基本情報
略歴
彼が寝返った理由は、
ロザンドが
セロナバルス国王になってから、それまで許されていた対等の立場での口調をとった途端叱責される等、突然自分たちに対して高圧的な態度をとったためという、個人的な私怨であった。
その為、
ビーストバリア国に席を置いてからも、決して忠誠を誓うことはないだろうと、
霊虎、
ベルーマに、常に警戒されていた。
スパルス国から志願してきた兵士を独断で自軍に吸収するが、甘い汁にありつこうとした兵士達は、
ガルーダ攻略戦における徹底した略奪の禁止に不満を感じ、ガイラスは兵士の不満を押さえ込むため、いずれ自身が反乱を起こすから、それまでは動かない様にと兵士に言い含めた。
これが、本当に反乱を画策しての言葉だったのか、兵士を静めるための方便だったのかは謎だが、おそらくその後の状況にあわせて、どちらの行動もとれる準備をしていたと考えられている。
ガルーダ攻略後は、兵士を見捨てて逃亡した
ビアスコア帝国将軍を捕らえて公開処刑し、水攻めにより怨嗟渦巻いていた民衆の怒りの矛先を「自分達を見捨てた将軍」に向けさせた。
ビアスコア帝国を降伏させた後は
フェルトビーン帝国に進軍、
エイクレア攻略戦、
ゲルトエルトの戦いを経て、17328年8月、両軍最大の決戦となった
カルダザルスの戦いに参戦して勝利を収める。
この一連の戦いの中で、
スパルスの兵士達が略奪を行った為、処刑されることとなったが、その際兵士達は「自分達にはガイラスの後ろ盾がある」と語った。この発言には緘口令が敷かれたが、処刑を行った兵士達から外部に漏れ、ガイラスは「スパルス兵士たちが反乱の計画を立てていたのを知ったので、それを鎮圧させるための方便だった」と弁明するが、それまでの経歴と性格から、本心からの信頼を得ることはできず、彼の立場は連合軍内で孤立していくこととなる。
その後、
ビーストバリアに帰国、ガイラスは更なる上の地位を求め様々な裏工作に従事し、自らが見込んだ配下の将軍を利用して、次々と競争相手を蹴落としていたが、その部下自身がガイラスを追い落としての出世を企み始め、ガイラスの過去の謀略を全て暴露、更に身に覚えのない罪すら着せられる。
ガイラスは、反乱罪として囚われ、呪いの言葉を吐きながら処刑された。
人物
- 彼がロザンドを裏切った理由は、私怨以外にも複数の説が存在するが、どちらにしてもベルーマは、ガイラスを「野心は高く、義理は低い者」と見抜いていた。
- 身に覚えのある反乱で罰せられたことはなく、身に覚えのない反乱罪で処刑されたその人生は、裏切り者の末路として後世における不名誉な代名詞にされた。
- 彼がルーイガルド侵攻作戦中にスパルス国兵と接触をもったのは、本人が語った通り「反乱を計画していた兵士たちを静めるため、自分も反乱を考えているから今は動くなと抑止する為の嘘を言った」という説と、「彼の経歴からして本心から反乱を考えていたが、結果的に実行する機会を失った(レンゲたちが監視していた)だけ」という両極端な説が存在する。
関連項目
最終更新:2024年07月25日 13:48