苦労した遠距離局のて受信実績は音声をPC等に保存しておくのも一つの方法ですが、放送受信愛好家は古くからログブックと呼ばれる受信記録を残しています。 また、放送局に送付する「受信報告書」の元データにもなります。 今やPCに電子データとして保存される方も多いのですが、昔ながらの様式の手書き用ログシートを例としてExcelで作成してみました。~ フォントは、一部windows標準外のものを使っています。~ また、余白等の項目は当方の環境で設定したものですので、各自に環境に合わせてお使い下さい。 「こんな項目も必要だ!」という方もいらっしゃるとは思いますが、今回は国内中波や日本語短波放送の受信をメインに想定しています。~ あくまでも例として見ていただければと思います。 さて、今回作成したログシートを例に記入の方法を簡単に説明しましょう。 架空の放送局と番組です。 #ref(log.png) 1 日付:受信した日付~ 2 時間:受信した時間~ 3 放送局:受信した放送局名~ 4 周波数:受信周波数~ 5 受信状況:受信した放送の状況をSINPO(シンポ)コードで評価します。 |BGCOLOR(#C5D9F1):CENTER:格付|BGCOLOR(#C5D9F1):CENTER:Signal Strength|BGCOLOR(#C5D9F1):CENTER:Interference|BGCOLOR(#C5D9F1):CENTER:Noise|BGCOLOR(#C5D9F1):CENTER:Propagation Disturbance|BGCOLOR(#C5D9F1):CENTER:Overall Ratin| |~|BGCOLOR(#C5D9F1):CENTER:''信号の強さ''|BGCOLOR(#C5D9F1):CENTER:''混信''|BGCOLOR(#C5D9F1):CENTER:''雑音''|BGCOLOR(#C5D9F1):CENTER:''伝播障害''|BGCOLOR(#C5D9F1):CENTER:''総合評価''| |CENTER:5|CENTER:極めて強い|CENTER:なし|CENTER:なし|CENTER:なし|CENTER:極めて良い| |CENTER:4|CENTER:強い|CENTER:少しある|CENTER:少しある|CENTER:少しある|CENTER:よい| |CENTER:3|CENTER:中位|CENTER:中位|CENTER:中位|CENTER:中位|CENTER:中位| |CENTER:2|CENTER:弱い|CENTER:強い|CENTER:強い|CENTER:強い|CENTER:悪い| |CENTER:1|CENTER:辛うじて聞こえる|CENTER:極めて強い|CENTER:極めて強い|CENTER:極めて強い|CENTER:使用出来ない| SINPOコードに従い、各項目を5段階で評価を行い、受信した電波の状況を表現します。~ これは主観的な判断であり、同じ放送でも受信者によって評価が異なる場合があります。 6 混信状況~ 混信している放送局を記します。~ 混信は同じ周波数の局の場合もありますし、近接した周波数の局である場合もあります。~ 混信局の周波数がわかれば、それも記しておいた方がいいと思います。~ また、中国、韓国、北朝鮮、ロシア極東地域等近隣諸国からも強力な電波が発信されています。~ 外国語につき不明な場合は「不明外国語局」とかでもOKです。 7 番組内容~ 受信した局が間違いなくその局であることを証明するための情報を記しておきます。~ 具体的には番組名、出演者名、番組の簡単な内容、番組中に放送された音楽、CM、局名アナウンス等を時刻と合わせて記入しておくと良いと思います。~ ローカル放送の場合には、リクエストなど番組への連絡先をアナウンスする場合も多いので、そのような情報も書いておくと良いと思います。 要は、「こういう時間に こういう内容の放送を聞いたんだが、誰が判断しても、この放送局だ」という内容を記入しておきます。~ (番組名と出演者だけでは、放送局のホームページにある番組表と同じ内容になってしまいます。)~ また、局名アナウンス等がなく、受信局がはっきりしない場合にも、その手がかりとなるような情報~ (例えば、ローカルCMでの市外局番を含む電話番号、会場・所在地などの地名 等)を書いておきましょう。~ 8 Rpt/QSL~ Rptは受信報告書を送付した日付、QSLは受信確認証を受領した日付を記入します。~ 放送局からの返信が返信での場合、受信確認証以外に番組表やパンフレット類を送付してくれる局もありますので、~ ログの任意の場所に同封品を記しておくのも良いかもしれません。