frame_decoration

スイスファミリー・ロビンソン

原題:Swiss Family Robinson
公開:1960年12月21日
時間:126分
監督:ケン・アナキン*



  • 目次

ストーリー

スイス*出身の一家(父フランツ、母アンナ、息子のフリッツ、アーネスト、フランシス)はナポレオン戦争*下の過酷な生活や兵役から逃れるため、ニューギニア*の植民地を目指して船に乗っていたが、船は嵐で座礁し、船員たちは彼らを残していなくなってしまった。一家はボートを漕いで近くの無人島へと漂流する。

一家は自給自足の生活を始め、立派なツリーハウスを作るまでになる。母のアンナはこのままでは息子たちが家庭を持つことなく生涯を終えることを心配し、フリッツとアーネストがほかの集落を探しに旅に出ることになる。フリッツとアーネストは海賊クアラに捕らえられた老人モアランドとキャビン・ボーイを発見する。モアランドの強い希望で二人はキャビン・ボーイを逃がすことに成功する。二人はキャビン・ボーイを連れて家族のもとへ戻ろうとするが、やがてキャビン・ボーイの正体がロベルタという少女であることが判明する。フリッツとアーネストは彼女を巡ってギクシャクし始める。

概要

ヨハン・ダビット・ウィース*の小説『スイスのロビンソン』を原作とした実写映画。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ*初のパナビジョン・レンズを用いたワイドスクリーン映画。

制作費400万ドルに対して約4,000万ドルの興行収入を記録するヒットとなり、批評家からも高い評価を得た。

本作の映像化は1940年のRKO*版に続いて二回目となる。ウォルト・ディズニービル・アンダーソン*は同作を視聴し再映像化を決意したという。

ロケ地はトバゴが選ばれ、キャストとスタッフはワクチンの接種と6ヶ月間の滞在許可を得た。ロケ環境は厳しく、イギリスの撮影隊はボイコットを起こした。主要撮影は1959年8月に開始し年内に終了した。なお、船のシーンやツリーハウスの室内のシーンはディズニー・スタジオのセットで撮影された。

作品には動物が多数登場するが、島には野生動物がいなかったため、14名の調教師が世界中から連れてきた動物たちの世話をした。犬8匹、亀2匹、猿40匹、象2頭、ダチョウ6羽、シマウマ4頭、フラミンゴ100羽、ハイエナ6頭、アナコンダ2匹、トラ1頭が調達された。

撮影終了後、ディズニーはロケ地のセットを解体する予定だったが、地元のトバゴ人の説得によってツリーハウスの外観のみが保存されることになり、9,000ドルで売却された。ツリーハウスは人気の観光地となったが、1963年9月にハリケーンのフローラによって破壊されてしまった。木は今も残っており、カウ・ファーム・ロードにあるロバーツ・オート・サービス&タイヤ・ショップの敷地内にある。

ツリーハウスのデザインはウォルフガング・ライザーマンが担当しており、テーマパークのアトラクション「スイスファミリー・ツリーハウス」では彼らのツリーハウスを体験することができる。

2004年12月12日、リメイク版が製作中という報道があり、2005年6月の時点ではジョナサン・モストウが監督とされていた。その後プロジェクトは棚上げになり、リメイクは実現していない。

キャスト

劇場公開版 ソフト版
フランツ・ロビンソン ジョン・ミルズ 内田稔
アンナ・ロビンソン ドロシー・マクガイア 池真理子(歌) 福田公子
フリッツ・ロビンソン ジェームズ・マッカーサー 片岡弘貴
アーネスト・ロビンソン トミー・カーク 八代駿 江原正士
フランシス・ロビンソン ケヴィン・コーコラン 磯辺万沙子
クアラ 早川雪洲 石波義人
ロベルタ ジャネット・マンロー 佐直千恵子
モアランド セシル・パーカー 小山武宏

  • 劇場公開版:1961年12月27日公開。


スタッフ

情報集計中…

タグ:

長編映画
最終更新:2024年09月09日 11:35