ウィッシュルーム 天使の記憶 Chapter3 “December 28th, 1979, 6:00~7:00 P.M.” ②
登場キャラクター
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カイル |
116 |
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ローザ |
54 |
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ルイス |
25 |
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サマー |
18 |
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ヘレン |
26 |
シーン①ディナー
カイル 001“椅子の上に何かある”
002「・・・ん?これは・・・」
003(俺は「カントリードール」を手に入れた)
004「これか・・・」
005「アイリスが言っていた人形というのは」
006“メリッサのやつ忘れていったんだな”
007“あとで届けてやるか・・・”
008“忘れないように手帳にメモしておこう”
009(俺は中央のテーブルに座った)
010“ひとりで食事をするのはいつものことだが”
011“こんなに早い晩飯は久しぶりだ”
ローザ 012「おまたせ」
013「リブロースのガーリックステーキだよ」
014「ハッシュポテトとサニーサイドアップ添えのご注文だったね」
015「今日のリブはタイムとオリーブオイルに漬け込んでから」
016「ガーリックでカリッと焼き上げてあるから香ばしいよ」
カイル 017「ああ」
ローザ 018「どうぞ、ごゆっくり」
カイル 019(ローザはテーブルにディナーを置いて出て行った)
020(テーブルの上にはディナーの皿がある)
021(皿の中にはおいしそうな料理が盛られている)
022「うまそうな匂いだ」
023「・・・うーん、うまかった」
ローザ 024「食事はすんだかい」
カイル 025「・・・ん?」
ローザ 026「空いた皿を下げさせてもらうね」
027「おや きれいに食べてるねソースまでペロリだ」
カイル 028「ああ、うまかった」
ローザ 029「そりゃあ、よかった」
030「このデザートはマスターからのサービスだ」
031「あんたに荷物の件で迷惑かけちまったお詫びだってさ」
032「ふわふわしっとりの特製シフォンケーキだよ」
カイル 033「ああ」
ローザ 034「どうぞごゆっくり」
カイル 035(ローザはテーブルにデザートを置いて出て行った)
036「紅茶のシフォンケーキか」
サマー 037「・・・ハイドさん」
カイル 038「・・・ん?」
039“・・・サマーだ”
サマー 040「お食事中にすみません ちょっとよろしいですか?」
カイル 041「何だ?」
サマー 042「実は交換していただいた荷物のことなんですが・・・」
043「もしかしてあなたが受け取ったダンボールの箱の中に」
044「あのノートの他に何か入っていたのではと思って・・・」
カイル 045「・・・何かって?」
サマー 046「箱の中に残っていませんでしたか?」
047「小さいものなんです」
カイル 048“・・・小さいもの?何が入っていたんだ?”
サマー 049「箱の中に落ちていたかもしれません」
050「あのノートの間にはさんであったはずで・・・」
カイル 051“あのノートには、何が書いてあったんだ?”
サマー 052「ハイドさんもう一度、箱の中を調べてもらえませんか?」
(話題「小さなもの?何が入っていたんだ?」)
カイル 053「小さなもの?何が入っていたんだ?」
サマー 054「しおりです」
カイル 055“・・・しおりだと?”
(話題「どんなしおりなんだ?」)
カイル 056「どんなしおりなんだ?」
サマー 057「天使の絵がついている小さなしおりです」
カイル 058「・・・天使の絵だって?」
サマー 059「ええ」
060「ブルーのしおりでリボンがついています」
(話題「あのノートには何が書いてあったんだ?」)
カイル 061「あのノートには何が書いてあったんだ?」
062「ノートの表紙には「秘密の言葉」というタイトルがあった」
063「小説の原稿か?」
サマー 064「ハイドさん、あなたあのノートを読んだのですか?」
(選択肢「表紙を見ただけだ」)
カイル 065「表紙を見ただけだ 中は見ていない」
サマー 066「・・・そうですか なら、けっこうです」
カイル 067“この男、何を気にしているんだ?”
サマー 068「では、しおりのことお願いしますね」
069「失礼します」
カイル 070「ああ」
071(サマーが立ち去った)
072“しおりか・・・”
073「忘れないように あとで手帳にメモでもしておくか」
ローザ 074「・・・食事は終わりかい」
カイル 075(突然、後ろから声がした)
076「・・・ん?」
ローザ 077「どうだった、デザートは?」
カイル 078「最高だ」
079「久しぶりにうまい晩飯だった」
ローザ 080「そりゃあ、よかった」
081「ところでさ」
082「今の人、211号室のサマーさんだろ」
カイル 083「ああ」
ローザ 084「何してる人なんだろうね」
(選択肢「小説家らしいな」)
カイル 085「小説家だそうだ」
ローザ 086「えっ、小説家だって・・・」
カイル 087「ああ、結構有名だとか自分では言ってた」
ローザ 088「そうか・・・マーティン・サマー・・・」
089「いやだよ、あたしときたら気が付かなかったなんて」
カイル 090「何、言ってるんだ?」
ローザ 091「いやね 同じ名前だってことはわかっていたけど」
092「まさか、あの人が本当にそうだったなんて・・・」
カイル 093「ちょっといいか?」
(選択肢「本当にそうだったって」)
カイル 094「本当にそうだったってどういうことだ?」
ローザ 095「わかったんだよ」
096「あの人が本物のマーティン・サマーだって」
097「あたし、ファンなんだよ あの人の小説の」
カイル 098“・・・ローザはあの男のファンだったのか?”
ローザ 099「だのに、あの人が本物のサマー先生だとは気付かずに」
100「ただの同姓同名のお客だと思い込んでいたなんて・・・」
カイル 101“同姓同名の客か”
ローザ 102「やだよ、なんてドジだったんだろう」
(話題「あんた、サマーのファンだったのか?」)
カイル 103「あんた、サマーのファンだったのか?」
ローザ 104「まあね、ものすごくって言うわけじゃないけど 好きだね、あの人の本」
カイル 105「サマーってどんな作家なんだ?」
ローザ 106「サマー先生は10年前に大手出版社の懸賞小説でデビューした作家だよ」
107「いきなり大賞をとった期待の新人でね」
108「衝撃のデビュー作はほら「秘密の言葉」っていうタイトルの本で・・・」
カイル 109「ちょっと、教えてくれ」
(選択肢「『秘密の言葉』って?」)
カイル 110「・・・「秘密の言葉」って?」
ローザ 111「ああ、それがデビュー作のタイトルで・・・」
カイル 112“・・・「秘密の言葉」かどこかで聞いたことある”
113“そうだサマーのあのノートの表紙にあった題名だ・・・”
ローザ 114「面白い小説なんだよ」
カイル 115“・・・面白い小説?どんな内容だ?”
ローザ 116「そうだ!」
カイル 117「・・・どうした?」
ローザ 118「絶対、サインもらっておかなくちゃ!」
(話題「『秘密の言葉』ってどんな小説だ?」)
カイル 119「『秘密の言葉』ってどんな小説だ?」
ローザ 120「親友から裏切られた男が完全犯罪で復讐を果たすって話なんだけど」
121「人の心の闇を描いたハードな内容で胸に響く話なんだよね」
カイル 122「親友に復讐か・・・」
(話題「俺と同じ名前の客がいただろう?」)
カイル 123「以前、俺と同じ名前の客が泊まったことがあるだろう?」
ローザ 124「あんたと同じ名前?」
カイル 125「ああ 半年くらい前に」
ローザ 126「半年前ねえ・・・」
127「いや、覚えはないね」
128「カイル・ハイドって名前の客のことなんて覚えてないよ」
カイル 129「そうか・・・」
ローザ 130「あんたと話してる暇はなかったんだ」
131「じゃあごゆっくり」
カイル 132(ローザはそう言うと慌てて立ち去った)
シーン②食後
カイル 133「…ん?」
134"ミラだ…"
135"何をしているんだ?"
ルイス 136「だからさあんたの気持ちはうれしいって」
137「ローザのおばさんだってそう思ってるんだけど」
138「今、ローザはほんとに忙しいんだよ」
139「まいったな そんな顔されてもな」
140「なあ、ローザの部屋に戻って待ってろよ」
カイル 141(ミラは廊下に出て行った)
142「…ミラは何か話したか?」
ルイス 143「何にも…」
カイル 144" やっぱり、話せないのか"
ルイス 145「あの子、話せないのか話さないのか…」
146「よくわかんねえな」
カイル 147「…ああ」
ルイス 148「でも、かわいいんだよな」
カイル 149「…ん?」
150「あれは…ミラだ」
151「何を見ているんだ?」
152「おい」
153「何を見てるんだ?」
154「その絵を見ていたのか?」
155「絵か…」
156「どこがいいんだこの絵の」
157「絵は嫌いじゃないが絵の良し悪しは俺にはよくわからん」
ローザ 158「ここにいたのかい」
カイル 159(後ろから声がした)
ローザ 160「ミラ、どうしたんだ」
161「あんたがあたしの仕事を手伝ってくれようって気持ちは嬉しいけれど」
162「ほんとうに手伝ってもらうことはないんだよ」
163「ほら、あたしはいつもひとりでなんでもやってるだろ」
164「だからさ、まあ手伝ってもらうことも苦手なんだけどね」
165「さあ、わかったならあたしの部屋で待ってておくれ」
カイル 166(ミラはローザに連れられ立ち去った)
167(階段から誰か降りてきた)
168「…ん?」
169「…ヘレンだ」
ヘレン 170「おや、ハイドさん」
171「もう食事は住んだのかい?」
カイル 172「ああ」
ヘレン 173「おいしかったかい? レストランの食事は」
カイル 174「ああ、案外いける 俺の口には十分だ」
ヘレン 175「そうかい それはよかった」
176「ところで、ハイドさん」
177「ちょっとお願いがあるんだけれど聞いてくれるかね」
カイル 178「…なんだ?」
ヘレン 179「手間をかけるけど私をレストランまで連れて行ってくれないかね」
180「近頃、目と足音が少し頼りなくなってきてね」
カイル 181「えっ…」
ヘレン 182「迷惑かい?」
(選択肢「そんなことはないが」)
カイル 183「そんなことはないが…」
ヘレン 184「じゃあ、頼むよ」
カイル 185「着いたぜ レストランはここで」
ヘレン 186「ありがとう」
187「もう大丈夫だよ」
188「助かったよ、ハイドさん ありがとう」
189「あんた、やさしい人だね」
カイル 190「俺はそんな男じゃないきまぐれであんたに付き合っただけだ」
ヘレン 191「そうかい それでもいいんだよ」
192「歳を取るとちょっとした人の優しさが身にしみてね」
193「うれしかったよ」
カイル 194「そんなもんか」
ヘレン 195「ハイドさん もし、よかったら」
196「今夜、この年寄りにもう一度だけ付き合ってくれないかい?」
カイル 197「…もう一度付き合う?」
ヘレン 198「ああ」
199「あんたとなら久しぶりに美味しいお酒が飲めそうだ」
200「よかったら一杯おごらさせておくれよ」
201「どうかね」
(選択肢「そうか、おごってくれ」)
カイル 202「そうか」
203「じゃあ一杯おごってもらうか」
ヘレン 204「ああ、素直でいいね」
カイル 205「レストランの隣にセブン・スターズというバーがある」
206「そこでいいか?」
ヘレン 207「わかったよ」
208「じゃあ、これでハイドさん」
カイル 209(ヘレンはレストランの中へ入って行った)
ルイス 210「ハイドの旦那!」
カイル 211(後ろから声がした)
ルイス 212「どうしたんだよ また、メシか?」
カイル 213「違う 人を送ってきたんだ」
ルイス 214「人を送ってきた? なんだよ、それ?」
カイル 215「212号室のヘレンという婆さんに頼まれて」
216「レストランまで手を引いてやった」
ルイス 217「ふうん、見かけによらずやさしいことがするんだな」
カイル 218「ふうんじゃないだろ そんなの、本当はお前の仕事だ」
ルイス 219「そりゃ、失礼 どうもありがとよ」
220「ところでさ ハイドの旦那」
221「レストランでちょっと拾いものしてさ」
222「旦那が座ってたテーブルの下に落ちてたんだ」
223「ほら、この万年筆旦那のじゃねえか」
カイル 224(俺はルイスから「万年筆」を受け取った)
225「俺のものじゃない」
ルイス 226「そうなのか てっきり、あんたのだと思ったけど」
227「困ったな、誰のだろう?」
カイル 228「…ん? よく見ろ万年筆のボディに名前が彫りこんである」
ルイス 229「ああ、そういやそうだな」
230「でも、使い込まれて彫り文字のインクがなくなってるから」
231「よく読めないぜ」
カイル 232「…ああ」
ローザ 233「ルイス! ちょっと、きておくれ!」
ルイス 234「ローザに呼ばれちまった」
235「ちょっと、行ってくるぜ」
カイル 236「ああ」
237(ルイスは厨房の方に走っていった)
238"…うーむ"
239"この万年筆の彫り文字を読むには…"