乃亜編

遊戯王デュエルモンスターズ第98~121話に区分されるパート。
バトルシティのアニメ展開が原作に追いついてしまったため制作された、約半年に渡るアニメオリジナルエピソードである。


あらすじ
準決勝が終わり決勝の舞台へ進もうとする中、突如何者かの手によってバトルシップがコントロールされ海底要塞へと進路を切られてしまう。その犯人は「乃亜」と名乗る謎の少年。要塞を脱出するには刺客を倒すしかないと告げられる遊戯達はバーチャル世界へと落とされ…そこに迎え待っていたのはかつて電脳世界に葬り去ったはずのBIG5!?そして彷徨うにつれて明らかになる亡き瀬人の養父・海馬剛三郎の影、乃亜の正体。それぞれが絡み合う陰謀、海馬兄弟を巡る因果とは――――?


デュエルモンスターズクエスト編で敵役を務めたBIG5が再登場。
「深海の戦士」「ジャッジマン」といったOCGモンスターを模した姿やエロペンギンは当時の視聴者に強烈なインパクトを与えた…はず。

剛三郎の実子である海馬乃亜が登場した海馬兄弟を巡るストーリーであり、今まで描かれていなかった海馬兄弟の過去がじっくりと掘り下げられた。
徹底的に描かれた兄弟愛は感動を呼んだが、一方で剛三郎の死因の変更*1等、原作から大幅に設定をいじられたことについては賛否両論が分かれている。

青眼を求めるキッカケになった話については、そもそも原作でも設定変わりまくりでややこしいので割愛。

その代わり繰り広げられた「デッキマスター」ルールを取り入れたデュエルは面白く、これまで背景とネタにされてきた本田御伽、それどころか静香までもがデュエルを行った展開は評判が高い(当社比)
使用カードも当時新発売されたストラクチャーデッキから中心に多くOCGカードが使用され、OCGとの連携がなされていた。

また本田は暫くBIG4太田に体を乗っ取られてロボザルに魂を移され、新たにサルキャラを確立して背景を脱却したとかしてないとか…。


描かれた対戦カードは以下の通り。
+ ...
  • 武藤遊戯 vs BIG1大下
  • 真崎杏子 vs BIG2大瀧
  • 城之内克也 vs BIG2大岡
  • 本田ヒロト&御伽龍児&川合静香 vs BIG4太田
  • 海馬瀬人 vs BIG5大門
  • 武藤遊戯&城之内克也 vs 本田ヒロト(の肉体に宿ったBIG5全員)
  • 海馬瀬人 vs 海馬乃亜
  • 武藤遊戯 vs 海馬乃亜(海馬から引き継ぎ)
  • 海馬瀬人 vs 海馬剛三郎
杏子とブラックマジシャンガールとの連携デュエルは必見。
「海馬コーポレーションのカードデータから好きにデッキを組める」という設定のため*2、城之内が《ハーピィ・レディ》を使う姿が拝めたり。

乃亜が遊戯の体を乗っ取ろうとした時に王様の記憶が流れ込んだり、剛三郎が1話の瀬人のトラウマを研究してエクゾディア・ネクロスデッキを作り上げたりとそこそこに前後の流れは意識されている。

因みにバトルシティ大ボスの闇マリクは電脳世界にお呼ばれされずにバトルシップでお留守番。
一人仲間外れにされた腹いせに機械を破壊しまくっていた。しかしそれがラストにとんでもない事態を巻き起こすことに…。

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最終更新:2013年12月09日 23:43

*1 原作は会社を乗っ取った瀬人に敗者の末路を思い知らせるべく自ら転落死したが、「会社を乗っ取られたショックで衰弱死」に変更された

*2 この設定でないとデッキを持っていない背景達がデュエルできず、遊戯や海馬は本来禁止設定の神のカードを使ってしまう