基本情報
略歴
トルティナ国の大都市アラメーンに所属する名もなき下級役人だった。
大きな手柄こそなかったが、彼が担当する区域はすべての行政が効率よく実行され、一部の文官の間でも彼の名は話題にはあがっていた。
それでも歴史の表舞台に立つことはなかったが、
十年戦争が勃発し、1750年に彼が所属するアラメーンは
ラ・ディアス帝国軍の猛攻撃を受けることとなると事態は一変する。
アラメーンは堅固な城塞都市であった為、必死の抵抗により一年に渡って都市を守り切るが、援軍が近づいたことから
ラ・ディアス帝国軍は一時包囲を解いて撤退、籠城部隊は勢いに乗って援軍と挟撃しようと出陣するが、それはすべて
ストライアの罠であり、バージョルークの戦いの火攻めにおいて名だたる将軍はほぼ全滅し、籠城軍は壊滅した。
これによってアラメーンは更なる孤立状態となり、絶望感が漂うが、デルスターンは残った民衆たちを前に「何かあった時のために、自分の元には
ベルザフィリス国の天才軍師
ディルセアが残した作戦書がある」と触れ回った。
トルティナ国は、元々
蜉蝣時代の戦乱を統一した
ベルザフィリス国が天変地異に襲われた時、そこから流れてきた民の子孫が数多く存在していた為、天才軍師
ディルセアの存在は神格化されていた。
アラメーンがその作戦書を持っていたというのはその場のでまかせであったが、民はひとまず落ち着き、彼の指示に従った。
一連の収拾を見たアラメーン首脳部は、彼を防衛の指揮官に任命する。
アラメーンは、「この大都市は元々ディルセアが防衛のために作った街で、数々の迎撃用の罠がある」と触れ回り、民を落ち着かせると、その間に実際の防衛作戦を立案。
土地の言い伝えを巧みに利用した心理作戦で、老人や女子供ばかり残されていたアラメーンの士気を上げ、自らの策で防衛戦に勝利するたびに「これこそディルセアが残した策」と触れ回ることで更なる相乗効果を生み、都市を守り続けた。
1753年に
七騎士反乱が勃発し、
ラ・ディアス帝国軍は外征どころではなくなり撤退。
これにより、ついにデルスターンは最後まで都市を守り切った。
その後、周囲の人間の推薦を断り再び内政官に従事、その後彼の名前が歴史の表舞台に出ることはなかった。
人物
- 謙虚な人間であったが、彼が表舞台に立つことを避けたのは、性格だけではなく歴史を学んでいたことから「功績をあげたものは役目が終わると排除される」ことを警戒していた為でもあった。
関連項目
最終更新:2025年11月01日 11:46