概要

ハイネスブルの虐殺とは、ルーイガルド17327年6月、ハイネスブルの戦い後に起きた捕虜虐殺事件である。


憎悪の元

ルーイガルド侵攻作戦の実行により突如現れた六界連合軍による進軍。
スパルスローヴァー両国は、この突然の侵略によって多大な損害を出した。

六界連合軍は、シャクティアナ帝国からの解放を旗印としていたが、彼らは確かにシャクティアナ帝国の傘下ではあったが、完全なる自治が認められており、支配下というわけではなかった。
そのため、彼らからすれば六界連合軍こそが侵略軍であった。
また、連合軍は軍旗の下、略奪を戒めていたが、複数連合の無秩序からいくつかの不祥事も起きている。

それらの要素と、突如現れて空を飛ぶ船「ダルスバード」を使って一方的な威圧感を与えたことから、恐怖の対象として見られていた連合軍。
そのため、ハイネスブルの戦いに敗れた六界連合軍将兵に対して、この二国は通常よりも過酷な残党狩りと、捕虜に対しての制裁を加えた。


ハイネスブルの虐殺

戦いは連合軍の戦域離脱によって終わった。スパルスローヴァー、そして援軍として到着したベレル国軍は、すぐさま追撃の準備にとりかかるが、それとは別に戦場に取り残された六界連合軍将兵を次々と捕らえていった。
しかし、ルーイガルド以外の世界からきた将兵の捕虜をどう扱えばいいのかわからず、前述の憎悪のこともあり、上層部が結論を出すより前に将兵はそれぞれ勝手に「制裁」を加え始めた。

特にスパルス国、ローヴァー国の将兵による虐待が凄まじく、(ベレル国は援軍として参戦しただけで、そこまでの憎悪はなかった)この戦いで捕虜となった連合軍の将兵は、通常の戦いではありえないほどの処罰を受けることとなる。

  • 兵士を並べて一人ずつ異なる手段で処刑し、その処刑方法を競うゲームを行った。
  • 兵士達に「救出」を条件に同僚の処刑、または上官をリンチする様に仕向け、仲間同士の争いを見学した挙句、結果的に兵士達も処刑する。
  • 捕虜の中でも一部の者は奴隷として売られ、労働力とされた者、容姿によっては貴族の玩具として売られていった者もいた。

この様な蛮行が平然と行われた。
これらは、戦後「一部の将兵が勝手に行ったことであり、国が正式にとった処遇ではない」とされ、それぞれの国史の記録からは抹消されている。


後の影響

フローラローザといった将軍もこの戦い以後消息不明となっていることから、この事件の被害者になったと考えられる。
かろうじて捕虜になることを免れたものの、本隊からはぐれた兵士達は、そのままルーイガルドに残らざるを得なかったが、彼らの多くがそれぞれの土地で賊となり略奪を行うものの、最終的には討伐され、二度とアルファザールックに戻ることはなかった。


最終更新:2024年07月13日 01:45