基本情報
略歴
クレアムーンの
巫女位の一人であったが、内に秘めたカリスマ性の高さは
月風麻耶をも凌ぐと密かに噂されていた。
聖都の変でその麻耶が行方不明になると、神官たちに担ぎ出されて
クレアムーン国主である
神威巫女となるが、彼女の内気な性格はまさに神官が求めていた「傀儡」としての存在になる筈だった。
だが、前線から戻ってきた
柊飛鳥たちによって神官は一掃され、弥生は自らの意思で国をまとめることとなる。
その後も彼女の役割に変化はなく、結局は新たに任命された神官や、
柊飛鳥たちが作り出した戦略を「私が神託を受けました」と変換して国民に発表させられるだけの存在となる。
ただし、それを「やらされている」ではなく「信頼する仲間たちのために自らすすんで行った」という点だけは大きく異なっている。
このため、当時の
ガルデスにおいて、弥生は「侵略を続ける巫女」という悪魔の象徴として恐れられていた。
しかし、弥生が胸に宿した平和への想いは強く、
ルディ、
レディス、弥生による
バスティアの会談に周囲の反対を振り切って出席し、武力ではなく話し合いでの戦乱終結を実現させた。
ルディが提唱した
アレシア連邦への参加にもいちはやく賛同、彼女は生まれて初めて誰にも相談せず、自らの決断により、精一杯の大声で「連邦に参加せよとの神託を受けた」と叫び、反対派の付け入る隙を与えずに連邦へ参加した。
結果的に
アレシア連邦が繁栄の時代を迎えた為、弥生のこの行為は最大の功績として残り、弥生は1272年、後進に
神威巫女の地位を譲って隠居した。
その後は各地を回り、民衆の生活を見て不満等を聞いて回っていたが、1291年に建築現場視察中に事故に巻き込まれ、その怪我が元で落命した。
人物
- 麻耶を人間的に慕っているが、基本戦略は外征に傾いた麻耶とは異なり、内政と防衛、そして和平策に特化していた。
関連項目
最終更新:2024年08月23日 00:04