【イリアとアンジュとエルマーナ】
イリア
「ねぇ、せっかくだしさぁ。
 女の子だけで秘密トークでもしない?」
エルマーナ
「ほ~? 秘密トークってなんや?」
アンジュ
「お互いの秘密を共有しあって、
 女子同士の結束を深め合うっていう
 趣旨でお茶会をするのよ」
エルマーナ
「お! そらオモロそーやんかっ」
イリア「お茶会って…、それアンジュが
 お菓子を食べたいだけじゃないの?」
エルマーナ
「ウチも食いたいで?
 てか、完っ全に茶菓子目当てなんやけど」
アンジュ
「ほら、お茶菓子派が優勢よ?」
イリア
「ちょっとぉ!
 それじゃ、食べる事が
 趣旨になっちゃうじゃないの!」
アンジュ
「いいじゃない。
 第一わたしには話すような
 秘密なんてないし」
エルマーナ
「ウチ、甘い物も無しに話せるような
 軽い秘密持ってへんわ」
イリア
「なーによっ!
 ならお茶会にすればいいじゃない!
 んで、お茶とお菓子は誰が用意すんの?」
アンジュ
「エル?」
エルマーナ
「イリア姉ちゃん?」
イリア
「何擦り付け合ってんのよっ!
 あたしも手持ちのお菓子なんて
 無いからね!」
エルマーナ
「ほな、しゃあないな。
 話とやらをとっととしよーや」
アンジュ
「イリア、議題は?」
イリア
「う~…、じゃ、じゃあ…、
 え~っと…」
イリア
「「仲間の男三人で誰が好き?」とか?」
エルマーナ
「そんな話でエエのん?
 じゃ、ルカ兄ちゃんにしとく」
アンジュ
「エル?ここはもったいぶる場面よ?」
イリア
「すぐ話が終わっちゃうじゃない!」
エルマーナ
「ほんならどない言うたらエエのんさぁ。
 アンジュ姉ちゃんは?」
アンジュ
「ノーコメント」
イリア
「あのねぇ、その態度じゃ
 話が膨らまないでしょっ!
 空気読みなさいよねっ!」
アンジュ
「もう、声が大きいんじゃないの?
 ちょっと下品よ?」
イリア
「ムカッ!
 誰が品の無い無教養な田舎娘よっ」
アンジュ
「言ってないじゃない! そんな事」
エルマーナ
「ああああ~、もうどっちも声デカっ!」
イリア・アンジュ
「エルだって!」
(暗転)
「…一時間後」
イリア
「ハァ…ハァ…」
イリア
「つ、つまり…、まとめると…」
イリア
「結婚するならルカ、
 遊び友達ならスパーダ、
 デートするならリカルド…でOK?」
エルマーナ
「も、もう…、なんでもエエわ…」
アンジュ
「声が…、かれちゃった…。
 ハァ…ハァ…」


【イリアとアンジュとエルマーナ 2】
エルマーナ
「あー…、ウチ、
ちょっと太ってきたんかもわからん」
イリア
「あんたは食いしん坊すぎんのよ」
アンジュ
「そうね、食事量を体格に
合わせた方がいいでしょうね」
エルマーナ
「せやけど、そのうちデカなるから
たっぷり食えって、
リカルドのおっちゃんが言うとってん」
アンジュ
「もうっ、男の人の発想ね。
あんまり食べ過ぎない方がいいのよ、
成長期かどうかに関わらずね」
エルマーナ
「せやなぁ、このまま太ったら、
わき腹の部分がエラい事に
なってまうわぁ~」
イリア
「ってか、あんた、露出多すぎよ!」
エルマーナ
「え~…?
そうかなぁ?」
アンジュ
「わたしから見れば、イリアだって
肌を出し過ぎね」
「お腹周りに自信がないと、
絶対着られない衣装よ、それ」
エルマーナ
「でも実際イリア姉ちゃんて
スタイル抜群やしな。
何着ても似合うっちゅう話や」
イリア
「な~にほめてんのよ!
エルだって、これから伸びるし、
アンジュだってセクシーじゃないの」
アンジュ
「セクシー…かなぁ?」
エルマーナ
「格好がやぼったいねんて。
もうちょい、おしゃれっぽい服来たら
エエんちゃうのん?」
イリア
「そーよ、もっと肌出そうよ。
きっと男が放っとかないって!」
アンジュ
「そうね、それもいいかも」
「ダイエットに成功したら、
そんな格好してみようかなぁ」
エルマーナ
(うーん…)
イリア
(成功すんのかなぁ~?)

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最終更新:2009年12月05日 21:46