2年D組☆魔王学級!天羅分け目の大合戦!
2年D組☆魔王学級!天羅分け目の大合戦!(にねんでぃーぐみまおうがっきゅう てんらわけめのだいかっせん)は、KOMY監修の黒歴史ゲームソフト。かざね氏原案の参加型黒歴史、『2年D組☆魔王学級!』の設定を流用したビジュアルノベル対戦型格闘ゲームである。通称2天。
1 概要
技数は少なくて入力もカンタンな、なんちゃって格ゲーの妄想。
メルティブラッドみたいな感じ。誰かMugenとかで作れよ。
メルティブラッドみたいな感じ。誰かMugenとかで作れよ。
2 ストーリー
ああ、どうしてこんなことに。
4限が始まるまでは、今日も平和な1日だったのに。
4限が始まるまでは、今日も平和な1日だったのに。
◆
「で、あるからしてだなぁ、ま、勇者ってのは要するに……んんっ、いけねえな」
突然、独語したかと思うと、ユリウス・イェクトはチンピラのような足どりで窓際に寄った。ジャケットのポケットをゴソゴソと漁りながらベランダの扉に手をかける。ヤニ切れである。
別段、珍しいことでもないので、生徒側から目立ったリアクションは起こらない。ネーネや京子、ゼブルフォアーといったインテリ勢が冷たい視線を送るが、それに気付いているのかいないのか、悪びれる様子もなくユリウスは一服。ニコチンチャージ態勢に入ると紙巻きが3本消化されるまで授業は再開されず、もはやそのことを熟知している生徒たちがにわかに雑談を始める。この光景も、今まで幾度となく繰り返されてきた日常。
「そろそろ戻った方がいいんじゃないのぉ?遅れてんでしょ、授業さぁ」
2本目に火を点けようとしたユリウスの背後でハデ子が実体化し、宿主の周りをグルグルと飛び回る。不良教師は聞こえないフリ、見えないフリを突き通し、ジュボッ、とライターが小気味良い音を立てたことにささやかな満足感を覚えつつ、ヤニパワーの補給を強行した。
半裸の金髪美少女の実体化に俄然色めき立ったのは、まさよし、ではない、騎士・ラバハーキ。ハデ子たそ~、と息を荒立てながらB級映画に登場するゾンビのような足取りでベランダに歩み寄ろうとしたキモデブは、突如としてその足元に出現した漆黒の闇の中に吸い込まれて消え去った。
「佐竹はケーニッヒ以外のロリコンには冷たいな」
「冷酷鬼人モードなあんこちゃんもカワユスだよなぁ~!やりてえなあ~!」
「激しく同意だが声が高い」
一部始終を目撃した3馬鹿ことマルス、スズカ、信彦の3人が、幼女に熱い視線を送りつつコソコソとテンションを上げ始めた時であった。ガタン、と、勢いよく椅子が床を擦り叩く音が、非日常の開始を告げたのは。
「せんせ~い!最強の魔王って、誰なんですかあ?」
勢い良く立ち上がったアラナ・フォマルハウトが、すらりと伸びた長い手をぶんぶんと左右に振りながら、窓の外に向かってよく通る声を投げかけた。意表をついた突然の出来事に一瞬、教室がしんと静まり返る。
ユリウスがじろりと面倒臭そうな目つきでアラナの方を見る。喫煙とは、彼にとって非常に重要なプライベートタイムなのだ。煙草を吸うときはね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというか、救われてなきゃあダメなんだ。勤務中?アホか、関係ねえ。
いつもならば無視するところだが、質問の内容よりも、居眠り常習犯の彼女が授業中に挙手し、教師に質問をぶつけてきたという事が、ユリウス・イェクトの、心根の底にへばり付いた1ミクロン程度の指導者根性を刺激した。
「くだらねえ」
相手を挑発するかのような否定の一言から入るのは、ユリウスが真面目な話をしたい時のクセである。要は照れ隠しだ。
「お前らは1年のときに習ったと思うが」
煙草を吸殻入れに放り込んで、ユリウスが急にキビキビとした動きで教卓に戻る。誰にも気付かれた事のない自己満足だが、生徒に煙を吸わせない事、吸殻のポイ捨てをしない事の2点は教師としての彼のポリシーだ。
ヤニ中の不良教師が、煙草の火を消して、教室に戻ってきた。前代未聞の出来事。生徒達に緊張が走る。
「現代においてはひとくくりに魔王と呼ばれる我々は、本来、その強さによって4つのクラスに分類されていた」
面倒なことになった、とほとんどの生徒が考えた。4限中盤、頂点に達した空腹と眠気が容赦なく襲い掛かってくるこの時間に、予期せぬ勤勉さを強いられる。全く、アラナは厄介なことをしてくれた。
この事態を引き起こした当のアラナも不満顔である。それもそのはず、彼女の質問の根底にあるのは、言わば「戦国武将で最強って誰なの?」程度の素朴な疑問なのであって、3行で終わらない解答は求めていない。
「そして、この魔神と呼ばれた7体が」
「先生!」
ついにやってしまった、という視線が、講義を中断した声の主に集まった。
スズカ・サイレンス=グラスワンダー。D組が保有するキングオブKY。
「なんだ」
不快げに答えたユリウスの周囲の気温が一気に下がるのを、皆が感じた。先ほどまで鋭くキリッと生徒達を見据えていた瞳から生気が失われている。この段階で、もしや、いつものダラダラな授業に戻れるのではないか?グラス最強GJ!と心の中でエールを送ったクラスメイトは決して少なくない。
「いやあ、俺が知りたいのってそういうんじゃなくって、現代のっていうか……」
「で、あるからしてだなぁ、ま、勇者ってのは要するに……んんっ、いけねえな」
突然、独語したかと思うと、ユリウス・イェクトはチンピラのような足どりで窓際に寄った。ジャケットのポケットをゴソゴソと漁りながらベランダの扉に手をかける。ヤニ切れである。
別段、珍しいことでもないので、生徒側から目立ったリアクションは起こらない。ネーネや京子、ゼブルフォアーといったインテリ勢が冷たい視線を送るが、それに気付いているのかいないのか、悪びれる様子もなくユリウスは一服。ニコチンチャージ態勢に入ると紙巻きが3本消化されるまで授業は再開されず、もはやそのことを熟知している生徒たちがにわかに雑談を始める。この光景も、今まで幾度となく繰り返されてきた日常。
「そろそろ戻った方がいいんじゃないのぉ?遅れてんでしょ、授業さぁ」
2本目に火を点けようとしたユリウスの背後でハデ子が実体化し、宿主の周りをグルグルと飛び回る。不良教師は聞こえないフリ、見えないフリを突き通し、ジュボッ、とライターが小気味良い音を立てたことにささやかな満足感を覚えつつ、ヤニパワーの補給を強行した。
半裸の金髪美少女の実体化に俄然色めき立ったのは、まさよし、ではない、騎士・ラバハーキ。ハデ子たそ~、と息を荒立てながらB級映画に登場するゾンビのような足取りでベランダに歩み寄ろうとしたキモデブは、突如としてその足元に出現した漆黒の闇の中に吸い込まれて消え去った。
「佐竹はケーニッヒ以外のロリコンには冷たいな」
「冷酷鬼人モードなあんこちゃんもカワユスだよなぁ~!やりてえなあ~!」
「激しく同意だが声が高い」
一部始終を目撃した3馬鹿ことマルス、スズカ、信彦の3人が、幼女に熱い視線を送りつつコソコソとテンションを上げ始めた時であった。ガタン、と、勢いよく椅子が床を擦り叩く音が、非日常の開始を告げたのは。
「せんせ~い!最強の魔王って、誰なんですかあ?」
勢い良く立ち上がったアラナ・フォマルハウトが、すらりと伸びた長い手をぶんぶんと左右に振りながら、窓の外に向かってよく通る声を投げかけた。意表をついた突然の出来事に一瞬、教室がしんと静まり返る。
ユリウスがじろりと面倒臭そうな目つきでアラナの方を見る。喫煙とは、彼にとって非常に重要なプライベートタイムなのだ。煙草を吸うときはね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというか、救われてなきゃあダメなんだ。勤務中?アホか、関係ねえ。
いつもならば無視するところだが、質問の内容よりも、居眠り常習犯の彼女が授業中に挙手し、教師に質問をぶつけてきたという事が、ユリウス・イェクトの、心根の底にへばり付いた1ミクロン程度の指導者根性を刺激した。
「くだらねえ」
相手を挑発するかのような否定の一言から入るのは、ユリウスが真面目な話をしたい時のクセである。要は照れ隠しだ。
「お前らは1年のときに習ったと思うが」
煙草を吸殻入れに放り込んで、ユリウスが急にキビキビとした動きで教卓に戻る。誰にも気付かれた事のない自己満足だが、生徒に煙を吸わせない事、吸殻のポイ捨てをしない事の2点は教師としての彼のポリシーだ。
ヤニ中の不良教師が、煙草の火を消して、教室に戻ってきた。前代未聞の出来事。生徒達に緊張が走る。
「現代においてはひとくくりに魔王と呼ばれる我々は、本来、その強さによって4つのクラスに分類されていた」
面倒なことになった、とほとんどの生徒が考えた。4限中盤、頂点に達した空腹と眠気が容赦なく襲い掛かってくるこの時間に、予期せぬ勤勉さを強いられる。全く、アラナは厄介なことをしてくれた。
この事態を引き起こした当のアラナも不満顔である。それもそのはず、彼女の質問の根底にあるのは、言わば「戦国武将で最強って誰なの?」程度の素朴な疑問なのであって、3行で終わらない解答は求めていない。
「そして、この魔神と呼ばれた7体が」
「先生!」
ついにやってしまった、という視線が、講義を中断した声の主に集まった。
スズカ・サイレンス=グラスワンダー。D組が保有するキングオブKY。
「なんだ」
不快げに答えたユリウスの周囲の気温が一気に下がるのを、皆が感じた。先ほどまで鋭くキリッと生徒達を見据えていた瞳から生気が失われている。この段階で、もしや、いつものダラダラな授業に戻れるのではないか?グラス最強GJ!と心の中でエールを送ったクラスメイトは決して少なくない。
「いやあ、俺が知りたいのってそういうんじゃなくって、現代のっていうか……」
「この学校で、最強の魔王って、誰なんですか?」
しばしの沈黙。
「あたしだよ!」
「非常に難しい質問だな、んん?」
再び実体化して出しゃばってきたハデ子を無視して、ユリウスが教壇に片肘をつきながら答えた。
「お前らぁ、喧嘩はやっても、相手を殺すつもりで戦ったことはねえだろう。血統が優れていればそりゃあ有利だが、それが全てでもない。こればっかりはやってみんとわかんねえ」
非常にまずい発言であった。誘導尋問に引っかかった、と言ってもいい。自分が今、才能豊富かつ、自尊心過剰で血気盛んな問題児を幾人も保有する2年D組で授業を行っており、そのクラスで最も性質の悪いアホを相手にしている事を、ユリウスは一瞬、失念していた。
勘の鋭い者は既に腰を浮かせ、一瞬の思考から導き出したこれからの行動を起こすために最も有利なポジションを目で探し始めている。
4限終了のチャイムが鳴り響いた。
「じゃあ、やってみましょう!」
得物を召喚し、通路を挟んで隣の席に座るゼブルフォアーを強襲しようとしたスズカが、これあるを予期していた周囲のクラスメイトから一斉攻撃を受け、教室の壁をぶち破って2つ隣の教室まで飛んでいく。
スズカの周囲に着席していた全員が彼の動きを警戒していたわけだが、学園一のスピードを完全に捉えきれず、逸れた攻撃で相打ちが起こった。騒動が一気に拡大する。
内容も相手も動機も不問、騒げるのならばそれでいい。これもまた性質の悪いお祭り好きのレイフォス・ヴァレフォールが、満面の笑顔を浮かべつつ、むやみやたらと教室の天井に火球を連射して大小の穴を開けまくり、上階の3年D組を刺激する。不意打ちを受けて落下してくる上級生。いつの間にやらスズカが戦場に復帰し、巻き添えを食らった隣のクラスから教師と生徒たちが乗り込んでくる。もはや騒ぎは教室内で収まるレベルを超えた。ユリウスの姿は既に無い。
「あたしだよ!」
「非常に難しい質問だな、んん?」
再び実体化して出しゃばってきたハデ子を無視して、ユリウスが教壇に片肘をつきながら答えた。
「お前らぁ、喧嘩はやっても、相手を殺すつもりで戦ったことはねえだろう。血統が優れていればそりゃあ有利だが、それが全てでもない。こればっかりはやってみんとわかんねえ」
非常にまずい発言であった。誘導尋問に引っかかった、と言ってもいい。自分が今、才能豊富かつ、自尊心過剰で血気盛んな問題児を幾人も保有する2年D組で授業を行っており、そのクラスで最も性質の悪いアホを相手にしている事を、ユリウスは一瞬、失念していた。
勘の鋭い者は既に腰を浮かせ、一瞬の思考から導き出したこれからの行動を起こすために最も有利なポジションを目で探し始めている。
4限終了のチャイムが鳴り響いた。
「じゃあ、やってみましょう!」
得物を召喚し、通路を挟んで隣の席に座るゼブルフォアーを強襲しようとしたスズカが、これあるを予期していた周囲のクラスメイトから一斉攻撃を受け、教室の壁をぶち破って2つ隣の教室まで飛んでいく。
スズカの周囲に着席していた全員が彼の動きを警戒していたわけだが、学園一のスピードを完全に捉えきれず、逸れた攻撃で相打ちが起こった。騒動が一気に拡大する。
内容も相手も動機も不問、騒げるのならばそれでいい。これもまた性質の悪いお祭り好きのレイフォス・ヴァレフォールが、満面の笑顔を浮かべつつ、むやみやたらと教室の天井に火球を連射して大小の穴を開けまくり、上階の3年D組を刺激する。不意打ちを受けて落下してくる上級生。いつの間にやらスズカが戦場に復帰し、巻き添えを食らった隣のクラスから教師と生徒たちが乗り込んでくる。もはや騒ぎは教室内で収まるレベルを超えた。ユリウスの姿は既に無い。
ああ、どうしてこんなことに。
4限が始まるまでは、今日も平和な1日だったのに。
4限が始まるまでは、今日も平和な1日だったのに。
3 キャラクター
技表。見方はここ。
参加自由。
参加自由。
2年D組
救世マルス
ネーネ・クーリエ=ガディゴルドゥス
アラナ・フォマルハウト
エリーゼ・フォン・シュバルツ・グロウスバイル・エーデンリッター
織田信彦
レイフォス・ヴァレフォール
織田京子
佐竹あんこ
ゼブルフォアー・シルヴァリオ
スズカ・サイレンス=グラスワンダー
- ライジング・サン
236+A or B or C
瞬間移動的な前方ダッシュからの強撃。
相手との距離に関係なく有効範囲まで一気に距離を詰める。
隙が少なく使い勝手が良い。多用して張り付くのが基本。
- マウンド・オブ・トレジャー
214+A or B or C
振り下ろし。自分中心に前後上方に半円型小範囲攻撃。モーションが長くダメージも低い。
後方の有効範囲が見た目よりかなり広い。
機動力の高い相手と戦う時には頼ることになる。
- サクセシブ・チャンピオンシップス
623+A or B or C →6+A or B or Cで追撃
ライジング・サンと似ているが距離短縮が極小。打ち上げ→追撃して打ち落とし。
打ち上げのみで多用されるが、追撃ダメージも強力なので使い分けたい。
- 納刀(ディープインパクト)
22+D
抜刀/納刀。モーションが遅い。
抜刀時のみ前方極小範囲にダメージ判定。
タイミングを掴めば納刀時のラッシュから抜刀でコンボが繋がる。
- ライフル・レンジ(3ゲージ未満)
41236+C
1ゲージ使用。ハンマー投げ。避けられやすく、ダメージも並。使いどころ無し。
- ソウル・オブ・ワンダー(3ゲージ時)
41236+C
3ゲージ使用。振り下ろし。前方~前方斜め上に広範囲判定。
レンジは短めだが至近距離で使うとほぼ回避不可。
3ゲージ技としてのダメージは普通。とにかく当てやすさがウリ。
槌を構えると鈍化。移動速度が納刀時の70%となる。
抜刀時、納刀時のモーションはほとんど同じだが、射程と威力が大きく異なる。ガード時のダメージ軽減率にも影響。
ゲージ使用技以外の飛び道具がないのが痛い。殴り合いでは優秀。ガチャプレイでは最強候補。
超必は抜刀時のみ。