基本情報



略歴

ラ・ディアス帝国の将軍。
智将としてマルキィと同時期に名を上げたが、マルキィが実力を認められなかったのに対して、彼女は帝国でも頭角を現し、スレイナと共に各地で勲功を上げる。
その功績からムストア湾海戦にも主力部隊として参陣するが、この戦いではフェローラ国軍の防衛にあって撤退を余儀なくされる。

ラ・ディアス帝国皇帝ロンディーナは、ガルゾーマシャラダンといった魔王に戦いを挑み完敗を喫したが、その怒りの矛先を弱者に向けるかの様に、1738年にスレイナを総指揮に任命し南方侵略を繰り返した。
この戦いに反対をしつつも帝国将軍として参戦したフローラだが、南伐で行われたバスティの虐殺が、実はスレイナが現皇帝ロンディーナの評判を落とすために策謀したことと知り、真実を知ってしまったことからマルキィと共に追手から逃走、国外へと脱出する。

共にヴァン・フレイ国へ向かうはずだった二人だが、脱出の混乱からはぐれてしまい、フローラだけがヴァン・フレイ国に無事に到着する。
彼女はこの国に仕官すると、その才能を認められてあっという間に国の中心人物にまで上り詰めた。
戦術家に才能が集中し、戦略に関しては王女ルナティスの独断に近かったヴァン・フレイ国においてフローラの戦略眼は期待され、フィヨルドの戦いにおいては他国から流れてきた新参のフローラが軍師に任命されるという異例の大抜擢を受ける。
ただしこの戦いは、疲弊したガライザラを一方的に駆逐するものだった為、フローラに限らず諸将に目立った勲功はない。

一度は離れ離れになったマルキィだが、アルビス国を経由してサヌア傭兵団の一員としてヴァン・フレイ国へと流れ着き、そこで再会するが、今は傭兵団の一員であることを選ぶという彼女の意思を尊重して、将軍への推挙はしなかった。

1741年11月、その後のアルファの実質上の主導権を決める決戦となるリーズライディの戦いにも軍師として参戦、この戦いでは総指揮官であるガラが戦死するが、兵士達を動揺させない為、これを隠し通して総指揮官として各部隊に伝令を送り続け、勝利に貢献した。

その後、六界連合軍として未踏の地ルーイガルドへと向かうこととなると、サルファーと並んで全軍の軍師的存在となる。

ルーイガルド17327年3月、カティアの戦いにおいてローヴァー国を撃ち破り、続いてスパルス国に進軍、圧勝を繰り返して首都にまで肉薄するが、手柄が一部の部隊(主にダルスバード艦隊を擁する国)に集中することを懸念した諸将が、艦隊を率いて別働隊としてビアスコア帝国に先行する作戦を提案、フローラ自身はこの作戦に反対であったが、寄り合い所帯の連合軍に不満を蓄積させるわけにはいかないと承認する。

しかし、ダルスバード艦隊は、ストリアールの戦いにおいて壊滅的打撃を受ける。
これにより戦意喪失した兵士達に、スパルスローヴァー国が反撃、更にシャクティアナ帝国の意向を受けたベレル国の軍勢まで加わり、ハイネスブルの戦いにおいて完全包囲の下、壊滅的敗北を喫する。
フローラは、味方の撤退を支援するため、殿軍として戦場に踏みとどまり、ローザ将軍と共に行方不明となった。

このハイネスブルの戦いは、ルーイガルド侵攻作戦においてもっとも凄惨な戦いと呼ばれ、それまでダルスバード艦隊の力で一方的に侵略してきた六界連合軍に対するスパルス国、ローヴァー国、ベレル国の怒りは凄まじく、戦いの決着がついた後も虐殺に近い掃討戦が行われ、捕虜も全員が身元の判別がつかないほど残酷に殺害された。(ハイネスブルの虐殺
その為、フローラの死体が発見された訳ではないが、この戦いにおける全ての未帰還者は「戦死」と断言されている。


人物



関連項目



最終更新:2024年07月08日 04:07