概要
戦闘に至るまでの背景
ランクヘン国王
リルトは次男を溺愛し、長男を疎ましく思っていたが、余命いくばくも無い容態であった為ついに強行手段をとり、突如長男を首都に呼び出して反乱罪で処刑する。
これに恐れをなした三男
ロムスティは、側近に担がれる形で先に挙兵、次男との骨肉の戦いに突入した。
連合軍は、
ランクヘンとの提携は諦めるが、
ベレル国が和平と抗戦に二分されていると知ると、
ストライアの提案により、あえて進軍速度を落とし
ベレル国の混乱を助長させようとした。
しかし彼の思惑通りには行かず、
ベレル国徹底抗戦派が、和平派の集会を襲撃して壊滅させ守りを固めた。
この頃から、表立った対立はなかったにしても、軍議の席で水面下の派閥争いは激化、
エリシアは、
ストライアから距離を起き、以後は
ロリスザード、
マルキィを秘密裏のうちに頼ることとなる。
連合軍は南下を再開、
ベレル国首都へ向う道に作られたルーティス砦に到着する。
曲がりくねった山道に何箇所にも設置された砦は、まさに自然と人工物が生み出した大要塞であった。
これに対して徹底抗戦を唱えた派閥は、総司令官
ミラージュを国王
クルスのいる首都に残し、名将の名を持つ
シグマを司令官とした軍勢をルーティス砦へと派遣した。
両軍の戦力
戦闘経緯
連合軍の猛攻を、名将
シグマが受け流す。
彼は、三段階に別けられた砦のうち、第一、第二の砦は最初から捨てるつもりで、連合軍に損害だけを与えて撤退していく。
さらに、ただ守りを固めるだけではなく、後方に伏兵を配置するしたたかさも見せたが、これは連合軍の機転により奇襲成功には至らなかった。特に、
ベレル国攻略において策が裏目に出ていた
ストライアは、汚名返上とばかりにこの伏兵部隊を徹底的に壊滅させる。
一方、防衛側においても、
シグマと
コストは作戦をめぐってことごとく対立、そこに目をつけた
エリシアと
ロリスザードは、軍使を使って
コストに「
シグマが連合軍と内通している」と思わせ、更に偽の首都強襲情報をもって
シグマをルーティス砦から引き離すことに成功する。
こうして、外部からの攻撃には鉄壁だったルーティス砦も、名将を失い内部から簡単に陥落した。
戦いの結末
コストは囚われるが、自身の失敗と
エリシアの成功にいよいよ焦り始めた
ストライアは、捕虜であった彼を密かに買収し、
ベレル首都で混乱を起こして国王を暗殺しろと命令。
ベレル首都は、一度は鎮圧された和平派が再び台頭し抗戦派と激突、ついに首都は連合軍の攻撃を待たずして内紛が勃発、
エリシアは、もはや戦う理由はないと単身
ベレル首都に向かい、国王
クルスと対面、降伏ではなく和睦を強調してこれを承諾させる。
しかし、買収されていた
コストは、このまま何もしなければ、処刑されると勘違いして国王を襲撃、この襲撃を連合軍による騙まし討ちと思った
クルスは、使者である
エリシアを投獄した。
これに驚いたのは
ストライアである。
エリシアの和睦が成功したのなら、そのまま何事もなく終わらせればいいものを、最悪のタイミングで襲撃を始めた
コスト、これでは自分が密かに
コストを買収して本陣に無断で策を行ったことが明るみになり、この混乱の首謀者、最悪の場合反乱罪となってしまう。
ストライアは急ぎ首都に乗り込み、
コスト、国王
クルスを次々と討ち、全ての証拠を消し去った。
エリシアは救出され、
ベレル国は連合軍の支配下となったが、この遠征が始まってから彼らがずっと体験し続けた「後味の悪い勝利」を、またしても繰り返すこことなった。
最終更新:2024年08月19日 01:22