概要
会談に至るまでの背景
先代の
ランクヘン国王
リルトは、次男を溺愛し、長男を疎ましく思っていたが、余命いくばくも無い容態であった為、ついに強行手段をとり突如長男を首都に呼び出して反乱罪で処刑する。
これに恐れをなした三男
ロムスティは、側近に担がれる形で先に挙兵、次男との骨肉の戦いに突入した。
この三男には
シャクティアナ帝国が援軍を派遣したことから、
ロムスティは親
シャクティアナ帝国側であった。
しかし、
ベレル国さえ打ち破った
六界連合軍に対して、
ランクヘン国が正面から戦いを挑んでも結果は眼に見えていた。
そこで彼らは、連合軍首脳部と和議を結ぶための会談をしたいと持ちかけ、その席で彼らを暗殺する策に出た。
連合軍においても、本来なら
ベレル国、
ランクヘン国を連合側につける為に行った戦いではあったが、その実現は難しいと判断、せめてこの二国が中立化させることで目的を果たしたとして、陸路部隊と合流を果たしたかった。
しかし、首脳部が集まるということは、当然暗殺の危険性もあった為、彼らの警戒は当然最高レベルにまで達していた。
エマルゲートの会談
最初は滞りなく両国の正式な国境などが調印されたが、和議を祝して
ランクヘン国の将軍
ラルディーノが剣舞を舞うといい始める。
会合の席では、両国の将軍共に剣を帯同していない為、剣舞を理由に武器を持ち込んだが、
ロリスザードは素早く合図を送り、外で待機していた
シーナを呼び寄せ、剣舞の相手をさせることでこれを回避する。
その後も、両者の武器なき駆け引きの戦いが続くが、ついに決着はつかず、両国はそのまま本当に和議を結ぶこととなった。
会談の結果
六界連合軍海路部隊の目的は、
ベレル国を制圧し
ランクヘン国は戦わずに連合側につけ、手に入れた海路から
シャクティアナ帝国へ上陸し、陸路部隊と共に
シャクティアナ帝国へのニ路同時進行を仕掛けることであった。
しかし、当初の予定から大きく路線ははずれ、
ベレル国とは泥沼の戦いを演じてしまい、
ランクヘン国は後継者争いにより連合側へなびかず、結局両国を中立化させるためだけに多大な損害を払った上に「海路」を手に入れることもできず、別ルートから陸路部隊への合流を余儀なくされる。
その意味では、海路部隊の首脳部は「作戦は失敗だった」と捉えていたが、戦いには全て勝利し、両国を中立化させている段階で、本人達が思っているほど失敗の行軍ではなく、単に彼らの理想があまりにも高すぎただけと言える。
関連項目
最終更新:2024年08月18日 14:00