心の闇

遊戯王アニメシリーズによくある事の1つ。
どの時代・世界でも決闘者が必ず背負うものである。

初代の遊戯王デュエルモンスターズから各章のボスが亡き恋人を蘇らせるために千年アイテムに魂を捧げたり過酷な宿命から闇人格を発症させたり亡き後も父親に認めてもらうために瀬人達を電脳世界に引きずり込んだりと辛い境遇を持っていたが、明確にこの単語が登場したのはドーマ編から。
「心の闇」がキーワードとなったシリーズであり、それぞれ心の闇を背負い込んだ決闘者がドーマの傘下となり遊戯達に勝負を挑んだ。その中で登場した《オレイカルコスの結界》は使用した決闘者の心の闇を増幅させるという効果もあった。
またドーマの構成員ならず王様の心の闇までクローズアップされ、勝利に焦るあまりに《オレイカルコスの結界》を使用してしまい敗北。相棒の魂を奪われて泣き崩れ憔悴しきってしまうという姿まで描かれた。このシリーズ自体、王様人格の遊戯が心の闇を乗り越えて成長するというエピソードの側面も強く持っていた。

遊戯王デュエルモンスターズGXでは異世界編以降頻出。
佐藤先生が十代に「君には決闘者が誰しも背負い込む心の闇が無い」とトンデモ設定を説教するに始まり、異世界で仲間を全て失った十代の心の闇が覇王人格を生み出してしまった。
そして解決後のダークネス編でも主要メンバーの就職への不安という子供向けアニメとは思えない苦悩が描かれ、ダークネスにそれぞれ心の闇を突かれダークネス世界に取り込まれていった。

遊戯王5D'sでは明確に「心の闇」がメインテーマにはなっていないが、不動遊星が「自分の父親のせいでゼロ・リバースが起きてしまった」と強く背負い込んでいる事をルドガーに心の闇と指摘されていた。

遊戯王ZEXALではナンバーズカードが所有した決闘者の心の闇を増幅させるという設定であった。
また宿敵として登場したトロン一家やDr.フェイカーバリアン七皇も、過去に過酷な宿命を背負っていた。


遊戯王シリーズでは宿敵が極悪になりきれず*1自らの欲望や復讐心が一件の引き金になってしまった…というケースが非常に多い。
悪役として登場した人物が心の弱さを克服して改心するという展開は王道とも言え、そんな展開を一言で説明する便利な単語である。


特に脚本家の吉田伸がよく多用するワード群でもある。
「心の闇」という単語が多々登場するようになったらこの方が一枚噛んでいると考えて差し支えない。

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最終更新:2013年11月10日 00:54

*1 闇マリクは別