概要
戦闘に至るまでの背景
▲3328年前後の勢力図
両軍の戦力
戦闘経緯
戦力差を覆すため、
ライカルトが用意した作戦は、地上部隊が出せない山岳地帯で艦隊戦を挑み、後退をしつつ敵艦隊を誘い込み、ブライッチの廃城に密かに設置した
対空魔導砲によって艦隊を撃滅するというものであった。
そのため、国境を侵略する敵軍をしばらくは無視しながら、国内にある
対空魔導砲をひとつでも多くブライッチに集結させていた。
そして、
ロザンド軍がブライッチ周辺にまで進軍した時点で、準備を整えた
セロナバルス国艦隊は出撃、両軍は激突した。
作戦通り、というより戦力差から自然な形で追い詰められていく
セロナバルス艦隊だが、ブライッチにまで敵軍を引き込むことに成功する。
しかし、手筈通り撃ち込まれた
対空魔導砲は、
ロザンド軍ではなく、
セロナバルス艦隊に向けて放たれた。
既に作戦を察知していた
マルラが、密かにブライッチの廃城を占拠し、
対空魔導砲を占領していた。
セロナバルス軍は、極秘に作戦を進行していたが、国中の砲台を移動させるという大掛かりな作業が裏目に出て、既に国を見限って情報を売る者が現れたため、
ロザンド軍に作戦が筒抜けとなっていた。
こうして、正面と下方から挟撃された
セロナバルス艦隊は壊滅した。
戦いの結末
ブライッチの戦いによる大敗によって、
ロザンド軍を正面から食い止める軍勢はなくなり、二ヶ月後に首都が陥落。
女王である
エスタは首都を捨てて逃亡、以後は水面下におけるゲリラ活動で、
ロザンド軍の補給路を少しでも切断しようとする。
一方で、
ロザンドは
セロナバルス国を正式に直轄地として自ら王を名乗る。
これが、元々不仲であった
アトレティア国の各司令官の間に、大きな楔を打ち込むこととなる。
最終更新:2024年08月17日 03:01