ローヴァー国の将軍であったが、使者として
ラスブロスと会見した時に帝王に気に入られ、援軍派遣の条件として
シャクティアナ帝国の将軍へと異動した。
六界連合軍による
ルーイガルド侵攻作戦が始まると、彼らの力の拠り所である空駆ける船「
ダルスバード艦隊」を奪う事を考え、連合軍が勝利を重ね、過信と慢心が生まれる瞬間を待ち、その過信から艦隊が無謀な山越え進軍をとると、法術師を使った火山の噴火によって艦隊を一掃する(
ストリアールの戦い)。
これにより六界連合軍は当初の予定から大きな軌道修正を余儀無くされ、「帝王への強襲」で短期決戦で終わるはずだった戦いは、「
六界戦争」と呼ばれる泥沼の戦局へと移っていく。
その後、連合軍は陸路と海路に軍勢を分け、ルーンは海路へ向かった部隊を食い止めるべく、
ランクヘン国へ単身渡って影から策を出して連合軍と戦うこととなる。後に行われた連合軍とランクヘン国の和議の席においては、自らも出席しつつ暗殺隊を送り席に集まった連合軍の頭脳を一掃しようとするがこれは阻止された。しかし、ランクヘン国を、同盟とは名ばかりの完全な傘下に収め様とした連合軍の調印はルーンの機転により回避される。
さらに続々と到着した他の星からの六界連合軍が、南方からシャクティアナ帝国を目指して攻めあがってきたという報告を聞くと、これを撃退する為に南方へ出陣。戦いに勝利を収めたもののその帰路に突然吐血、そのまま落命した。
病状は数年前より出ていたが、本人がそれを表情に出さなかった為、誰もがその突然の訃報に衝撃を受けたという。ただし、時期が時期だけに「暗殺説」も未だ完全には消えてはいない。
魔族に両親を殺されつつも、ラスブロスによって才を見出され、ダルスバード一掃作戦や他の細かい戦闘などでもその才智を如何なく発揮した。また外交においてもその智を活かし、多くのラスブロス派の国々を動かしたのも彼女の大きな功績である。
歴史のifは禁忌ではあるが、彼女が最終決戦時に存命していたら、また違った結果になっていたのではと言われている。