シーナ


基本情報


略歴

ヴァーグリア国の隠密
まだ誰にも仕えていなかった頃に、偶然ロリスザードに救われ、彼直属の隠密となり、クライニースの戦いガルシーダの戦い等で手柄をあげる。
やがて、シーバズルと恋仲となるが、ロリスザードが旅に出ると、直属隠密として彼に付き従い、共に国を離れてサヌア傭兵団に入ることとなる。

傭兵団においては、自ら剣を振るう事もあったが、ロリスザードの命令によって、偵察や伝令を行い、傭兵団を影からサポートした。
マルガランの戦いには参戦した後、アリアス遠征では戦線から外れて使者として活躍。
更に、ロリスザードティアナと共にルナティスの使者としてティネゼリア帝国へ向かう。この時、祖国ガルシーダを滅ぼした彼らに敵意を見せていたティアナだったが、シーナの献身的な態度により和解に成功する。

その後もロヴェリア遠征ノスタル高原の戦いフェローラ強襲作戦と、ロリスザードの赴くところに必ず影として付き従い、傭兵団がアルビス国へ渡ってからも、第3次リアリッピの戦い第4次リアリッピの戦いストリアブの戦いに従軍した。

カオスギアの戦い直前にロリスザードの密命を受け、密かにヴァーグリア国へ帰国。フライヤロリスザードからの書状を渡し、ヴァーグリア国援軍派兵を決意させる。

その後、人魔融合の力を求めるベルバットとの戦いにおいてロリスザードが一時行方不明となると、彼を待つため傭兵団と一時別行動をとる。後に主従共に帰還し、スカルオーネの戦いリヴォルの戦いに参戦。
リヴォル帝国の終焉を見届けると、傭兵団は再びヴァン・フレイ国へと渡り、リーズライディの戦いに赴く。ガウデバの登場により泥沼と化したこの戦場では、ロリスザードにはじめて一人前と認められ、彼の命令によって、その背中を守ることとなる。

ルーイガルドへ渡ると、六界連合軍は、情報収集を最優先として、各地に隠密を派遣。
シーナはその任務の最中、ロスティック国で偶然レキレキコズエイルザの一行と出会い、ルナとの戦いに巻き込まれていく。
ルナとの決着をつけるが、その間に六界連合軍ハイネスブルの戦いで大敗したとの話を聞き、急ぎ帰還。
連合軍再編後、仕切りなおしの戦いとなったカスタリアの戦いでは、ロリスザードの命令により、スパルス国軍の背後を突くという大役を見事に成し遂げた。

グラドリア上陸作戦では、戦いの鍵を握る重要な別働隊の一人に任命され、密かに上陸を果たす。
ルーインに発見され、一度は撃退されるが、サヌアと共に強襲に成功させ、戦いを勝利に導く。
その際、彼女の卓越した隠密としての能力は、同じ隠密であるクルスの嫉妬を買うこととなる。

一人前と認められた自信からか、この頃から隠密としての能力を更に開花させていき、ルーティス砦攻略戦にも参戦してベレル国陥落に貢献する一方で、同時期に内紛状態となったランクヘン国の実情をつぶさに調べ上げ、エマルゲートの会合においては、酒宴の席で剣舞に偽装して送られた暗殺者ラルディーノを、同じ剣舞によって阻止するという、様々な状況でそれぞれ特筆すべき功績を次々とあげている。

陸路、海路部隊が合流し、ビアスコア帝国を降伏させた後、フェルトビーン帝国に進軍。エイクレア攻略戦ゲルトエルトの戦いを経て、17328年8月、両軍最大の決戦となったカルダザルスの戦いに参戦して勝利を収める。
このとき、公式史料には残されていないが、ゴルゴダの乱で行方をくらましたチカを発見し、説得して帰参させたのも、サヌア傭兵団と言われている。

17329年8月、シャクティアナ帝国との決戦となったエリス・ラゴンの戦いに参戦するが、ラスブロスの猛攻により一度は撤退、六界連合軍はその直後にラスブロス強襲作戦を行う。
この、もはや戦略、戦術の範疇ではなく、「成功すれば勇者の英雄譚」に近い最終決戦において、ロリスザードに殉じるつもりであったが、土壇場でシーナをなんとしても生還させたいと考えたロリスザードに離脱を命令され、涙ながらにこれを承諾。戦いの後、ロリスザードの遺品となった剣を携えてヴァーグリア国へ帰還する。

その後、ヴァーグリア国は大きな戦いもなく、シーバズルと幸せな日々を送っていたが、1747年、突然の病魔に蝕まれ、マルタナの看病も空しく、シーバズルに看取られて眠りについた。

人物

  • 内気で人見知り、更に激しく上がり症であったが、隠密の任務として情報収集や使者といった、知らない人と話さなければならない事が多かった。しかし、そのおどおどした態度が逆に相手の警戒心を解いて、多くの情報を聞き出せたという。
  • 彼女は傭兵団の一員といっても、あくまでもロリスザードの私兵的存在であり、ロリスザード本人からの命令でなければ遠方へ赴くことはなかった。ただ、個人的な手伝いや依頼は一切断ることがなく、料理の手伝いからお使いまで嫌な顔一つせず全てを引き受けた。
  • ロリスザードとの関係は、完全に兄妹であり、マルタナシーバズルも、二人の旅立ちに不思議と嫉妬的な感情は沸かなかったという。
  • 彼女の偵察時の視野の広さは同世代の隠密と比較するとかなり優秀であった。これは、単に視力や脚力といった身体能力だけではなく、敵軍の立場に立って、自分なら今どこを目指すかと、進軍速度はどのくらいかといった機知に富んでいた為、すばやく重要拠点を見つけ出し、効率よく偵察できた為である。
  • 当時ヴァーグリア国の名医と呼ばれた医者がシーナを診断したが、彼女を蝕んだ病名はわからなかった。後世における仮説として、「ルーイガルドに渡った時、隠密であった彼女は本隊から離れて別の国へも行っている、そのどこかで潜伏期間の長い風土病を感染した」、「ロスティック国でルナとの戦いのときに、「魔女の呪い」を受けた」、といった説がある。

関連項目


最終更新:2011年08月31日 11:31