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マシュ-・スケルトン

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zgok0079

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エンデュミオン・スプリング

419 :名無しは無慈悲な夜の女王 :sage :2007/01/15(月) 22:42:05
「エンデュミオン・スプリング」マシュ-・スケルトン、 大久保寛訳、新潮社

 ・児童文学ファンタジイ
 ・宝探しと謎解き
 ・対立勢力との争奪戦
 ・宝は強大な力を秘めた魔法の書物
 と、いうような内容だが、いったいなにをどう描きたいのかが最も謎めいている。

 子供ゆえの制約に行動を阻まれるシーンが多すぎ。
 古書をめぐる探索と謎解きや争奪戦を描くなら、成人の研究者を主人公にしたほうが
よほど身軽に動かし易いはずなんだが、なぜ子供を主人公に据え、児童文学として書い
たのか判らないな、と考えつつ読み進む。

 子供としての制約を逆手にとって盛りあげる描き方(カニグスバークやDWJあたり
が得意とするところ)もありだろうけど、そんな展開にはならないのだった。

 とりあえずファンタジイ的要素を受け入れる人物として子供のほうがなじむと云え
なくもないが、魔法的な要素は本に文字が浮かぶ程度。ファンタジイである意義が感じ
られないまま話は進行し、結末に到達した。
 魔法の書に浮かんだ言葉の謎解きがお粗末過ぎて泣けた。
 ちょっとよかったのは、オクスフォードの図書館とターキッシュ・デライト。

 巻末で作者が解題めいたことを語っている。
 ここでも、グーテンベルグの活版印刷機発明の背景を解き明かす歴史ミステリか、
印刷という画期的な技術を一冊の象徴的な書物になぞらえた寓意ファンタジイか、
結局どっちつかずで煮え切らない。


2点。

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