ゆっくりいじめ系2520 グルメ番組のお姉さんになりたかった

 *警告*

  • 現代物です。
  • ゆっくりは何も悪いことをしていませんが、ゆっくりできません。
  • 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。

↓以下本文

「こんにちは。今日は群馬県の伊香保に来ています。こちらには大変珍しいゆっくりのお
店があるそうです。あ、あちらがそうでしょうか」

 テレビ的なオーバーアクションで、マイク片手に女が一軒の店を指し示した。ふてぶて
しいクラシックゆっくりれいむとまりさが、フキダシのトゲトゲも鮮やかに店名を叫ぶ看
板は、どこからどう見てもゆっくり専門店の装いだった。

「えー、こちらがその『ゆるりん堂』ですね。すみません、こちら大変珍しいゆっくりの
お店と伺ったのですが」

 入念な打ち合わせの通りに、恰幅の良い男が一行を出迎えた。放送時には、画面下にテ
ロップで彼の名前が出ることだろう。

「ええ、お客様にはゆっくりと直に触れあって頂きたいと思いまして、普通の料理だけで
なく、『ゆっくりふれ愛コース』を始めたんです」
「それは楽しみですね。ではさっそくご主人、『ゆっくりふれ愛コース』とは一体?」
「まずはどうぞこちらへ」

 一行の案内された先は、オーバル状の大きな囲いだった。家族連れでなかなかの賑わい
をみせており、あちらこちらで歓声があがっていた。

「ゆっくりしていってね!」「ゆっくりしていってね!」「ゆっくりしていってね!」
「わあ、可愛い~」

 丹念に清掃されているのであろう、そこにはゴミ一つなく清潔そのもの。客のいる外周
からゆっくりが離れられないよう、中心部分は区切られており、無数の紅白のゆっくりと、
黒白のゆっくりが思い思いに跳ねたりすりすりしたり、ゆっくりを満喫していた。

「ご主人、こちらは?」
「ここがうちの自慢のゆっくりふれ愛広場です。お客様には、こちらで可愛いゆっくりに
直接触れて、思いっきり楽しんで頂けるように作りました」

 主人の言葉の通り、生け簀の幅は親ゆっくりにはぽいんぽいんと二跳ねほど、子ゆっく
りには一生懸命ぴょこぴょこ六跳ねほど。縁から手を伸ばせば、ゆっくりが奥にいても簡
単に届くようになっていた。レポーターの女が、仕込み通りに近くの家族に声を掛ける。

「こんにちは、今日はご家族で?」
「ははは、家族サービスです。みんなで甘い物でも食べようかなと」
「ゆっくりひっぱらないでね! れいむにあまあまちょうだいね!」
「ぱぱぁ、たべていーい?」

 傍らでは、子供がソフトボール大の子れいむの頬をぶにぃっと引っ張っている。ゆっく
りのよく伸びるもちもちしたほっぺはお子さまのおもちゃに最適です。力加減を間違える
と永遠にゆっくりしてしまいますが、食べられるので安心です。
 利用者の声は、などといったテロップの出そうな夫婦は仲良く膝にれいむとまりさを乗
せ、ゆっくりフード(有料)を手から食べさせていた。

「可愛いですね~。では、私も『ふれ愛コース』を楽しんでみようと思います!」
「ゆゆっ、おねーさん、あまあまさんはれいむにあげてほしいのぜ!」
「わあ、ゆっくりのカップルですね! 見ているだけでしあわせ~、になりますね!」

 ぼいんぼいん、とレポーターに近づいてきたまりさは、差し出された餌を器用におぼう
しに入れると、茎に赤ゆっくりを実らせたれいむの元に運んでいく。数跳ねの距離でも誇
らしげな顔をして、ゆっへんとゆっくりフードを生け簀の床に並べる。

「いっしょにたべようね!」
「ゆっくりたべるのぜ!」
「「むーしゃ! むーしゃ! しあわせー!」」

 口を揃えて歓喜の声をあげるつがいに、レポーターの女もテレビ用のスマイルで応える。

「あっ、このれいむはあかちゃんがいるようですよ!」

見ればわかることをわざとらしく驚いてみせるが、これも仕事なのでつっこんではいけな
い。ゆっくりは悪意には運命的に疎いが、誉められたり甘やかされたりすることには敏感
である。二匹は一行に見せつけるよう、ちらちら上目遣いで頬ずりしあっている。
 れいむの頭から生えた茎は五、六匹程の目を瞑った赤ゆっくりが実っており、重たげに
垂れている。赤ゆっくりはどれも幸せそうな表情で、やがて来る目覚めの時をゆっくりと
夢の中で待っていた。

「ゆゆっ、まりさとれいむのあいのけっしょうなのぜ!」
「ゆふ~ん、はずかしいよ! きっとまりさみたいなゆっくりしたあかちゃんだよ!」
「れいむといっしょのゆっくりしたこになるのぜ!」

 嬉しそうに、もにんもにんと不思議な踊りを披露している二匹を、店主が優しく、それ
でいてしっかりした声で諫めた。

「お客様にごはんをもらったら、どうするんだったかな?」
「おねーさん、あまあまありがとうなのぜ!」
「おうたでゆっくりしていってね!」

 人前に出すためによく躾けてあるようで、二匹はもにゅっと潰れるようにお辞儀をして
見せた。元来礼儀作法などというゆっくりできないことには不向きのゆっくりである。俯
いた拍子にずり落ちそうになったまりさのお帽子を、れいむが縁を咥えて被せ直すと、女
は演技ではなく驚いて店主に向き直る。

「ご主人、こちらのゆっくりはすごいですね!」
「そうでしょう。当店のゆっくりは全て、ゴールドバッヂの品種から作り、専任スタッフ
が育てた自慢のゆっくりです」

 店主は誇らしげな笑顔で頷いた。その表情は、間違いなく自分の仕事に自信を持ってい
る職人の笑顔だった。その後ろでれいむがゆんゆんお歌をうなっているが、音声さんが修
正するので、放送時にお茶の間へ雑音は届くことはない。

「このフードも天然素材100%ですので、お客様のお口に入っても安心です」
「本当にすごいこだわりですね~」

 店主の情熱に、女は大きく頷き賞賛の声を惜しまなかった。れいむとまりさも自分たち
が誉められたように、嬉しそうな歌声をあげていた。




「さて! 可愛いゆっくりとたくさん触れあった後は、お待ちかねのごちそうですね!」

 場面は変わって奥の座敷。一行の姿は上品な和室にあった。床の間には子雀と子ゆっく
りの水墨画のお軸がかかっており、主が一部屋一部屋に選んでかけたことからも、本当に
ゆっくりが好きということがよく伝わる、風情のある装いである。

「お待たせいたしました」

 店主の携えている大きな籠には、先ほどのつがいが入っていた。ゆっくり育てられた二
匹は、自分たちが食品であることも知らず、ゆっくりぷれいすでゆっくりした子を育て、
いつまでもゆっくりできる、しあわせー、な未来を信じて疑うことはなかった。そしてそ
の思いは、籠に入れられて座敷に運び込まれても揺らぐことはなかった。

「ゆっくりしていってね!」
「では一品目に参りましょう」

 店主は籠からまりさを取り出すと、清潔な白木のまな板に横たえる。

「ゆっ、ゆっ?」

 不思議そうに目を丸くしているまりさ、見たことのない部屋に興奮しているのか、きょ
ろきょろ座敷を見回すれいむ。包丁一閃、店主はそのまりさの底をすっぱりと断ち落とす。

「ゆ゙あ゙あ゙あ゙あ゙?! ま゙り゙ざの゙あ゙ん゙よ゙があ゙あ゙!」

 ゴールドバッヂのゆっくりからゆっくり生まれて、優しくも厳しい飼育員にゆっくりと
育てられ、ゆっくりできないことは何一つ知らなかったまりさは、未体験ゾーンの激痛に、
目をひん剥いて絶叫を上げた。これほどの痛みも、これほどの大きな悲鳴を上げたことも
なかったのに。まりさはまな板から脇の皿に移されても、涙を流して痛みに打ち震えてい
た。店主は切り落としたまりさのあんよをまな板の中央に据えると、巧みな包丁さばきで
薄く削ぎ切りにしていく。その薄さと言ったら、青磁の大皿に盛りつけると、模様が透け
て見えるほど。

「あんよのお造りです。季節の柚子ソースでお召し上がり下さい」
「ん~~~、おいし~ぃ! もっちりしていて、歯ごたえもあって」

 女はカメラに向かって、向こうの透けて見えるお造りを箸で持ち上げてみせる。白い半
透明のそれは、フグ刺しもかくや、という美しさだった。よく跳ねるまりさのあんよは弾
力がありながら、透けるほどの薄さで口にうるさくもなく、柚子の香りと爽やかな甘さの
ソースが絡み、まさに夢心地の一品である。

「見て下さい、こんなに薄いのにむっちり! 柚子の香りが本当によくあいますね!」
「一匹のゆっくりから一枚しか採れない、貴重なあんよを贅沢にお造りにしました」
「ばでぃざのあんよ゙ざんたべないでね!」

 店主は砂糖水の涙を流し、雑音を張り上げるまりさを左手でつかまえると、眼窩を押し
広げて指を突っ込んだ。手の中にしっとりした球体を捕らえ、軽く引っ張るだけで、きゅ
ぽん、と場違いな音をたてて透明な球体が店主の掌に転がり出る。

「い゙ぢゃい゙よ゙お゙お゙! おめめがまっくらなのぜええええ!」
「ゆっくりの目玉、ですか?」
「ええ。どうです、昔流行った胡麻プリンに似ていると思いませんか」
「ゔわ゙あ゙あ゙あ゙あ゙! でいぶのおめ゙め゙があ゙!」

 微笑みながら、店主は中に黒い餡を蓄えた真球の葛饅頭をぷるんと揺らす。れいむとま
りさと、仲良く一つずつ取り外すと、氷水も涼やかな切り子の硝子の椀に浮かべる。ス
プーンを添えて供されたそれは神経のある生き物の目玉などではなく、艶やかな真球の水
まんじゅう以外の何物でもなかった。

「ひんやりでぷるんとしていて、すっきりした甘さが爽やかですね!」
「なかなか面白い食感でしょう。れいむとまりさで、また少し味が違うんですよ」
「おお~、れいむはあんこで、まりさは黒蜜ですね。これは美味しいです」

 相貌を緩めて舌鼓を打つ女に自慢げに微笑むと、店主は片目を取り外されて泣き叫ぶれ
いむをまな板に寝かせると、手早く底を切り離す。お造りにしたまりさとの時とは違い、
少し厚めに切り分けて、椀に並べていく。これでもう、れいむとまりさは仲良く動けない。
今や二匹にできることは、片方しかないお目々を必死に見開いて、ゆっくりできない人間
となった優しかった人間さんを睨み付けることと、頬をぷくぅ、と膨らませて威嚇するこ
とだけだった。

「おじさんゆっくりやめるのぜ! ゆっくりできないのぜ!」
「でいぶにはあがぢゃんがいるんだよ! ゆっくりやめてね!」
「まりさ。れいむ。お前達ゆっくりを今までゆっくり育ててきたのは、こうして美味しい
あまあまさんになってもらって、お客様に心から美味しいって思って頂くためなんだよ」

 店主は愛おしそうに目を細め、おぼうしとおりぼんをそっと取り上げた。帽子は胴切り
に、リボンは端から小口に刻んでいく。

「ばりざはあまあまざんじゃないのぜ!」
「でいぶはたべものじゃないいい!」

 店主は包丁を止め、二匹をしっかと見据える。

「ゆっくりは、食べ物だ。皆様に喜ばれる、美味しい食べ物なんだよ」
「あばあばざんはゆっぐり゙のごはんだよ゙!」
「たべら゙れ゙たらゆ゙っぐぢでぎな゙い゙よ゙!」
「調理の直前に言い聞かせることで、味に深みが増して美味しくなるんです」
「なるほど、愛情の隠し味なんですね」

 動けない身でどれほど声を張り上げようと、この道一筋三十年の職人の技は、帽子とリ
ボンを短冊へと変えていく。小気味よい包丁の音も、客を楽しませる見事な技芸である。

「あ、飾り、ですか? 私はつい捨ててしまっていますけど」
「よそのゆっくりは飾りが食べられない物もありますね。ウチのゆっくりは飾りまで召し
上がって頂けるのも自慢なんですよ」
「すてきなおり゙ぼん゙ざんがな゙い゙とゆ゙っぐり゙でぎない゙い゙!」
「ばりざのだいじなおぼうじがえじでね゙!」

 漆のお椀に並ぶ、れいむのあんよと二匹の飾り。お玉で一しゃくい、よそったおつゆは
湯気を立てる澄まし汁。三つ葉を散らしたそれを軽く会釈をして受け取り、椀を口に運ん
だ女は思わず息を飲んだ。その馥郁たる香りに、主張することなく、それでいてしっかり
立っている出汁の風味に。そして、おつゆの実の素晴らしいこと。植物型にんっしんっで
赤ゆっくりを実らせ、飛び跳ねる量の減ったれいむのあんよは、つがいのまりさのそれに
比べて柔らかく、温まったそれは口の中でとろけるよう。自慢の飾りも天然小麦の香りが
出汁を引き立て、出汁が実を引き立てていた。
 椀を味わい、女は大きく息を吐いた。

「素晴らしいですね。ゆっくりは甘い物だと思っていましたが、こんな素敵なおつゆに
なるなんて」
「そろそろ焼き物に参りましょうか」
「ゆ゙ぎっ、ゆ゙ぐっ、ゆ゙びっ!」
「ゆっくりやめてね! ばりざがゆっくりできなくなっちゃゔよ゙!」

 店主はまりさを裏返すと、照りも艶やかな粒あんをお玉で掻き出していく。一しゃくい
ごとに、まりさは柔らかなおまんじゅうボディを激しく震わせ、愉快な声をあげて客を楽
しませる。掻き出したあんこを小皿に移していくと、まりさの中心に筒状の空洞ができあ
がった。

「まだ茎に生っているゆっくりは、切り離すとすぐに枯れてしまいます」

 店主は痙攣しているまりさを遠火の炭火に寝かせると、あんこの穴にれいむを近づけて
いく。そして、れいむの頭から伸びる、鈴なりに赤ゆっくりの生っている茎を、実を落と
さないように慎重に挿入していく。

「これが一番難しいところです」

 れいむは皿の上で身悶えるが、あんよを切り落とされては頬を膨らませ、上下動をする
のが関の山。しかし、暴れてはまりさの中で茎からゆっくりしたあかちゃんがもげてしま
う。れいむにできることは、砂糖水の涙を流し、許しを乞うことだけだった。

「も゙ゔや゙べでぐだざい゙い゙! でいぶのあがぢゃんが! ばりざが! ゆっぐり゙でぎな゙
ぐなっぢゃい゙まず!」
「ゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っ……」

 店主はまりさから掻き出したあんこを茎の回りにそっと詰め戻し、穴を塞いだ。遠火で
炙られているまりさの痙攣は、あんこに熱がまわるにつれ、次第に小さくなっていく。

「ゆ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙ゔ……!」
「ゆ゙、ぎ、ぎ……?!」

 一方まりさの中に埋められた赤ゆっくりは、熱せられたあんこからの熱に、まだ目も開
いていない顔を未知の苦痛に歪め、茎を揺らしてれいむに助けを求める。茎を伝わる震動
に、れいむはまりさとの愛する我が子の窮地を感じ取るが、もはや何一つできることはな
い。目も開かず、口も開いていない赤ゆっくりたちは、灼熱の牢獄と化した親の片割れの
中で、あんこ越しに中身を蒸し上げられていく苦痛に微かに呻き声を上げる。あんこの中
から伝わる大事な子ゆっくりの苦悶に、まりさは砂糖水の涙を流す。あんよを切り取られ、
火の上で寝かされたまりさは身動き一つとれない。もし動けたとしても、炎から逃れるに
はれいむの茎をちぎり取らねばならず、それは生まれ落ちる日を目前に控えた大事な子の
ゆん生を自ら奪うことに他ならない。まりさは炙られる苦痛に耐え続けるしかなかった。

 まりさの流す砂糖水が乾き、上気した頬が美味しそうな色になるのを見計らい、店主は
上から日本酒を垂らした。勢いよく火が移り、髪は一気に燃え上がり、まりさは炎に包ま
れた。

「ぅひゃっ?!」
「ゔわ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙?!」

 素っ頓狂な悲鳴をあげるレポーターと、目の前で紅蓮の業火に包まれたまりさに悲鳴を
張り上げるれいむの様子に、店主はいたずらっ子のような笑顔を浮かべた。アルコールの
炎が消えると、まりさの髪は完全に燃え落ち、そこには白目を剥いて歯をむき出しにした
ハゲまんじゅうがあるばかり。

「まりさ、さあ、おたべなさいと言いなさい」
「ばりざ! だめだよ! ゆっくりできないよ!」
「さ……あ……おたべ……な……さい……」

 熱と炎、苦痛と絶望に朦朧としたまりさは、教えられた言葉を繰り返した。瞬間、ハゲ
まんじゅうはばかん、と真っ二つに割れる。熱せられたあんこの棺から解放され、ゆっく
りと蒸し上げられた赤ゆっくりは、れいむの茎に繋がったまま、まだ小さく痙攣していた。

「おぢびぢゃん゙……!」

 その痙攣は、果たして断末魔か命の輝きか。しかしてれいむの表情は絶望で塗り潰され
る。店主はれいむの皿を回し、女に茎を向けたのである。

「熱くなっていますから、気を付けて召し上がって下さい」
「まあ可愛い。まだはじめてのゆっくりしていってね、も言っていない赤ゆっくりの親子
蒸しですね! これは美味しそうです」

 ほこほこと湯気を立てる実をお箸でつまみ、軽く寄せただけで、熱で弱まった茎から、
ぷつりと赤れいむが外れた。蒸し上げられて消耗したところに栄養を断たれ、赤れいむは
蚊の泣くような声で、微かにゆっ、と呻いた。それがこの赤れいむの最期の声だった。
 一口噛みきると、ゆっくり愛情のなか生まれ落ちる時を待っていた瑞々しいあんこは
さっぱりしつこくなく、それでいて極上の苦痛のなかで蒸し上げられ、芳醇なコクと甘み
を兼ね備えていた。火傷しそうな熱さと、それさえ吹き飛ぶほどの濃厚な味に目を見張り、
女は感嘆の溜息をもらす。

「んんん、これは、はふ、これは、ふごい! っは、とろけるほど甘いのに、信じられな
いほどさっぱりしていて、いくらでも食べられそうです!」

 ぶちり、ぱく。ぶちり、ぱく。

 れいむの目の前で、さっきまではゆっくりしていたはずの赤れいむが、赤まりさが摘み
取られていく。お口をわななかせ、片方しかない目を白目にし、れいむは歯を剥いて痙攣
していた。ゆっくりはゆっくりできない事態に耐えられない。愛しい我が子を全て摘み取
られ、ピクリとも動かないおまんじゅうとなった。苦痛と絶望の中、ゆっくりすることを
やめたゆっくりは、素晴らしい美味である。しかし、子ゆっくりに栄養を与えていた、質
の悪くなったあんこは客の口に入ることはない。二匹は潰され、他のゆっくりを美味しい
食材にするためのゆっくりした餌になるのである。

「とっても可愛いゆっくりが、こんなに素敵なごちそうになるなんて! 皆様もぜひ足を
運んでみてくださいね! それではまた来週、ごきげんようー」






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最終更新:2009年04月22日 03:50
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