Yui Mio! season1 after2
唯が念願のギターを手に入れ、いよいよ軽音部本格的に活動開始!…のはずだが
「うへーっ、もう疲れたー」ゴロンッ
「おい、もうダウンか」
「おい、もうダウンか」
全くの初心者である唯が、ギターを弾けるはずもなく…
澪が唯にコードを教えるのが、現在の軽音部の主な活動となっている
ちなみに、この日は律と紬はクラスの用事で遅れている
澪が唯にコードを教えるのが、現在の軽音部の主な活動となっている
ちなみに、この日は律と紬はクラスの用事で遅れている
「覚えきれないよー」
「律たちが来るまで一つでも覚えようよ、平さ「ストップ!」
「律たちが来るまで一つでも覚えようよ、平さ「ストップ!」
唯が澪の言葉を遮る
「な、何だよ?」
「また唯って呼んでくれなかったー!罰として休憩追加ーっ!」グデーッ
「ご、ごめん…まだ慣れなくて」
「また唯って呼んでくれなかったー!罰として休憩追加ーっ!」グデーッ
「ご、ごめん…まだ慣れなくて」
高校に入学し、軽音部に入ったことで唯と紬という友を得た澪
元々交友関係の広くない澪にとって、出会って数週間で呼び捨てにすることには抵抗があった
こうして澪が『平沢さん』と呼ぶたびに唯が休憩を申し出た
澪はそれに対し、何も言うことができなかった
元々交友関係の広くない澪にとって、出会って数週間で呼び捨てにすることには抵抗があった
こうして澪が『平沢さん』と呼ぶたびに唯が休憩を申し出た
澪はそれに対し、何も言うことができなかった
「な、ならさ…ここができたら、私がお茶淹れるよ…だからガンバろ?ゆ、唯///…」
「…」ガバァッ
「わっ!」
「ガンバる、私ガンバるよ澪ちゃん!」
「…」ガバァッ
「わっ!」
「ガンバる、私ガンバるよ澪ちゃん!」
突然やる気を出す唯
それはお茶を飲めるからか、『唯』と呼んでもらえたからか…知るのは唯のみ
それはお茶を飲めるからか、『唯』と呼んでもらえたからか…知るのは唯のみ
「じゃ、じゃあこの部分やってみて」
教則本の譜面を指さす澪
「はいっ!平沢唯、いきまーすっ!」
威勢よく唯が弾きだす
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「ど、どう…かな?」
弾き終え、澪に判断を委ねる唯
「…うん、完璧だ…凄いぞ、唯!」
「えっ、ホント?!…やったー!ありがとー、澪ちゃーん!」ガバッ
「えっ、わっ、ちょっ…」ドシーンッ
「えっ、ホント?!…やったー!ありがとー、澪ちゃーん!」ガバッ
「えっ、わっ、ちょっ…」ドシーンッ
嬉しさのあまり澪に抱きつく唯
「いっ…つつ…」
「あぁっ!ゴメン澪ちゃん、大丈夫?」
「う、うん…唯と、ギターは大丈夫か?」
「うん!私とギー太は無事だよ!」
「そうか…って唯、ギターに名前つけてるのか?」
「そうだよ、ギー太っていうんだよ!よろしくねっ!」
「あ、あぁ…よろしく」
「あぁっ!ゴメン澪ちゃん、大丈夫?」
「う、うん…唯と、ギターは大丈夫か?」
「うん!私とギー太は無事だよ!」
「そうか…って唯、ギターに名前つけてるのか?」
「そうだよ、ギー太っていうんだよ!よろしくねっ!」
「あ、あぁ…よろしく」
驚愕(?)の事実を知る澪
「あ、あの唯…」
「んっ、何?」
「とりあえず…どけてくれないか?その、動けない」
「あぁっ?!ごめんねー、澪ちゃん」
「んっ、何?」
「とりあえず…どけてくれないか?その、動けない」
「あぁっ?!ごめんねー、澪ちゃん」
抱きついた勢いで澪を押し倒し、馬乗り状態の唯
「でもその前に…」
「何だよ…ひゃあっ!」
「何だよ…ひゃあっ!」
澪の首元に顔を埋める唯
「んんっ…ゆ、唯?」
「澪ちゃん、いい匂いだね…」
「な、何…を…」
「それに髪もサラサラ…羨ましいなぁ」
「澪ちゃん、いい匂いだね…」
「な、何…を…」
「それに髪もサラサラ…羨ましいなぁ」
澪の髪を持ち、鼻に近付ける唯
さっきまでとは違う唯の雰囲気に、顔が赤くなりっぱなしの澪
さっきまでとは違う唯の雰囲気に、顔が赤くなりっぱなしの澪
「んっ…な、なぁ…唯の…」
澪が何かを言おうとしたその瞬間…
バーンッ!
「おーっす、部長様の到着だぞーっ」
「遅れてごめんね、すぐお茶の準備するから」
「おーっす、部長様の到着だぞーっ」
「遅れてごめんね、すぐお茶の準備するから」
律と紬によって、澪の言葉は遮られた
「…っておいっ!」
「あらあら、これは…」
「あらあら、これは…」
「りっちゃん、ムギちゃんやっほー!」ブンブン
顔を真っ赤にして横たわる澪に、上に乗りながら二人に手を振る唯
そんな二人を見て固まる律と紬
そんな二人を見て固まる律と紬
「な、なんだよお前らー!先に大人の階段登りやがってー、ちきしょー今日は帰る!」
「まぁまぁ…これはまたいいものを…」
「ほらムギ、行くぞ!」グイッ
「あぁん、もっと見てたいのにーっ」ズルズル
「まぁまぁ…これはまたいいものを…」
「ほらムギ、行くぞ!」グイッ
「あぁん、もっと見てたいのにーっ」ズルズル
律に引かれて部室を出ていく紬
そして残された唯と澪は――――――――
そして残された唯と澪は――――――――
「あらら、りっちゃんたち帰っちゃった…」
「なぁ唯…」
「なぁに、澪ちゃん?…きゃっ!」グイッ
「唯の…匂いも、嗅がせてくれ…」
「なぁ唯…」
「なぁに、澪ちゃん?…きゃっ!」グイッ
「唯の…匂いも、嗅がせてくれ…」
唯の頭を自分の顔に引き寄せる澪
「んんっ…澪ちゃん、息が当たってくすぐったいよ…」
「私もさっきくすぐったかったんだ、我慢しろ」
「澪ちゃんのイジワル…」
「私もさっきくすぐったかったんだ、我慢しろ」
「澪ちゃんのイジワル…」
今度は唯が顔を真っ赤にさせる
「唯もいい匂い…それに、髪もフワフワしてて…カワイイ」クシャッ
「もう…澪ちゃんったら…」
「もう…澪ちゃんったら…」
唯の髪を握る澪
それから二人は、下校時間が来るまでお互いの匂いを嗅ぎ、触れ合ったという
そして、この出来事が「ふわふわ時間」の歌詞の元となったのは…言うまでもない…
それから二人は、下校時間が来るまでお互いの匂いを嗅ぎ、触れ合ったという
そして、この出来事が「ふわふわ時間」の歌詞の元となったのは…言うまでもない…
以上です
初出:2->>236
- 素晴らしすぎるだろ・・・ -- (名無しさん) 2012-01-18 02:20:23