基本情報



略歴

幼い頃から天才的な剣術、智謀を発揮したヴァーグリア国の将軍。
この時代のヴァーグリア国は、周辺に存在した魔物との戦いに手を焼いていたが、1734年に起きた戦いにおいて魔物軍の総指揮官ガイレスを討ち、同じく手柄をあげたティアガイックマルタナと共に「四頭の若獅子」と讃えられ、そのまま竜技七将軍に任命される。
その後、持ち前の剣術、戦略眼をもって七将軍筆頭となり、国の軍勢を指揮する立場にあったが、本人は一人の剣士として戦うことを望み、仲間に指揮官を任せて自身は最前線に身を置いた。

ガイレスの後継者シーバズルとは、過去何度も剣を交えた宿敵であり、同時に互いを尊敬し合う仲でもあったが、決着をつけるべく挑んだクライニースの戦い後、和睦により彼をヴァーグリア国に引き込む。

その後、ガルシーダの戦いにおいても勝利を掴むが、宿敵であったシーバズルと和解することはできても肉親と判りあう事ができず、弟の能力に嫉妬していた実兄バイソンと骨肉の争いを繰り広げる。
やがて、反逆者となったバイソンを自らの手で討ち取った後、直属隠密であるシーナを伴ってヴァーグリア国から旅立つ決意を固めた。

旅先で傭兵を営む中でサヌア達と出会い意気投合し、以後行動を共にすることとなる。
傭兵としては比類なき強さを誇るサヌアだが、戦略や国の駆け引きには疎く、その都度彼に説明を求められることが多々あった。

サヌアと共にヴァン・フレイ国の傭兵としてマルガランの戦いアリアス遠征アリアスの戦いに参戦。
その後、ルナティスの要請により、シーナティアナと共にティネゼリア帝国へ使者として赴き使者の任務を達成すると、ロヴェリア遠征にティネゼリア帝国方面軍として参戦。

ノスタル高原の戦いでは、独立傭兵団という部隊が編成され、少数ながら独自の判断で自由に動くことを許可され、後方霍乱を狙ったシオンを撃退した。
その後、サヌアと共にフェローラの戦いにおけるフェローラ強襲作戦三魔王ガルゾーマを打ち破ると、ヴァン・フレイ国での戦いは一段落ついたと判断、アルビス国に渡る。

アルビス国では、第3次リアリッピの戦いルティエ部隊に配属され参戦。
この時期、ガルゾーマの仇であるサヌアを付け狙うジルダー、そのジルダーを追うデルアーミーの三つ巴の戦いにも巻き込まれながら、第4次リアリッピの戦いに参戦、この戦いはアルビス国軍の内部分裂により大敗するが、ストリアブの戦いにおいてルティエから兵権を預かり、迫りくるバーン国軍を撃退する。
また、帰国後はルティエの要請を受け、左遷されていたカルディナ復職の為に力を貸した。

ジルダー達との私闘に決着をつけた後、第5次リアリッピの戦いに参戦し、バーン国を背後から襲う奇襲部隊として勝利に貢献。
また、この時期に「今後の戦局」をある程度先読みし、シーナを密かに母国ヴァーグリア国に送り密かな準備を進めると、カオスギアの戦いにおいては、祖国ヴァーグリア国の軍勢を援軍として呼び寄せ、自らもその時は傭兵ではなくヴァーグリア国将軍として戦い、勝利する。

その後は再び傭兵となり、人魔融合の力を求めるベルバットとの戦いにおいて、ベルバットの圧倒的な攻撃の前に一時行方不明となるが、ミリアス攻略以後に復帰。
スカルオーネの戦いリヴォルの戦いにも参戦し、リヴォル帝国の終焉を見届けた後、再びヴァン・フレイ国に戻り、クレアティボ国と今後の世界の主導権を握る決戦となるリーズライディの戦いに赴き、破壊を司る神座ガウデバサヌアと共に打ち破る。
ガウデバが不完全な寝起き状態だった事を差し引いても、人間個人の力で神座を打ち破るのは、もはや神話クラスの英雄譚であり、彼らの卓越した戦闘能力を後世に伝える材料となり、伝説として語り継がれていく事となる。

リーズライディの戦いに勝利したことにより、ヴァン・フレイ国を中心とした派閥が世界の主導権を握ると、かねてより水面下で接触のあったザールックアーズ国と共に六界連合軍を結成、ルーイガルドへ遠征することとなる。

連合軍はカティアの戦いから連勝を重ねるものの、遠征最大の強みであったダルスバード艦隊を失った事により浮き足だち、ハイネスブルの戦いにおいて半壊状態となる。
それまでは傭兵を貫き、与えられた作戦に従事する事を楽しんでいたロリスザードだが、戦局の悪化から自らの能力も使わなければならない事態がきたと自覚し、以後は六界連合軍の将軍としての責任も負うこととなり、再編された第11部隊の指揮官を務める。

カスタリアの戦いでは、シーナを使って密かにスパルス国軍の背後を突き、勝利に貢献。
連合軍が二手に別れて進軍を再開した時は、グラドリア上陸作戦において戦いの鍵を握る重要な別働隊に任命され密かに上陸を実行、ルーインに発見され一度は撃退されるが、サヌアと共に強襲に成功させ、戦いを勝利に導く。

その後、エリシアの依頼により、軍師たちの会議内でも意見を求められることとなるが、これは、エリシアストライアの間に信頼関係が存在せず、派閥争いが水面下で起きていた証拠でもある。
ルーティス砦攻略戦においては、エリシアと共に反間策によって名将シグマを離脱させることに成功、ベレル国陥落に貢献する。

ランクヘン国と間で行われた和平会談エマルゲートの会合に出席し、和平を成功させるという大役を果たした後、陸路部隊と合流するべくフェオル大陸からスパルティア大陸に向かって出発。
陸路、海路部隊が合流し、ビアスコア帝国を降伏させた後は、フェルトビーン帝国に進軍。エイクレア攻略戦ゲルトエルトの戦いを経て、17328年8月、両軍最大の決戦となったカルダザルスの戦い、その直後のバスティアーナ要塞攻略戦に参戦して勝利を収める。
公式史料はないが、ゴルゴダの乱で行方をくらましたチカを発見し、説得して帰参させたのも、南方六界連合軍の元へ単身赴き繋ぎをとったのも、サヌア傭兵団と言われている。

17329年8月、シャクティアナ帝国との決戦となったエリス・ラゴンの戦いに参戦するが、ラスブロスの猛攻により一度は撤退。
しかし、六界連合軍はその直後にラスブロス強襲作戦を行い、ロリスザードもサヌアと共にラスブロス強襲の戦いで傭兵団として城に突入、彼を帝王の元へ向かわせる為、帝王親衛隊グラスシードを討ち取り、ザグリードと壮絶な戦いの末、刺し違えて絶命した。


人物

  • 剣、法術、智謀、全てにおいて才能を発揮したいわゆる天才であり、何をさせてもすぐに一流となったが、決して一番にはなれなかった。それは、天才であるが故に、一つの道のみを極めようとする努力を嫌った為といわれ、本人も時折自分が将軍なのか剣士なのか判らず、決めることもできないと自嘲気味に語っていたという。
  • ヴァーグリア国でも六界連合軍でも、極力将軍にならず一介の剣士や傭兵であることにこだわったのは、実は周囲が考えているほど彼は自信家ではなく、むしろネガティブ人間だった為、失敗を恐れて身軽な傭兵を続けていたとも言われている。
  • 音楽や芸術にも長け、サヌアと共に酒場で楽器を演奏することもあった。
  • 能力の高さは非の打ち所はないが、戦場を自分の遊戯場と考えるその生き方を批判する者も多い。


関連項目



最終更新:2024年07月06日 01:22