うるさいばばあで」
140「マスターのダニングは ケチで人使いが荒いし」
141「このホテルのボーイは 俺ひとりだけなんだぜ」
142「いくら働いても 仕事は増えるばっかりだ」
143「やる気もうせるさ」
カイル 144「・・・ここをクビになったら どうする?」
ルイス 145「ふん!」
146「なるかよ、クビになんて」
147「こんなホテルに住み込みで 働こうっていう物好きは 俺ぐらいなもんだ」
148「このホテルに あんな噂が ある限りはな」
カイル 149“あんな噂?”
(選択肢「あんな噂って何だ?」)
150「あんな噂って、何だ?」
ルイス 151「出るんだってよ、ここ」
カイル 152「・・・何が?」
ルイス 153「・・・幽霊さ」
カイル 154「・・・幽霊?」
ルイス 155「・・・ああ」
156「なんでも、ここで昔 事件があったんだってさ」
カイル 157“事件?いつの話だ?”
ルイス 158「それから 幽霊が出るっていう噂が たっちまったそうだ」
159「真夜中になると 聞こえてくるんだってよ 女の子の泣き声が」
160「泣き声がする部屋に行くと そこには 白いドレスを着た 女の子がいて・・・」
161「声をかけたら 消えちまうそうだ」
162「そんな噂があるもんだから このあたりの人間は、誰もここで働きたがらない」
カイル 163「幽霊を、見たのか?」
ルイス 164「見るわけないだろ」
165「そんなの噂だけだ」
166「・・・ああ、でも 今日、彼女を見たときは」
167「後ろ姿にちょっと どきりとしちまったな」
168「・・・いや、違う 彼女は幽霊なんかじゃない」
169「・・・あれは このホテルに間違って 迷い込んだ天使だよ」
カイル 170「・・おい 何、言ってるんだ ひとりでブツブツと」
171「彼女って、誰のことだ?」
ルイス 172「いるんだよ ちょっと不思議な子がね」
173「ミラって名前の子だ」
カイル 174“ミラか・・・”
(選択肢「ミラって、どんな子だ?」)
175「ミラって、どんな子だ?」
ルイス 176「えっ・・・」
177「どんなって・・・」
カイル 178“・・・おいおい 何、照れてる?”
179“ミラにひと目ぼれって いうのは、本当か“
180「フロントにいた 髪の長い子のことか?」
ルイス 181「なんだよ あんたも、会ったのか?」
182「かわいい子だっただろ」
カイル 183「・・・そうか?」
ルイス 184「わかっちゃいないな 女を見る目がないのも 相変わらずなんだな」
カイル 185「・・・待てよ」
(選択肢「わかっちゃいないだと?」)
186「女を見る目がないだ?」
ルイス 187「ああ」
188「あの子の良さが わかんないなんて 見る目ないに決まってる」
カイル 189「俺は あんな子供は 相手にしない」
ルイス 190「やっぱり わかっちゃいない」
カイル 191「・・・なんだと」
ルイス 192「あの子は蝶になる寸前の さなぎちゃんなんだよ」
193「それもわかんないのかよ」
(選択肢「事件が起きたのは いつのことだ?」)
カイル 194「事件が起きたのは いつのことだ?」
ルイス 195「・・・いつ?」
196「10年前の事件だって 話だぜ」
カイル 197“10年前か、どんな事件があったんだ?”
(選択肢「どんな事件なんだ?」)
198「どんな事件なんだ?」
ルイス 199「・・・ふうん」
200「あんた、刑事辞めても 事件ってやつには 興味あるのか?」
カイル 201「・・・まあな」
202「正直、事件と聞くといまだに気にはなる」
203「刑事屋根性ってやつは 簡単には抜けないらしい」
ルイス 204「へえ、 そんなもんかね」
205「でもよ、あんたがまさか 刑事を辞めるなんて 思わなかったぜ」
206「あんたって 一生刑事やってろよって 感じの男だったからな」
カイル 207「・・・そうか」
208「で、どんな事件なんだ?」
ルイス 209「近所のスタンドのおしゃべりな店員から 聞いた話なんだが」
210「このホテルに 父親と娘の親子連れが 泊まって」
211「夜中に、その娘がいなくなっちまったそうだ」
(選択肢「娘がいなくなった?」)
カイル 212「娘がいなくなった?」
ルイス 213「ああ、女の子だってさ 10才くらいの」
214「父親は 必死で娘の行方を捜したが、 朝になっても娘は見つからなかった」
215「それから しばらくしてから 警察に差出人不明の 手紙が届いたそうだ」
216「その手紙には 娘の死体の在り処が 書かれていたってさ」
(選択肢「娘の死体は見つかったのか?」)
カイル 217「娘の死体は見つかったのか?」
ルイス 218「噂じゃ、死体は 見つからなかったってことになってる」
219「結局、犯人はわからず 事件は未解決のままだとよ」
カイル 220「・・そうか」
ルイス 221「で、その事件のあと 妙な噂が立ち始めた」
222「真夜中に殺された娘の幽霊が出るってな」
223「その噂のせいで ホテルから客の足は遠のき つぶれちまったそうだ」
カイル 224「ちょっと、聞かせてくれ」
(選択肢「つぶれただと?」)
225「つぶれただと?」
226「・・・つぶれただと?」
ルイス 227「ああ ダニングの親父は5年前に」
228「そうして つぶれたホテルを 格安で買い取って オーナーにおさまった」
229「俺が知ってるのは そんなとこだ」
230「でも、あの事件のことは ダニングの親父もローザも なぜか話したがらない」
(選択肢「客の忘れ物って 多いのか?」)
カイル 231「客の忘れ物って 多いのか?」
ルイス 232「ああ、多いぜ」
233「中には、金目のものも あったりするが」
234「今の俺は、それにも 絶対に手はつけない」
235「全部、ダニングの親父に 届けてる」
カイル 236「・・・ダニングに届ける?」
ルイス 237「ああ、客の忘れ物は ダニングの親父が」
238「事務室で管理してるんだ」
カイル 239“・・・そうか 客の忘れ物は 事務室にあるのか・・・”
ルイス 240「ハイドの旦那よ」
241「ちょっと、聞いてもいいか」
カイル 242「・・・なんだ?」
ルイス 243「刑事辞めて マンハッタンから こっちに流れてきたのは」
244「あんたもやっぱり 昔の仲間と会いたくないからなのか?」
カイル 245「それもあるが」
246「俺はもともと ロスの生まれ育ちだ」
247「親父が死んでから お袋とマンハッタンへ 移り住んだが」
248「こっちには 仕事を世話してくれる 知り合いもいる」
ルイス 249「そうだったのか」
カイル 250「それに・・・」
ルイス 251「・・・それに? 何だよ?」
カイル 252「人を捜しているんだ」
ルイス 253「・・・・人を捜してる?」
カイル 254「・・・ああ 行方不明になった 昔の同僚をな」
ルイス 255「・・・昔の同僚って、誰だ?」
カイル 256「おまえは知らないかもしれないが、 ブライアン・ブラッドリーという男だ」
ルイス 257「・・・ブラッドリーか」
カイル 258「・・・ああ」
ルイス 259「・・・その男、どうして 行方不明になったんだ?」
カイル 260「3年前に埠頭で撃たれて 海に落ちて、そのままだ 死体は上がっていない」
ルイス 261「・・・3年前だと?」
カイル 262「・・・どうかしたか?」
ルイス 263「・・・いや、別に 何でもねえよ」
264「でも、3年も前に 行方不明になってるって」
265「じゃあ・・・ほとんど 死んじまったってことか」
カイル 266「・・・いや」
267「ブラッドリーは ・・・生きている」
ルイス 268「そう思いたい気持ちは わかるけどよ」
269「あきらめたほうがいいぜ 死んだ人間は 戻っちゃこないんだ」
カイル 270“・・・思い込みじゃない”
271“やつは必ず生きている”
ルイス 272「でもよ」
273「ダチが死んじまったり 行方知れずっていうのは たまんねえよな」
274「わかるぜ 俺もあんたと同じ・・・」
カイル 275「・・ちょっと、待て」
(選択肢「俺と同じって、何だ?」)
276「俺と同じって、何だ?」
ルイス 277「・・・あっ」
カイル 278「何があった?」
ルイス 279「・・・・・」
カイル 280「話せよ」
ルイス 281「あんたと同じさ」
282「・・・俺もダチも 3年前に死んじまった」
283「それだけだ」
284「じゃあ、俺は行くぜ」
285「あんたもさっさと 出てけよ」
286「言っただろう ここは客が入ってくる ところじゃないんだ」
カイル 287「・・・ああ」
288(ルイスは そう言うと 慌てて立ち去った)
289(グラビア雑誌が置いてある)
290(グラビア雑誌の表紙は 女優のセシル・リーだ)
291(俺は棚に置いてあった 『グラビア雑誌』を手に入れた)
292「雑誌の表紙は セシル・リーという女優のポートレートになっている」
293“12月号の雑誌だ 表紙の女優は セシル・リー・・・”
294“探し物ひとつは これか?”
295(壁際のロッカーがある ロッカーの鍵は開いている)
296(ロッカーの棚の上には 赤い工具箱がある)
297(工具箱の中には ペンチが入っている)
298(俺は『ベンチ』を 手に入れた)
299“何かの役に立つか・・・”
300(工具箱の中には バールが入っている)
301(俺は『バール』を手に入れた)
302“何かの役に立つか・・・・”
303(工具箱の中には ドライバーが入っている)
304(俺は『ドライバー』を手に入れた)
305“これも何かに使えそうだ”
306“さっそく、事務室を調べてみるか”